M47.気象観測所の周辺環境を守る-深浦1

著者:近藤純正
気候変動を監視する観測所は、気象庁の気象観測所約1,300のうち、 20か所ほどが必要である。しかし近年、多くの観測所の周辺環境は 悪化し、気候監視が危うくなってきている。
青森県の日本海沿岸の旧深浦測候所(現在、深浦特別地域気象観測所)は 環境に恵まれた由緒ある公園にあるが、最近、松の成長のほか、新しく植樹 された桜、ヤダケの笹が繁茂して、気象観測に大きな影響を及ぼすように なった。筆者が何度も出かけて深浦町役場や住民に気候監視の重要性を 説明するうちに、しだいに理解が進み、周辺環境が整備される方向になった。 本章はこの2年余の記録である。(完成:2009年12月15日)

本ホームページに掲載の内容は著作物であるので、 引用・利用に際しては”近藤純正ホームページ”からの引用であることを 明記のこと

トップページへ 身近な気象の目次



   目次
	47.1 はしがき
	47.2 松の成長と気象観測への影響
	47.3 具体的な環境整備案
	47.4 環境整備が進む


47.1 はしがき

二酸化炭素など温室効果ガスの増加によって今後地球の温暖化が急激に進む ことが心配されている。地球温暖化は単に気温が上昇するだけではなく、 降水量など気象要素のほか、雪氷域の変化や植生など生態系の変化も伴う。

これら諸々の現象を監視していくことは非常に重要である。気象要素のうち、 気温の観測は他に比べれば正確であり、また長期にわたるデータが 蓄積されている。それゆえ、気温の観測が最重要である。

筆者の資料解析によれば、気候変動は日本国内でも地域性があるので、 観測環境に恵まれた観測所は20か所ほど必要であることが分かっている。

旧測候所の多くは田舎にあり、地球温暖化を監視するのに、ふさわしい 所が多い。しかしながら、気象庁の予算と人員の削減から 旧測候所は原則として全て無人化されている。無人化されても観測機器 (電気的に計測)は動くので、気象庁は「無人化されても観測所の管理は 十分にされている」という建前をとっている。

ところが筆者がこの6年間かけて、全国の気象観測所を巡回してみると、 雨量計に生い茂った雑草が被さっていたり、成長した樹木が風の観測の邪魔を している所がある。こうした現状を気象庁本庁に伝えると、「旧測候所 の管理は十分できている」という。

ここで筆者が問題としたいのは、「管理」の定義である。露場内に雑草が 茂ってなく器械が動いていても、観測所の露場の周辺(露場フェンス外側 から50m程度の範囲)に雑草や樹木が成長すると、露場内で観測中の 風速、気温、湿度なども影響を受けることになるので、周辺環境が大きく 変化しないように管理されなければならない。温暖化など気候変化は数十年 以上、100年単位で生じる現象であることに注意しなければならない。

全国を巡回した結果、青森県日本海側の旧深浦測候所は環境整備を行えば、 日本海側では日本一の環境に恵まれた観測所である。

本章は、この深浦観測所の周辺環境が深浦町役場と住民の理解によって 整備されていく経過を記録したものである。

47.2 松の成長と気象観測への影響

数年前に深浦の長期的な風速の経年変化を調べると、次のようなことが わかった。
(1)年平均風速:34%の減少(1970年~2005年)
(2)強風日数:100日から13日に減少(1960年代~2000年前後)
ただし、強風日数とは日最大風速が10m/s 以上の年間の日数を意味する。

深浦は全国的にみて、風が強いところであり、強風は南西~南南西が多く、 秋~冬にかけては北西~北北西の頻度が高い。これは深浦周辺の地形が関係 している。ところが最近では強風が観測されることは希になった。

