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東京の昆虫レポート2011 ”足踏みだけど” | ||
キタヒメヒラタアブ、ノシメトンボ、コバネイナゴ、ツチイナゴ | ||
撮影・掲載:2011/9/10(4画像+参考1画像で構成) |
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秋本番への歩みがやや足踏みしている感じ。暑さの戻りが依然続いています。 しかし大勢としては大きくはぶれていない様に思えます。 夜、開け放った窓からは、秋の虫の声がより一層強く耳に届く様になりました。 草むらで出会う昆虫も、真夏とは明らかに違う顔ぶれが揃い始めました。 |
今の時期、草むらの所々で野生化したニラの花を目にすることが出来ます。 秋の陽射しが良く似合う花。単に野菜の花として片付けられない魅力を感じます。 キタヒメヒラタアブの様な超ミニサイズの昆虫にも人気抜群の様です。 どの花から蜜を貰おうかな・・慎重に品定めをしていました。 |
この観察地で、今季初めて出会ったノシメトンボです。 アキアカネの様に、避暑地を求めて長距離移動する習性は持ち合わせていない筈。 偶然立ち寄ったこの場所に魅力を感じて、よしここに定住しようとなったのかも。 この先度々出会えそうな予感が・・何はともあれ、ご挨拶代わりに一枚。 |
秋の昆虫の代表格のひとつコバネイナゴの現状です。 黒い筋模様もくっきり。翅もすっかり伸び切って、頑丈そうな成虫の姿に変身完了。 幼虫に比べて食欲も桁違いみたい。イネ科の植物には警戒警報発令です。 |
一方こちらはまだ赤ちゃん状態。それもその筈、これは種類が違います。 涙を垂らした様な目元が特徴のツチイナゴの幼虫です。 このイナゴの生態は、他のイナゴとはだいぶ異なっています。 成虫のまま越冬、翌年の初夏に繁殖行動をして、次世代に命を繋ぎ、一生を終えます。 この赤ちゃんはその結果、生まれた新しい命と言う訳ですね。 この先が気が遠くなる程に長い。無事な成長を願いながらそーっと撮影しました。 ※参考に、6/28に、ほぼ同じ場所で目撃した成虫の画像を下に掲載します。 |
上の幼虫に出会った場所の近くで、今年6/28に目撃した成虫です。 あの幼虫は、この親虫が産み落とした子に違いない。私としては強くそう信じたい。 ”君の子供に出会えたよ。とても元気そうだよ・・” こんな楽しい妄想(?)も抱けるから、やはり定地観測は止められません。 ※この画像は6/28の昆虫レポートから転載しました。該当記事は こちら。 |