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迷狂私酔の日々


3月11日(木)

眠い。今週は平均睡眠時間が4時間を切っているような気がする。というか、4時に寝て7時30分に起きてるっていうことは・・・そうか、会社で寝てるのか(んなわけないがな)。

Yahoo!掲示板にデビューする。どうも、掲示板というのは苦手だ。チャットも、ほとんどしないし。でも、質問にはまめに答えるのだ。時間をかけて調べるのは大好きだし。そこにつけ込んで頼む輩も多し。いわゆるリサーチャーってのは、私の天職かもしれん。

さて、めでたくインストールされたMacPac2.1だが、ちいと問題があるのだ。メニューバーにPalmアイコンができて、プルダウンでPalm DesktopやHotSync Managerを起動できるのだが、ここから起動したPalm Desktopでは、解決したはずの年・月の文字化けが残っているのだ。DecorをPreferenceで変えようとしても、Plaingrayしかない。なぜだ? プンプン。

「ラッシュアワー」が明日で終わるとうので観る。どうしてこんなに早く打ち切るのかなあ? でも、次は「バグズライフ」だから、お子さまの春休み向けか。

3月12日(金)

DA MemoPad0.2とSmartDoc1.2をダウンロードする。Palmにインストールする前に、read meを読む。とにかく、DA MemoPadだけ入れてみるが、これはすごい。どんなアプリを開いていても、これでメモがとれるってことは、ほとんど擬似マルチタスクではないか。

会社のMacの日付設定を「U.S.」にする。こうすればPalm Desktopでの年・月の表示はU.S. 式に「March 1999」になるから、文字化けしないのだ。ワッハッハッハ。しかし、当然、他のソフトでも、システムでも、FinderでもU.S.式になるのである。どうせなら、フランス式にするか。

3月13日(土)

いろいろ計画はあるものの、最優先は「寝る」ことだったりする。Jリーグの3試合をテレビ観戦。しかし、観ながら寝ちゃうのが悲しい。ゲーム自体はなかなかいい試合なのに。しかも、これも性なのか、得点が入るときにはちゃんと目が覚めていたりする。

ストイコヴィッチのラストパスの精度に唖然。やっぱり、一度ナマで観るべし。ガンバの小島に勢いを感じる。レッズの小野は持ち味を出せないまま。むしろ、ジェフの酒井、廣山の方がよかった。それとレッズのルーキーのCB池田学の落ち着いたプレーが目を引いた。注目の滝川二高出身の林が、幻のゴールを2つ。いやはや、その鋭い突っ込みは認めるが、まともにオフサイドトラップに何度も引っかかるようではまだまだ。それでも、どんなことをしてでもボールをゴールに入れようとする姿勢は武田の後継者かもしれん。

fuminaに、極秘情報。movieに「ラッシュアワー」。

3月14日(日)

雨の予報だが、あまりに暖かいので出かける。渋谷にて「鮫肌男と桃尻女」。歩行者天国で、ストリートライブのはしご。<南西楽団>という、サウンドはポップだが顔は思いっきり南方系のバンドが気に入った。南西諸島出身のメンバーで作ったそうである。やっぱり。テクもハーモニーもいいのだが、ストリートで客を集めるインパクトに欠けるのが難点。なにしろ、向こうのヘヴィメタ系とはアンプの出力のケタが違っていたりする(要するに音のボリュームで負けている)。20日に渋谷の<テイクオフ7>というところでライブをやるらしいので、よかったらどうぞ。

ヴィチェンツァ対ペルージャ。WOWOWの解説は小野剛(たけし)。さて、みんなが期待しているペルージャのアウェイでの連敗脱出のチャンスと思われたのだが。なんか、ディフェンスはマークというより、一緒に走っているだけのような感じ。ズルズル下がっているぞ。中盤を好き放題使われて、前半で3-0の劣勢に。ああ、ペトラッキは前節でのケガで欠場だし、サイドバックをペッレグリーニ、メッツァーノと入れ替えたのが裏目に出たのか? とも思ったが、むしろ守備的な起用だし、とくに穴があいているわけではないようだ。ただ、マトレカーノが孤軍奮闘して檄を飛ばしているのを見ると、精神的要因かもしれない。積極的な守備が見られず、マークの距離が甘くてピンチの連続。

それでも、中田は守備でもいいプレッシャーをかけていた。地味だけど、ここは危ない! っていう戦術的判断が速く的確だってことですね。持ち込んでいいシュートも打ったし。

さて、後半。zzz.....

