「おなか健康!不老の秘訣!?」
  とし坊 の読んで得する健康情報
No.14 【ガン・結核 関連情報】

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2007/08/09
  http://www.yrnkr.net/index.html
     「りこっち」 さんのページ 2007/08/09 
 乳がん体験したことや、実践している健康法など、乳がんでの手術や治療法、自己検診法などの豆知識が掲載されている、役に立つページです。

乳がんになって、不安に思ってる人、
乳がん検診を受けようか、迷ってる人、
乳がんの体験者は、いっぱいいらっしゃいます。
ひとりぼっちじゃありません。
私もその中の一人です。

という、書き出しで始まってます。


2006/08/20
ザクロジュースが前立腺癌の進行を抑制  
  投与中8割超える患者でPSA倍加時間が延長、米UCLA大の研究 
  http://medical.nikkeibp.co.jp/leaf/mem/pub/hotnews/int/200608/501195.html
     日経メディカル オンラインHot News 2006/08/18 
 米カリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)のAllan J. Pantuck氏らが、Clinical Cancer Research誌2006年7月1日号に発表したところによれば、前立腺癌患者に毎日約240mLのザクロジュースを摂取させて、前立腺特異抗原(PSA)に与える影響を調べたところ83%の患者でPSA倍加時間の有意な延長が確認された。患者血清を用いたin vitro実験でも、抗酸化活性の上昇や、前立腺癌細胞株に対する増殖抑制と細胞死誘導作用が確認されたという。

 強い抗酸化作用をもつザクロ由来のフィトケミカルが、in vitroで前立腺癌細胞株の増殖を抑制することは既に知られていたが、植物に含まれるフィトケミカル(植物化学物質)には、抗酸化作用などによって癌予防に役立つ可能性を示すことが確認されたもの。

 ▽論文の原題:「Phase II Study of Pomegranate Juice for Men with Rising Prostate-Specific Antigen following Surgery or Radiation for Prostate Cancer


2006/07/23
食物繊維少ないと大腸がん発症の危険性 
  http://medical.nikkeibp.co.jp/leaf/mem/pub/hotnews/ext/200607/500999.html
     日経メディカル オンラインHot News 2006/07/20 
 厚生労働省研究班が20日発表したところによれば、食物繊維は、10g/日を超えて取っても大腸がんの予防効果に差は出ないが、摂取量が少ないと発症の危険性は、2.3倍に高まるという。
 同様の結果は欧米でも出ており、適度な摂取が健康維持に大切。厚労省は、生活習慣病予防の観点から大人で15〜20g/日の摂取目標を掲げている。

2006/07/09
しわの多い喫煙者は肺疾患のリスク大 
 http://health.nikkei.co.jp/hsn/news.cfm?i=20060622hj000hj
     NikkeiNet いきいき健康 米国発ニュース 2005/06/22
 英王立 Devon & Exeter病院のBipen Patel博士が、医学誌「Thorax」オンライン版6月14日号に発表した研究によると、顔にしわの多い中高年喫煙者は、しわの少ない喫煙者に比べ、慢性閉塞性肺疾患(COPD)にかかる可能性が5倍であるという。

▼原文
 :Extra Wrinkles a Bad Sign for Smokers


2006/07/02
ビールに前立腺がん予防効果 1日17本飲めば 米大学
  http://www.asahi.com/health/news/JJT200606130002.html
   ----asahi.com 健康 健康・生活 2006/06/13 
 米オレゴン州立大学の研究チームは、ビール原料のホップに含まれる化学物質「キサントフモール」に、前立腺がんの予防効果があるとの研究成果を発表した。
 ただ、研究チームのエミリー・ホー助教授によれば、実験で効果があったのと同量のキサントフモールを摂取するには、1日17本以上のビールを飲む必要があり、ビールによる摂取は非現実的だが、キサントフモールを抽出した錠剤や効果を強化したビールが開発される可能性はあるという。

