Bon Voyage! HOME > PRIVATE DIARY > 1999年2月下旬

迷狂私酔の日々


2月21日(日)

月に一度の朝市だったが、パス。野菜や焼き鳥や酒や寿司やコーヒーや鉢植えが安かったりするのだが、寒いし眠いし腰は痛いし。

新宿でCDを買い、ギネスを飲み、楽譜を買って帰る。実はフラメンコギターの曲集か教則本を発作的に探していたりする。誰か知らないかな?

ヴェネツィア対ペルージャ。レコバが来て調子がいいらしいヴェネツィア。ある意味では先週のインテルより手強い。なにしろ降格争いの当事者だ。ペルージャは出場停止のオリーヴェに代わってレーコスオ。

レコバ、さっそく左足でゴール。1-0。うまい、速い、つかまえにくいの3拍子。ただ、レコバは関西のお笑い芸人の顔だな。しかも下ぶくれ。個人的に注目のペトラッキがよくからむ。それも、シュート3本のうち2本はちゃんと枠だし、きちんとミートしたのだが。中田もいいミドルを打ったが、GKの好セーブでコーナーキックに逃げられた。前半終了間際にはイラーリオのいいあがり、そしていいクロスにラパイッチがうまくミートせず、こぼれたところを打ったレーコスオは大きくはずじてしまった。

後半、あっというまにヴェネツィアが追加点。レコバのシュートをマッザンティーニがよくはじいたのだが、マニエーロが無理な体勢ながらしぶとく足に当ててゴールに入れた。2-0。

ペルージャはよく攻めるのだが。ヴェネツィアの戻りが早い。ゴール前とその前のゾーンできれいにスペースを消している。カウンターのどこかで時間がかかると、もう守備体制が整っている。いや、ヴェネツィアが時間をかけさせているというべきか。

ついにレーコスオに代えてブッキを投入して2トップに。問題はペトラッキにツキが来るかどうかだな。ペトちゃんって、実力はともかく、気分や運勢がもろにプレーに出るところがなんか微笑ましい。昔の北澤に似ているかもしれない。

ゴール前でボールを奪われ、マトレカーノがヴォルピを倒してPKをとられた。しかし、マッザンティーニがここで止めた。はじいたボールにコロンネッロがすばやくスライディングしたのもよかった。首の皮が1枚残った。

しかし、また危機一発。左からのクロスからノーマークのマニエーロのヘッドは大きく上へ。おっとまたピンチ! 今度はヴォルピがボール1個分シュートをはずした。

ペルージャ、ついにコーナーキックから得点かと思われたが、入れたテデスコにイエローカード。腕を使ったという判定か。テデスコは2枚目で退場。さらに苦しくなった。残り10分。

ロスタイム、ついにブッキが1点返した。きれいではない。しかし、気持ちが伝わってきた。いよいよ、シーズン終盤なのだ。厳しいチェック。勝ち点へのこだわり。 ヴェネツィアの人々だって、35年ぶりのセリエAなのだから。

中田のカウンターのドリブルを倒してフリーキック。ボールを素直に渡さなかったヴォルピにイエロー、2枚目で退場。しかし、それよりも時間がほしい。49分過ぎた。スローイン。まだある。クロス、跳ねかえされる。タイムアップ。

つづいてラツィオ対インテル。苦境のインテルを、ロベルト・バッジョは果たして救えるのか? しかし、寝た。眠気よりも背中が痛いのだ。運動不足のせいか?

2月22日(月)

実は、いまだにDSC-X100の接続キットのソフトをインストールしていない。それにMACWORLD Expo/Tokyo '99のおみやげが加わって部屋は騒然としている。問題は、HDにそろそろNUMをかけないといけないのだが、その前にMOにバックアップを取らないといけない、その前に初期設定やメールボックスなど、バックアップを取るフォルダを確認しないといけない。というわけでうっちゃっているのだが。そろそろやらんといかん。

2月23日(火)

仕事の都合上、しかたなく、会社のMacにIE4.5とOutlookExpress4.5をインストールした。Expoでもらったやつだ。さっそくプロキシでつまずく。今まで平穏無事だったのに、なぜ、そこに出しゃばるんだ! しかも、IEはともかくNetscapeまでこけた。だから某MSはきらいだ。ま、すぐに直ったんだけど。

2月24日(水)

眠い。

昨夜、そろそろ更新しよう、そのためにはDSC-X100から写真を取り込もうと、付属ソフトをインストールしはじめたら、途中でハングアップした。再起動してからふたたびトライしたが、今度は違うところでうんともすんとも言わなくなった。まだハードディスクには500MBは余裕があるのだが。やっぱりNUMをさぼるとダメか。