すまぬ。寝てしまったので、結果は知らないのであった。でもたぶん、大勢に変化はなかったと思う(中田がハットトリックで大逆転! なんてことだったら泣くに泣けない)。なにしろ、得点のときには必ず目覚めるようにプログラムしているので。

3月15日(月)

都合よく、朝刊は休刊なので、昨日のセリエAの結果を知らないままで1日を過ごせるはずである。今晩にはミラノダービーの録画放送があるのだ。

しかし、J2の結果は知りたい。う〜ん、どうしよう。で、ASAHI.COMにて、ペルージャがやっぱり3-0で負けたことと、山形が仙台に2-0から2-3と大逆転で勝ったことを知った。ハッハッハ。山形は、佐藤由紀彦とシジクレイが抜けても強いじゃないか。ちなみにシジクレイの行き先は京都である。彼は、山形の冬より京都の冬の方が寒いことを知らないのかもしれない。J2は面白いよ、きっと。札幌、川崎、東京、山形の4強(あくまでも4強。3強ではない)のうち、上位2チームが自動的にJ1に昇格する。このなかで100万都市じゃないのは山形だけである。しかも社団法人である。とっても貧乏である(いちばん貧乏なのは本当にクラブから始めたヴァンフォーレ甲府)。それでも、サッカーはわからないのだ、山形がもしJ1に昇格したりしたら、いやあとんでもないことだ。

インテル対ACミラン。WOWOWの実況は現地から。で、岩佐アナの声がうわずっているのが、いちばん臨場感があったりする。さすがにダービー、歓声も発煙筒もすごい。しかし、ピッチにモノを投げる、果ては選手めがけて発煙筒を投げる、なんていうのは大馬鹿者のやることだ。「本場のサポーターってすごいなあぁ」などと真似しないように。発煙筒自体、イタリアでもドイツでもイギリスでも一応禁止なのであるぞよ。あれを3階席から投げられた日には、寿命が縮まるって。

それにしても、濃い戦いであった。ロナウドが約2か月ぶりに復帰。前半だけだったが、なかなかキレのいい動きを見せた。この童顔が突進すると、何かが起こる予感というか危険な香りがする。ミランでは、レオナルドがきれまくり。1点目は右からのセンタリングに左足のインサイドで合わせたものだが、かかとを前に出して、左足インサイドで自分の左前方にボールを送る技。いやはや。2点目はフリーキックをうまく落とした。ミランの若いGKアッビアーティもスーパーセーブを連発。とにかく、卓越した個人と個人の対決が、プライドをかけた真剣勝負として、随所で展開されるのだから、堪えられない。惜しむらくは、インテルがすでに優勝戦線から脱落していることだが。

結果:インテル2-2ACミラン

3月16日(火)

SimpleInst2.0がリリースされた。1.0は、MavPac V2では使えなくなっていたので、さっそくダウンロード。Palm3へのインストール自体はHotSync Managerへのドラッグ&ドロップでできるのだが、MacDOCとの連携ができないのがネックだったのだ。端的に言うと、デスクトップにエイリアスを置いていたのに使えないのが悔しいのである。

さて、ルンルンとダウンロードしてさっそく立ち上げようとしたものの

「NavigationLibが見つからないので・・・」

と悲しく袖にされてしまった。ああ、MacOS8.1ではダメなのね。しくしく。

(以上、PalmとMacのお話でした)

fuminaに【SPECIAL】として、オフ会のレポートを掲載。movieに「鮫肌男と桃尻女」。wine第38回。book『クリニック』。

3月17日(水)

SimpleInstがさっそくバージョンアップして2.01になっていた。「Navigation Lib」がなくても大丈夫なんだそうだ。いやあ、なんて素早い対応。これが、フリーウェアなんだからなあ。もちろん、ダウンロードしたが、まだ使っていないのであった。

