2014年度


★ 大学の教員として──
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● 首都大学東京 都市教養学部 都市教養学科 人文・社会系 国際文化コース / 首都大学東京大学院 人文科学研究科 専任教員

※大学院の「研究生」についてお問い合わせいただくことがありますが、そうしたことがらに個人的にお答えすることはできません。

※また「研究室訪問」のようなことにも対応しておりません。おたずねになりたいことがありましたら、メール等でご連絡ください。


2014年度の授業については以下のとおりです。(2014.01.28現在)


大学院 芸術表象論研究・特論2 金曜日 4時限 前期
1.授業方針・テーマ
《さまざまな映像表現とそのコンテクスト》
『映像表現の創造特性と可能性』(京都造形芸術大学編、角川書店、2000 年)のいくつかの章を読みながら、さまざまなジャンルの映像表現のありよう、その可能性、そしてそれが置かれるコンテクスト──たとえば映像の捉え方、世界の切り取り方、配列と構成、「イメージ」、映像のテクスチュア、映像表現とテクノロジーといったテーマ──について考えていく。音楽、文学、美術といったほかのジャンルとのかかわりについても当然視野に入れる。

2.習得できる知識・能力や授業の目的・到達目標
映像表現にかんする知識と理解を深め、イメージ論、視覚文化論、そして表象文化論の理論的・批判的思考に役立てられるようにする。

3.授業計画・内容
第1 回:  イントロダクション(発表の割り当ても)
第2 〜14回:演習形式での文献講読と関連事項の検討
第15回:  まとめ
(各自の関心に応じた、関連資料にかんする発表・報告など、いくつかの参加の仕方を考えている。)

4.テキスト・参考書等
プリントを配付する。

5.成績評価方法
(1)発表・報告、授業への参加・貢献度(70%)、(2)レポート(30%)。〔(1)のみで評価することもある。〕

6.特記事項
かならず初回に出席すること。

※履修を希望する者は2014年4月8日(火)までに担当教員にメール(wakagi[at]a.email.ne.jp)で連絡すること。


大学院 芸術表象論研究・特論2 金曜日 4時限 後期
1.授業方針・テーマ
《映像文化論の重要文献の講読》
「映像文化論」の基礎的なことがらを平易な言葉で論じている多木浩二『映像の歴史哲学』(2013 年)をゆっくりと読み進めてく。

2.習得できる知識・能力や授業の目的・到達目標
映像文化論にかんする知識と理解を深め、イメージ論、映像文化論、そして表象文化論の理論的・批判的思考に役立てられるようにする。

3.授業計画・内容
第1 回:  イントロダクション(発表の割り当ても)
第2 〜14回:演習形式での文献講読と関連事項の検討
第15回:  まとめ

4.テキスト・参考書等
テキスト:多木浩二『映像の歴史哲学』(今福龍太編、みすず書房、2013 年)。

5.成績評価方法
(1)発表・報告、授業への参加・貢献度(70%)、(2)レポート(30%)。〔(1)のみで評価することもある。〕

6.特記事項
テキストを入手したうえで、かならず初回に出席すること。

※ 履修を希望する者は2014年9月29日(月)〜 10月1日(水)のあいだに担当教員にメール(wakagi[at]a.email.ne.jp)で連絡すること。


学部 表象文化論基礎理論/表象文化論入門/表象言語の諸問題 火曜日 4時限 前期
1.授業方針・テーマ
《記号論と構造主義》
記号論と構造主義にかんする学説の流れ、主要な概念・テクニカルタームのほか、基本的な分析のツールとその利用法、過去の理論的実践の成果などを学ぶ。

2.習得できる知識・能力や授業の目的・到達目標
表象文化論研究に必要不可欠な、記号論と構造主義にかんする基礎的な知識と教養を身につける。思想的・哲学的側面よりも、芸術作品や文化的事象の分析や理解に必要な基本的思考法としての側面を重視しながら講義する。具体的な目標としては、たとえばロラン・バルトの理論的著作に自力で当たれるくらいの知識の獲得をめざす。