この異常について原因を知るために詳しい資料をそえて、青森地方気象台 に尋ねると、「原因は不明」との回答であった。

第1回目の訪問(2007年3月28日)
そこで、筆者は秋田大学の本谷 研博士とともに、2年前(2007年3月28日) に現地・深浦観測所を訪問してみると、風速観測値の異常は一見して 「松の成長と南側に繁茂した笹薮(ヤダケ)」によることがわかった。 聞き取り調査によれば、以前は笹藪は現在のように茂ってなく、ここから 眼下の深浦港を見下ろすことができたという(「写真の記録」の 「64.青森県の深浦測候所」を参照)。

深浦南側の桜2007年
図47.1 深浦観測所露場の南側から南西方向を見る(2007年3月28日撮影)。 手枚左手はイチョウである。乱雑に伸びた松の枝、やや右手に見える桜5本、 左側の長い笹藪(ヤダケ)が南西風を遮ることになっている。


注 上空の風速に長期的変化は認められない:
地表面付近の風は観測所のごく近傍の環境・土地利用状態などが変わると 影響を受ける。地物の影響を受ける大気層を「大気境界層」という。 大気境界層の上空の風について全国的に経年変化を調べた結果、長期的な 変化は認められない(「研究の指針」の 「K33.境界層上端の風速経年変化」を参照のこと)。


47.3 具体的な環境整備案

第1回目の深浦観測所訪問で観察した結果、環境整備の具体案は次の通りで ある。
公園と周辺について:
(1)南側に生えた松の根元一帯に茂った笹は刈り取る。
(2)公園内の桜の大部分は移植し、残す桜は大木にならぬよう管理する。
(3)間引いた桜は、坂下の道路脇へ移植する。
(4)乱雑に伸びた松の枝は剪定する。
現在の観測所敷地内について:
(5)観測所敷地境界の生垣は無人化後、管理不十分となり成長しているの で撤去する。
(6)樹木(斜面の樹木も含む)の伐採。
(7)庁舎解体後の敷地へは植樹しない、植樹した場合でも密にせず、樹高1m以下に管理する。

この環境整備は、観測露場に対して①風通しを良くし、②日陰をつくらない ことを意味している。

第2回目の訪問(2007年7月19~20日)
第1回目のとき知り合いになった金沢兼作さん(観測所の下のほうにお住まい) に案内されて、19日の夕刻、御仮屋(観測所の設置されている町管理の史跡 公園)の美化を毎年行っている町内グループのリーダー・兼平惣七さん宅を 訪ね、深浦観測所が日本では重要な気候監視の拠点であることを説明すると ともに、上記の松の乱雑に伸びた枝の剪定や笹藪の刈り取りなどをお願いした。 公園のトイレから西の部分はきれいに手入れされているが、美化の範囲を 東寄りの観測所の範囲までのばして欲しいことを伝えた。

兼平さんによれば、「町役場から言われれば、町内で公園の美化は行う」 とのことである。

7月20日、弘前大学の石田祐宣博士と落ち合い、深浦町役場を訪問した。 企画財政課の担当者とともに副町長・本田満生さん、総務課長・阪崎孝男さん、 社会教育課長・赤平郷親さんに集まっていただき、会議室にて約1時間ほど かけて深浦観測所の重要性と環境整備について説明させていただいた。

また、町長・西崎 哲さんにも面会し、上述と同じお願いをしたところ、 町長にはよくご理解していただけた。

なお、今回の町役場訪問にあたり、前もって深浦町役場と連絡をとり、 7月12日付け町長宛てに訪問の目的とお願いの文書をメールにて送ってあった。

クリックして次の 「深浦町長へのお願い」を参照し、プラウザの「戻る」を 押してもどってください。
深浦町長へのお願い


第3回目の訪問(2009年6月9日~11日)
10日午後深浦観測所の現場において、青森地方気象台(技術課長・長畑和博 さん、技術専門官・田中啓介さん、水害対策気象官・外川千良さん)及び 深浦町教育委員会(社会教育課長・黒滝 仁さん)の立会いのもと、 観測所周辺環境について整備すべきことがらについて、専門的な立場から 筆者の案を説明した。

