「コーシン・なおとのバチ電!」スタジオ観覧@横浜

服装

 ベージュのタートル、ジーパン、青いスニーカー。茶色コート。

感想

 午後四時。横浜へ行くならそろそろ支度しなければならない時間。しかし、先程計った体温計の液晶には「38.6」の表示が。どうしよう。横浜に行けば死んじゃいそうだけど、逆に一週間ぶりの真樹ちゃんに会えなくても死んじゃう。精神的に辛いのと、肉体的に辛いのとを天秤にかけてみる。どっちがまだマシか、どっちの方がラクか。やっぱ逢いに行くしかないっしょ。一目でいいから死んでも会いたい。
 5時半ちょっと過ぎ、関内着。やっぱ来るんじゃなかったかもしれない。ちょっと体を動かしただけで心臓が異常なほどバクバク言ってるし、自分がまっすぐ歩いてるかどうかさえ自信ない。真樹ちゃんはまだスタジオには下りて来てないみたい。時間的にはセーフ。とりあえず、持って来た愛媛みかんの差し入れをスタッフの人に託しておく。しばらくして真樹ちゃん登場。でも今日はあまりご機嫌がよろしくないみたい。笑顔見せてくれないと帰れないよぉ。真樹ちゃんの今日のご注文はホットミルク。数メートルと離れてないスタジオがすごく遠く見えて、イヤホンで聞いてるラジオの音声もはるか彼方から流れて来てる感じ。真樹ちゃんもちょっと鼻声だけど、体調はそんなには悪くないみたい。とりあえずとにかく寒いので、近くの自販機でコーヒーを買って来る。あ、真樹ちゃん笑ってる。シアワセだぁ。でも肉体的にはもう限界。目を閉じると自分のまぶたがとても熱いし、気付くと呼吸数も減っていて深呼吸を続けている。早く帰らなきゃほんと死んじゃいそう。持って来たレターをスタッフの人に託しに行く。あ、真樹ちゃんこっちを見てる。でも、こころなしか真樹ちゃん怒ってそう。誤解しないでね、このレターはスタッフの人宛じゃなくて、いつものように真樹ちゃん宛だよぉ。僕がレター書いて渡すのは真樹ちゃんだけだって、いっつも言ってるじゃんか。嘘じゃないよ。それとも、あれは心配してくれてる顔だったのかもしれない。でももうその区別すら正しくできなくなってきてる。とりあえず次の出番まで待って、もう一回だけ真樹ちゃんの笑顔を見て帰ろ。
 結局お別れの挨拶ができなくて、真樹ちゃんにとってはふっと消えたようになっちゃったかもしれないけど、早く帰って寝なきゃマジでやばい。家に着き、番組宛にファックスを一枚送る。今日の「伝言板」のテーマは「私が捨てた大きなもの」だったので、「理性を捨てて真樹ちゃんに逢いに行きました。真樹ちゃん、早く帰っちゃってゴメンね」という内容。既にほとんど思考停止していて、自分で何書いてるかよく分からない。食欲も全くない。もう一度体温を測ってみると今度は39度6分。経験上、幻覚を見始める体温をはるかに越えている。案の定、ベッドが急にガタンと頭を下に傾いてジェットコースターのようにひたすら落ちていく幻覚や、ベッドの周りが水浸しで波の音が聞こえる幻覚を見たり、突然遠くからなおとさんの声がしたり京浜東北線の発車のベルが聞こえたり、具体的には何を見ているのか分からないけどただただひたすら「怖い」悪夢を見たりする。薬も全然効いてないみたいで、ついに尿が白くなってしまった(尿に細菌の死骸が混じると黄色くなる)。知り合いから僕の出したファックスに「幻のコーシンラーメン」が当たったという連絡が入る。ラーメンいらないからファックス読んでくれぇ。「違う薬を試してみろ」という医者(父)の司令により、種類の違う薬を飲んでみる。急にベッドが熱くなり、汗がどっと吹き出して来た。一時間としないうちに体温が38度ちょっとまで下降。助かった。これで何とかなりそう。真樹ちゃんも今頃みかん食べてくれてるかな?笑顔を見れただけでもやっぱり会いに行ってよかった。


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