島本理生
(りお)作品のページ No.1


1983年東京都板橋区生、都立新宿山吹高校・立教大学文学部日本文学科中退。母親は舞踏家・鍼灸師の長岡ゆり。98年「ヨル」にて「鳩よ!」掌編小説コンクール第2期10月号当選(年間MVP受賞)、2001年「シルエット」にて第44回群像新人文学賞優秀作、03年「リトル・バイ・リトル」にて第25回野間文芸新人賞を最年少にて受賞。04年「生まれる森」が、06年「大きな熊が来る前に、おやすみ。」が第130・135回芥川賞候補、05年「ナラタージュ」が第18回山本周五郎賞候補、15年「Red」にて第21回島清恋愛文学賞を受賞。2006年末に作家の佐藤友哉氏と結婚するが離婚、2010年末に同氏と再婚。


1.シルエット

2.リトル・バイ・リトル

3.生まれる森

4.ナラタージュ

5.一千一秒の日々

6.大きな熊が来る前に、おやすみ。

7.あなたの呼吸が止まるまで

8.クローバー

9.CHICAライフ

10.波打ち際の蛍


君が降る日、真綿荘の住人たち、あられもない祈り、アンダスタンド・メイビー、七緒のために、B級恋愛グルメのすすめ、よだかの片想い、週末は彼女たちのもの、Red、匿名者のためのスピカ

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夏の裁断

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1.

●「シルエット ★☆          群像新人文学賞優秀作


シルエット画像


2001年10月
講談社刊

(1300円+税)

2004年11月
講談社文庫化

2018年04月
角川文庫化

2004/02/15

「シルエット」という作品を紹介するのは、あとがきの島本さん自身の言葉を引用するのが、もっとも適切でしょう。
書きたかったことは「ずっと一人だけで守ってきた心の中に初めて他人という存在が深く関わってくるときの感覚や気持ち」であり、「その息苦しさや、それでもだれかを強く必要とする気持ちを、この本から感じ取っていただけたら嬉しい」という。

率直にいって抽象的である印象は拭えません。
しかしその一方、同級生の冠くんと繋がり合うことが遂にできなかった心の痛みと、大学生のせっちゃんとは身体を通して容易に繋がり合うことができた安心感との対比が、きちんと捉えられているところが印象的。
語り合い理解することの難しさ、主人公の心の不安定感が(ちょっと背伸びしている観もありますが)、等身大に描かれている点に好感を抱きます。

「ヨル」は作者15歳の時、「植物たちの呼吸」は16歳の時に雑誌に掲載されたという各々15頁程の掌篇。
前者は、夜の濃密な空気が鮮烈な印象として残ります。

シルエット/植物たちの呼吸/ヨル

   

2.

●「リトル・バイ・リトル ★★☆           野間文芸新人賞


リトル・バイ・リトル画像


2003年01月
講談社刊

(1300円+税)

2006年01月
講談社文庫化



2004/02/04

「明るい小説にしようと、最初から最後までそれだけを考えていた」というのが、島本さんのあとがき。
その言葉どおりの作品、と言いたい。

主人公は、橘ふみという高校を卒業したばかりの女の子。
3人家族ですが、母親は2度離婚して、勤めていた治療院の院長が夜逃げしたといって酔っ払って帰ってくるような女性。父親違いの妹・ユウちゃんは、まだ小学2年生。
母親の離婚で大学進学が困難となり、ティッシュくばり等のバイトをしているが、それも家族の生計の一助となっている。
島本さんが言うとおり「少し困難なものかもしれない」状況ですが、主人公はそんな状況にけっして卑屈にならず、また背伸びすることなく、等身大の自分のままに生きている、といった観があります。
主人公が知り合った、キックボクシング選手のという青年もまた、ふみと同じように率直。2人だけでなく、主人公の家族、周とその姉、書道の先生と、登場人物皆それぞれに明るさがあります。そんな処が、清々しい。
伸び伸びと、それでいて確かな筆はこびでストーリィは進められていきます。こうした作品を高校生(当時)が書いた、ということは凄いと思う。
伸びやかで、とても気持ちの良い作品です。

 

3.

●「生まれる森 


生まれる森画像

2004年01月
講談社刊

(1300円+税)

2007年05月
講談社文庫化

2018年07月
角川文庫化

2004/02/15

少女から大人への移行期を、恋愛をモチーフに描いた作品。
予備校の教師との恋愛に入れ込み、その挫折から乱交に走って、あげく妊娠・中絶に至ったというのが、冒頭での主人公の置かれた状況です。
その主人公を徐々に立ち直らせたのは、夏休みの間住まわせて貰った友人のアパートでの一人生活と、高校時代の同級生キクちゃんとその兄弟たちとの新しい繋がりだった。

中年の予備校教師との恋愛関係、破綻という筋書きは陳腐という気がしますが、人と人との繋がり合うことから主人公が再生していく展開は快く、明日への希望を感じ取れるところが嬉しい。

あとがきの島本さんの言葉を紹介すると、次のとおり。
「そんな恋愛の一面を通して主人公の少女時代の終わりを書きたかった。(中略)だれもがかならず最後には森から出て行くことができるはずだと私は思っている」
「怖がって閉じこもらずに少しずつでも良いから前に歩こうという気持ちになってもらえたら嬉しい。」

同世代の女の子を描いているだけに、清新な印象あり。

  

4.