2006/06/25
専門展「サプリ&機能性食品2006」で国立健康・栄養研究所理事長の渡邊昌氏が基調講演
「サプリは薬ではない、頼りすぎず、食事に注意を/進むファイトケミカル研究、症状と成分の相関も徐々に解明」
  http://medwave2.nikkeibp.co.jp/wcs/leaf?CID=onair/medwave/a027/426829
   ----日経ヘルス  サプリ&機能性食品 2006/06/24 
 「サプリ&機能性食品2006」で国立健康・栄養研究所理事長の渡邊昌氏が基調講演食を行い、「食」についての正しい知識をもつことの重要性を訴えた。

 食物が体に与える影響として、ファイトケミカル(ポリフェノールやカロチノイドなど、生活習慣病やガン予防に役立つとされている植物性成分)についての最新情報を紹介。
 野菜や果物に含まれるカロチンやイソフラボン、含硫化合物など約50種類の成分の摂取量と、肥満、糖尿病、高血圧、うつ病といった病気との相関を調べた。

相関例:
・カロチン類は、とるほど肥満のリスクを高めるが、カテキンは減らす方に働く。
・ケルセチンは、うつ病のリスクを減らす傾向がある。
・ファイトケミカルといえど全てて“効く”わけではなく、どんな疾病に対してもリスク軽減に有効だったのは、イソフラボンだけだったという。

 一人一人がこうした情報を知って、食生活に生かして、「100歳まで元気で生きて、コロっといく」ことを目指そうと呼びかけた。

リスク調整しても癌生存率に大きな格差 
  http://medical.nikkeibp.co.jp/leaf/mem/pub/report/200606/500759.html
     日経メディカル オンラインReport 2006/06/23 
 肺癌5年生存率に43.5〜18.3%と2倍の開き

 厚生労働省の研究班がこのほどまとめた調査結果によれば、全国がん(成人病)センター協議会加盟施設における4種類の癌(胃癌、肺癌、乳癌、結腸癌)の5年生存率によると、3つの要素によってリスク調整を行っても、その成績に大きな格差があることが分かったという。

 【調査対象施設一覧】(30施設)

国立病院機構北海道がんセンター/青森県立中央病院/岩手県立中央病院/宮城県立がんセンター/山形県立がん・生活習慣病センター/栃木県立がんセンター/茨城県立中央病院/群馬県立がんセンター/埼玉県立がんセンター/国立がんセンター東病院/千葉県がんセンター/神奈川県立がんセンター/国立がんセンター中央病院/癌研究会有明病院/東京都立駒込病院/新潟県立がんセンター新潟病院/静岡県立静岡がんセンター/愛知県がんセンター/国立病院機構名古屋医療センター/福井県立病院/滋賀県立成人病センター/大阪府立成人病センター/国立病院機構大阪医療センター/兵庫県立成人病センター/国立病院機構呉医療センター/国立病院機構四国がんセンター/国立病院機構九州がんセンター/富山県立中央病院/山口県立総合医療センター/佐賀県立病院好生館

2006/06/18
[解説]がん対策基本法が成立
  http://www.yomiuri.co.jp/iryou/news/iryou_news/20060617ik01.htm
     Yomiuri-Online・・ 医療と介護 医療ニュース 2006/06/17 
▽患者情報の共有推進 医療格差解消に期待
 日本のどこでも、高度ながん治療を受けられる体制の実現を目指す「がん対策基本法」が16日に成立した。

 新法は、国が患者や家族、有識者の意見を聞いたうえで、がんに関する基本計画を策定するよう義務付けた。 「情報の収集提供体制の整備」も規定された。生存率など基本的なデータを集めるために、患者の氏名や生年月日とともに治療経過を一元的に記録する「がん登録」の推進を事実上、定めたものだ。
 新法は、患者の心身の痛みを取り除く「緩和ケア」についても、「患者の状況に応じて早期から適切に行われるようにする」と定めている。
 法律は出来たが、どれだけ実効性のある対策が実現されるのかは、行政や医療現場の取り組みにかかっている。

▽医療現場も「構造改革」を 「肺」など欧米型がん急増
 新法は、専門医の育成もうたうが、実力ある医師を短期間で増やすのは困難だ。効果的な研修制度を整えると同時に、現場の意識改革も求められる。