このときには、庁舎と宿舎は解体され、新露場の整備も済んでおり、以前の 敷地内にあった生い茂った生垣も撤去されていた。未整備部分は、露場 フェンス外の北東側に高く茂った雑草があり、風止めとなっていた。

そのほか、南西側の笹薮や密に植えられた桜、さらに乱雑に伸びた松の枝 などはそのまま残り、露場に対して風を弱め、時刻によっては日陰が生じる ままの状態であった。

観測所の下の集落・岡町と海岸の市街地・浜町にお住まいの町議会議員さん2名 を住民から教えていただき、工藤博利さん(6月9日)と嶋川勝治さん(6月10日) に面会し、観測所の環境整備についてご説明させていただいた。 そのほか、「ふかうら文学館」を見学したのち作業していた方にも、また 旅館の女将さんにも、同様のことを説明した。

11日朝、新町長・吉田 満さんと面会し、環境整備の件とともに、 住民に対する講演会を開催させていただくようお願いした。

筆者・私の希望として、気候監視のうえで深浦が重要な役割を果たすことに ついて、住民のほか役場の皆さんにも理解していただくために、昼夜2回の 講演ができればありがたいことをお伝えした。

町長は、この申し出に理解してくださった。2年前の経緯から、今後のこと は総務課課長補佐・赤平郷親さん(前・教育委員会社会教育課長)が その任を引き受けていただくことになった。

2年前の訪問時から町役場と担当者は交代されていて、新総務課長・菊池雄司 さん、新しく会計管理者になられた阪崎孝男さん(会計課長も兼ねる、 前・総務課長)にも面会することができた。

深浦新旧配置図
図47.2 深浦観測所の旧庁舎、露場、宿舎などの配置図、赤破線は新露場 の位置を示す(青森地方気象台提供)

深浦新露場配置図
図47.3 深浦観測所の新露場の配置図(面積は約400平方m)、薄い線は 旧庁舎跡(青森地方気象台提供)

47.4 環境整備が進む

深浦観測所が地球温暖化など気候変化を監視するうえで重要な拠点である ことを住民の皆さんに理解していただくために、講演会の開催をお願いして あったところ、役場総務課の課長補佐・赤平郷親さんが日程について調整 してくださっていた。

9月になって、新型インフルエンザが全国的に流行しはじめ、町主催の会合は 自粛しなければならなくなった。そこで、住民の自主的な集まり「歴史を 学ぶ会」の皆さんに相談してくださり、その会で主催していただけること になった。題名は「気象と歴史―過去500年に学び未来へ生かそう」とし、 11月14日(土)の午後に役場の文化ホールで講演会を開催することになった。 土曜日なら漁協・漁業の皆さんも休日なので都合がよい。

講演会開催の1か月前に、やや詳しい講演内容を役場の赤平さんに送り、 歴史を学ぶ会の事務局長(深浦町歴史民族資料館・深浦町美術館の館長) の宮本満さんからも了解をとっていただいた。

いよいよ筆者が深浦へ出発する直前のこと、赤平さんから、「町内で新型 インフルエンザが発生し、学校も閉鎖になったので、講演会は中止する」 との電話があった。

講演会は中止になったが、私は旅行のための乗車券も購入してあり、 また町内の知識人・文化人を探して深浦観測所の重要性を訴え、住民の 皆さんに広く認識していただくために、予定通り旅立つことにした。 配布する資料として、講演会用に準備してあった「講演内容」 と新たに作成した「深浦観測所の周辺環境を守ろう」 を30組ほど持参した。

クリックして次の 「講演内容」を参照し、プラウザの「戻る」を 押してもどってください。
講演内容

クリックして次の 「深浦観測所の周辺環境を守ろう」を参照し、プラウザの「戻る」を 押してもどってください。
深浦観測所の周辺環境を守ろう


第4回目の訪問(2009年11月13日~16日)
11月13日(金)
秋田で1泊し、翌朝11月13日(金)8:25秋田発の「リゾートしらかみ1号」 にて深浦に10:48到着した。