3.授業計画・内容
第1回:イントロダクション[ふたつの「誤謬」](ニュー・クリティシズム)
第2〜3回:ソシュール言語学の基本的な考え方[シニフィアン/シニフィエ、ラング/パロールなど]
第4〜5回:記号論の基本的アプローチ[デノテーション/コノテーションなど](ロラン・バルト)
第6回: 隠喩/換喩(ロマン・ヤーコブソン)、アイコン/インデックス/シンボル(チャールズ・S・パース)
第7回:構造主義の考え方とその歴史的背景(クロード・レヴィ=ストロース)
第8回:中間テストと前半のまとめ
第9回:物語の構造分析:物語論(1)(ウラジーミル・プロップ,バルト)
第10回:テクスト分析[シニフィアンス](バルト、ジュリア・クリステヴァ)
第11回: 物語論(2)(ジェラール・ジュネット)
第12回:作品/テクスト、「作者」(バルト、ウェイン・ブース)、ロシア・フォルマリズムの理論
第13回: ヤーコブソンの詩学、間テクスト性(ミハイル・バフチン、クリステヴァ)、「第三の意味」(バルト)
第14回:期末テストと解説
第15回:まとめ

4.テキスト・参考書等
教科書はとくに指定しない。参考書はその都度紹介する。

5.成績評価方法
(1)平常点(20%)、(2)中間&期末試験(80%)

6.特記事項
過去に《記号論と構造主義》を履修した者はこの授業を再度履修することはできない。
Blackboard も利用する。


学部 外国語文献講読3 火曜日 5時限 前期・後期/通年
1.授業方針・テーマ
《フランス語文献講読》
昨年度はフランスの子供向けのテクストから読みはじめ、その後はミラン・クンデラの短いエッセイをゆっくりと読み進めた。今年度も同様の進行を考えており、芸術にかんする平易な文章をあつかっていく。クンデラのべつの文章も取り上げるつもりでいる。
テクストの訳読が中心となるが、未習の(あるいは、あまりよく理解できていない)文法事項についてはその都度解説をくわえていく。随時参考映像の鑑賞なども織りまぜていく。

2.習得できる知識・能力や授業の目的・到達目標
フランス語文献の基礎的な読解力を身に着けることを目標とする。あつかわれているテーマについての基本的な知識も習得していく。

3.授業計画・内容
前後期ともに
第1 回:イントロダクション
第2 回〜第15回:テクストの講読
(前期と後期のあいだには一応の区切りは設けるが、授業自体は連続している。)

4.テキスト・参考書等
プリントを用意する。

5.成績評価方法
平常点。

6.特記事項
かならず初回に出席すること。表象文化論分野に進級した2 年生の語学力と理解度をみながら授業を進めていく(例年最初はかなりゆっくり進行する)が、それ以外の(表象の3 年生以上、あるいは他分野・他教室の)受講者も歓迎する。英語以外の外国語もできるだけ継続的に学んでもらいたい。


学部 表象文化史B 金曜日 4時限 前期
1.授業方針・テーマ
《さまざまな映像表現とそのコンテクスト》
『映像表現の創造特性と可能性』(京都造形芸術大学編、角川書店、2000 年)のいくつかの章を読みながら、さまざまなジャンルの映像表現のありよう、その可能性、そしてそれが置かれるコンテクスト──たとえば映像の捉え方、世界の切り取り方、配列と構成、「イメージ」、映像のテクスチュア、映像表現とテクノロジーといったテーマ──について考えていく。音楽、文学、美術といったほかのジャンルとのかかわりについても当然視野に入れる。

2.習得できる知識・能力や授業の目的・到達目標
映像表現にかんする知識と理解を深め、イメージ論、視覚文化論、そして表象文化論の理論的・批判的思考に役立てられるようにする。

3.授業計画・内容
第1 回:イントロダクション(発表の割り当ても)
第2 〜14回:演習形式での文献講読と関連事項の検討
第15回:まとめ
(各自の関心に応じた、関連資料にかんする発表・報告など、いくつかの参加の仕方を考えている。)