ファイトケミカル:「第7の栄養素」 がん予防、アレルギー改善の力秘め
  http://www.mainichi-msn.co.jp/kurashi/kenko/archive/news/2006/06/20060615ddm013100164000c.html
     毎日新聞暮らし健康 2006/06/15 
 野菜や果物に含まれる植物性化学物質「ファイトケミカル」は、最近の研究からがん予防やアレルギーの改善にも役立つことが確認されており、「第7の栄養素」と言われるている。 そのファイトケミカルのパワーと食生活への上手な取り入れ方についての解説記事。

◇淡色野菜や果物に約1万種
 従来、栄養素といえばタンパク質、炭水化物、脂質、ビタミン、ミネラルの五つを指したが、食物繊維に続く7番目の栄養素として「ファイトケミカル」が浮上している。

 キャベツ、タマネギ、ダイコンなどの淡色野菜やバナナ、パイナップルなどの果物に多く含まれ、代表的なものはアントシアニン、カテキン、大豆イソフラボンなどで、約1万種類あるといわれ、病気そのものを予防したり改善する力が有ることが判ってきている。

◇白血球を増やし活性化
抗がん剤と同じ効果を示す野菜  白血球は、体内に侵入した異物やがん細胞、ウイルスなどを殺したり弱める働きがある。植物の中には、この白血球の動きを高める成分が含まれていることが判ってきた。

 野菜としては、ニンニクやシソ、タマネギ、ショウガ、キャベツ、長ネギ、果物としては、リンゴ、キウイ、パイナップル、レモンなどが白血球数を増やす。
 キャベツやナス、ダイコン、ホウレンソウなどの野菜は、白血球に含まれるTNF(腫瘍壊死因子)を増やし、その濃度は抗がん剤やインターフェロンよりも高くなることが判明した。

 果物もバナナ、スイカ、パイナップル、ブドウなどが白血球を活性化する力がある。
 要は、野菜・果物を沢山食べることで、白血球を活性化して「がん」は勿論、高脂血症や動脈硬化、糖尿病等の生活習慣病や肝臓病、アレルギー疾患にも効果が期待できるということのようだ。

 ◇摂取に便利な常備菜を
 ファイトケミカルを十分に摂るには、淡色野菜をゆでたり炒めたりして食べ易くし、摂取量を増やすことが大切。また量だけでなく食べる種類を増やすことも重要だ。


 上記の記事にも紹介されている「ファイトケミカル」を、毎日確実に沢山摂るための秘訣が紹介されています。
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2006/05/27
がん細胞が免疫系の攻撃をかわす仕組みを解明 
 http://health.nikkei.co.jp/hsn/news.cfm?i=20060518hj000hj
     NikkeiNet いきいき健康 米国発ニュース 2005/05/19
 「Nature」オンライン版5月10日号に掲載されたSchering-Plough Research Institute(カリフォルニア州)のMartin Oft博士およびRobert Kastelein氏らによる研究によれば、がん細胞が免疫システムから逃れる鍵となる機序が明らかにされたという。
 免疫細胞の攻撃を妨げるような環境を作るのは、インターロイキン-23(IL-23)と呼ばれる物質だという。
 今回の研究では、IL-12またはIL-23のいずれかを欠損したマウスで癌誘発を試みた結果、IL-23をもたないマウスでは腫瘍が誘発されなかった。正常なマウスには予測された比率で癌が発生し、IL-12欠損マウスには予測より高い比率で癌が発生した。この結果は、以前は癌の元凶と考えられていたIL-12が、実はIL-23と相殺して癌を防いでいる可能性を示すものであるという。

▼原文
 :Scientists Spot Cancer's 'Shield'


2006/05/14
前立腺癌を予測するツール 
 http://health.nikkei.co.jp/hsn/news.cfm?i=20060427hj001hj
     NikkeiNet いきいき健康 米国発ニュース 2005/04/27
 医学誌「Journal of theNational Cancer Institute」4月18日号によれば、米テキサス大学保健科学センター泌尿器科教授のIan M. Thompson博士らが、前立腺特異抗原(PSA)の検査結果より正確に前立腺癌の発症リスクが予測できるという「リスク計算ツール」を開発したという。