久しぶりに青山へ。表参道駅から、246を渋谷方向へ、骨董通りを左折。ここは、昔、毎日1〜2回は通った道である。別にここに勤務先があったわけではなくって、デザイン事務所へ依頼/打ち合わせ/デリバリーをしていた新入社員時代の話なのだが。こういうのを懐かしがっているのは老化の証拠なので、さっさと仕事をする。

ソウルツアーのことで、H.I.S.へ行ってみる。ツアーデスクの9階では、案内係が用件を聞いて取り次ぐ体制になっていて、ちゃんとわかっている人が対応してくれる。ここまで来ると、大企業である。広いフロアは地域別に区分され、それぞれにプロが居る。大量の需要と供給を個人ベースのニーズに合わせて調整するシステムとしてはスケールメリットは大きいし、知名度と信用がこの業界では重要なので、成功へのステップとして規模拡大は当然か。昔、雑居ビルの小さなエレベーターで訪ねた事務所で、本当に信じていいのか迷うような格安航空券を買ったころとは大違い(これは秀インターナショナルのことじゃないけど、まあ似たようなもんだったと思う)。と、こうやって昔を振り返るのは年を取ったせいか。

とにかく、JTBや近ツリにフリで訪ねるよりもずっと対応が親切だし、対応する人は最近のソウルの様子や、値引きの事情も詳しそうなので、ここでブッキングすることにする。実際に対面して話を聞いた担当者はけっこうラフだったりするんだけど。このへんは昔とあんまり変わらないかも。ちなみに、なんか安易に見えるかもしれないが、一応、各社のツアー価格と内容を比較検討した上で、H.I.S.を選んだのだ。対応がよくって中身のわかっている担当者なら決めようと思っていたわけで。

とりあえず、ホテルの格とスケジュールと予算のマトリクスで選択肢をつくってアンケートをして、申し込みだな。

某所にてバドミントンと筋力トレーニングと蛋白質及び炭水化物補給について打ち合わせ。って、体育館をはしごして、どこで飲むか? ということだが。

3月18日(木)

久しぶりによく寝たのに(あるいはそのせいか)、調子が悪い。単に運動不足かもしれない。

今日は会社で重大な決断をする。やってみれば、実に気持ちいいものだ。しかしながら、これで今年の前半は大忙しとなる。

さて、UEFAチャンピオンズリーグのクォーター・ファイナルなんである。例によってWOWOWは、1日で4試合をやる。しかも、なぜか放映が20分早まって午後5時40分から。さすがに、これに間に合うように会社を早退する度胸はない。インテル対MANUとオリンピアコス対ユヴェントスの2試合に絞って見よう。とはいえ、氷点下かもしれないディナモ・キエフ対レアル・マドリッドも観たい。ああ、これって会社で書いてるのがバレバレだなあ。でも、休み時間だから許してね。

家に着いたら8時過ぎだった。まだキックオフ前だ。ぎりぎりセーフ。しかし、決して夕刊を見てはいけない。結果が載っているからだ。

インテル対マンチェスター・ユナイテッド。第1戦で2-0で勝ったMANUは、敵地で当然のごとく守備的に振る舞い、インテルは怒涛のごとく攻めまくる・・・という予想をしていたのだが。MANUの狙いはロースコアゲームであり、中盤を支配することであり、サイドにスペースをつくらない、ということなのであった。なにしろ、ベッカムとヨークの2人で点を取れる形を持っているわけで、攻撃に人数を割かずに、なおかつラインを下げないという戦略は実に正当なものだ。とにかく0-0でも1-0でも3-1でも、準決勝に進出なのだから(2-0の場合には、延長Vゴールになだれ込む)。

インテルはロナウド、サモラーノ、ロベルト・バッジョの豪華3トップで、サネッティ、シメオネ、シルヴェストル、ベルゴミ、ヴェストなどなどが入れ替わり立ち替わりゴール前へと攻め込む。そこに、スタム、G.ネヴィル(兄の方ね)、ベルグらが立ちはだかる。もちろんシュマイケル(体重100kg超)が最後の砦だ。