たぶん、メモリの空き領域が分断されているのだろう、と見当をつける。この時点ですでに零時を回っている。

手順はこうだ。まず、MO2枚にシステムとファイルのバックアップを取る(この書き込みがまた遅くてジリジリする)。次に、Mac OS8のCD-ROMで起動して(こういうときに限ってなかなか起動せずにハングする。もはや意地で再起動を繰り返す)、Norton Utilitiesの緊急フロッピーからDisk Doctorで診断・解決し(当然、時間がかかる)、そのうえでSpeed Diskでハードディスクの断片化を解消する(これも時間がかかる)。それからデジカメ関係のソフト群をインストールし、(通信ポートの設定を修正し、HotSync Monitorを止めて)デジカメから写真ファイルを吸い上げる(実は100枚近くあって、全部ダウンロードするのはさらに時間がかかる)。ああ、なんて遠大な。

結局、全部終わったのは午前4時だった。待ち時間だけで『屍泥棒』を読み終わってしまった。まあ、写真が期待以上に鮮明だったのでよしとしよう。屋内だってフラッシュなしでも大丈夫! ただし、シャッター速度が遅いのでブレると致命傷。ハガキ大なら、640x480の解像度でじゅうぶん通用する。

というわけで、更新はまたできなかった。ごめんなさい。

睡眠3時間で出社して、Outlook ExpressのSMTP/POPサーバー、アカウントなどを設定する。サーバーに接続すると、けなげにメールをダウンロードしてくる。いまのところトラブルなし。こいつはけっこう使えるかもしれん。さっそく署名を11種類ほど登録する。「個人・ビジネス/社内・社外/URLつき・なし/日本・海外/似顔絵つき・なし」の組み合わせなので、もっと作れるけどな。これで、他のアプリからメールフォルダやアドレス帳をインポートしてくれば完璧! と思いきや、そうカンタンにはいかないのであった。

おお、そうだ、ついに昨日からPalm OS日本語版搭載のWork PadがIBMから発売された。完全にOS自体が日本語ローカライズされ、しかも現在J-OSに対応しているソフト、ハードともかなり互換性がはかられているらしい。メモリが2MBから4MBに拡張され、液晶は格段にきれいになり、体感速度はさらに速くなり、加えて拡張スロット装備で将来性も十分。それでいて、49,800円(Vis-a-Vis/イケショップ価格)。ソフトだって英和・和英辞典やらロータスノーツとのシンクロやらが付属。ああ、買っちゃいそう。

でも、Mac用のPalm Desktop2.0か3.0が出るまではがまんしよう。

2月25日(木)

ごめんなさい!

昨日、更新するはずが、あまりの疲労で眠くってダウンしてそのまま寝ちゃったのね。すみませんねえ。

2月26日(金)

またまたごめんなさい!

昨日更新するつもりが、そう、少し休んですぐ起きるつもりが、朝まで寝てしまったのよ。いやあ、すまん、すまん。

ちなみに今晩はジコチューH田クンのバンドが西荻窪でライブをやったのでした。

2月27日(土)

ハラホレハレ。いやあ、すまぬ。すっかり酔っ払ってしまったよ。昨日はLIVEが1時間遅れで、それから何年ぶりかでカラオケに行って、「Bohemian Rhapsody」なんか歌って喉を壊しました。

ゼロックススーパーカップ、鹿島対清水。見た。感想レポートは後日。↓ちゃんと書いたよ(1999/03/02)

ゼロックス・スーパーカップ
鹿島アントラーズ対清水エスパルス

応援するのは経営がしんどい方さ。3千万円あったら、もうひとりトレーナーが雇えて、マシンが買えたりするじゃん。というわけで、清水がんばれ。

しかし、鹿島はしぶとい。やっぱり、柳沢が勝負強くなったよなあ。1点目では、ビスマルクのスルーパスを引き出す動き出し、シュートはGKをよく見て逆をついた。2点目では精度の高いクロス。その前に、あれだけ攻め込まれながらも、ずっと前線に張っていた辛抱強さをほめたい。

清水の中盤のパス回しはいいんだけどなあ。決め手がなあ。もっと、伊東と田坂が変わりばんこに上がるとか、斉藤や森岡が思い切ってゴール前まで行くとか、リスクがあってもカサにかかるような時間帯があってもいいのではないのだろうか。今のままだと沢登をマークすれば、ほとんど対応できちゃうように見える。

それにしても、名良橋がアレックスを倒したのはほとんどPKに見えたぞ。フェアプレー賞チームの清水だから抗議しなかったものの、某チームだったらしつこく抗議してカードが出ていたかもしれん。とはいいながら、全体としてはファウルが少なくて、でも激しい、いいゲームだった。

結果:鹿島2-1清水

2月28日(日)

え〜と、更新がまだ追いつきません。とりあえず、このdiaryだけでも。↓こんなのも書いたよ(1999/03/02)

ラグビー日本選手権決勝
東芝府中対神戸製鋼

伏見工業-同志社-神戸製鋼ラインの20年前からのファンとしては、力が入るのだ。同志社が新日鉄釜石に挑戦しつづけて敗れつづけたあのころ、毎年国立でのどを枯らしていたもんだ。ちなみに、そのころはまだ学生でも勝負になっていたのだな。前半をリードしたことだってあったのだ。