 このツールは、PSA値のほか、年齢、人種、家族歴、過去の生検所見、直腸指診(DRE)所見からリスクを評価するもので、オンラインで利用できる。

▼前立腺癌リスク計算ツール(英文) (※日本人の場合は、人種の項目で「Others」を選択)
 :http://www.compass.fhcrc.org/edrnnci/bin/calculator/main.asp


2006/04/23
朝鮮ニンジンが乳ガン患者に好影響  
  http://medwave2.nikkeibp.co.jp/wcs/leaf?CID=onair/nh/nh_news/426545
   ----日経ヘルス Topics 2006/04/18 
 雑誌「米疫学ジャ−ナル」(American Journal of Epidemioloy )の2006年4月1日号に掲載されたジンセン(朝鮮ニンジン)と乳ガンとの関係を調べた研究報告によれば、1455人の乳ガン患者のデータを分析したところ、いずれの患者も、通常のガン治療(術、化学療法、放射線)を受けており、サプリメントのジンセンをなんらかの形で使っており、その割合は、以前よりジンセンを飲んでいた人が27%、診断後ジンセンを使用した人は63%だった。その後の5年間の経過を調べると、診断前からジンセンを使用していた人では再発やガン死の割合が30%低いという。

2006/04/02
MRSAの市中感染が増えている! 外来患者から分離した黄色ブドウ球菌は72%が耐性化――米研究で明らかに 
  http://medwave2.nikkeibp.co.jp/wcs/leaf?CID=onair/medwave/mdps/426195
     MedWaveニュース一覧 2006/03/29 
 米Beacon ClinicのMark D. King氏らがAnnals of Internal Medicine誌2006年3月7日号に報告したところによれば、米国ジョージア州アトランタで外来を訪れた黄色ブドウ球菌(S. aureus)による皮膚・軟部組織感染患者を対象に、市中感染の状況を調べたところ、感染部位から分離された黄色ブドウ球菌の、実に72%がMRSAであり、その87%が市中感染型のMRSAクローンであることが判明した。
 この報告は、これまでは主に病院内で感染していたメチシリン耐性黄色ブドウ球菌(MRSA)が、医療とは無縁の人々にもMRSA感染が広がっていることを物語っている。

 ▼論文の原題:「Emergence of Community-Acquired Methicillin-Resistant Staphylococcus aureus USA 300 Clone as the Predominant Cause of Skin and Soft-Tissue Infections

5剤以上に耐性のある結核が世界的に増加中、CDCとWHOが発表 
  http://medwave2.nikkeibp.co.jp/wcs/leaf?CID=onair/medwave/mdps/425918
     MedWaveニュース一覧 2006/03/27 
 米国疾病対策センター(CDC)と世界保健機関(WHO)が、3月24日、発表したところによれば、2000年〜2004年にかけて、6大陸の25の結核研究所施設を調べたところ、発生した結核の1/50件の割合で、結核の治療に使われる通常の治療薬(第1選択の抗生物質群)だけでなく、その他の治療薬(第2選択の抗生物質群)に対しても、耐性のある結核「XDR (extensively drug-resistant)TB」が、世界中で増加傾向にあるという。

 ▼CDCのMMWR誌に掲載された報告の原題:「Emergence of Mycobacterium tuberculosis with Extensive Resistance to Second-Line Drugs --- Worldwide, 2000--2004

胃がん手術後の生存期間はピロリ菌陽性者の方が3.4年も長い 
  http://medwave2.nikkeibp.co.jp/wcs/leaf?CID=onair/medwave/mdps/425060
     MedWaveニュース一覧 2006/03/17 
 独Ludwig Maximilians University of MunichのGeorgios Meimarakis氏らが、Lancet Oncology誌2006年3月号に発表したところによれば、胃がん手術を受けた患者の予後を追跡調査した結果、ピロリ菌陽性者の方が陰性者よりも、全生存期間で61.9カ月対19.2カ月と、大幅に生存期間が長いという常識的な予想を裏切る結果が報告された。