4.テキスト・参考書等
プリントを配付する。

5.成績評価方法
(1)発表・報告、授業への参加・貢献度(70%)、(2)レポート(30%)。〔(1)のみで評価することもある。〕

6.特記事項
かならず初回に出席すること。大学院との共通科目(人数によっては受講制限をする)。まじめに課題に取り組める者であれば、予備知識はとくに問わない。

※履修を希望する者(分野・教室、学年を問わず)はなるべく2014年4月8日(火)〜9日(水)のあいだに担当教員にメール(wakagi[at]a.email.ne.jp)で連絡すること。


学部 表象文化史B 金曜日 4時限 後期
1.授業方針・テーマ
《映像文化論の重要文献の講読》
「映像文化論」の基礎的なことがらを平易な言葉で論じている多木浩二『映像の歴史哲学』(2013 年)をゆっくりと読み進めてく。

2.習得できる知識・能力や授業の目的・到達目標
映像文化論にかんする知識と理解を深め、イメージ論、映像文化論、そして表象文化論の理論的・批判的思考に役立てられるようにする。

3.授業計画・内容
第1 回:イントロダクション(発表の割り当ても)
第2 〜14回:演習形式での文献講読と関連事項の検討
第15回:まとめ

4.テキスト・参考書等
テキスト:多木浩二『映像の歴史哲学』(今福龍太編、みすず書房、2013 年)。

5.成績評価方法
(1)発表・報告、授業への参加・貢献度(70%)、(2)レポート(30%)。〔(1)のみで評価することもある。〕

6.特記事項
テキストを入手したうえで、かならず初回に出席すること。大学院との共通科目(人数によっては受講制限をする)。まじめに課題に取り組める者であれば、予備知識はとくに問わない。 ※履修を希望する者(分野・教室、学年を問わず)はなるべく2014年10月1日(水)〜2日(木)のあいだに担当教員にメール(wakagi[at]a.email.ne.jp)で連絡すること。


学部 芸術表象論/表象言語の諸問題 金曜日 5時限 前期
1.授業方針・テーマ
《ロック、時代、文化》
1960 年代、ロックは時代を代表/象徴する音楽となり、社会的・文化的影響力を増していった。そこで花開いたロック文化は、70 年代に入ってよりいっそう大きく発展する一方で、急速に商業化されてもいく。このような60 年代から70 年代を中心に、ロックとそれを取り巻く社会と文化の状況を──さまざまな音源を紹介しながら──検討する。映画・映像、ポスター、ファッションなどヴィジュアル・カルチャーとのかかわりにはとくに注目していきたい。また、ジャンル横断的な文化分析の方法論につ いても考えてみたい。

2.習得できる知識・能力や授業の目的・到達目標
音楽としてのロックならびに文化としてのロックにかんする知識や教養を深める。芸術作品の捉え方、みずからのものの見方にも批判的なまなざしを向けられるようにする。これまでなじみのなかった芸術作品との出逢いの場を創出することも目的のひとつとする。

3.授業計画・内容
(予定)
第1回:  イントロダクション
第2回:  モンタレー・ポップ・フェスティバルとサマー・オブ・ラブ(1967)
第3〜4回:フラワー・ムーブメントとサイケデリック・アート
第5回:  ウッドストック(1969)と60年代の終焉
第6回:  ブリティッシュ・インヴェイジョン(1964)
第7回:  ブリティッシュ・ロック
第8〜9回:60年代後半から70年代前半にかけてのロックの多様な展開
第10回:  日本のロック
第11回:  ロックの商業化とロック・イン・オポジション
第12回:  ソウル・ミュージックとロック
第13回:  ジャズとの融合(フュージョン)
第14回:  70年代から80年代へ、ロックの産業化・大衆化とMTV
第15回:  まとめ

4.テキスト・参考書等
テキストはとくに指定しない。参考書はその都度指示する。

5.成績評価方法
(1)学期末レポート(60%)、(2)平常点(鑑賞レポートなどの小レポートをふくむ(40%)。

6.特記事項
かならず初回に出席すること。携帯電話の使用(時計としても)、居眠り、“内職”は「不可」とする。
このテーマに興味があれば、とくに予備知識がなくてもよい。ただし、CD、インターネットなどさまざまなメディアをとおして多くの音楽を聴いてもらう。なお、できれば事前に、あるいは早い段階で、キャメロン・クロウ監督の映画『あの頃ペニー・レインと』(2000年)を観ておいてもらいたい。
Blackboard も利用する。



