加納朋子作品のページ No.2



11.コッペリア

12.レインレイン・ボウ

13.スペース

14.てるてるあした

15.ななつのこものがたり

16.モノレールねこ

17.ぐるぐる猿と歌う鳥

18.少年少女飛行倶楽部

19.七人の敵がいる

20.無菌病棟より愛をこめて


【作家歴】、ななつのこ、魔法飛行、掌の中の小鳥、いちばん初めにあった海、ガラスの麒麟、月曜日の水玉模様、沙羅は和子の名を呼ぶ、螺旋階段のアリス、ささらさや、虹の家のアリス

加納朋子作品のページ bP


はるひののはる、トオリヌケキンシ、我ら荒野の七重奏、カーテンコール!、いつかの岸辺に跳ねていく、二百十番館にようこそ、空をこえて七星のかなた、1<ONE>

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11.

●「コッペリア」● 


コッペリア画像

2003年07月
講談社刊

(1600円+税)

2006年07月
講談社文庫化


2003/07/27

人形を愛する青年、人形のような女優、そして天才的な女性人形作家をモチーフにした、加納さん初の長篇ミステリ。
帯に「新境地を拓く、初めての長編ミステリー」とありますが、その是非については、正直なところ否という感想。
これまでの加納作品には、いつも明るい温かさがありましたが、本作品にはそれがあまり感じらない。むしろ、ストーリィがもうひとつ腑に落ちないという、落ち着きの悪さがあります。
まあ、人形を愛する青年、そして実業家といった要素自体、そもそも薄気味の悪いものですが。

前半は人形に絡むストーリィ。人形を愛する青年、人形のような女優が交互に主人公となり、第一人称にて語られる構成。
後半、訳の判らぬままに事件が勃発し、これまでの真相が明らかにされるという、ミステリ的な展開。
前半段階で鍵となっていた人物の名前をわざとぼかし、その部分にかかる読者の錯覚を利用したミステリ。この手法、私は好きではありません。
人形を愛するなら、もっと純粋に愛した方がストーリィとしてはスッキリします。その点で懐かしく思い出されるのは、ジョン・コリア「ある恋の物語

 

12.

●「レインレイン・ボウ」● ★★


レインレイン・ボウ画像

2003年11月
集英社刊

(1700円+税)

2006年10月
集英社文庫化

2004/01/02

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高校を卒業してから7年。ソフトボール部の仲間だった知寿子の葬儀に、当時キャプテンだった陶子の呼びかけで、かつての仲間が集まります。そこから語りだされる7つの物語。

高校の時は同じソフトボール部の部員だったといっても、その後彼女たちが辿った道はそれぞれ異なります。その結果がどうであれ、それは彼女たちが自分自身で選んだ道。
高校時代が基点となり、彼女たちの歩んだ青春群像が浮かび上がってくるようです。そしてその7つの物語の中に、彼女たち一人一人の心構え、魅力が感じとれるところが、何とも素敵です。
もっとも、それだけなら単なる青春ストーリィで終わってしまうのですが、作者が加納さんであるからには、それだけに留まりません。各々ストーリィにちょっとしたミステリ、そして後半仲間の一人の失踪に過去に遡るミステリが隠されているのですから、青春小説の味わい+ミステリの味わいという楽しさあり。

爽やかで愛おしい、7様のストーリィが楽しめる連作短篇集。
私としては「雨上がり藍の色」が最も楽しい。そして「青い空と小鳥」は、加納さんにしてやられたァ!と喚いた一篇。

サマー・オレンジ・ピール/スカーレット・ルージュ/ひよこ色の天使/緑の森の夜鳴き鳥/紫の雲路/雨上がり藍の色/青い空と小鳥

  

13.

●「スペース」● ★★☆


スペース画像

2004年05月
東京創元社刊

(1700円+税)

2009年05月
創元推理文庫化


2004/06/06


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ななつのこ」「魔法飛行」に続く“駒子”シリーズ、第3作。
加納さんのデビュー作となったこのシリーズは2冊で完結したと思っていましたから、書店の店頭で見つけた時には驚きました。日常ミステリの世界を私に開いてくれたその2冊は、北村薫“円紫師匠+私”シリーズと並んで愛着のある作品。いずれにせよ、嬉しいことです。

その期待に反して、最初の「スペース」はよく判らなかった。駒子瀬尾に渡した手紙、それは新しく経験する短大生活を親友に書き送るものです。青春日記風の楽しさはあるものの、このどこにミステリ要素があるのか。また、主人公に違和感もあり。最後に種が明かされた後も、もうひとつ釈然としない気持ちが残ります。

その思いが一変するのは、「スペース」と裏表の関係にある「バック・スペース」を読み出してから。中盤に及んでは、やられたァ、の一言。それは、加納さんの上手さに舌を巻いた、という意味です。「スペース」で書かれなかった物語を紐解いて、なお余りある一篇です。
最後の最後にまたもや読み手の全く予期しない謎解きがありますが、もはやそれは余計なこと。

本書を一言で語ると、自分の居場所探しのストーリィ。それは直前に読んだハイジの子どもたちにも通じるもの。
いつの間に加納さんは、こんなに上手い語り手になったのだろうか。そう唸ってしまう他ない一冊です。

スペース/バック・スペース

   

14.