 ▼論文の原題:「Helicobacter pylori as a prognostic indicator after curative resection of gastric carcinoma: a prospective study


2006/03/19
ピロリ菌除菌による胃癌予防、10年間の介入研究の結果報告 
  http://medwave2.nikkeibp.co.jp/wcs/leaf?CID=onair/medwave/mdps/424759
     MedWaveニュース一覧 2006/03/15 
 ヘリコバクター・ピロリ(Helicobacter pylori)除菌による胃癌予防効果について、10年間に及ぶ大規模介入研究結果が、国立がんセンター中央病院内視鏡部の斉藤大三氏から 3月10日第78回日本胃癌学会総会で報告された。

 除菌が、胃癌の発生予防にプラスに働くことが示せたとのこと。

大腸がん:年1回は便潜血検査を 精密検査は内視鏡で−−厚労省検討会が見解 
  http://www.mainichi-msn.co.jp/kurashi/kenko/archive/news/2006/03/20060313ddm013100107000c.html
     毎日新聞暮らし健康 2006/03/13 
 厚生労働省の検討会(座長・垣添忠生国立がんセンター総長)が、大腸がん検診は大腸がんの死者を減らす効果があり、市町村などには、50歳以上の人に1回/年の受診を積極的に勧めるよう提言した。

 便潜血検査による大腸がん検診は、国内外のデータで有効性が示されている。この検査により「要精密検査」と判定された場合は、お尻からカメラを入れ、大腸全体を見る「全大腸内視鏡検査」を勧めている。

☆大腸がん検診に関する報告書の骨子☆

  • ◎1次検査は便潜血検査で、2日にわたって便を採る
  • ◎検診対象年齢は40歳以上、受診間隔は年1回
  • ◎積極的に受診を勧めるのは50歳以上
  • ◎精密検査は全大腸内視鏡検査がよい
  • ◎エックス線だけによる精密検査や、精密検査として便潜血検査を繰り返すのは勧められない
  • ◎内視鏡検査をする医師の育成システムの構築が望ましい

2006/03/04
PET検診、がんの85%見落とし…がんセンター調査 
  http://www.yomiuri.co.jp/iryou/news/iryou_news/20060303ik07.htm
     Yomiuri-Online・・ 医療と介護 医療ニュース 2006/03/03 
 PET検診は「全身の小さながんが一度に発見できる、がん検診の切り札」と期待され、急速に広がっているが、国立がんセンター(東京)の内部調査で、画像検査PET(陽電子放射断層撮影)によるがん検診では85%が見落とされていたことで、効果に疑問符がついた形だという。

 早期がんにおいてPETでは、他の検査に比べ検出率が低かったことによるが、国立がんセンターの超音波、CTなどを併用した検診では、がん発見率は一般の医療機関に比べ高いため、相対的にPETでの発見率が低下した可能性があるという。


2006/02/26
低脂肪+野菜豊富な食生活は心血管疾患、乳がん、大腸がんリスクを下げない、米国の大規模介入試験で判明 
  http://medwave2.nikkeibp.co.jp/wcs/leaf?CID=onair/medwave/mdps/423107
     MedWaveニュース一覧 2006/02/24 
 Journal of American Medical Association(JAMA)誌2006年2月8日号に掲載された、閉経女性を対象にした米国の大規模介入試験の3つの論文によれば、低脂肪の健康食は、心血管疾患、乳がん、大腸がんリスクを下げるかについては有意な結果が得られなかったという。

 この大規模介入試験は、被験者の人種は様々で50〜79歳の閉経女性48,835人(平均年齢62.3歳)、総摂取カロリーに占める脂肪の割合(脂肪熱量比率)を20%にして、野菜や果物、穀類を豊富に摂取するよう指導した介入群と、食事指導を行わない対照群を平均8.1年追跡したもの。

