Amulech 光デジタルケーブル
アムレック TOS-Link ケーブル


バネの効果でプラグを揺らしても音が途切れない安定性
私のシステムのデジタル配線では、アースループを切る目的で、合計4本だけ、光デジタルケーブル(以下光ケーブル)を使っています。
そのうち、一つだけあった石英コア(1.3m)線が断線したのを機に、すべての光ケーブルを更新することにしました。(全体回路図はこちら

 これまで、96kHzまでしか使わないことも考えて、破損した1本以外は、低価格なのに高品質、各種の長さが揃う、という理由から、AudioTechnica AT-OPX1を使っていました。
 もっと高価な石英ケーブルなどや金属ケーブルと比較検討した結果でした。96kHzで5mまでなら、音の違いは分からない、と結論していました。

ただし、AT-OPX1は、192kHzは規格外。実際は3mまで192kHzがエラーなしで通りますが、5mではまったく同期しなくなります。仕様が96kHz用なので、やむをえません。

今回の更新では、将来にDEQ2496が新型に変わり、192kHzを使えるようになることを見越して、192kHzまで通過を保証してくれる光ケーブルを探しました。

選考条件は、
@破損しにくいプラスチックケーブル

     短尺では石英の方が優れている根拠はないし、破損で懲りたので。
A差し込み口は、金属でなくプラスチック

     金属製は差し込みがきつすぎたりゆるゆるだったり調子よくない。
B5mでも192kHzを保証している製品
     これが最重要ポイント。
C長さの選択肢が多い
     特に0.5mが欲しい。

192kHz保証を謳う製品は多いものの、長さの選択肢が2mまでしかないような製品では、AT-OPX1より優れているか、まったくわかりません。5m以上の選択肢があって、かつ192kHzを保証している製品は、かなり選択が狭まります。


AT-OPX1 0.5m, 2m, 5m, Amulech 5m

@、A、B、Cを満たす製品は、事実上(10万円とかいうのは除き)、1製品しかないです。それがAmulech(アムレック)製 光デジタルケーブル(上の写真の右端)。
長さも、0.5m, 1m, 1.5m, 2m, 3m, 5m とあり、すべて192kHz保証。

光デジタルケーブルは、安物だとデータロスで音が悪くなったことはありますが、高いケーブルでも音はよくならない。逆に高いのにデータロスがある製品もあった。過去に無駄な投資多数。

Amulechの光ケーブルは、
先端がバネで動くというのが特長。
差し込むと、先端が最大2mm移動して、ソケット奥の受光部との距離を自動調整して密着、というのが売り。

ただし、買ってみるまで、その移動構造が不明で、いまいち心配でした。
 
  2mmの移動分は、どこで吸収するんだ? 
  プラグ内部でケーブルがたるむの?

これは杞憂でした。実際の構造は、以下の写真の通り。



先端とケーブルは、完全に一体構造です。先端が引っ込むと、その分、プラグの後端からケーブルが滑って出てくる。ゆえに、後端のブーツはぴったりしておらず、ケーブルが滑るための余裕があります。

差し込む前は、根本がカタカタしていて不安でしたが、差し込んでみると、バネが利いて、がたつかない。なかなか上手くできています。

192kHzの確認テスト
最初に5mを買って、本当に192kHzが通るか、DAC3のエラー検出機能を使って確認しました。同期がロックして音が出ていても、パリティチェックに引っかかったデータを取り除き、補間している状態だと、ランプが明滅して知らせます。明滅しなければ、高い確率でビットパーフェクトと思ってよさそうです。
S/PDIFやAES/EBUデータにはエラー訂正符合は含まれませんので、
パリティエラー検出=補間発生です。



はい、大丈夫。5mで問題なく192kHzが通りました。
これで安心して短い長さのものも購入できました。


音質の確認
SRC2496と、DEQ2496用で自作したリモコンを使い、RME ADI-2との間を5mの金属ケーブルと、5mのAmulech で繋ぎ、瞬時切替しながら、比較。

RME ADI-2の同軸デジタル出力は、絶縁トランスでアースが分離されているので、光と並列に同軸で繋いでもアースは繋がりません。 (詳細はADI-2のデジタル出力のテスト)

←SRC2496




試聴テストの結果、あくまで現状で可能な96kHzでの比較ですが、以前確認していた通り、音の違いは聞き分けられませんでした。
音が同じなので、DC的にだけでなくパルス的な結合までカット可能な光ケーブルの方を残しました。雷の時に安心です。うちは高台なのでよく落ちるのです。

実は、毎度立ち上がって切り替えしながらテストしたときは、「やはり金属ケーブルの音が少し良いようだ」と妙な自信をもって結論。瞬時切替試験でないと、金属が一番いいような先入観に引きずられました。しかし、念のためと、瞬時切替試験をすると、絶対に差はわかりませんでした。ちょっと残念な気持ちもあるのですが。



バネの効果

 Amulechは、他の光ケーブルより遥かに優れている点がありました。音を出している途中で、ケーブルを動かしてプラグを左右に揺らしても、まったく音が途切れないし、エラーも発生しないのです。



この安定性は、非常に安心できますね。これまで試した高価な光ケーブルでも、揺らすと必ず音が途切れ、ここが金属ケーブルとの安心感の差でした。
Amulechは、光ケーブルとして、非常に優れていると思います。
すべて、これに統一しました。


なお、アースを切る必要がないところでは、光ケーブルではなく、可能なら、一番信用できるAES/EBU(XLR)を使ってはいます。上の写真に見えているのは、私が統一して使っているオヤイデ製 AES/EBUケーブル(外部サイト、小柳出電気)です。高額な線ではありませんが、長さの特注に応じてくれるので、すべて、必要最短の長さで作ってもらっています。

短い方が音が良いからではなく、無駄に線が長いのは、配線が美しくないから。私のこだわりです。

2022年2月5日


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