学部 芸術表象論/表象言語の諸問題 金曜日 5時限 後期
1.授業方針・テーマ
《芸術におけるアダプテーションと表現の差異について》
おもに映画・映像作品(とりわけアニメーション)をあつかいながら、芸術におけるアダプテーション(脚色・翻案)の問題と、そこに生じる表現(方法)の差異の問題について考える。原作と映画化、リメイク、表現のヴァリエーション、さらにはパロディ、パスティーシュといったテーマを視野に入れていく。

2.習得できる知識・能力や授業の目的・到達目標
映像文化にかんする知識や教養を深める。芸術作品の捉え方、みずからのものの見方にも批判的なまなざしを向けられるようにする。これまでなじみのなかった芸術作品との出逢いの場を創出することも目的のひとつとする。

3.授業計画・内容
(予定)
第1回:  イントロダクション 第2〜4回:「長靴をはいた猫」を題材として(物語の[構造]分析、映画化・映像化、映像表現の差異)
第5回:  「ハンガリー狂詩曲第2 番」と映画・映像作品(音楽と映像、音楽の映像表現)
第6〜11回:「赤ずきん」を題材として(物語の[構造]分析、映画化・映像化、映像表現の差異)
第12〜14回:文学作品とその視覚的表現
第15回:  まとめ

4.テキスト・参考書等
テキストはとくに指定しない。参考書はその都度指示する。

5.成績評価方法
(1)学期末レポート(50%)、(2)平常点(小レポートをふくむ)(50%)。

6.特記事項
かならず初回に出席すること。携帯電話の使用(時計としても)、居眠り、“内職”は「不可」とする。
《記号論と構造主義》(表象文化論基礎理論)で取り上げるような、物語論にかんする基礎的な知識があるといいかもしれない。変わったもの、退廃的なもの、グロテスクなもの、エロティックなもの、とっぴなもの、未知のもの、「わからない」ものをある程度受け入れられる者以外は受講しないほうがいいと思う。
Blackboard も利用する。



学部 表象文化論基礎B[教養科目] 火曜日 4時限 後期
1.授業方針・テーマ
「イメージとことば」 映像作品について語るとき、私たちはどのような「ことば」をもちいればいいのだろうか。この問いから出発し、文化的事象の捉え方にまつわるさまざまな問題について多くの文章を書きながら考えていってもらう。 取り上げるのはミュージック・ヴィデオやアニメーション映画(ただし日本の「アニメ」は取り上げない)など。そこにあらわれているイメージを愛で、楽しみ、おもしろがりながら、関連するさまざまな問題を検討していく。作品を自分の目でしっかりと観ることを何よりも重視する。

2.習得できる知識・能力や授業の目的・到達目標
自分の文化的事象の捉え方に批判的なまなざしを向け、それを相対化できるようになることを目標とする。これまでなじみのなかった芸術作品との出逢いの場を創出することも目的のひとつとする。

3.授業計画・内容
第1回:ガイダンス
第2回〜第5回:映像と音(楽)
第6回〜第9回:アニメーションの多様な手法(第7回ないし第8回の前半に中間試験を行なう)
第10回〜第13回:ミュージック・ヴィデオとそのさまざまなコンテクスト
第14回:学期末試験と解説
第15回:まとめ

4.テキスト・参考書等
テキストはとくに指定しない。参考書は授業でその都度紹介する。

5.成績評価方法
(1)中間試験と学期末試験(70%)、(2)平常点 [授業時のコメントシート、数回の小レポート(掲示はしない)など](30%)。そのほかさまざまな要素を考慮しながら総合的に判断する。

6.特記事項
かならず初回に出席すること。携帯電話の使用(時計としても)、居眠り、“内職”は不可とする。
映像作品はひとによって受けとめ方がまるでちがうのであえて書いておくが、(芸術作品にしばしば登場する)変わったもの、退廃的なもの、グロテスクなもの、エロティックなもの、とっぴなもの、未知のもの、「わからない」ものを受け入れられる者以外は受講しないほうがいいと思う。

【注意】初回に発表するテーマで小レポートを提出してもらう。これを履修の要件とし、未提出者は登録しても単位は取得できない。





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