 著者らは、日頃から高脂肪食を好む女性などを対象とする追加試験を行えば、有意な結果が得られる可能性があるとも述べており、疾患リスクを減らすためには、ライフスタイル全般を見直すことがまず必要とのコメントあり。

 ▼各疾患についての論文の原題:
  ・「Low-Fat Dietary Pattern and Risk of Cardiovascular Disease
  ・「Low-Fat Dietary Pattern and Risk of Colorectal Cancer
  ・「Low-Fat Dietary Pattern and Risk of Invasive Breast Cancer

[解説]「アガリクス」で発がん促進 
  http://www.yomiuri.co.jp/iryou/news/iryou_news/20060222ik07.htm
     Yomiuri-Online・・ 医療と介護 医療ニュース 2006/02/22 
▼健康食品の安全情報を消費者に
 厚生労働省は、今回3種類のアガリクス製品について、試験管や動物で安全性を調べる実験を行った結果、がん促進作用があることが判かったため、人体でも同様の作用があるかどうか不明だが、健康被害を未然に防ぐため、製品の自主回収を要請、「キリンウェルフーズ」もこれを受け入れた。
 背景には、健康食品を製造、販売する際の規制が、食品一般と同じで、医薬品のように厳密に効果や副作用を調べる臨床試験が必要ないためで、安全性データの提出義務や、食中毒以外では健康被害を疑われる例があっても国に報告する義務もないために、起こったもの。
 健康食品には、特定の成分が凝縮されており、過剰摂取で健康被害が生じたり、通常の食材では微量しか含まれない毒性物質を大量に摂取したりする恐れがある。 マイナス情報は、利用者に伝わり難いため、消費者に判り易く伝える仕組みが求められる。

2006/02/18
「アガリクス」発がん促進、キリン子会社4品を回収 
  http://www.yomiuri.co.jp/iryou/news/iryou_news/20060214ik0a.htm
     Yomiuri-Online・・ 医療と介護 医療ニュース 2006/02/14 
 厚生労働省は13日、キリンビールの子会社の「キリンウェルフーズ」(東京都江東区)に、アガリクスから製造された健康食品「キリン細胞壁破砕アガリクス顆粒」に、発がん促進作用があることが動物実験で確認されたとして、販売停止と自主回収を要請した。

 ▼厚生労働省 > 報道発表資料 06/02/13  > アガリクス(カワリハラタケ)を含む製品の安全性に関する食品安全委員会への食品健康影響評価の依頼について

【日本消化管学会速報】ピロリ除菌はEMR後の胃がん再発予防に「効果なし」 
  http://medwave.nikkeibp.co.jp/regist/medi_auth.jsp?id=0/mdps/422032
     MedWaveニュース一覧 2006/02/13 
 名古屋市立大学臨床機能内科の片岡洋望氏が、第2回日本消化管学会で2月11日に発表したところによれば、これまで、ヘリコバクターピロリ(Helicobacter pylori)の陽性者が、早期胃がんに対する内視鏡的粘膜切除術(EMR)後、除菌を行うと胃がんの再発が抑制されると考えられていたが、EMR後、2年以上経過観察した症例を検討したところ、除菌の有無による再発率に有意差はみられなかったという。
ω3脂肪酸摂取でがん発症は防げない、 
  http://medwave.nikkeibp.co.jp/regist/medi_auth.jsp?id=0/mdps/421761
     MedWaveニュース一覧 2006/02/09 
 これまでの疫学研究でω3脂肪酸を多く摂取すると、ある種のがんを発症し難いことが示唆されており、またω3脂肪酸の摂取が、がんの形成と増殖に影響を与えるという動物実験の結果もある中、米 Southern California Evidence-Based Practice CenterのCatherine H. MacLean氏らが、Journal of American Medical Association(JAMA)誌2006年1月25日号に報告したところによれば、乳がん、大腸がん、肺がんなど10種類を超えるがんに対する系統的レビューにて、残念ながら、がんリスク低減は望めないという。

