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【カナダ留学記bU】
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midori
【カナダ留学記bU】
  キューバへ[T]
canada

カナダデー(独立記念日『7月1日』)をはさみ学校が一週間のホリデーとなりました。
学校のクラスメイトとホリデーは”どこかに行こう” と言う話が持ち上がりトントン拍子にキューバ行くことになりました。
正直言ってキューバについてはほとんど無知、
知っていることと言えば 恥ずかしながらカリブ海の島、さとうきび、スペイン語。。。ぐらいだった。
キューバに行こうと決めたのも、一番安かったからと単純な理由。
旅のスケジュールは6泊7日それはそれは想像を絶する楽しくおかしく そしてカルチャーショックの旅でした。
私の文章力で体験したことが皆さんにうまく伝わるか心配です。
未だに出来事は鮮明に覚えていて、こんなハプニング続きの旅は滅多にない、 是は映画化したらいける?と思うくらいの・・・・

早朝の出発にも関わらず空港までホストマザーのソニヤが車で送ってくれた。
空港はバケーションに出かける人達で賑わっていた もう私たちすっかりカリビアン気分。
トロントから3時間半弱の空の旅、120人ほどのチャーター便、
操縦室も全開でお願いすれば中を見学させてくれる 勿論私たちも見学にあやかった。
全てが和やかムード Hola!!!!! やってきましたキューバ。

着いたのはトリニダと言うアンクティ・スピリテゥス州にあるキューバの古都。
飛行機のタラップを降りて歩いて行くと目の前に現れたのは 小さな小屋が一軒、すると駅の改札口のようなところに
入国係官が一人、バンバンと手際よく入国のスタンプを押しているではないか? 一瞬目が点になった。 
カナダからのフライトだから勿論国際空港のハズ? 入国係官の後方にはのどかな原っばが見える。
ゾロゾロと入国を済ませた旅行者が集まると、何処からともなくトレーに飲み物を載 せた 人達が物売りにりにやって来た。 
そして是また小さな駅の売店のようなお土産やさ んが一つ あるだけ、両替所は? そんな物何処にもない。 
是が最初のカルチャーショックだった。
まホテルかダウンタウンに行けば両替は簡単にできるだろうと簡単に思っていたのが
後々に大変な事が起こるとはその時は誰も予想もしていなかった。

お迎えのバスに乗り込む。パステルカラーに塗られたコロニアル様式の街並みの中の 石畳を馬車が闊歩する光景は、
まるで18世紀にタイムスリップ してしまったような錯覚を起こすほどです。
土埃の立つでこぼこ道を揺られること40分、宿泊ホテルのアンコンビーチに到着。
従業員総出で私たちを迎えてくれ、デラックスではないがとっても暖かい雰囲気のホ テルだ。
見回すところ宿泊客はカナダからの私たちのグループのみのようだ。
それぞれのゲストに対してアクティビティーの係りの人が付いてくれ いろいろと世話をしてくれることになっているようだ。
私たちの係りとなったのは アレックスとオレルビスと言う若い男の子二人、
アレックスは英語、ドイツ語、スペ イン語と 堪能に操るがオレルビスは英語を少し・・・と言った具合、
本人曰く”僕は一生懸命 英語を 勉強しているよ”とのこと、何とか片言の英語で会話がなり立つ。 
二人はいつも私 たちが 手助けが欲しいときに何処からともなくさりげなく現れ、助けてくれた。

ビーチにはたった一軒のホテル、夜になると現地の人達がホテルに集まってきて
ビリヤードをしたりロビーでテレビを見たりと楽しんでいる。
現地の人達にとって 私たちは見たこともない人種で不思議な興味のある存在のようで 会う度にみんなの視線が集中した。
ある時プールでの出来事 私たち3人はビーチボールで遊んでいた、
気がつくと私たちの周りに輪ができており いつの間にか注目の的となっていた。 
”ヒェッ!”いったいどうしたと言うのだろ うか? いったい何事か? 訳も分からず恐怖におののいてしまった。 
と、突然 一人の女の子が近づいて来て英語で”中国人なの? 何処から来たの”と幾つかの質 問を してきた、
周りの人達は興味津々、私たちが日本人だと知ると緊張していた雰囲気がとれ
“初めてみる日本人”と それはそれは超有名人になってしまった。 
ある人は手に触らせてくれと私達の手を取って”おーこれが日本人の手か”としみじ み眺められたり、
日本人は着物を着ているのかとか、日本の電気製品はすばらしいとか、日本の野球の こととか……
極めつけは”おしんを知っているか?” 一瞬なんのこと?とピントこなかったが
すぐに内容からNHKの朝のドラマ”おしん”であることに気がついた。 キューバ では テレビで”おしん”が放映されていて、
子供から大人までみんな”おしん”の大ファ ン 丁度半分放映され暫くお休みが入り後半のストリーへと続くらしい・・・
早く 後半が見たくて たまらないらしく私たちにもストリーがどのように展開されていくのかみんなが聞いてきた が、
私たちは タイトルは知ってはいたが、随分昔のドラマだしあまり見たこともないのでよく知ら ないと言うと
それはそれは”がっかりした様子” そんな事があってから現地の人達から 私たちは”おしん”と呼ばれることになった。
みんなの頭には日本人=私たち=おし んとつながっているようだった。

