Bon Voyage! HOME > PRIVATE DIARY > 1998年12月中旬

迷狂私酔の日々


12月11日(金)

風邪。毛布にくるまって1日中寝る。

日本対UAE。0-1。コンディショニングの失敗。私もだが。クウェートに勝って、UAEに負けるとはねえ。まあ、ただ勝っても決勝トーナメントに行ける保証はなかったわけだし。2日に1回の試合という過酷なスケジュール、劣悪なグラウンドコンディション、不運なグループ組み合わせ、30度もの暑さ、柳沢の欠場、小野、中村の体調不良という悪条件はあるにせよ、それでも勝つのがナショナルチームというものである(前とは言うことが違っているぞ)。アジアで勝たなければ世界の舞台に出ていけないのだから。今回は「チームづくりのための試行錯誤」という位置づけだったのかもしれない。そう考えないと、まだまだチームとして機能するまでに至っていない理由が説明できない。救いは、選手個々人の成長がまだ見込めること、トルシエの采配が今のところ理論的に見えることか。宮本が柱谷哲二のように怒る守護神となり、トルシエがアフリカと日本のメンタリティーの違いを把握してより自由で有機的なサッカーを導入して、柳沢がある時はポストからはたき、ある時はサイドを突破し、ある時はゴールに向かってダイビングヘッド・・・という光景が私には見える。

つづけてWOWOWを見た。 マンチェスター・ユナイテッド対バイエルン・ミュンヘン。それにしてもオールド・トラフォードには憧れる。あのスタンドに立ちたいよおお。ゲームは1対1で白熱したのに、途中で他会場の結果を知ったMANUベンチが引き分け狙いを指示したもようで、せっかくの盛り上がりが竜頭蛇尾に。でもベッカムの正確なロングパスには恐れ入った。ギグスも、ジョージ・ベストの再来と言われている片鱗を見せてくれたし。ウェールズがワールドカップに出られたらいいのにねえ。

12月12日(土)

映画を観るとか電子レンジを買いに行くどころではない。ひたすら寝る。

本を読むにしても、熱のせいか、すぐうとうとする。Macでやることもたくさんあるが、机に向かうと寒いんだな。しかも、MacPac2.0をインストールしたのはいいものの、なぜかDateBookしか現れない。ファイルが欠けているのだろうか? というわけで、寝ながらPalm3に書いてもMacにシンクロできないのだ。グスン。

暇つぶしに、UEFAチャンピオンズ・リーグの2次リーグ出場24チームを国別に挙げて、指折り数える。だいたい、23まではいくんだが、あとひとつが出てこなくて苦悶するのだ。それも、毎回忘れるチームが違ったりして。ちなみに、決勝トーナメントは来年3月から。なんやかんやいいながらユヴェントスがまたも奇跡的に勝ち上がりを果たした。昨年はローゼンボリが、今年はガラタサライが涙を飲んだわけだが、こうして他力本願でも行けちゃうところが伝統なのだろうか。

12月13日(日)

天皇杯。モンテディオ山形がガンバ大阪に勝つ。オーソドックスに守ってシンプルな速攻でいい形をつくっていた。スピードのあるウィング、ためをつくれる中盤。1点を前半に先制して、ますます守りを堅くする。ガンバもタイから帰ったばかりの宮本、稲本とU-19代表の播戸を後半あたまから投入する3人一斉入れ替えで反撃。ところがせっかく取ったPKをGKにあっけなく止められる。残り時間わずかなところで、播戸→稲本→広長の速いダイレクトプレーでようやく同点にしたものの、わずか1分後に勝ち越しゴールを決められて万事休す。いい試合であった。モンテディオ山形って、実はスポンサーといえるほどの支援がなくって、会社組織じゃなく社団法人だかなんかなんだよね。もちろん年間予算はすごーく少ない。

やっと外出して食料を買い出し。こういうときに電子レンジが使えないのは痛い。

ペルージャはホームで対カリャリに2-1で勝利。試合は全然面白くなかったが、後半のロスタイムに点の取り合いになって盛り上がった。それまではどちらも積極性が見えず、パスは正確性を欠いて寝そうになった。

ときどき懐かしい「ヒデゴール、ヒデゴール、ヒデゴオオール、ヒデ! ヒデ! ヒデ! ヒデ! ヒデ!」という歌がスタンドから聞こえた。チームスタッフも「ヒデ!」と呼んでいたし。こうしてペルージャに溶け込んでいくのだな。

