第49回静岡ホビーショー 一般公開日レポート その2
ホビーショーで気になるのはやはりタミヤ。今回はBT-7のように大戦初期のアイテムや、独ソの主戦場からちょっと外れた所ですが、以外と人気のフィンランドアイテム登場。
タミヤブースで気になった目玉は、3号突撃砲のフィンランド仕様
1/35スケールの3号突撃砲は、既存アイテムの展開ながら、車両そのもののメカを個性的に力強く見せる丸太やコンクリートブロック、ドライバーのバイザー部分の補助装甲など、オリジナルの魅力をさらに引き出す構成となっています。戦車長も新規のフィンランド兵なので、これはタミヤ初でしょうね。
レトロな雰囲気でひときわ目を引く35(t)
これは!と思った存在感ある車両だったのが、グレー単色の35(t)戦車。チェコ製の捕獲車両ですので、ドイツの設計とは違い、決してスマートではなく、足回りも2号戦車と比べて小振りなホイールと貧弱そうなスプリングむき出しの足回りなのですが、電撃戦を見せるには重要なアイテムなのです。今まで良いキットが無かったので、この味のある車両も作れませんでしたが、適度な大きさに密度感のある車両は、模型映えする要素があるのは間違いないですね。実はこれ、純粋タミヤ製かと思いきや、ICMのキットだというのは、箱絵を見れば書いてあるのですが、サンプルのキットに見とれていて、しばらく気がつきませんでした。モールドも、タミヤ製の物かと思う位すばらしい出来で、精密感とシャープな印象した。エンジンデッキ後部には、初期型ジェリカンも積載していますが、これだけでも欲しいと思う小物です。
戦車兵も、シンプルな立ちポーズながら、なかなかの存在感を醸し出していて好感が持てます。
サイバーホビーのRSO 75mm対戦車砲搭載型
RSOは、かなり昔の傑作キットがいまだに現役だったので、メジャーな車両の割に見向きもされなかった不思議な存在でしたが、これから通常の輸送型も出て来るのでしょう。(たぶん)今のうちに旧在庫を作っておかないと、輸送型が出てしまってからでは、死蔵になってしまうんじゃないかと、少々あせりを感じさせてくれるキット出来のいいキットなのです。イタレリから出ていた同じ車両は、それほど輸入されなかったのか、完成品を見た事が無いのですが、足回りや対戦車砲など、全てにおいてディテールはランクアップ間違い無しですね。
8tハーフトラック
タミヤの88mm砲を牽引するハーフトラックは、ユニークな存在でしたが、さすがに何十年も前の物と、今日の技術で制作されたものを比較するのは良く無いのですが、気になっていたタイヤ部分や足回りトラックなど、きちんとシャープな出来になっているのは気持ちいい物です。兵士も同じポーズではなく、話し声が聞こえて来そうな雰囲気で、こちらも他のダイオラマに使えそうな感じ。別売りしてくれると嬉しいかもしれません。
ケッテンクラート
ドラゴンのケッテンクラートは、しばらく店頭に見えなかったのですが、一番気になっていたキャタピラ部分を、マジックトラックに作り直して厚みを押さえた模様。だいぶバランスは改善されたようです。
ラファルM
メッサーシュミットBf109E
1/32キットならではの細部再現。注目はエンジン部分。パイピング等手を入れれば、魅力的なDB605になりそうです。スピナは、ちょっと尖りすぎな気がしますが、人気機種ですし、楽しみなアイテムです。
このスケールなら、パイロットや整備兵も出るのかな?と期待しますね。
あ!1/144のプロペラが回っている!! 技ミックス(ギミックス)の驚き
1/144ながら、モーター内蔵(笑)という老眼には厳しそうなアイテムですが、塗装済みなので実は安心。空中戦ジオラマも夢じゃないですね。ちなみにモーターユニットも別売りしていますから、他への流用もいいかも。例えばヘリのテールローターなんかに良いんじゃないでしょうか。