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midori
【カナダ留学記bX】
 【ある17才・・】
最近、何度となくエルサルバドールを襲った大地震。悲惨な光景の映像がTV画面に映し出されています。
そんなニュース映像をを見るたびに思い出す男の子がいます。

ホームステイ先の近くに、移民達の為を中心とした無料の英語があり、
そこに通っていたときのクラスメイトで17歳の男の子。
カナダに来て1年以上も経つのに、いまだ移民の正式な許可が下りず高校に通えないとのことで、
このクラスに来ていました。彼はお姉さんの家にお世話になっていて、 その前はアメリカのお兄さんの所に3年ぐらいいたとの事。ですから英語はバッチリ・・・。勉強することもないぐらい上手でした。
どーして母国を離れて暮らしているのか、理由は良くわかりませんが経済的な事や十分な教育とか。。。
いろいろ複雑そうでした。

彼は誰にでもやさしくおもいやりがあり、クラスの人気者だった。
無遅刻、無欠席の彼があるときから授業を欠席することが多くなりました。
久し振りにクラスに現れたとき彼は相変わらず元気でしたが、
ふと手元を見ると、手全体がががさがさと荒れていて、老人のような手になっていました。
驚いて聞いてみると、
‘お父さんが結婚式でロスアンゼルスのお兄さんの所に来る事になっていて、
ロサンゼルスからトロントの往復切符を自分で働いてプレゼントしたい。
それで、家族の皆にも内緒で“窓の取り付けのアルバイト”をしてお金を貯めているとの事‘。

トロントの冬はとっても寒さが厳しいんです。
平均でもー10度ぐらいだし、時にはー30度になることもあり大変厳しい。。

17歳といえば大半が親のすねをかじって、のんびりとぬくぬく甘えている年頃なのに〜
何だか悲しいような彼のやさしさが身にしみるような変な気分でした。

あまり語らなかったけど、母国を離れて暮らしているにはそれなりの理由があるのだろう。
本当だったら両親のもとで、甘えながら高校に通っていられるの年頃なのに。。。

今年のトロントは、例年より寒さが厳しいようです。

そんな彼の思い出と、エルサルバドール大地震の映像が重なって、いま重い気分になっています。

midori.S.


エルサルバドル大地震

中米のエルサルバドルでは、1月13日にマグニチュード7.7の大地震が起き、八百人以上が死亡した。 
この地震で、被害が集中して見られる首都近郊の町サンタテクラでは山の斜面に広がる住宅地の中心部が地滑りを起こし、三百を超える住宅が深さ十メートルもの土砂に埋まった。
 現地ではマグニチュード五を超える比較的強いものを含め、これまでに五百回を超す余震が起きているため救助作業は困難を極めた。
 
さらに2月13日朝、またマグニチュード6.6の大地震が発生した。震源は、首都サンサルバドルの東24キロと推定されている。これまでに二百五十五人の死亡が確認され、二千人以上がけがをしたということだ。前回の地震の余震と見られ、1月の地震で多くの建物が壊れ、倒壊しやすくなっていて被害を大きくしたようだ。
 
エルサルバドル政府は、救出作業に必要な機材や、被災者のためのテントや医療器具、発電機などが不足しているとして、国際社会に緊急援助を要請している。
 

☆☆ 東京の青山通り(国道246)に面した 近代的な建物のカナダ大使館
オープンに利用できる 資料等が豊富 カナダについて知るにはいい環境になってます

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