カリャリといえば、元ガンバ大阪のエムボマが移籍したところ。しかし、このところしばらくエムボマの名前を聞かないと思ったらなんと初スタメンだって。察するに、足元にボールがほしいエムボマに対して、ディフェンダーを背負ったままのフォワードにはパスはあげないよ、みたいなことではないだろうか。エムボマは1人や2人はかわしてキープする自信も力もあるのだろうが。イタリア式ハードマーク守備をくずすために開いたり引いたり飛び出したりというボールを引き出す動きを要求されているのに、それになじめないのかもしれない。いくつかシュートはしていたが、枠に飛ばないし、だいたいボールに触る回数が少なすぎる。身体能力はずば抜けているのになあ。

ラパイッチがハーフウェイからのドリブル、見事なミドルシュートで先制した派手なパフォーマンスに比べ、ペトラッキは足を痛めて途中交代。この間はゴール前での決定的シュートを中田に当てちゃうし、なんか不運。代わったストラーダもよかったし、そのストラーダも痛んで入ったマスペロが決勝ゴールをあげるに及んではレギュラーも危ういぞ、ペトラッキ。ちょっとしたことが運命を分けるんだなあ。

さて、きっと「中田、劇的決勝アシスト!」ってな報道になるんだろうが、私は生放送ならもっといい試合を見たい>WOWOWどの。これがリーグ終盤なら、入れ替えか残留かの死闘だが、この時期ではねえ。今週はフィオレンティーナ対ユヴェントスがナイトゲームで月曜に録画放送だからこれに期待するか。中田はたしかにいいんだけど。ロスタイムに同点に追いつかれてからの反撃で、ゴール前に絶妙なクロスを上げる力はホンモノだと思う。その前のワンタッチで右に流してマークをはずすところも。結局、ボールを止めて、蹴る、という基本動作を、どんな状況、どんなプレッシャー、どんなマーク、どんなコンディションでもできる、ということが一流ということではないだろうか。華麗なフェイントやヒールパスやオーバーヘッドよりも、激しいマークを受けながら確実にトラップできることの方が大事だし、そういうプレーを見分ける目をもちたいものだ。でも、私はロベルト・バッジョの小技も好きだったりするのだ。矛盾しとるがな。いや、矛盾しているからこそ人間らしいのだ。ちゃんと風邪もひく文明人だし。

というわけで、ずーっと毛布にくるまってぬくぬくしていたのでした。なーんにも更新できなくてすみません。

12月14日(月)

ようやく復活。とにかくこの日記だけではあるが。許せ、友よ。

フィオレンティーナがユーヴェを1-0でくだす。なんと勝ち点18ということは、ペルージャはユヴェントスと同じ7位タイということになる。う〜ん、頑張っているよなあ。4月くらいに行ってセリエAの終盤戦を観てこようかな。ローマからゆっくり北上してさ、トリノまで行くとか、ジェノヴァから南仏へ流れるとか。それならチャンピオンズ・リーグも大詰めだし、季節もそろそろ暖かいし、マンチェスター→アムステルダム→ミラノ→ミュンヘン→マドリッドなんていうサッカーづくしもいいなあ。オランダではフェルメールやゴッホにも会えるし。あるいはプレヨーロッパ選手権に行くか。はたまたウェールズのラグビーのワールドカップもある。ワールドカップといえば、パレルモでアメリカンフットボールもある。サッカー日本代表ではシドニー予選も来年だな。ああ、忙しい。

12月15日(火)

会社帰りに『パタリロ!』文庫最新刊、パトリシア・コーンウェル新作『業火』、伊丹十三、辻静雄など文庫だけ買い込む。ついでに、雑誌を立ち読みしてPowerBook2400の中古相場を調べる。2400/180で20万円、2400/240で24万円というところだが、問題はモノが出るかどうか。いまだに人気なんだよな。来年のコンシューマー・ポータブルはきっと2400ほど軽くならないだろうし。2400にインタウェアG3カード320MHz 、6GBのHD、96MBメモリ、PowerYOUのオリジナル・キーボードなどを装備して・・・と夢は広がる。50万円近くかかるが。あるいはVAIOノートにFusionを入れてMac OSを動かす方がはるかに安い。しかし、目的がMac OS X(テンと読んでね、ローマ数字の10)を動かせるG3モデルが欲しい、しかしもうスペースがない、ってことだからな。

