偽ボランティアの珈琲売り

■ペンネーム「ether」さんからの投稿です。

 先日、出先でおかしな訪問をされた方を目撃したので、投稿します。
 おかしさは相当なものです。
 
 日本人と外国人の二人組みできて、主張していることは
「ブラジルでの学校建設に、協力をしてほしい」という事でした。
 しかも内容がとんでもなく可笑しくて、
「この人(連れの外国人)が作ったコーヒー豆か、ハンカチを買ってほしい」というのです。学校建つんでしょうか?
 
 しかもその外国人は、こんがり小麦色のブラジル人という 気合の入れようで、コーヒーはスーパーなどで売っている市販品でした。
 
 この手での手口にはつき物の「許可証がある」「あやしいものではない」「ボランティア」などのセールストークも満載で、これにお金を出す人がいるのか?と思わせる内容でした。
 
 このサイトをごらんの方で、マザーテレサのような広い心をお持ちの方がいては困るので、お金を払ってはいけませんよと、申し上げておきます。
 
 あ、あと来訪された二人組に一言。
「コーヒー屋に、豆を買えといわないでね」

■コーヒー屋に来たのか・・・コーヒー買ってくれと・・・。しかも市販品の・・・。
 
■真面目にボランティア活動を頑張っている人々には迷惑な話ですが、募金集めを名目に商品を売りつける手口ですね。
 まともなボランティア団体なら、訪問販売型の募金集めはトラブルを起こしやすいことから避けるのが普通でしょう。
 
 それに、統一協会が戸別訪問の偽募金で資金を集めているというのは、有名な話ですから。
 
 私が聞いた事のある品物は、化学ぞうきん、ハンカチ、コーヒー豆ぐらいかな。
 あと、募金とは少し違いますが、「北海道から昨日出てきたばかりなんですー」といって珍味を売りに来るヤツ。昔、実家に来ました。色々と同情を誘うような事をひとしきり語ってくれましたが、お断りさせていただきました。でも、やって来たのが非常識にも夜中じゃなかったら、ウチの親は買っていたかもしれません・・・。
 
■統一協会の訪問活動については、
 
「カルト被害を考える会」
 
に、具体的な事例が記載されています。
 一例を上記のサイト内「「青春を返せ裁判」で統一協会 元信者が証言」から引用させていただきます。

『しんぜん会』の団体名で訪問して、小さな施設に援助するという名目でハンカチを売りました。東京にある団体ですが、岡山の統一協会で身分証明書をつくりました。想定問答集があり、「チラシは見せるだけで渡してはいけない」、「統一協会かと聞かれても『何なの?そんなところ知りません』ととぼけてあくまでしらを切る」、「ばれそうになったら上司に電話連絡する」などとされていました。

■あと、「許可証」について。
 そういや何処が募金集めの許可を出すだろう、と思って調べてみたら、都道府県知事だったんですね。知りませんでした。
 でも、最近の規制緩和の流れで、あちこちの都道府県で募金条例が廃止されているそうです。試しに兵庫県の例規を調べてみましたが、「募金」の文字は見つかりませんでした。etherさんがお住まいの地域ではまだ募金に関する条例が残っているのか、適当な口から出まかせなのか・・・。
 
■勿論、全ての偽募金が統一協会のモノだは限りません。もっと零細な団体や、個人で行う詐欺もあるでしょう。
 偽募金が存在する限り、真の募金は戸別訪問を避けるようになり、そうなるとますます「戸別訪問=偽物」という図式が出来上がっていくというわけですね。やれやれです。

(2004.9.3)
(参考)
この他の、etherさんの投稿は以下の通りです。
募金なのか売込みなのか
 試 食 
東証上場企業です!
 歌 。 
屋根から鉄が・・・!?
「蜂のくれた」物
「蜂のくれた」物(戦闘編)

■「アコチャン」さんも投稿してくださいました。

 先日、ボランティアの基金のために、コーヒーを買って欲しいといういかにもボランティアしてそうなお姉さんが家にやってきました。
 しかし、ウチはだれもコーヒーを飲みません。
 丁重にお断りしましたが、その人のいかにもボランティアしてそうぶりになんだか関心しちゃいました。
 街頭に立って募金活動してたらもっとそれらしく見えそうでしたが、やっぱり訪問&コーヒーというところに怪しさを感じたのでした。
 どのくらい儲かるんだろ?

■ええと、まあ、一応フォローしておきますが、訪問販売型の募金の全部絶対に偽募金だとは誰にも証明できません。全てがニセモノだと断言してしまうのは、あまりにも非科学的です。
 とは言え、「帰納法」と言う思考方法も「李下に冠を正さず」なんて故事成語もあります。
 訪問販売型の募金が横行する中、そんなのと間違われたくないマトモな人々は、紛らわしい方法を避けるのが普通でしょう。
 
 すると、どういう結論が導き出されるか。訪問販売型募金を行う人は・・・
 
 1.激しく世事に疎い人々である。
 2.詐欺と思われることに苦痛を感じない。
 3.単なる訪問販売・・・要するに偽募金。
 
 ・・・の、どれかだということです。
 まぁ、多くの人が「偽募金じゃないの?」と胡散臭がるのは無理も無いかと・・・。
 
 儲かるのか・・・って、営利企業が行う経済活動ならば、ビミョーとしか言えませんね・・・。人件費って高いですし、いちいち訪問して売りつけていたら数がこなせません。訪問販売で稼ごうとするなら、個数あたりの利益が大きい商品を確実に売りさばかなければならなくなります。
「○○の救済のために、浄水器を買ってください」とか
「施設の子供達が作った、高級布団を買ってください」とか・・・無理があるよなあ(苦笑)。
 
 宗教なんかが絡んでくると、伝家の宝刀「採算度外視」「販売員の持ち出し」がありますからね。売上が全額儲けになるわけですが、それを「儲かっている」と言ってしまって良いのかどうか・・・やはりビミョーです。

(2006.4.14)
(参考)
この他の、アコチャンさんの投稿は以下の通りです。
架空請求ハガキ小ネタ集・差出人名称不明
デート商法の思ひ出
一行間違ってますよ3