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1.炎のなかの絵 3.ナツメグの味 |
●「炎のなかの絵」●
★☆ 訳:村上啓夫 |
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不思議な話、不気味な話の数々。それでも、その中になんとなくユーモラスな雰囲気が漂っているのが、ジョン・コリアの作品の魅力だろうと思います。 夢判断/記念日の贈物/ささやかな記念品/ある湖の出来事/旧友/マドモアゼル・キキ/スプリング熱/クリスマスに帰る/ロマンスはすたれない/鋼鉄の猫/カード占い/雨の土曜日/保険のかけ過ぎ/ああ、大学/死の天使/ガヴィン・オーリアリ/霧の季節/死者の悪口を言うな/炎のなかの絵/少女 |
●「ザ・ベスト・オブ・ジョン・コリア」●
★★★ |
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絶版
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“ブラック・ユーモア”と評されている。当たらずと言えども遠からずという気分ですが、やや違うのではないかと思います。
19篇の中で特に印象的だったのは、次の篇。 名優ギャヴィン・オリアリ/ある恋の物語/葦毛のウマの美女/わが最愛のメアリー/霧の季節/結婚記念日の変ったプレゼント/マハウンド・プロダクション/女だけの地獄/壜の中のパーティ/緑の木かげ、みどりの思い/ロマンスはいつの世にも/異本「アメリカの悲劇」/ある主題の変奏曲/夜だ、青春だ、パリだ、月も照っている! |
●「ナツメグの味」●
★★ 訳:垂野創一郎他 |
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恐ろしげな話、薄気味悪いような話もありますが、それでも各篇の内にあるユーモアがそれらに勝る、というのがジョン・コリアの魅力。 まず冒頭の「ナツメグの味」。最後の最後でのけぞるような気分にさせられるところが、堪えられない魅力です。 「ナツメグの味」のほか特に面白かったのは次の篇。 ナツメグの味/特別配達/異説アメリカの悲劇/魔女の金/猛禽/だから、ビールジーなんていないんだ/宵待草/夜だ!青春だ!パリだ!見ろ、月も出てる!/遅すぎた来訪/葦毛の馬の美女/壜詰めパーティ/頼みの綱/悪魔に憑かれたアンジェラ/地獄行き途中下車/魔王とジョージとロージー/ひめやかに甲虫は歩む/船から落ちた男 |