電車の中では、Palm3。Datebk3に、祝日を入力。つまり、年間予定表に休日が入っていないので、手で入れていくわけで。J-infoで祝日を確認してはいちいち入れ、<繰り返し><毎年>をチェックする。すぐ終わったのだが、そこで気づいた。「たしか、祝日は第○月曜日にする、って決まったよなあ・・・」そ、そうだ。でも、もうどれがどうかわからないので、1999年はこのまま行くことにする。1年後にまた考えよう。

某所にて、業界話。A社、M社、O社ほか、個人名を挙げて言いたい放題。別に業界バーではないのであるが、なぜかこの業界関係の人がけっこう来るんだよね、ここ。しかも、たぶん7年ぶりぐらいに会うパワフルな美女と、べらんめえ対関西弁で豪快に各社をなで斬り。いにしえの名雑誌の思い出話で盛り上がったのであった。おかげで飲み過ぎた。更新どころか、メールをチェックしただけでぶっ倒れた。あれ? も3時なの?

12月16日(水)

ようやくコートを引っぱり出した。するとポケットに愛用の革手袋が入っていた。探してたんだよね、これ。夜に自転車に乗るときに、押入をかき回したけど見つからなかったわけだ。

そういえば、コタツを出していないなあ。エアコンの暖房は全然効かないし。部屋の中はまるで氷河期だったりする。

東京スーパーボウル。5時半に会社を出ればキックオフ前に東京ドームに着けるはずだった。しかし、結局残業であえなく玉砕。帰宅したら第4クォーター残り9分余。シルバースターはリクルートに17-31と劣勢。しかもコートも脱がないうちにタッチダウンを取られて21点差に。あああ、なんてことだ。さらに、トドメのタッチダウンパスを決められて17-45。こんなに差がつく相手ではないはずだが。金岡、ランにパスに奮闘して1つタッチダウンを返す。パス成功率も悪くないし、ランの切れ味は相変わらず鋭い。最後の反撃にはプライドが感じられたが、結局24-45で敗北。試合を観ていないのでよくわからないが、得点経過から推測するに、リクルートが後半にランプレーのデザインを手直ししてオフェンスのリズムを握ったのではないだろうか。このチームは、手持ちの駒と相手の戦力を分析して、わずかの差でしのぎ、穴をついてくるのがうまい。それと、モチベーションのかき立て方も。コーチングスタッフの力はやはり大きい、このスポーツでは。

さて、今回の目玉は哀愁のヨーロッパでついに連載が始まった「極私的旅行術」。発作的に6本も書いたが、想定していた目次と全然違うのであった。Bookに『ビッグ・ノーウェア』も。それから、久松史奈からのクリスマス・プレゼントのニュースだ!

12月17日(木)

意志の力で、午前4時35分に起きた。偉い! しし座流星群ではめげたのに。WOWOW緊急生中継、イタリア代表対世界選抜は、しかし、キックオフが15分遅れるということであった。イタリアはヴィアリ、デル・ピエロが怪我、ロベルト・バッジョもカジラギもゾラもいない。その代わり、ロマニスタのアイドル、トッティとインザーギの2トップでスタート。対する世界選抜は、左にバティ、真ん中にロナウド、右にウェアという豪華3トップ、中盤にはジダンとルイ・コスタ。ほとんどセリエA外国人選抜なのだが、やはりJリーグ外国人選抜とはスターの格が違う。

世界選抜の2点目がすごかった。ロナウドが持ち込み、シュートのフェイントから流したボールにバティが突っ込み、こぼれたところをすばやくウェアが押し込む。プレーがどうのこうのより、ビッグネームがぞろぞろ絡むあたりがうらやましい。

しかし、これ以外はよく覚えていない。なんか朦朧としちゃって。後半、キエーザが3点叩き込んだのはうっすらと記憶にあるのだが。昔ACミランがクリスマス・チャリティでやった世界選抜とのゲーム(カズが出た)もそうだったが、クラブであれ代表であれ、チームとしてやっているところと、その場でつくったチームが対戦すると、後半にはやはりチームとしてのまとまりがある方が優勢になる。ま、その通りということか。中田にとってはパスの配球先は増えたが、コンビネーションもアイコンタクトもなくてはきついかも。