それはともかく。フォワードの力の差は歴然。東芝府中、やはり強い。神戸製鋼はラインアウトもスクラムも弱い。それでなお、僅差でしぶとく粘るところが伝統というものだ。とにかく、フランカーとセンターバックが止めまくる。しのいで、しのいで、盛り返す。ただ、悲しいかな、タックルが攻撃の起点にならないのだ。あるいは、攻撃が連続しない。

結局、東芝が密集サイドを低い姿勢で突いて、ゲインラインを切ってからすぐ球出し、というやり方に後半から変えることで神戸の選手をオフサイドポジションに置くことになった。神戸はボールが出たら即タックルに行くのだが、ほんの2メートル進まれているために、オフサイドを繰り返し犯してしまう。あの認定トライという判定はともかく、勝負の行方はほぼ見えていた。あれだけ守勢に追いやられては、体力も集中力も限界だろう。

しかし、神戸は1トライを返したし、最後までボールをつないで攻めつづける姿勢を見せた。最後の最後にゴードンのトライで息の根を止められるまで、見つめる私たちに奇跡への希望を燃やしつづけさせくれた。戦略的にはフォワード勝負を避けてバックスに回させる方がよかったとか、キックやパスの痛いミスとか、いろいろあろうが、こんな緊張感に満ちたいい試合に対して、敬意を表するのみである。

最後に。マコーミックが、ノーサイドのあと、自分のチームよりも先に、神戸製鋼の選手たちに握手を求めに行き、神戸の選手も笑顔でこたえていた。代表でチームメイトだから、とかいう以上に対戦相手への尊敬と、いい試合をできた満足感の現れに見えた。マコーミックは、試合中にはバックスなのにラックにものすごい勢いで飛び込んでいたが、その激しさとこの柔和な笑顔と、素晴らしいキャプテンシーだと思う。あとは、10月のウェールズが楽しみだ。

東芝府中24-13神戸製鋼

「メリーに首ったけ」を観ました。

パルマ対ペルージャ。3-1で負けたものの、けっこういいサッカーしてました、以前のアウェーのゲームと比べれば。これも、後日、詳細をアップするね。
↓ちゃんと書いたよ(1999/03/02)

セリエA第23節
パルマ対ペルージャ

パルマはカンナヴァーロ、ベーロンが出られず飛車角落ちの状態ではあるが、キエーザ、クレスポ、バルボ、フゼール、テュラム、センシーニ、ブッフォンはもちろんいるわけで、さすがに優勝候補である。ホームゲームだったとはいえ、こんなチームにペルージャが勝ったなんて信じられないような気がする。

そして、パルマにとっては序盤戦の意趣返しでもあり、手を抜かないだろう。対するペルージャは出場停止のテデスコの代わりにレーコスオ、右サイドバックにはここのところずっとイラーリオで、最近ようやくメンバーが固定化してきた。

さて、この試合は驚くべきことに、ペルージャとパルマが堂々と渡り合ったのである。そんなことしたら実力の差がもろに出るだろうに、と心配したが、なんとペルージャもけっこうフィニッシュまで行くのだ。ただし、ほとんどテュラムに跳ね返されるか、ブッフォンが押さえるのだけれど。

結局、バルボがコロンネッロの足にひっかかった不運なPKと、キエーザの鋭いボレー、クレスポのシュートと3点を奪われ、得点はコーナーキックからリヴァスがなぜかフリーになって決めた1点にとどまり、やっぱりの敗北となってしまった。

しかし、この試合、観ていてすごくよかった。ダイナミックな攻守の切り替え。数十センチをめぐる球際の攻防。中田もキープ、ドリブル、前線の守備と積極的で好調を持続。とくに、後半の中頃、奪ったボールを預けられて、すばやく右サイドへ速く長いボールを送ってペトラッキにつながったときにはしびれた。 ペトちゃんもダイレクトで素晴らしいクロスを上げたのだが、得点には至らなかった。こういう広い視野と素早い判断というのが、中田の魅力の本質だと思うなあ。ストライカーとしては、(キエーザと比べると、だけど)少し振りが大きいのと、とにかく当てる執念というか、猟犬的な資質がないのではないにだろうか?

たぶん中田の評価は6.0くらいだと思うが、個人的にはすごく満足した。なんか、中田のめざすサッカーというのが少し見えてきた気がした。実現しているわけではないが。

なお、この試合のWOWOWの解説は小野剛。前代表監督・岡田武史のたっての希望で代表のコーチになった人。とにかく、スカウティングと分析では定評のあるお方なのだ。さすがに、私もコメントを緊張して聞いたぞよ。ちなみにアナウンサーの岩永さんも緊張してたような気がする。今後は頼むからDさんだけには解説を頼まないでね>WOWOW。

結果:パルマ3-1ペルージャ

さて、今回の目玉はMACWORLD Expo/Tokyo '99の個人的レポートです。でも、写真がまだだったりする。それにbook『マイクロソフト帝国 裁かれる闇』『業火』『屍泥棒』です。


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