2012年度


★ 大学の教員として──
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首都大学東京 都市教養学部 都市教養学科 人文・社会系 国際文化コース / 首都大学東京大学院 人文科学研究科 専任教員

※大学院にかんする問い合わせをいただくことがあります。わたしの研究領域ならびに関心のある領域については、このサイトを書かれていることや、発表した文章などをまずおしらべいただければと思います。

※大学院の「研究生」についてお問い合わせいただくことがありますが、そうしたことがらに個人的にお答えすることはできません。制度的な手続きを経てはじめてなれるものだからです。

● オフィスアワーというわけでもないのですが、火曜日と金曜日の午後でしたら時間を取ることができます。必要がある場合はご連絡ください(wakagi[at sign]a.email.ne.jp ←[at sign]を@にかえてください)。


2012年度の授業については以下のとおりです。(2012.03.18現在)

授業についての詳細はこちらの「シラバス・教員検索」でおしらべください。(←まだ来年度のものは公開されていないようです。)


大学院 芸術表象論研究・特論2 金曜日 5時限 前期・後期
1.授業方針・テーマ
表象文化論の基礎理論にかんする知識と理解を、おもにイメージ論、映像文化論の文献を読みながら深めていく。大衆文化を芸術的観点から考察するさいの理論的前提についても検討する。

2.習得できる知識・能力や授業の目的・到達目標
表象文化論、ならびにイメージ論、映像文化論にかんする知識と教養を身につけ、さまざまな文化的事象の理解に役立てられるようにする。「表象文化論」という言葉がいわれはじめてからしばらくは、この研究領域にかかわる者たちのあいだにはあいまいながらも確実に共通の土台となる(特定の領域にとらわれない)知識があったように思う。そのような知識をいわば批判的に学んでいく。

3.授業計画・内容
演習形式で、文献講読と関連事項の検討を行なう。

4.テキスト・参考書等
テキスト:西村清和『現代アートの哲学』(産業図書,1995年)。これ以外はこちらで用意するが、ときに指定した文献を自分でみつけて、読んできてもらうこともある。参考書:その都度指示する。

5.成績評価方法
(1)発表・報告、授業への参加・貢献度、(2)試験ないしレポート。(1)のみで評価することもある。

6.特記事項
かならず初回に出席すること。知識量は問わないが、未知のことがらについてはそれ相応の下調べ(映画鑑賞をふくむ)が必要となる。


学部 表象言語の諸問題 火曜日 4時限 前期
1.授業方針・テーマ
フランスの批評家・思想家ロラン・バルトの「表層的」な日本論『記号の国』(1970)を比較文化論的観点から読み(なおし)ながら、文化理解にひそむさまざまな問題点について考える。

2.習得できる知識・能力や授業の目的・到達目標
この国に暮らす私たちにとっては「自明」のものとなっている文化的・歴史的・社会的事象を批判的にとらえなおし、「日本文化」への理解を深めるとともに、文化的価値の相対性と多様性への視点を涵養することを目的とする。

3.授業計画・内容
第1回:イントロダクション;第2〜5回:バルト『記号の国』について;第6〜8回:谷崎『陰翳礼讃』について;第9回;磯崎新の『記号の国』論;第10回:前半のまとめ;第11〜13回:『記号の国』をめぐるほかのテクスト(ドナルド・キーンなど);第14回:『記号の国』とその他の日本論;第15回:まとめ。

4.テキスト・参考書等
ロラン・バルト『記号の国』(みすず書房,2004年)と、谷崎潤一郎『陰翳礼讃』(中公文庫ほか)の2つのテクストは各自入手すること(前者を『表徴の帝国』[ちくま学芸文庫]で代用するのは、翻訳に問題があるので不可)。そのほかはプリントで配布する。

5.成績評価方法
(1)発表・報告、授業への参加・貢献度など(75%)、(2)学期末のレポート(25%)。

6.特記事項
かならず初回に出席すること。毎回アトランダムに指名し、内容を報告したり考えを述べたりしてもらうことになると思う。


学部 外国語文献講読3
(フランス語)
火曜日 5時限 通年
1.授業方針・テーマ
カーニバルにかんするフランス語テクストを読む

2.習得できる知識・能力や授業の目的・到達目標
フランス語の基礎的な読解力を身に着けることを目指す。あつかわれているテーマについての基本的な知識も習得していく。

3.授業計画・内容
第1回:ガイダンス;第2回〜第30回:テクストの講読。
 テクストの訳読が中心となるが、未習の(あるいは、あまりよく理解できていない)文法事項についてはその都度解説をくわえていく。また随時参考映像の鑑賞なども織りまぜていく。

4.テキスト・参考書等
こちらでプリントを用意する。

5.成績評価方法
平常点(理解度を確認するための小テストをふくむ)。

6.特記事項
表象言語論分野に進級した2年生の語学力と理解度をみながら授業を進めていく(例年最初はかなりゆっくり進行する)が、それ以外の(表象の3年生以上、あるいは他学科の)受講者も歓迎する。かならず初回に出席すること。


学部 表象文化史B 金曜日 4時限 前期
1.授業方針・テーマ
表象文化論の立場からファッションにかんする文献を読む。

2.習得できる知識・能力や授業の目的・到達目標
イメージ、記号、身体、ジェンダー、言説、文化的・社会的制度といった多様な視座からファッションをとらえ、この現象への理解を深める。

3.授業計画・内容
第1回:ガイダンス(発表の割り当ても);第2〜14回:講読と関連事項の検討;第15回:まとめ。
 履修者には何度か発表・報告の機会をもってもらう。発表の準備には十分時間をかけてもらう。