●「ナラタージュ ★★★


ナラタージュ画像


2005年02月
角川書店刊

(1400円+税)

2008年02月
角川文庫化



2005/03/21



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この本を読めたことを幸せに思う、本書はそんな作品のひとつです。
島本さんは私が期待している若手作家の一人ですが、こんなにも早く、こんなに完成度の高い作品を書くとは思ってもみませんでした。その驚きもまた、本書に興奮する理由のひとつです。

主人公は大学生の工藤泉。彼女は突然かかってきた一本の電話から、せっかく忘れかけていたあの人への想いを再び募らせていくことになります。
あの人とは、泉が所属していた演劇部の顧問であった葉山先生
お互いに相手を必要とし、それでいて相手への想いを抑制しようとする、本書は、そんな元教師と元教え子との間に通い合う想いを切々と、瑞々しく描きだしたラブ・ストーリィです。
泉を求めながら受け入れようとしない葉山、何故教師のくせにそんな卑怯な態度をとるのか、何故そんな相手に想いを持ち続けるのか、そんな疑問を抱くのはきっと私だけではないでしょう。
演劇部の現役3人と、人数が足りないからと請われて参加した泉たち大学生の4人。演劇部の練習の傍らで大学生らしい4人の交流、泉と同世代の男子学生との恋愛関係も描かれていきます。

本書の素晴らしさは、大学生である作者が大学生の主人公を描いているという、まるでリアルタイムにストーリィが流れていくような清新さにまずあります。
題材の割りにちょっと長いと思われる本作品ですが、そんなリアルタイムさ故と思えば、何の不思議もありません。
相手が自分を必要としているのが判るが故に、相手への想いがいつまでも消えることはない。そんな思いが読み手にも納得できるようになり、主人公たちの想いの深さに圧倒されるのは、後半を過ぎてから。
そして、最後の 100頁程はただもう圧巻というほかありません。
今が旬の恋愛小説。是非お薦めしたい一冊です。

※「ナラタージュ」:映画などで、主人公が回想の形で、過去の出来事を物語ること。

 

5.

●「一千一秒の日々 ★★


一千一秒の日々画像


2005年06月
マガジンハウス刊

(1300円+税)

2009年02月
角川文庫化



2005/07/03



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マガジンハウスの文芸誌「ウフ」への連載作品の単行本化。
「あとがき」で島本さんが言っているように、「生真面目だったり融通がきかないほど頑固だったりするのに、その反面どこかウカツで変に不器用」な若者たちの恋愛模様を描く連作短篇集。

器用に立ち回ることができず、ありのままの感情でぶつかっていくが故に傷つくこともある。
青春時代だからこそ起こりうることであり、それは若さの特権とも思えます。そんな主人公たちの、恋愛において揺れ動く心根を描いた本書は、どのストーリィをとっても瑞々しくて、肌触りがとても良い。
同世代の主人公たちを描くという、リアルタイム要素も無視できません。青春期という雰囲気がしっかりと伝わってくるのですから。

脇役だった登場人物が次の篇では主人公となり、主人公だった人物が脇役となり、たすきがけリレーのように各ストーリィは渡されていきます。
その脇役であった時の人物像と、主人公となった時の人物像の印象が微妙に異なるところが面白い。主人公と脇役という格の違いと言って良いのでしょう。
前作「ナラタージュ」では深い愛の姿に圧倒されましたが、本書では小技も上手いところに唸らされます。

※本書の登場人物で私が好きになったのは、遠山、針谷、加納と男性ばかり3人。私にしては珍しいことですが、島本さんの願望がこめられた男性像だからかもしれません。

風光る/七月の通り雨/青い夜、緑のフェンス/夏の終わる部屋/屋根裏から海へ/新しい旅の終わりに/夏めく日

 

6.