とにかく最後まで私たちは超有名人何処に行ってもよく見られた あのような経験は後にも先にも未だかつてない。
なんだか私たちはどこかの国のプリ ンセス?にでも なったような気がした。
食事の時も、大好きなマンゴーがないのね???とウェイ ターの人に聞いただけで
特別にとマンゴーを私たちのテーブルに運んでくれたり、ビーチでヨットを見ている と 乗りたいの?と声をかけてくれ
毎日タダでクルージング(本来なら無料のアクティビ ティーに含まれていないので 別途料金を払わなくてはいけない)とか・・・みんなとっても親切だった。
これも”おしん”のおかげかと思いながらみんなの親切に感謝感謝
                                                     つづく
midori.S.



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midori canada
キャラバン




6月・・・・トロントでは毎年世界各国からの移民の人達主催による ”キャラバン”というのが行われている。

コミュニティーセンターを持っている国の人達はそれぞれの会館で
それらの施設のない国の人たちは、場所を借りたり 即席のテントを張ったりして、パピリオンを作る。
全部で42,3ヶ国のパピリオンがトロント市内、郊外に設置され、一週間近く開催され
最後には 投票によって順位がつけられる。
毎年東京パビリオンはは上位に入賞しており、過去に何度も優勝している。

パスポートと呼ばれる入場券のようなものがあり事前に銀行、その他コミュニティーセンターなどで 購入することが出来る。
勿論当日でも購入出来るが前売りのほうが若干安い。
共通のパスポートだと確か17カナダドルぐらいだったように記憶している
各国のパピリオンの入り口ではパスポートにスタンプをもらえる。

一歩足を踏み入れるとまるでトロントにいながら世界旅行をしているような気分
郊外ではそれぞれのパピリオンが離れていることもあり なかなか公共の交通機関で幾つも回るのはちょっと難しい。
私は昼間は学校があるので、学校が終ってから各国のパビリオン巡りをした。
だいたい21:00〜22:00頃までいろいろな催しが行われている。 夏のトロントは21:00でもまだ明るいので初めていく場所でも探し易い。 いくつものパビリオンをまわり、その国の手作りの家庭料理が食べられるのも魅力のひとつ。
チョとしたグルメツアーのようなもの、しかも安い。食べたり、飲んだり、踊ったり、
ゲームに参加したりと 大人から子供まで楽しめる。
多民族都市のトロントだから、こんな大規模な民族による フェスティバルが可能なのである。
自分もそんな社会に自然にとけ込むことが出来、 日常生活においてあまり自分が外国人であると意識した事がなく、
周囲も自然に接してくれるし ここトロントは心地よく 暮らしやすい。

だいたい毎年同じ場所で開催しているので2回目からは場所探しにとまどうこともない。
ところが初めてのパピリオンに行こうとしたときの事、 ストリートカーを降りたのはいいがパスポートの地図、住所を頼りに
探し当てたのが どう見ても普通の家?誰も人がいる様子がない 住所近辺を探し回ってもそれらしき場所は見あたらない、
でも確かに住所は合っているおかしい? 通りがかりの人に地図を見せ訪ねるが住所は正しいとの事
そして 昨年まではパビリオンがあったが今年はやっていないとのこと。ガックリ。。。 どうりで見あたらないはずだ。
地図は昨年のものをそのまま掲載されていたようだ。 なんてのんびりしているのだろう。
こんな事があり得るのがカナダらしいな〜と思いながら帰途についた。

私は、日系会館で生け花を習っていた関係で、先生の薦めもあり 東京パピリオンで日本文化紹介の生け花の部で、
お手伝いさせていただいていた。 毎年、3日間のみでしたがとっても楽しくまた貴重な体験の一つでもあり
多くの日系の方ともお知り合いとなった。

お花の先生は40年ほど前にカナダに移民され、 日系会館にて初めて華道教室を開かれ、
半ばボランティアとして今も活動されている
私の尊敬するすばらしい方である。移民された当初はすべてにおいて苦労されたようである。
その当時は飛行機もあったそうだが、先生は横浜からあえて船に乗り 婚約者の住むカナダにやってきたとのこと、
生まれ育った日本に少しづつ別れを告げたかったそうである。 船中でも何度も帰ろうかと思い迷ったそうである。
複雑な胸の内がよくわかる、今でこそ飛行機で12時間と一飛び、移民しても簡単に日本との往復が可能である。
さほど遠いとも思わないし、沢山の情報も事前に得ることも出来るし、日本食、書籍にしても 全てトロントにいて手に入る。
日本の不便な場所に住むよりもはるかに便利ではないかとさえ思う。