すでにセリエAの優勝の目はなく、コッパ・イタリアも敗退し、このチャンピオンズ・リーグにしかタイトルの可能性がないインテルとしては、この試合がシーズン天下分け目なのである。もしも準決勝に行けなかったら、インテルの今シーズンはほぼ終わると言ってもいい。もちろん、セリエAでUEFAカップ出場権獲得を狙うとかの目標はあるにしても(対照的にパルマは優勝戦線にかろうじて踏みとどまり、コッパでもUEFAカップでも生き残っている。逆に、過密スケジュールが心配されている)。

というわけで、結論から言えば、1-1の引き分けで、インテルのシーズンは終わったのであった。

後半、インテルはロナウドに交代したヴェントーラのゴールで1-0。あと1点を取れば、延長に持ち込める。しかし、もし1点を奪われると、3点を連取して4-1にしない限り、勝ち進めない(これは、アウェイ戦ゴール2倍方式のため)。観ている方にとっては実にスリリングな展開になってくれたわけですよ。で、87分くらいに、なんとMANUがインテルの一瞬の隙をついて、スコールズが同点ゴール。いや、ただの同点ではない。インテルの選手、オーナー、ティフォージを奈落の底へ突き落とす一撃だった。ベッカムを警戒するあまり、サイドに片寄ったディフェンスでは、ゴール前のヨークが頭でスコールズに渡したパスの時点では、たとえヴェスト、パリュウカといえども阻止できなかった。ミスと言えば、ミスである。しかし、あれだけ渾身の攻めを見せたインテルを責める気にはならない。肩を落とし、沈黙するサン・シーロのスタンド。この悲痛な雰囲気は、テレビで観ている者にさえ伝染する重さがあった。歓喜のジャンプを繰り返すアレックス・ファーガソン。対してルチェスクに来年はない。MANUを応援してきた私ではあるが、こういう勝負の残酷さにはなかなか慣れない。

借りていた『OUT』読了。絶賛されるだけのことはある。で、これから配役を考えないといかんのだな。

3月19日(金)

さてさて、連休というものが明日から始まるそうだ。東京では21日にも桜が咲くそうだ。でも、天気は悪いそうだ。世間はそうかもしれないが、私は仕事をしこしこ自宅でやることになった。まあ、自業自得だが。

bookに『OUT』。

3月20日(土)

しこしこ、しこしこ。お仕事やら、なにやら。しこしこ。しーこしーこ。

とは言いながら、Jリーグも観るわけで。ジュビロ対ヴェルディ。いかにも寒そう。客席も空いているのは、やっぱり天気のせいか? それにしても、中山、藤田、名波の3人で3-0なんだから完勝でしょう。しかも福西が退場してもほとんど関係なかったし。気持ちよさげなパス回し。終盤なんか、藤田と名波は遊んでいたもんね。以前、ラモスたちが浦和相手に弄んだ試合を思い出してしまった。ヴェルディは、戦力的には決して悪くない。むしろ、地域性とかファンを軽視したフロントの愚策(あるいは戦略不在)がチームをダメにしてしまった典型例か。時代は回る。

ついでにマリノス対レイソル。いちおう2位同士の決戦なのだが、選手の名前だけ見たらマリノスの方が格上。でも、レイソルがコーナーキックからベンチーニョのヘディング1発で勝利。川口と南のGK対決、酒井対三浦アツのサイド対決なんてのを楽しみにしていたのだが、凄かったのはストイチコフのグラウンダーでゴール前を横切って届いたクロス。背筋がゾクゾク来る感じ。それにしても、NHKの山本アナが柱谷(弟の哲二ね)に「現役を離れるとなんでも言えますね」とかましていたのが笑えた。なにしろ、代表監督を解任された加茂(前)監督の解任後初解説でも、酷な質問を平気で連発していた山本アナである。でも、決して憎まれないのは、やっぱり実績と愛情があるから。運命のイラン戦の延長に入る前「彼らではありません。私たち、そのものです」の実況は、・・・あ、書いていてまた涙が出てしまった。


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