午後1時ころ、深浦町役場の休憩席で新聞記者と打ち合わせていたときのこと、 私を観光客と想像したらしく、ボランテアガイドさんがやってきた。 私が「・・・・講演会が中止になりましたが測候所の環境整備のことで 深浦に来ました」と話すと、ガイドさんは歴史を学ぶ会のメンバーでも あり講演会に参加される予定だったという。

ガイドさんは工藤安昭さん(もと学校の先生、昭和14年生まれ)である。 仲間の佐藤石夫さんも誘っていただき、史跡公園「御仮屋」にある旧測候所 を4人で見に行った。

偶然ながら工藤安昭さんにお会いできたことが深浦滞在中の4日間に大きな 成果を生むことになる。講演会が中止になったことが却ってよい結果に 導かれることになるとは想像もしていなかった。工藤さんには、車で 3日間も南北に長い深浦町(十二湖なども含む)の広範囲を案内して いただくことになる。

旧測候所に行ってみると、去る6月に私が視察したときに比べて周辺環境が 見違えるように改善されていた。すなわち、数日前に次の作業が行われ ていた。

・南側の笹薮(ヤダケ)は一部を残し、広い範囲の刈取りが完了した。
・天狗巣病の桜や混みあった桜の間伐(雑木2本と桜10本の伐採)が行われた。
・露場フェンス外の北東側の雑草などは下の斜面まで刈り取られていた。

未整備は:
(1)松の乱雑に伸びた枝の剪定、
(2)露場南東側のイチョウ1本の伐採、
(3)残りの笹薮(ヤダケ)をいったん刈り取り、今後数年毎に刈り取る、

である。

これら(1)(2)(3)は露場の風を弱めると同時に、 (1)(2)は日陰をつくり観測値に誤差を生む原因となる。観測環境の 80%は完了しており、未整備部分が完了すれば、深浦は日本海側では 日本一の好環境になる。

注: 強風日の11月15日に再び観測所へきてみると、露場西側の公園では 風が吹いているにもかかわらず露場付近は上記(1)~(3)の未整備の ため並の風を感じなかった。露場の風当たりが悪くなると「日だまり効果」 によって観測所内のみが異常に昇温し、観測の誤差となる。

深浦南側の桜
図47.4 深浦観測所露場の南側から南西方向を見る(2009年11月13日撮影)。 2年前に撮影した写真(図47.1)と比較すればわかるように、ほぼ中央に 並んで植えられていた桜5本は中を間引いて3本となった。これら 桜の南側(写真の左方)にあった雑木1本と、桜の西側(向こう側)にあった 雑木2本が伐採されている。左手の茂った笹藪(ヤダケ)のかなりの部分は 刈り取られ、東西方向の長さと南北の幅は以前よりも減少した。

南3枚
図47.5 深浦観測所露場の北西側から南~南西を見る、3枚を横に合成し 多少歪んでいる。右端の建物は公園トイレ(2009年11月13日撮影)。中央の 光と中央下方の薄緑四角は太陽光線による見かけ上の像である。

北4枚
図47.6 深浦観測所露場の南西側から北~東を見る、4枚を横に合成し 多少歪んでいる。左方の建物は公園トイレ(2009年11月13日撮影)。 トイレの手前左手にあった桜の幼木1本、トイレの手前(トイレの東側と トイレの北東側崖上)にあった桜2本と、松(中央やや左寄りの崖上)の 右方にあった桜4本は根元から伐採されている。

観測所の見学を終えて、筆者が「文化人・知識人のお一人である、 ふかうら文学館の館長にもお会いしたい」と工藤安昭さんに伝えると、 連絡してくださり、夕方には5人で観測環境のことなどについてお話する ことができた。

11月14日(土)
この日は朝から暴風警報が出る雨降りの天候であった。
博物館「風待ち館」の飯島正和さん(深浦町観光協会事務局次長)、円覚寺 の海浦由羽子さん、町会議員の坂崎武光さん、嶋川勝治さん、大高恒藏さん に面会して、前記の2つの資料「講演内容」と「深浦観測所の周辺環境を 守ろう」を手渡し、ご理解ご支援をお願いした。私が雨の中を歩いていると 円覚寺の海浦由羽子さんが車で案内してくださった。