●「大きな熊が来る前に、おやすみ。 ★★


大きな熊が来る前に、おやすみ。画像


2007年03月
新潮社刊

(1300円+税)

2010年03月
新潮文庫化



2007/04/21



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これまでの島本作品は、若々しく温かみのあるものが殆どでしたが、本書はこれまでと趣きを異にします。比較するならば、グッと大人になったと言えるでしょうか。

恋愛もの3篇。各篇に登場する男女2人は恋人〜恋人未満、同棲〜同棲に近い間柄です。
しかし、主人公となる女性はいずれも何らかのトラウマを抱えている。その所為か、2人の関係はどれも不安定で危うさが感じられます。その原因は何にあるのか。そこに、これまでの作品にはないミステリアスな要素が加えられています。
そもそも表題作の「大きな熊が来る前に、おやすみ。」。何と変わった題名でしょう。この題名からしてミステリアスではありませんか。
表紙からして今までの島本さんとは異なる、暗がりにあるといった印象の本。おそるおそるノックして表紙を開けてみる、という気分になります。
その結果は、というと・・・・苦々しさもあり、それでいてホッとするところもあり。3篇それぞれに趣が異なります。それでいて読み終わった後には、深い充足感に満たされています。

最初の「大きな熊が来る前に、おやすみ。」は、知り合ってすぐの徹平と同棲を始めた珠実のストーリィ。優しさと暴力。危うさを孕む2人のこれからの安穏を祈らずにはいられません。
「クロコダイルの午睡」は、恋人が別にいるのに斟酌なく料理を食べに来ては昼寝までしてしまう都築新と、霧島という女子学生のストーリィ。主人公にとっても読み手にとっても、ほろ苦いストーリィです。
最後の「猫と君のとなり」は、中学のバスケ部で先輩・後輩の関係だった志麻荻原君の再会後のストーリィ。前2作の暗さを打ち払うように明るい結末が待っていますが、最初から明るい訳ではありません。ハラハラする先にこの結末があるという感じ。

この3篇の組み合わせがあるからこそ、最後に平凡だけれども温かさのある1篇があるからこそ、読後の喜びも大きい一冊。
ファンとしては、新しい一歩を踏み出した島本さんに出会える、嬉しい本です。

大きな熊が来る前に、おやすみ。/クロコダイルの午睡/猫と君のとなり

  

7.

●「あなたの呼吸が止まるまで ★★☆


あなたの呼吸が止まるまで画像


2007年08月
新潮社刊

(1500円+税)

2011年03月
新潮文庫化



2007/09/19



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うまいなぁ、島本理生。 引きずり込まれて読み進んではいたものの、最後の最後で唸らされました。リトル・バイ・リトルを初めとしてこれまでの作品も皆それなりに上手いと思っていたのですが、本作品はこれまた見事に上手い。

主人公は12歳の小学生、野宮朔。母親が出て行って以来、舞踏家の父親とずっと2人暮らし。公演前の父親は準備に夢中で帰宅が遅くなることも度々。父親に連れられて舞台裏にも顔を出す朔の周りはいつも大人ばかり。
そんな朔を見ていると危うさを感じる。12歳というと、大人への入り口に差し掛かっているものの現実にはまだまだ子供。そんな少女が大人たち、まして舞踏家という風変わりな連中とばかり接しているのはいいこととは思えない。現にその結果として朔は、父親の仕事仲間から暴力を受けてしまう。

単純に少女の悲劇を書いた作品ではありません。朔は暴力を受けながら、自分の中にそれを望む気持ち、欲望があったのではないかと震え慄く。年齢の割にしっかりとした少女とはいえ、その内には子供らしい不安を抱えている。その虚を衝かれたと言うべきでしょう。そこには未だ大人ではない少女の切なさ、哀しさがあります。
それでも正しい道を踏み外すまいと、一人で懸命に頑張る朔の姿が健気です。そんな朔を心から応援したい、そんな思いを読み手に抱かせる最後は、実に見事です。
また、朔が大人に屈せず頑張れたのは、田島、鹿山という男女同級生の友情を得られたことも大きい。朔が主人公である故に脇役ですが、この2人の12歳らしい人物造形もいい。

12歳の少女の心の内を巧みに描き出した2年ぶりの長篇。島本理生ファンには是非読み逃さないで欲しい佳作です。

※同じ12歳の少女を描いても椰月美智子「十二歳」とは対照的。両作品を読み比べてみるのも良いと思います。

 

8.

