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周囲に広がる雄大な景色を楽しみながら、 緩やかな稜線を登っていくと木道が現れ、 やがて少し先で青雲岳 (アオグモダケ) 頂上に飛び出した。
頂上を示す標柱の後ろには、 銀色の鐘がぶら下げられている。 誰もいないので 迷惑にはなるまいと、
鐘を鳴らしてみる。
この青雲岳の頂上は、 草原状になっており、 風が吹き抜けて気持ちがよい。 また、 木道横にはニッコウキスゲが
黄色い花を咲かせており、 疲れた身体を休めるにはもってこいの場所である。 |
木道の先には、 形の良い三角錐の山が見える。 あれが目指す守門岳 (袴岳) に違いない。
地図では、 この青雲岳から守門岳まで 20分ほど。 時間を見ればまだ 10時1分、 これは早すぎると 暫し休憩する。 |  |
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青雲岳頂上にはトンボが飛び交っている。 もう秋という訳でもなかろうが、 昨年の女峰山といい、
山にはこの時期トンボが多く見られる。
聞けば、 トンボは暑い夏の間、 暑さを避けて高い山に集まるとか。
里に秋が来るのに合わせて、 徐々に下りてくるようだ。
10時14分、 青雲岳を出発。 |
一旦下り、 そこから見た目よりもなだらかな守門岳の斜面を登っていく。
振り返れば、 青雲岳頂上の木道、 そしてその右手に大岳から始まる山並みが見える。 なかなか気持ちの良い光景である。 |  |
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10時26分、守門岳頂上到着。
頂上には先達が2名おられ、 のんびりと休んでいた。 この守門岳頂上にも鐘があったが、 さすがに今度は迷惑になると思い、
打ち鳴らすのを自粛する。
頂上からは ほぼ 360度遮るもの無く周囲を見渡すことができる。 しかし、 思った通りここまで気温が上がっていたのでは、
周囲の山はぼやけ気味である。 |