●「てるてるあした」● ★★☆


てるてるあした画像

2005年05月
幻冬舎刊

(1700円+税)



2005/05/29



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ささらさやに続く佐々良町での物語。
ただし、主人公はサヤとユースケの母子ではなく、多重債務の結果両親が夜逃げし、ただ一人で元教師の久代の元にやってきた少女・照代が主人公。
でもそこはやはり佐々良町ですから、サヤユースケエリカダイヤ夏・珠子・久代の3婆も登場し、読者は懐かしい「ささらさや」の雰囲気に再び浸ることができます。
正直言って「ささらさや」の続編を読めるとは思ってもみませんでした。ファンにとっては嬉しいこと。

折角志望の高校に合格したものの進学ならず、照代はすがる思いで鈴木久代を訪ねてきます。遠い親戚と聞かされたものの、久代は魔女呼ばわりされている、痩せて気難しそうな老女。
歓迎されず、厳しいことを言われても他に行き場所もなく、屈折した気持ちを抱えたまま、与えられた手伝い仕事をしながら、照代はこの町で暮らし始めます。
しかし、この佐々良町には不思議なことが起きる。不思議なメールが何度も届いたり、女の子のユーレイに出会ったりと。そうしたミステリアスな要素が、本作品のスパイスです。

嫌いな人ばかりという照代が、久代に厳しく扱われる一方でサヤたちに後押しされ、少しずつ自立心を育て新生していくストーリィ。ありきたりな筋立てかもしれませんが、加納さんならではの優しさ、温かさがとても素敵です。最後にはつい胸熱くなり、涙が溢れそうになりました。
「ささらさや」ファンには、読み逃せない佳作です。

春の嵐/壊れた時計/幽霊とガラスのリンゴ/ゾンビ自転車に乗って/ぺったんゴリラ/花が咲いたら/実りと終わりの季節

      

15.

●「ななつのこものがたり」(絵:菊池健) ★☆


ななつのこものがたり画像

2005年09月
東京創元社刊

(1700円+税)



2005/11/20



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加納朋子ファンなら、この題名を聞けばすぐに加納さんのデビュー作ななつのこを思い浮かべるに違いないでしょう。
本書は絵本なのです、文・加納朋子+絵・菊池健というお2人による「ななつのこ」の。
ただし、厳密に言うならばその「ななつのこ」の絵本ではありません。「ななつのこ」の中で主人公・入江駒子が見つけて愛読することになる短編集「ななつのこ」の絵本なのです。
もちろん中に出てくるのは、はやて少年あやめさん

この絵本では、おかあさんが「はやて」という自分の男の子に寝る前に語ってきかせるお話の形をとっています。
それはおかあさんの大好きな本に載っている話で、おかあさんにとって特別な本であるとのこと。このおかあさんの名前は、本書中にちょっと暗示されます。

新しい話がある訳ではありませんし、話としたら「ななつのこ」を読んだ方が楽しめるのは間違いありませんが、ファンとしては素敵な絵本になったことが嬉しいのです。
この絵本を読んだ子供たちが、「いつだって、どこでだって、謎はすぐ近く」にあることに興味を持ち、本が好きになってくれるといいなァと思える本。
そしてもうひとつ、ファンとして“駒子シリーズ”がこれからも末永く続いてくれることを祈りたくなる本です。

すいかおばけ/金色のねずみ/空の青/水色のチョウ/竹やぶ焼けた/ななつのこ/あした咲く花

  

16.

●「モノレールねこ」● ★★☆


モノレールねこ画像

2005年11月
文芸春秋刊

(1524円+税)

2009年06月
文春文庫化



2006/12/15



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いいなぁ、本当にいい。
この優しさ、温かさ、加納さんならではの魅力です。
ただし、この称賛は私の個人的好みに立ってのことですから、念のため。

加納さんといえば日常ミステリですが、本短編集にはそんな印象はありません。どれもストーリィの上手さに唸らされる短篇ばかり。
特に、短いストーリィの中で10年余りの時間の経過をものの見事に描いているところに、私は強く惹きつけられます。
でもよく見ると、謎解きという香りもちゃんと添えられているのです。

