デート商法の思ひ出

■ペンネーム「アコチャン」さんからの投稿です。

 まだ、私が独身だった頃。よく携帯に男の人から電話がかかってきていました。
 何度もかかってきましたが、その当時は、私も暇だったため、忙しくないときは暇つぶしができたとばかりにお兄さん相手に色んな話をしていました。
 相手も適当に仕事をしてるのか、別に無理に本題を切り出そうとする人もいませんでした。
「住んでる場所と名前と年くらいは知ってるんでしょ? 何処から入手してるの?」
 と突っ込んでみたりしていましたが、当初の目的を聞いたことはありませんでした。
 
 ある日一度だけ仕事熱心なおにいさんにあたったことがあります。
 展示会があるからみにこないかと言うのです。
 もちろん行く気が無いので、場所が遠いと言うと、交通費を出すと言い、
 友達と行くと言うと、自分が案内するから一人で来いと言います。
 めちゃくちゃデート商法じゃん!ってつっこみたくなるのを抑えて丁寧にお断りし、電話を切りました。
 
 あんなの引っかかる人おるのかなー?って思ってたら、知り合いの男の子が引っかかりました。
 仲良くなって何度か食事に行き、30万の男性用化粧品を買わされました。
「あのね。ホントに大事な人にはそんな話もちかけないよ?」
 と言う私たちの言葉は彼にはとどきませんでした。
 
 そんな私も結婚し、今じゃテレアポさんたちと戦っています。
 化粧品などは面倒くさいので『お母さんは今居ません。』と一言。
『お譲ちゃんお留守番? えらいね〜?』って言われちゃいました。

■アコチャンさんから、二回目の投稿です。いつもありがとうございます。
 
■・・・あああ、切ないなあ。本当に、「ホントに大事な人にはそんな話もちかけないよ?」の一言につきますからね・・・。
 
 誰かと恋愛状態にある人や、恋愛にあまり興味の無い人、また恋愛経験が豊富な人ならば、何故そんな簡単にひっかかるかね、と思ってしまうわけですが・・・。
 
「アナタは本当に大切な人だから、ワタシの仕事を理解して欲しくって」とか
「一生懸命頑張っているワタシを応援して」とか
「アナタの為に、アナタにピッタリの物を探してきたの」とか
「心を込めて、どうしても今プレゼントしたいの。だけどお金が足りなくって」とか
 
 やっぱり、気になる人間からそんなことを言われると、人間誰しも期待に答えようとしたり、イイカッコをしたくなったりするもんですからね。
 30万の男性用化粧品を買わされたというご友人が、現在幸せを掴めていたらいいのですが・・・。
 
 いや、それより、次から次に↑あんな台詞が思いつく私って、ちょっとヤバくないか?(笑)

(2006.4.14)