それにしてもパリュウカは代表をはずされてどんな気持ちなんだろう? ちなみに私はブッフォンのファンだが。

気がついたら試合が終わっていて、NHKを見たらイラクが爆撃されていた

会社帰り、昨日とは違う某所で、3歳のしんたろうと遊ぶ。しんたは、眠くて機嫌の悪いお父さんと、相変わらず元気なお母さんを引き連れて、8時半(もちろん、夜のだ)の開店と同時に乱入したらしい。貝やら梅干しやらガーリックトーストが好きなしんたは、「サラブレッド」と呼ばれている。<戎>では、ちゃんと「レバハツに〜に〜タレ!」と自分で注文するし(ちなみに、レバー(肝臓)とハツ(心臓)を各2本ともタレで、という意味だ)、すでに飲んべえの素質全開である。もちろん、アルコールはまだ飲んでいないが(そのはずだ。あの親はち〜と危ないが、さすがにそんなことはせんやろ)。

なお、ここは100%、のみやである。ソフトドリンクはお茶ぐらいだし。しんたは今晩は特別持ち込みの「なっちゃん」を飲んでおられました。大根餅も作れるピアニストは、大変可愛がっていたのに、なぜかしんたがその膝の上に乗ることを静かに拒否して落ち込んでいた。まあ、最後には無理矢理頬にキスしてもらってはしゃいでいたが。のみやのアイドルしんたの将来やいかに?

そういえば、ベリーダンサーもやってきたので、パーティは26日に決めた。なんか危ないが。忘れることはないにせよ、仕事で飛んじゃうとかわいそうだし。

大根餅も作れるピアニストは、大学の教員でもあって、突然「こんな学生がいるのよ、ねえ聞いて」の奔流が始まる。まあ、意欲がないというか、常識がないというか。そうだ、若いモンは根性がない、怒るとすぐやめる、とこういう話はすぐ盛り上がる。カメラマンK田さんの「助手が逃げちゃってさあ、三脚かつぐヤツがいねえんだよ」には笑ったが。

12月18日(金)

外務省の海外危険情報では、当然イラクは「退避勧告」、5段階のうちでもっとも危険だというランクになっている。意外なことに、イランは11月にいったん危険度1の「注意喚起」を取り消されていた。だからといって、完全に安全というわけではないのだが。しかし、今度のイラク爆撃で、周辺各国にはのきなみ注意喚起、観光渡航延期が出された。このページ、地図を参照しながら熟読するとなかなか面白い。もちろん裏読みの楽しみだが。いまどき、「発出する」なんて日本語を頻繁に使うのは役所ぐらいだろうなあ。

「ビッグ・リボウスキ」を観に渋谷へ。なんか、街がどんどん下品になっていくような気がする。暮れの金曜日だからだろうか。久しぶりに身の危険を感じた。

某所と某所で飲んで帰れば、アジア大会の15人制ラグビー決勝。すでに後半ロスタイム、なんと日本が韓国に4点差で負けている。もちろん、がんがん攻めていて、ボールもつながるんだけど、韓国は露骨なオーバー・ザ・トップ、オフサイド、ノット10メーターのオンパレード。あれではトライはとれない。ゲインラインをきっても、うしろからタックルするんだもん。ほとんど認定トライものだった。日本が負けるのが悔しいのではなくって、あんな試合を許していたらラグビーがスポーツじゃなくなる。ただでさえ、アジア圏のラグビーは世界から取り残されているのに、アジアの優勝チームがこんな反則王者なんてのは失笑ものだ。そう、要するに私は恥ずかしいと同時にものすごく憤っているのだ。

12月19日(土)その1

甲子園ボウルのキックオフは午後2時。3時からは毎日放送→TBS系列で録画ダイジェスト放送。6時から、ノーカット版をCSのGAORAが放送。ああ、どうしてノーカット生放送がないのだ?! しかたなく、TBSで観る。静かな立ち上がりから、法政が自慢のバックスで2TDをもぎとる。立命館は、序盤は耐え、パンチの嵐をかいくぐってFGで少しずつ差を詰めていく。法政は爆発的な攻撃を後半は封印されてしまう。立命館、第4クォーターについに逆転。しかし、わずか1点差。法政は、さらに1TDを取られてからついに反撃。最初のファンブルリカバーからの攻撃ではこの試合最初のパスが惜しくも失敗するが、次の攻撃シリーズではゴール前1ヤードに詰め寄る。8点差、残り16秒、タイムアウトなし、ファーストダウン。