11時ころ「ふかうら文学館」に寄ると、工藤安昭さんが私を待っていて くださった。工藤さんは2つの資料を100組ほどコピーしてくださり、 それを持参して深浦町のあちこちへ案内してくださった。町会議員・亀川 富雄さん、漁協、ほか知り合いのお店、みちのく温泉の支配人・長坂良輝 さん(父上の町会議員・長坂良治さんは留守のため伝言)にお会いして 観測所の環境整備のことを説明していただいた。 さらに世界遺産白神山地の十二湖のビジターセンターやバスの観光客など、 いろいろな人々にも同様の説明をし、2つの資料を手渡していただいた。

夜には工藤安昭さん宅へ案内されて、工藤成浩さんほかも同席し、奥様の 手料理をご馳走になりながら、観測所の環境整備の問題を中心に話題を 盛り上げていただいた。会食後は奥様と工藤成浩さんの奥様の二人で雨の中、 私を旅館までの片道30kmの道程を車で送っていただいた。

11月15日(日)
深浦滞在3日目の15日も、工藤安昭さんは朝9時に筆者の宿泊先の旅館 まで迎えにきてくださり、JR深浦駅に行き駅長と観光客や町の住民たち にも2つの資料を手渡してくださり、また深浦町歴史民族資料館・深浦町 美術館の館長・宮本満さんにもお会いできた。さらに風雨の中、南北に長い 深浦町を遠いところまで案内してくださり、町会議員の三浦義雄さんと 工藤博利さん、ほか前日と同様に知り合いのお店などにも案内して くださった。

11月16日(月)
2年前の深浦訪問時から、その都度お世話になってきた役場の会計 管理者・阪崎孝男さん(前の総務課長)に今回の訪問で町内の皆さんに たいへんお世話になったことを報告した。総務課の課長・菊池雄司さんに お願いして町長に面会することができた。

総務課長に同席していただき吉田満町長と面談し、観測所の周辺環境の 整備が非常によくなったことを報告した。あと少しだけ、すなわち前記の 環境未整備の(1)(2)(3)を仕上げていただけるならば、 深浦は日本海沿岸一の好環境の観測所になるので、ご尽力いただける ようお願いした。また、このことを深浦の住民に広く認識していただく ために、新型インフルエンザの流行が収まるころ、来年の春のころ、 講演会を開催させていただきたいこともお願いした。

役場では最後に総務課長補佐・赤平郷親さんとお会いすると、「観測所 周辺の環境整備は、まだ途中の段階です・・・・・・」と言われた。 私は今後も環境整備が進められることを期待して、深浦をあとに青森地方 気象台へ向かった。

深浦10:52発の「リゾートしらかみ1号」で青森までの途中、五能線の 鯵ヶ沢~五所川原間の20分間には列車の最前方の展望室では思いがけず 女性2名による「津軽三味線」の生演奏があり、感動のひとときであった。 これまで五能線は何度も乗車したが、こんな体験は初めてであった。

青森地方気象台に14時前に到着し、台長・堤 之智さん、次長・佐々木 正彦さん、技術課長・長畑和博さんに同席していただき、深浦観測所の 周辺環境が格段によくなっているが、未整備の(1)~(3)を仕上げて いただけるならば理想的になることを報告した。さらに、深浦町役場へ 「電話でよいので、気象台としても役場が(1)~(3)を仕上げていただ けるならばありがたい」という内容の連絡をしていただきたいとお願いした。

台長はこの話を理解してくださったようなので、私は台長に「ご理解して いただけたことに感謝します」と申し上げて、帰途についた。

追記:
その後、深浦町に聞き合わせしたところ、青森地方気象台長から深浦町へ電話 連絡などはこなかったとのことである。そのため、環境整備は中断してしまった。



トップページへ 身近な気象の目次