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1997年7月22日(火)

「瑞生で絶対移植できますか?」と母はO先生に訊ねたそう。「すべて一致した他人と1つ不一致の肉親と同じ」と答えられたそう。というわけで、瑞生で移植が出来ると聞いた母はいくぶん気持ちも落ち着いてきたようだ。(注:みーこと琴のHLAは完全一致です。この頃は最終的なマッチングまで取っていなかったのでこういう会話になったのかも・・・。)

病院で会う人会う人(看護婦さん、婦長さん、先生、カウンセリングの先生など)に琴絵がどういうふうに薬を飲むか話してまわったようだ。これで母なしでも琴絵がうまく薬を飲めるようになるとよいな。事自身もどういうふうに薬を飲んでいるか(お母さんに歌を歌ってもらいながら、手を握ってもらって飲む)を話しているようだ。母は薬の量によってオブラートを3〜4回に分けて飲む事なども説明しているそう。

今日の血液検査の結果、白血球は1100、好中球が200、芽球(−)ということだ。

夕方からいよいよクリーンベッド入り。病棟のはからいで窓際の場所からTVのすぐ脇に移してもらったそうである。まあ、ベッドから離れられないのだからそれくらいしてもらってもよいか。(でも、他にも安静にしていなくてはならない子もいるから・・・。)クリーンベッドの装置は夕方運び込まれたそうである。

昨日薬を取りに行ったとき、22日分の外泊用の薬があったので、今日も帰ってこれると思っていた。(帰れなくなって)少しガッカリ。

今日は瑞生の誕生日(9才)なので、バースデーケーキを買って帰った。琴ぬきになったが、皆でうたを歌い、ケーキを食べる。琴はしばらく帰ってこれないので、ケーキは4等分して全部食べた。それにしても家族が一人いないだけで家の中が寂しくなる。


エピソード1:

今日はお昼ごろからずっと家の電話に誰も出なかった。朋は友人宅へ遊びに行っていたそう。また電話の調子が悪くなったのだろうか。それにしても家に電話がつながらないだけでストレスがたまる事たまる事。特に事が帰れるかもしれないと思ってただけに結果が知りたくてよけいだった。その分家に帰って琴の姿が見えなかった事に寂しさを感じた。


エピソード2:

瑞生は琴のふとんもひく(注:このころ瑞生がふとんひき係りだったかもしれない)。朋生はそのふとんを片づける。兄弟で表現は異なっていても、寂しさを感じているのだろう。

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