ああ、なんてドラマチックなんだろう。しかも、この残り1ヤードから、中央突破を押し戻され、スパイクし、反則で罰退していかにもオプション向きのヤーデージが残ってしかも残り3秒。そして、エースRB井出へのピッチ。走る。立命が追う。エンドゾーン目前でタックル。飛び跳ねる立命、膝をつく法政。法政はこれで、この5年結局、甲子園で勝てないまま(昨年は引き分けで両校優勝)。

それにしても、この2チームは毎年いい選手を輩出する。立命館の方がベンチワークで少しまさったというところか。やっぱり、推薦入学や専任コーチ、大学全体のバックアップなどの要素は大きい。でも、いい試合、いいプレーを観られた。とくに立命RB杉山のプロテクション、ブロックはよかった。実にいい選手だと思う。もちろん、自らのランもいいが、目立たないところで自分の責任を果たしているところに勝利の源泉がある。テレビの前で思わず拍手してたもんな。いやあ、実に立派です。こうしてみると、アメリカンフットボールで勝利するということと、ビジネスの世界での成功とは類似点がたくさんあることに気がつく。多くの企業チームが撤退するという世相ではあるが、もっと考え直した方がよくはないのかな、経営者のみなさま。

しかあ〜し。ダイジェスト版ゆえ、試合はぶつ切りで、後半の法政の攻撃はほとんどカットされ、得点につながるところとか、惜しいチャンスとかしか流してくれないのだ。ノーカット版も観たいが、今日はみちよ帝、もといみちよ邸に招待されているのであった。

とりあえず、「偽シェフヨネのワイン漫談」の第24回をアップロードしておきます。遅れてごめんね。

12月19日(土)その2

みちよ邸でのパーティにまったくのラフな寝間着に近い格好で行って顰蹙を買う。サンテミリオンを持っていったんだから許してくれ。

「焦げた」ってことで捨てられかけた角煮を再生する役目を仰せつかる。といっても、すでにしっかり味はついているので、余分なラードを取ってセージと塩とか香辛料でごまかすことに。それにしても引っ越したばっかりの他人の台所ってのは楽しいよね。いろいろ揃っているし、きれいだし、機能的だし、あとは使うだけだ>みちよさん。

いちおう、彼女の名誉のために言っておけば、インテリアのセンスはとってもよいです。なにしろ別宅だから、余計なものはないし。象のカーテンだって、実はカーテンレールではないんだな。リングが付いてるクリップで布を止めて、錬鉄のバーに通しただけっていうのがカッコイイ(これって死語?)。

12月20日(日)

やることはたくさんあるが、ベッドで本を読んで過ごす。寝ころんで読むから当然、軽い本になる。ああ、怠惰。

Palm/Pilot続報。せっかくダウンロードしたMacPac2.0ベータ版なのだが、インストールし直しても、なぜかDatebkの画面しか出てこない。日本語のパッチを当てる前にも試したが、やっぱりダメ。何か見落としているのだろうか? Pilot Desktop1.0でもまあいいが、起動が無茶苦茶遅くてストレスがたまる。だいたい、せっかく1時間かけて落としたのに、使えないのは業腹だ。WEB上で調べてみても、HotSyncでのトラブルはあっても、私のような例はない。もう1回、今度は「more relyable」なヤツをダウンロードするか。さらに時間がかかるぞ。

肉団子とキャベツとほうれんそうで広東風炒め物を作る。今度は長ネギがものすご〜く高いのでパスして、中国産キャベツ、埼玉産ほうれんそうと、値段で選んで買ってから帰る道すがら考えたメニューである。肉団子とみじんぎりのニンニクを多めの油で炒め、塩、胡椒、日本酒、みりん、醤油、オイスターソース、トマトケチャップ(少量)、ちょっぴりのお湯などで味付けし、5分間程度中火で煮るように火を通す。ひたひたというよりは、遠浅の浜に打ち上げられたマリモのようになるので、おたまで汁をかけ、団子を回して焦げないようにする。軽めに湯通ししたほうれんそうとキャベツを加え、XO醤、五香粉(ウーシャンフェン)で味を決め、水溶き片栗粉でとろみをつけて出来上がり。これを豆板醤と唐辛子で辛くすれば四川風。まあ、名前はいい加減だが。野菜は油通しすれば本式だけど、そんな手間かけなくても湯通しで十分。お湯に数滴サラダ油を垂らせば、さらに水温が上がるのでgood。シャキッとした歯触りを残すのが大切なので、あくまでも軽く。これは、相当濃い味になるので、ビールにも合うし、白いご飯にもよい。

