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21.妖恋 22.隅田川−慶次郎縁側日記− 23.妻恋坂 24.脇役−慶次郎覚書− 25.やさしい男−慶次郎縁側日記− 26.夜の明けるまで−深川澪通り木戸番小屋− 27.赤まんま−慶次郎縁側日記− 28.夢のなか−慶次郎縁側日記− 29.ほたる−慶次郎縁側日記− 30.月明かり−慶次郎縁側日記− |
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父の戦地、白雨(慶次郎縁側日記12)、誘惑、似たものどうし(慶次郎縁側日記傑作選)、あんちゃん、澪つくし、あした(慶次郎縁側日記13)、祭りの日(慶次郎縁側日記14)、たからもの、雨の底(慶次郎縁側日記15) |
ぎやまん物語、乗合船、恋情の果て、春遠からじ、化土記、いのち燃ゆ、初しぐれ、こはだの鮓 |
●「日本民話抄 妖恋」● ★ |
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2002/06/13 |
「雪女」と「道成寺」、日本で昔からよく知られている話を現代にもってくるとどんなストーリィが生まれるか、といった現代ストーリィ2篇。 「雪女」:現代ストーリィらしい主人公と言えます。人生の敗残者であって自分勝手な人間。私が嫌いなタイプで、本作品の感想はどうしてもその思いに引きずられます。 雪女/道成寺 |
●「隅田川−慶次郎縁側日記−」● ★★ |
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2005年10月 2023年08月
2002/12/15 |
好評の“慶次郎縁側日記”シリーズ第6弾。 本シリーズもこれだけ長くなってくると、池波正太郎「剣客商売」シリーズと比べたくなりますが、その魅力はまるで異なります。 表題作の「隅田川」は、幼馴染の男女4人の三角関係を描いたストーリィで、印象に残る切なさあり。 うでくらべ/かえる/夫婦/隅田川/親心/一炊の夢/双六/正直者 |
●「妻恋坂」● ★☆ |
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2007年11月 2003/03/24 |
北原さんの直木賞受賞作「恋忘れ草」の行き先にある短編集、そんな印象です。 ずっと市井ものを着実に描いてきた、そんな北原さんにして初めて書ける作品だと思います。 妻恋坂/仇討心中/商売大繁盛/道連れ/金魚/返討/忍ぶ恋/薄明り |
●「脇 役−慶次郎覚書−」● ★☆ |
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2006年10月 2024年01月 2003/06/14 |
“慶次郎縁側日記”に登場する脇役たちを描く短篇集。 冒頭の「一枚看板」が、若かりし頃の慶次郎と女義太夫・芝扇のエピソードを描いた他は、お馴染みの登場人物たちの名前が並びます。岡っ引の辰吉、吉次、太兵衛、下っ引・弥五、そして山口屋寮の飯炊き・佐七、嫁の皐月、後輩同心の島中賢吾と。 8篇の中で強く心惹かれるのは、「辰吉」「皐月」の2篇。 “慶次郎縁側日記”ファン、とくに「その夜の雪」に惹かれた読者には、是非お薦めしたい一冊です。 一枚看板/辰吉/吉次/佐七/皐月/太兵衛/弥五/賢吾 |
●「やさしい男−慶次郎縁側日記−」● ★★ |
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2007年10月
2003/11/03 |
好評の“慶次郎縁側日記”シリーズ第7弾。 もう磐石と言ってよい、市井ものシリーズでしょう。 慶次郎が主役となる篇では、朴訥な真面目もの、そして未だ春をひさぐ老女の三姉妹にさすがの慶次郎もタジタジとなる「理屈」、「三姉妹」の2篇には、北原さんらしい巧さを感じます。 理屈/三姉妹/断崖絶壁/隠れ家/悔い物語/やさしい男/除夜の鐘/今は昔 |
●「夜の明けるまで−深川澪通り木戸番小屋−」● ★★ 吉川英治文学賞 |
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2007年06月 2024年10月 2004/05/20
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「深川澪通り木戸番小屋」の第4集。すいぶんと久しぶりの刊行です。てっきり、第3集までで本シリーズは終了かと思いこんでいました。 8篇のいずれも、江戸庶民の日々の暮らしにおける、ほんのひとコマを描いたストーリィ。最後まで充分語り終えられていないといった、断片的という印象が強い。 「慶次郎縁側日記」シリーズは主人公が武家の為ちょっと見下ろすような感じがありますが、本シリーズは庶民の話だけに肩を並べて語るという感じ。その点も気持ち良く読める理由のひとつ。 シリーズもの第4集ですが、本書からいきなり読んで何の差し障りもありません。市井もの時代小説が好きな人には是非味わってもらいたい、円熟の一冊です。 女のしごと/初恋/こぼれた水/いのち/夜の明けるまで/絆/奈落の底/ぐず |
●「赤まんま−慶次郎縁側日記−」● ★★ |
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2008年10月 |
好評の“慶次郎縁側日記”シリーズ第8弾。 池波正太郎「鬼平犯科帳」や「剣客商売」のように最初から面白かったというシリーズものでは決してありませんが、その代り、巻を重ねる毎に味わいを深めている、というところが本シリーズの魅力です。 本書の中では、一時気持ちが離れても結局は夫婦の縁を切ることのできない間柄を巧みに描いた「三日の桜」「一つ奥」、ちょっと異なりますが「赤まんま」の3篇が、本書での読み処です。 三日の桜/嘘/敵(かたき)/夏過ぎて/一つ奥/赤まんま/酔いどれ/捨てどころ |
●「夢のなか−慶次郎縁側日記−」● ★★☆ |
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2009年10月
2005/12/29
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“慶次郎縁側日記”シリーズ第9弾。 もう何度も言っていることですが、本シリーズの良さは、ヒーローはどこにもいず、江戸市井に住む様々なごく普通の人々が主人公になっているからです。 年末、正月と少し日本的情緒を味わえるこの時期、本書を開いて江戸市井の人情を味わってみるのもオツなもの、と思います。 師走/水光る/ふたり/夢のなか/帚木/棚から盗人/入聟/可愛い女 |
●「ほたる−慶次郎縁側日記−」● ★★ |
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2011年03月
2006/11/10
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“慶次郎縁側日記”シリーズ第10弾。 本書で特に良いなァ、味わい深いよなァと思ったのは「惑い」。夫婦の決着が結局示されないところに何とも味わいが深い。そう喜んでいたのですが、ふと考えてみれば定年退職をじきに迎える現代社会のサラリーマンたち、他人事ではない筈です。決して女房に洗濯の最中「下着をそっと踏みにじっていた」りされないよう気をつけなければ! みんな偽物/惑い/長い道/水の月/付け火/春の風吹く/五月雨るる/ほたる |
●「月明かり−慶次郎縁側日記−」● ★☆ |
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2011年10月
2007/10/10
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“慶次郎縁側日記”シリーズ第11弾。 建具職人だった優しい父親・弥兵衛を5歳の時目の前で刺殺された弥吉。その弥吉が目撃した下手人は、鼻の脇にほくろのある男だった。しかし、調べてもそんな男はいないと、弥吉は嘘つき呼ばわりされてしまう。 ほんのちょっとしたかけ違いで全てが悪い方に転がっていってしまう。慶次郎の今は亡き娘・三千代も、半刻家を出るのが遅かったら全てが今と違っていた筈、と今なお慶次郎は思う。 ほくろの男/女と女/おりき/お萱/父子/弥兵衛/弟/それぞれの旅 |
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