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ブナの林を抜け、 尾根筋の道を登る。 太陽は頭上にあり、 ジリジリと照りつけて暑い。
尾根道はかなり細く、 所々 台風で壊されたような雰囲気があり、 やや足場が悪い。
やがて、 『 中間点 標高 1,000m、滝見台 オカバミ滝 』 と書かれた標柱に到達。
確かに、 右手奥に滝が見える。 しかしやや遠く、 また木々に遮られている部分が多い。 時刻は 8時45分。
ここまで 1時間15分ほどかかったことになる。 |
先の滝見台からほんの少し登った所から、 恐ろしく長い登りが始まった。 しかも、 樹林のトンネルのようなところを進む形で、
展望は得られず、 足下はぬかるんで滑りやすい。 最悪である。
この登りの起点となるところに、 『 長ーい、長ーい 登りです ガンバ 』 と書かれた手作りの表示板が 木にぶら下がっていたが、
その通り、 苦しく長い登りであった。 せめて景色でも得られれば良いのだが、 風もなく、 苦しい。
もう少しで終わりかと思うと、 まだ先があるといった状態が続く。 なまった身体には厳しい。 |  |
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50分ほど登り続けたであろうか、 ようやく傾斜が緩み、 その先で大岳への分岐点に到達した。 ここから大岳へは、 一旦下って
また登り返すという形である。 守門岳 (袴岳) 登頂の後、 このコースを辿るつもりであるが、 樹林の間から見えた大岳の登りに、
些か尻込みする。
また、 樹林越しに見えるのは大岳だけなので、 ズングリムックリの姿は さほど魅力的には映らない。 |
分岐を過ぎ、 すぐに大岳がスッキリと見えるようになった。
ただ、 先にも述べたように その姿は単体では さほど魅力的ではない。 |  |
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イヤイヤ、 守門岳への見晴らしの良い登山道を進むうち、 大岳の全容と、 それに続く中ツ又岳などの
姿が見えてきた。 これは素晴らしい。
これまで見えていた緩やかな斜面の反対側は 急斜面になっており、 その落ち込んだ先には残雪も見える。 この山は、
雪庇が大きいことで有名なようであるが、 左の緩やかな斜面に積もった雪は、 右の急斜面に大きく張り出す ということなのであろう。 |