なかなかほうれんそうの食感もよく、よしよしと思ったが、なんとビールの買い置きが切れていて泣いた。ぐっすん。

さて、今年最後の中田ウォッチング。といっても、試合でのパフォーマンスしか見てません。スポーツ紙も雑誌もほとんど読まないので、世間の評価とは違うかもしれないけど。

ホームに現在首位のフィオレンティーナを迎える第14節。得点ランキング首位のバティストゥータをはじめ、オリヴェイラ、ルイ・コスタはワールドクラス。エジムンドは出場停止だが、代役はロッビアーティ。この層の厚さがビッグクラブたる所以。

ところが、ペルージャはキックオフ直後に中田がタメを作ってゼ・マリアの上がりをお膳立てし、そのゼ・マリアのクロスにラパイッチが飛び込んであっという間の先取点。身長196cm、イタリア代表GKのトルドの飛び出しの鼻っ先をかすめる豪快なヘディングにスタンドは大盛り上がり。ペルージャとフィレンツェは地理的に近いから、それなりのライバル意識もあるのだろう。優勝よりも、憎いチーム(それも首位)を地元で倒す方が気持ちがよかったりする。

しかし、前半11分にはフリーキックを決められて同点になったらしい。「電波少年」でロッコツマニアが海に落ちたのを見ていたから、リプレイで確認したんだけど。可哀想だったのはペトラッキ。けっこう右サイドでチャンスメイクをしていたんだけど、ファウルされてフリーキックをもらったところでスタンドから投げられたもの(おそらくコイン)が頭に当たって倒れてしまった。つくづくツイていない。結局、後半途中で交代。なぜか同情しちゃうんだな。がんばれ、ペトラッキ!

試合はバティストゥータの爆発的ヘッドでフィオが1-2と逆転。前節のユーヴェ戦につづいて、迫力のゴールだった。あの飛び出し、スピード、タイミング、点で合わせる正確さ、そしてシュートの強烈なこと、まさにバティ・ゴールと言われるだけのことはある。

積極的なペルージャは、オリーヴェとかリーパとか、リスクを覚悟で後ろから出てくるところに好感。ひとりひとりではたしかにフィオレンティーナにはかなわないかもしれないが、組織的な連係と運動量で対抗するあたり、参考になる。ただし、ペルージャの場合、これがいつもではなくって時々ってのが問題だ。

ロスタイムが5分って表示が出て「もしかしたら?」という気にさせるのがホームでのペルージャ。そして今日も終了直前にPKをもらって中田が決め、2-2の同点にして勝ち点1をもぎ取った。開始から1分と、終了前の1分で取った1点ずつというのも、なんかすごいが、フィオのトラパットーニ監督にとっては逃げ切りのために着々と手を打っていたのに、あと数秒で勝ちを落としたことになる。これでペルージャはスクデット争いでの台風の目になるか?

セリエAは来年1月6日までクリスマス休暇。あ、中田ね。相変わらずよかったっす。PKも中田が浮かしたボールにアモール(ルイ・コスタに代わって守備固めに入った)の手に当たったもんだし。でも、中田はキックの足の振りが大きいので、ペナルティエリア内でのシュートは守備に防がれちゃうんだな。巧みなフェイントというわけでもないし。やっぱり、中盤の上がり目からのラストパスと、フォワードとのコンビネーションでの2列目からの飛び込みが中田の持ち味だと思う。むしろ、小野の方がフォワードやっても違和感がないかもしれん。小野と言えば、Jリーグでレギュラー、代表はフル、U-19、U-21とこれだけ掛け持ちしたら体調も悪くなるわ。去年は高校生だったんだから。しかも、監督は4人とも違うし。今日の天皇杯でのベギリスタインへのヒールパス、岡野へのスルーパスを見て「こいつはやっぱりモノが違う」とうならせてくれただけに。今世紀中にはアヤックスとかFCバルセロナあたりで旋風を巻き起こしてくれるのではないだろうか?

モンテディオ山形、名古屋グランパスに2-3で敗退。惜しかった。見てないから惜しくないかもしれんが。そういえばストイコヴィッチは来シーズンも名古屋でプレーしてくれるそうだ。あ〜、よかった。


最新の「迷狂私酔の日々」へ
1998年12月上旬の「迷狂私酔の日々」へ戻る
1998年12月下旬の「迷狂私酔の日々」へ進む
過去の「What's New」という名の日記へ

All Rights reserved by (C) Takashi Kaneyama 1997-1998