●「クローバー ★☆


クローバー画像


2007年11月
角川書店刊

(1300円+税)



2007/11/25



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華子冬治という双子の姉弟を主人公とした、大学生的青春+恋愛編といった連作ストーリィ。
島本作品としては一千一秒の日々以来、久しぶりに軽快で明るく若々しい、ユーモラスな雰囲気が楽しめます。

華子は恋愛に積極的で、とかく他人を振り回してしまう性格。それでも憎めないのは、華子が自分の欲求に対して率直だからでしょう。
一方、そんな華子と対照的に生真面目で実直で冬治は、いつも華子のフォロー役といった損な役回り。私としては同情しつつ親近感を抱いてしまう相手です。
本ストーリィの主役は華子の筈でしたが、途中からそれは冬治へと変わっていきます。
それは「あとがき」にて島本さん自身も語っていること。「最初は華子が様々な恋愛を通して成長する予定」だったが、結果的に「青春小説でも恋愛小説でもなく、モラトリアムとその終わりの物語」になったいう。
ストーリィの趣きが変わるのは、冬治と同じ実験班で不器用かつお洒落から程遠い存在という雪村容が登場してから。
人が善いという表面を取り繕っているだけで、実は冬治、華子以上に自分勝手な人間である、という面が浮かび上がってきます。
そんな冬治より、自儘に振る舞うことを恐れない華子、そして自分の気持ちを率直に表わすことを恐れない雪村容の方がどれだけ輝いてみえることか。

華子、冬治、雪村容、そして華子に付きまとう熊野氏という個性豊かな4人が織り成す故に、楽しくもありまた苦さもある青春+恋+成長物語。
冬治の身勝手さも若々しい未熟さと思えば、許せます。あまり他人のこと言えた義理ではありませんから。(笑)
ただし、最後の結末、ちと納得いかないんですよねぇ・・・。

クローバー/猛獣使い/不機嫌な彼女たち/東京、夏の陣/水面下/来訪者、いくつかの終りと始まり/淡い決意/向こう岸へ渡る

※モラトリアム…学生など、社会に出て一人前の人間となることを猶予されている状態のこと。

  

9.

●「CHICAライフ−2003〜2006年のできごと ★★


CHICAライフ画像


2008年06月
講談社刊

(1200円+税)



2008/07/09



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雑誌「ViVi」に2003年07月〜06年06月号まで連載したエッセイの単行本化+漫画家おかざき真理さんとの対談。
なお、「CHICA」とはスペイン語で“女の子”“小さい”という意味とのこと。

島本さんは真面目な文学少女というイメージを持っていたので、それなりにあっさりとした日常エッセイだろうと思い読み始めたのですが、それがとんでもない!
だれがこんな島本さんを予想するでしょうか。まるで、阿川佐和子さんの可笑しさ+斎藤由香さんのトホホぶり、そして世代を女子学生バージョンにした、という感じです。
驚き、呆気に取られ、脱力し、その果てに可笑しい、というのがこの一冊。

「問題のある男性とばかり付き合っている気がする」という冒頭の一文、ええっ、と思いましたが、読み進んでいくと判ります。島本さん、結構いろいろな男性と付き合ってきたらしい。意外や意外だなぁ・・・。
島本さんの文学少女イメージが、本書を読み進んで行くに連れ、どんどん崩れていきます。
ダンサーである母上が訪問販売や通販に騙されやすいと嘆いていれば、その島本さん自身も五十歩百歩。それを皮切りに、容姿等々に関わるハチャメチャぶり、
「合コン体験レポート」のずっこけぶりの可笑しさ(男性作家の合コンに何故か加わり、その時に現夫君の佐藤友哉氏に出会ったこと)、他の人の感覚とのズレぶり、
いやはや、島本理生さんってこんな人だったのか!
(第一回目の原稿を渡したときに担当編集者から「自分のことを書くの、苦手?」と言われ、心を入れ替えて具体的な体験談を書き出したら、抑えが聞かなくなってしまったらしい。その結果、「そこまで書かなくても」というようなことまでせっせ、と。)

本エッセイならではの面白さは、各篇の末尾に「その後」がつけ加えられていること。これが結構面白いのです。
島本ファンには是非お薦め!のエッセイ本です。
(※最後の対談でもドキッとさせられるとはなァ・・・)

    

10.

●「波打ち際の蛍 ★☆


波打ち際の蛍画像


2008年07月
角川書店刊

(1300円+税)

2012年07月
角川文庫化

2008/08/13

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島本さん自身「あとがき」にて、「もう一度初心に返りたい、という気持ちがじょじょに強くなり、今、この小説を書き終えて、ようやく「ただいま」と言えた気がします」と語っているラブ・ストーリィ。

主人公は、前の恋人からDVを受け、人と関わり合うのが恐くなってしまっている女性、川本麻由
その彼女が出会ったのが、同じカウンセリングの相談所に通う植村蛍。
題名の「蛍」とは、彼のこと。
人と人、とくに男女が繋がり合うことの難しさが、前の恋人から受けたDV、蛍とのなかなか前に進めない関係を通して描かれています。

DVの経緯がとくに語られる訳でなく、麻由と蛍の少しずつ少しずつ進捗し、まだまだ先が長いだろう様子が純粋に描かれるストーリィ。
そのため、本作品に手応えのなさを感じてしまう読者もいるかもしてません。でも、それもまた小説のひとつの有り様、と思います。

   

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