東京の昆虫レポート2011 ”寂しさつのる頃” | ||
アキアカネ、オンブバッタ、ツマグロキンバエ、クヌギの葉の虫こぶ | ||
撮影・掲載:2011/11/24(5画像で構成) |
日中に限れば、震える様な寒さとはなりませんでしたが、目にする昆虫はまばら。 気温条件的にはOKでも、時間的に生存の限界に達した種が増えている様に思えます。 この先の回復は最早望めそうにありません。寂しさがつのる時期がいよいよ到来です。 |
倒れた枯れ草で日向ぼっこをするアキアカネ。今日も数頭確認出来ました。 胴体の赤色は結構目立つ色の筈なんですが、枯れ草に紛れると意外と見分けが難しい。 足音に驚いて逃げ去る姿を見ると、悪い事をしちゃったなぁと言う気持ちになります。 |
更に目立たないのがこれ。 枯れる草の葉に合わせる様に変色したオンブバッタ。僅かですが確認出来ました。 繁殖の為のおんぶ体勢も解いて、静かに余生を過ごす段階に入った様です。 |
残り少なくなったセイタカアワダチソウ。 その黄色い花に目を移すと、かなりの確率でこんな光景を目にすることが出来ます。 小さなツマグロキンバエが、長い口吻を伸ばして蜜の舐めとりに夢中です。 |
このハエの特徴はずばりこれ。複眼にくっきりと浮かぶ縞模様がユニークです。 名前で損をしていますが、不潔な場所に集まるあのキンバエの仲間ではありません。 こちらは花専門です。特にセイタカアワダチソウが好きな様です。 |
クヌギの葉に点在する不思議な物体。今の時期沢山目にすることが出来ます。 これはいわゆる虫こぶの一種で、名前はクヌギハケツボタマフシです。 中には、ハチの一種・クヌギハケツボタマバチの卵が潜んでいます。 葉に異常反応を起こさせて、卵を包む容器を形成させた結果がこれと言う訳。 次世代に生を託す昆虫たちは、様々な巧妙なやり口を編み出して小さな命を守ります。 ※この虫こぶについては、昆虫ナウ2008 #43にも参考画像があります。こちら |
Digital Camera:
OLYMPUS E-3/ZUIKO DIGITAL 40-150mm(1st image), /ZUIKO DIGITAL 35mm MACRO(other images), Exp.Date: 2011/11/24 at Tokyo(東京), (c) 2011 Toshio Someya All rights reserved. |
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