表題作の「モノレールねこ」、題名は奇抜ですが、命名の由来は読めばすぐ納得。懐かしくもある子供っぽいやりとりが大人になって鮮やかに蘇ってくる、そんなストーリィは大いに魅力です。それに相手方となる登場人物、私の好きな掌の中の小鳥の紗英を彷彿させられて、つい惹きつけられてしまう。
最後を飾る「バルタン最期の日」、これもまたお見事。他の作品とちょっと趣きの異なるところがありますが、本篇の主人公にはただ、ただ驚かされてしまいます。よくもまぁ、こんな主人公を思いつくものだ、と思うくらい。でも、その主人公像がとにかく秀逸なのです。そのくせ、家族の優しさを描いて、その温かさには格別のものがあります。
この2篇はダントツですが、「マイ・フーリッシュ・アンクル」と「セイムタイム・ネクストイヤー」を初めとし、他の篇も各々味わいは豊かです。

なお、本書収録8篇の中に、O・ヘンリの有名な短篇そっくりの話が出てきます。
最後にそれと判り、余りのそっくりさに呆気に取られると同時に笑ってしまいました。この鮮やかさが楽しい。でも、O・ヘンリの真似とは少しも感じません。O・ヘンリ作品の場合には感動と共に、一方の加納作品では笑いと共に披露されるのですから。
加納朋子ファン、O・ヘンリのファンには是非お薦めの短篇集。

モノレールねこ/パズルの中の犬/マイ・フーリッシュ・アンクル/シンデレラのお城/セイムタイム・ネクストイヤー/ちょうちょう/ポトスの樹/バルタン最期の日

  

17.

●「ぐるぐる猿と歌う鳥」● ★★


ぐるぐる猿と歌う鳥画像

2007年07月
講談社刊

(2100円+税)

2010年05月
講談社ノベルス

2013年12月
講談社文庫化


2007/08/12


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“かつて子どもだったあなたと少年少女のためのミステリーランド”シリーズ(講談社)の第13回配本作品。
子供向けの本、加納さんにしては珍しい(初めての筈)ので、ファンとしては興味を惹かれます。

主人公は高見森(たかみ・しん)。父親の転勤で東京から北九州に転校した小学校5年生。
簡単に言ってしまえば、本書は転校生の物語。転校すると友達はいず、周囲は見も知らぬ同級生ばかり、というのは当然のことなのですが、もうひとつ大きな問題として、言葉の問題があった。
森はまず、同じ登校班の小学生たちが使う北九州の方言で隔たりを感じてしまうのです。
私は一度も転校したことがないので判りませんが、転校先の同級生たちと馴染めないとき、本書に登場するようなパックという不思議な仲間がいたらさぞ嬉しいことでしょう。
このパック、本篇では謎めいた存在としてひとつの見処なのですが、シェイクスピア「夏の夜の夢」に登場する悪戯好き妖精と同じ名前であるところに妙があります。

子供向けらしくあっさりと、素直に楽しめるところが本作品の良さ。
そして、最後にプロローグの謎が明らかにされるところに加納さんの持ち味がちゃんと発揮されていて、ファンとして納得。

プロローグ−あるいは、物語の前のひとりごと/ぐるぐる猿と歌う鳥/モノローグ/図書室の暗号/モノローグ/社宅のユーレイ/エピローグ

  

18.

●「少年少女飛行倶楽部」● ★★


少年少女飛行倶楽部画像

2009年04月
文芸春秋刊

(1667円+税)

2011年10月
文春文庫化



2009/05/21



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加納朋子さんといえば日常ミステリの旗手ですが、本書は中学生を主人公とした部活もの青春物語、ミステリはなし、です。
「底抜けに明るい、青春物語が書きたくなった」というのが加納さんの弁。

「飛行クラブ」の部活目的は、もちろん空を飛ぶこと。
極めて??というそのクラブの部員は変人の神(じん)とその幼馴染である海星の2人だけ。
主人公である海月(みづき)は、海星に憧れたというやはり幼馴染の樹絵里(じゅえり)に無理やり引っ張り込まれ、飛行クラブに入部することになります。
さらに高所平気症の朋(るなるな)、野球嫌いの元野球部員=球児も入部して、やっと部としての体裁が整う。
威張ってばかりでちっとも行動しないカミサマ部長こと神、やる気ナシの顧問教師、てんでバラバラの部員たちに囲まれ、いつしか海月は皆の先頭に立って空を飛ぶという目的実現のため奮闘し始めます。
飛行クラブの部員たち、空を飛ぶ(落下はダメ)という活動目的は実現できるのか?

