ヂオクレア
ヂオクレアはいろんな色かたちがあっておもしろい。
ヘソの片端から炎状のしわが走っているのが共通点。
 
ヂオクレア(Dioclea)とは属名で、このなかまのマメは日本には自生しない。
ヂオクレアのなかまにはたくさんの種類があり、マメの形や色は様々。
ここでは奄美大島の海岸に多く漂着する扁平なタイプのマメを「ヂオクレア」と呼ぶことにする。
がまぐちモダマどら焼きマメもどうやらヂオクレア属と思われます)
● ぽっちゃりタイプのヂオクレア
 
奄美大島に最もたくさん漂着するタイプのヂオクレア。
焦げ茶色から茶色。
ちょっと厚みがありふっくらした感じ、表面はツヤツヤ。
ヘソの片端から炎状のしわが走る。
● ぽっちゃりタイプを植えてみた
ぽっちゃりタイプのヂオクレアを植えてみたところ、1週間ほどで発芽。
ヘソの片端が割れて芽と根をのばすのはヂオクレアやワニグチモダマの仲間の特徴ともいえる。
 
左:ヘソの片端が割れて芽を出したところ(2008年6月)
右:芽は赤色っぽく、白い短毛で覆われる。
左:夏の間大きく成長し、あんどんにからみつく。(2008年9月)
右:ツルと葉は白〜黄色の短毛で覆われている。
3出複葉で小葉の形はがまぐちモダマのものと似ている。
● 痩せっぽちタイプのヂオクレア
 
これもまあまあよく見つかる。
赤茶色からアズキ色、ちょっとやせた感じでツヤはあまりない。
やはりヘソの片端から炎状のしわが走る。
● 痩せっぽちタイプを植えてみた
痩せっぽちタイプのヂオクレアを植えてみたところ、1週間ほどで発芽。
ぽっちゃりタイプとは芽の色がちがうようだ。
 
左:ヘソの片端が割れて発芽(2008年6月)
右:芽は黄緑で、白い短毛に覆われる。
左:なんとか成長し、あんどんにからみつくが今ひとつ元気がない。 マメと同じくやせた感じ。
右:三出複葉で、ぽっちゃりタイプのヂオクレアと比べて小葉は細い。
葉とツルは白い短毛で覆われている。(2008年9月)
● オレンジのヂオクレア
 
時々見つかるオレンジヂオクレア。
やや小振りできれいなオレンジ色。
ヘソの端から走る炎状のしわは弱く、ツルツルした質感。
海岸ではよく目立つ。
●いろんな色かたち