4.テキスト・参考書等
テキスト:鷲田清一『ひとはなぜ服を着るのか』(NHKライブラリー,1998年)。この本は各自入手し、興味深い個所、印象的な部分などをチェックしながら読み進めておくこと。そのほかのテクストはプリントで配布する。

5.成績評価方法
(1)平常点[発表・報告、授業への参加・貢献度など](75%)、(2)試験ないしレポート(25%)。

6.特記事項
上記テキストを入手したうえで、かならず初回に出席すること。テクストをきちんと読み、自分なりの意見や考えが表明できることが授業参加の前提となる。


学部 表象文化史B 金曜日 4時限 後期
1.授業方針・テーマ
「イメージ」と「言説」という観点から現代の広告文化にかんする文献を読む。

2.習得できる知識・能力や授業の目的・到達目標
表象文化論の立場から文化的事象をとくに歴史的文脈に留意しながら検討する方法を学ぶ。 現代社会における広告文化のあり方について理解を深める。

3.授業計画・内容
第1回:ガイダンス(発表の割り当ても);第2〜14回:講読と関連事項の検討;第15回:まとめ。
 受講者には何度か発表・報告の機会をもってもらう。発表の準備には十分時間をかけてもらう。

4.テキスト・参考書等
テキスト:天野祐吉『広告論講義』(岩波書店,2002年)。課題図書:北田暁大『増補 広告都市・東京』(ちくま学芸文庫,2011年)。どちらも各自入手しておくこと。

5.成績評価方法
(1)平常点[発表・報告、授業への参加・貢献度など](75%)、(2)試験ないしレポート(25%)。

6.特記事項
上記テキストを入手したうえで、かならず初回に出席すること。担当個所以外もきちんと読んで、ある程度の下調べをし、自分なりの意見や考えが表明できることが授業参加の前提となる。


学部 表象言語論演習
(異文化交流論)
金曜日 5時限 前期・後期(通年)
1.授業方針・テーマ
表象文化論の基礎理論にかんする知識と理解を、おもにイメージ論、映像文化論にかんする文献を読みながら深めていく。大衆文化を芸術的観点から考察するさいの理論的前提についても検討する。

2.習得できる知識・能力や授業の目的・到達目標
表象文化論、ならびにイメージ論、映像文化論にかんする知識と教養を身につけ、さまざまな文化的事象の理解に役立てられるようにする。「表象文化論」という言葉がいわれはじめてからしばらくは、この研究領域にかかわる者たちのあいだにはあいまいながらも確実に共通の土台となる(特定の領域にとらわれない)知識があったように思う。そのような知識をいわば批判的に学んでいく。

3.授業計画・内容
〈前・後期とも〉第1回:ガイダンス;第2〜14回:文献講読と関連事項の検討;第15回:まとめ。

4.テキスト・参考書等
テキスト:西村清和『現代アートの哲学』(産業図書,1995年)。これ以外はこちらで用意するが、ときに指定した文献を自分でみつけて、読んできてもらうこともある。参考書:その都度指示する。

5.成績評価方法
(1)発表・報告、授業への参加・貢献度(80%)、(2)試験ないしレポート(20%)。場合によっては(1)のみで評価する。

6.特記事項
かならず初回に出席すること。大学院との共通科目なので、受講にあたっては、(知識量は問わないが)それ相応の準備や下調べ(映画鑑賞をふくむ)をする意欲がなければならない。後期は前期の内容をふまえていることを前提に授業を進める。



学部 文化分析批評入門[教養科目] 火曜日 4時限 後期
1.授業方針・テーマ
「イメージとことば」 映像作品について語るとき、私たちはどのような「ことば」をもちいればいいのだろうか。この問いから出発し、文化的事象の捉え方にまつわるさまざまな問題について多くの文章を書きながら考えていってもらう。
 取り上げるのはミュージック・ヴィデオやアニメーション映画(ただし日本の「アニメ」は取り上げない)など。そこにあらわれているイメージを愛で、楽しみ、おもしろがりながら、関連するさまざまな問題を検討していく。作品を自分の目でしっかりと観ることを何よりも重視する。

2.習得できる知識・能力や授業の目的・到達目標
自分の文化的事象の捉え方に批判的なまなざしを向け、それを相対化できるようになることを目標とする。これまでなじみのなかった芸術作品との出逢いの場を創出することも目的のひとつとする。

3.授業計画・内容
第1回:ガイダンス;第2回〜第5回:映像と音(楽);第6回〜第9回:アニメーションの多様な手法(第8回の前半に中間試験を行なう);第10回〜第13回:ミュージック・ヴィデオとそのさまざまなコンテクスト;第14回:学期末試験と解説;第15回:まとめ。

4.テキスト・参考書等
テキストはとくに指定しない。参考書は授業でその都度紹介する。

5.成績評価方法
(1)中間試験と学期末試験(75%)、(2)平常点[授業時のコメントシート、数回の小レポート (掲示はしない)など](25%)。そのほかさまざまな要素を考慮しながら総合的に判断する。

6.特記事項
かならず初回に出席すること。携帯電話の使用(時計としても)、居眠り、“内職”は不可とする。  映像作品はひとによって受けとめ方がまるでちがうのであえて書いておくが、(芸術作品にしばしば登場する)変わったもの、退廃的なもの、グロテスクなもの、エロティックなもの、とっぴなもの、未知のもの、「わからない」ものを受け入れられる者以外は受講しないほうがいいと思う。

【注意】初回に発表するテーマで小レポートを提出してもらう。これを履修の要件とし、未提出者は登録しても単位は取得できない。



早稲田大学 文学学術院(文化構想学部・文学部)非常勤講師

授業についての詳細はこちらで検索してみてください。



複合文化論系演習(時代の刻印) 月曜日 5時限 春期[前期]



中欧の文学 月曜日 6時限 春期[前期]




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