部員たち各々が抱える問題が中学生ドラマとして描かれるのは(考え込まされる部分もありますが)、通例パターン。
一方、他に行き所のない生徒たちが集まった部と思っていたら、実は部員同士、強く繋がり合うところがあったという実情が次第に明らかになっていく展開は、まるでミステリの謎解きのようです。
クラブという形で皆がまとまって一つの目的を目指すこと、中学生〜高校生時期の部活動の良さだなぁ、とつくづく感じます。

部員一人一人のドラマ、部員たちの個性的なキャラクターももちろん楽しいのですが、何より感じるのは、作者である加納朋子さんの彼らに対する温かい眼差しです。
ストーリィはあっさりめで、格別記憶に残るようなドラマは起きませんが、加納さんの温かい眼差しこそが本作品の魅力、私は好きです。

  

19.

●「七人の敵がいる」● ★★☆


七人の敵がいる画像

2010年06月
集英社刊

(1400円+税)

2012年03月
集英社文庫化



2010/07/10



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元々日常ミステリの旗手だった加納さん、このところ青春物語等々、作品の幅を広げてきまししたが、今回は何とPTA小説とのこと。

主人公の山田陽子、編集者として仕事に忙しく追われる毎日。しかし、一人息子の陽平が学校に通うようになると、どうしてもPTA等々、いろいろな雑用が入ってきます。
男性的な性格で“ミス・ブルドーザー”という異名をもらったこともある陽子、心の中で思っていることをついズケズケ主張してしまい、周囲の多くを敵に回してしまうこと度々。
本書はそんな陽子の突進、玉砕、逆転勝利の様子を連作風に描いたエンターテイメント。

陽子と周囲に迎合してばかりの専業主婦たちとの対決構図、というストーリィ展開ですが、よく読むと主眼は決してそんなことになるのではないことが判ります。
つまり、働く妻も専業主婦も、共に大変だということ。
そしてその相手は、学校、PTA、自治会と留まるところありませんが、特筆すべきなのは妻への理解が足りない夫のこと。
この点、思い当るところ大いにありますので、耳が痛い。

いずれにせよ、決して相手に屈したままとせず、理詰めかつ正論で責め、戦略も駆使し、最後には逆転勝利をつかみ取る陽子の突進力、痛快です。
私も周囲に迎合することが苦手で、何で理屈が通らないのかと思ってしまう方なので、共感するところ大です。
それでも、陽子は陽子なりに反省もし、果たすべき責任を果たしているのですから、まさに現代女性版“怪傑−陽子”という感じです。
男性も女性も考えさせられる点多々あるところを、エンターテイメントとしてもすこぶる楽しい一冊に仕上げた加納さんのお手並み、流石です。
とくに、働く若いお母さんには是非お薦めしたい、一冊。

女は女の敵である/義母義家族は敵である/男もたいがい、敵である/当然夫も敵である/我が子だろうが敵になる/先生が敵である/会長様は敵である

      

20.

●「無菌病棟より愛をこめて」● ★★☆


無菌病棟より愛をこめて画像

2012年03月
文芸春秋刊

(1650円+税)

2014年09月
文春文庫化



2012/04/09



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最近新作が出ていないなぁとは思っていましたが、加納さん、まさか闘病中だったとは。
病名を聞いて、ファンであるだけにショック!でした。何でまた加納さんが!?というのが正直な思い。

2010年06月17日、加納さんは急性骨髄性白血病の宣告を受ける。5年後の生存率は35%。
その前からひどい貧血、検査でひどい数値等、異常な状況だったそうです。その辺りのことを語ったのが
「それより前の日々」
宣告されたその日から入院。翌日からすぐ治療が始まります。
しかし
、「突如として重病人?の日々」の方がそれ以前より落ち着いている印象。原因が判明してどうすれば良いかが明確になったからでしょうか。
読者に対して重い病状、辛い治療状況にもかかわらず面白く(それも楽しく思える程に)語ってしまうのは、作家の性でしょう。それでも書き続けていられる間は大丈夫、とも思うのです。
重病人とはいえ前向きでユーモア精神を忘れない加納さんに、むしろ読者の方が勇気づけられている気がします。
そしてそのユーモアは、看護師さんたちにも遺憾なく発揮されているようです。
筋力が落ちてしまうと大変とばかりできる限り体操を欠かさない加納さん、体力をつけるために何とか食事はしようとする加納さん、いやぁーご立派!

「突如として重病人?の日々」は“大学病院での化学療法”編、「無菌病棟より愛をこめての日々」は“がんセンターでの骨髄移植”編。「中休み」は用語等の説明、「ドナー日記(1)(2)」は幸運にもフルマッチしてドナー提供者となった弟さんの真摯な日記とのこと。
読み物として読んで面白く、闘病記として読んで貴重。さらに重い病気で辛い入院生活を送っている人たちに勇気を与えてくれる一冊だと思います。老若男女問わず、お薦め!

それより前の日々/突如として重病人?の日々/中休み/ドナー日記(1)/無菌病棟より愛をこめての日々/それよりあとの日々/ドナー日記(2)/あとがき

    

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