キャラバンは全てボランティアによって成り立っている。 私がお手伝いさせていただいたのは毎年3日間のみ、
朝早くから夜は10時頃までと 結構大変ながらも年に一度の日本の夏祭り、日系の人達の楽しみの一つでもあるようだ。
ボランティアの人達の楽しそうな笑顔、笑い声があちこちから絶え間なく聞こえてくる。

メイン広場ではお祭りのやぐらが組まれ、浴衣を着た人達が輪になって盆踊り、
つられて会場を訪れている日本人以外の人達も踊りに参加し大きな輪となって見よう 見まねで 楽しそうに踊っている。
一緒にいたカナダ人の友達が一言”みんなどうして同じ踊り をしているの” と驚いたような目で真剣に聞いてきた。
カナダではグループ行動よりも 人それぞれの個性があるように、踊りにしても思うままに自由に踊るのがダンスであり
みんな同じデザインの衣装に身を包み、足並みそろえて同じ踊りをする日本の盆踊りに とっても驚いたようだった。
それまでの私は盆踊りはみんな同じ踊り(動き)をする ことに対して 自然だし当たり前だと思っていたが、
違った角度で物を見ると確かにちょっと変かも? またしても新発見!!

日系会館は地下一階、地上2階の建物で、地下はレストランに早変わり 庭はビアガーデン、
一階はお習字、華道、茶道、折り紙・・・etcと各日本文化の紹介 と催し、 スケジュールにより日に何回か、盆踊りがあったり、
ステージにて和太鼓の実演があ ったりと それはそれは、ここがトロント?海外?と思うほど日本より日本らしい。
トロントに 来て3ヶ月あまり ちょっぴり日本の物が恋しくなってきたところだった。

先月25日、兼ねてから建設中であった 新しい日系会館が旧会館の近くに完成オープンしたとのことです。
模型で見ただけでも 規模も倍以上の広さで立派な建物でした。

今年は新しい会館でキャラバンが行われる ことでしょう。
midori.S.





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車内で……



今朝、通勤電車の中での出来事、憤慨したと言うかショックだったと言うか。。。。

浜松町から老夫婦(ひょっとしたら母親と息子かも知れません?)が 荷物を持って乗り込んできました。
年老いた女性は腰がとっても曲がっており (90度位と行っても過言ではない)
入り口の鉄棒につかまってたっているのがやっと 車内はラッシュアワーも過ぎて、座っている人達の誰の目にも
ご老人が見えたはず でも誰一人として席を譲った人はおらず、見て見ぬ振り。。。
ちょっと信じられない 光景でした。

そして思い出したのが、カナダでの光景……
100%の人が 席を譲っている姿、最初は当たり前のように自然に席を譲っている人達を見て
カナダに来たばかりの私はちょっと違和感を感じたほど。。。。
この違いはなんなんでしょうかね? 
座席に限らず ベビーカーを押した女性が階段にさしかかっても誰も手伝おうとはしないし、
車椅子を見ても自ら進んでは助けようとしないし、なんだか悲しいですね。
やはり自分が困っているときに助けてもらったことは、きっとして貰った人も嬉しい はず。。。
と思うので、私はなるべく声をかけるようにしています。

カナダでの日系新聞で読んだ記事の中で、何十年か振りの日本、
日本行きを決めたと きから 胸をワクワクさせながら待ちに焦がれていたが、実際来てみてある出来事をきっかけに
楽しみが悲しみに変わってしまったと言うもの・・・
確か60半ばぐらいの女性だっ たと思います。
ある日友人を訪ねて行く途中、駅のホームで転んでしまったそうです。
日中とはいえ 都内は かなりの人が電車を利用していて混雑している。みんな足早に通り過ぎるだけで
誰も助けてくれないし、声さえかけてくれない。あまりの冷たさにショックを感 じた。

また 外観が日本人なのだが、たどたどしい日本語で物事を訪ねたりすると 変な目で見られたり
無視されたりしたという嫌な思いも何度か経験した。 というもの
日本に住んでいれば“日常”?
(私も一度、派手にではないが 階段で足を滑らせて倒れた事があったが、みんな何事もなかったように通り過ぎていき、
痛かったことより恥ずかしかった記憶が今でもある)。

日系カナダ人の中には 日本に行ってあまりいい思いをしなかったので、二度と行きたくないという人も結構い ました。
先ほどの女性の記事にしても、日本では結構そんなものかな〜と思えることも
文化の違いから来る一種のカルチャーショックなのでしょうね。
日系三世の友達も 日本語の読み書きはできないが、外観はどう見ても日本人、何人かの友達から
日本に行ったときの嫌な経験を聞いたりして、あまりよく思っていないらしく 日本には行きたくないと言う。 
彼の胸の内を思うと”日本に遊びにおいでよ”とは 気軽には言えません。
祖国をその様にしか思えない、その様に思わせてしまっている 我々日本人、なんか淋しいですね。。。。。
ちょっとした心遣いが、ひょっとしたら すばらしい 思い出に換えることができるかもしれないのに残念です。

                                                    

Midori.S.


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