 ▼本論文の原題:「Effects of Omega-3 Fatty Acids on Cancer Risk

白血球数が多いとがん死のリスクが7割増、豪州での研究 
  http://medwave.nikkeibp.co.jp/regist/medi_auth.jsp?id=0/mdps/421762
     MedWaveニュース一覧 2006/02/09 
 シンガポール国立大学のAnoop Shankar氏らが、Archives of Internal Medicine誌2006年1月24日号に発表したところによれば、当初の白血球数が高値の人は、低い人々に比べ、がん死の相対リスクが1.73倍になることを、豪州で、がんではない高齢者の集団を約10年追跡して確かめた。

 ▼本論文の原題:「Association Between Circulating White Blood Cell Count and Cancer Mortality


2006/02/05
オメガ-3-脂肪酸にはがん予防効果なし 
 http://health.nikkei.co.jp/hsn/news.cfm?i=20060203hj000hj
     NikkeiNet いきいき健康 米国発ニュース 2005/02/03
 米Greater Los Angeles退役軍人局医療システム(ロサンゼルス)リウマチ専門医のCatherine MacLean博士らが、米国医師会誌「JAMA」1月25日号に発表したところによれば、魚や魚油の補助食品に含まれるオメガ-3-脂肪酸は、心臓のためには有用であるが、がんの予防には効果がないという。
胃がん検診、“予防”に効果大 
  http://www.yomiuri.co.jp/iryou/news/iryou_news/20060130ik06.htm
     Yomiuri-Online・・ 医療と介護 医療ニュース 2006/01/30 
 1990〜2003年の岩手、秋田、長野、沖縄4県の40〜599歳の男女約4万人を対象にした厚生労働省研究班の調査によると、胃がん検診の受診者は、受診しなかった人に比べ、胃がんで死亡する割合がほぼ半分になることが分かった。

2006/01/29
肥満で死亡率高く…前立腺がん 
  http://www.yomiuri.co.jp/iryou/news/iryou_news/20060123ik0d.htm
     Yomiuri-Online・・ 医療と介護 医療ニュース 2006/01/23 
 米デューク大(ノースカロライナ州)が米医学誌2月号に発表したところによれば、肥満の男性は前立腺がんの発見が難しく、肥満でない男性に比べ死亡率が高まるという。 

 研究は、1998〜2004年にかけ、前立腺がんを切除した1400人を対象に、手術後の経過と肥満などの有無を調べた結果、BMIの値が大きくなるほど、前立腺が大きくなる傾向にあることを確認したもの。
 肥満した男性は、肥大した前立腺の陰に隠れて、前立腺がんが見つかりにくく、がんの発見率が20〜25%低く、その結果、死亡率も20〜35%高まるという。


2006/01/15
がんを呼気で嗅ぎ分ける“がん探知犬”、驚異的な高精度示す米研究が論文化
  http://medwave.nikkeibp.co.jp/regist/medi_auth.jsp?id=0/mdps/419105
     MedWaveニュース一覧 2006/01/10 
 米Pine Street FoundationのMichael McCulloch氏らは、人の10万倍以上といわれる犬の嗅覚をがんの診断に利用した研究報告を、年4回発行のIntegrative Cancer Therapies誌2006年3月号に掲載したところによれば、普通の飼い犬に、肺がんと乳がんの患者の呼気を健常人の呼気と区別する訓練を行い、最終的に、肺がんについては感度、特異性とも99%、乳がんは感度88%、特異性98%を達成したという。

 この研究は、嗅覚という生物学的システムを用いた評価で高精度が得られる可能性を示唆したと同時に、呼気に含まれる成分のどれが、診断において最も重要であるかを調べる研究の必要性を示したといえる。

▼本論文の原題:「Diagnostic Accuracy of Canine Scent Detection in Early- and Late-Stage Lung and Breast Cancers


2005/12/30
食物繊維の摂取量と大腸がんリスクの関係、多変量解析では有意とならず
  http://medwave.nikkeibp.co.jp/regist/medi_auth.jsp?id=0/mdps/418697
     MedWaveニュース一覧 2005/12/24 
 米Brigham and Women’s HospitalのYikyung Park氏らがJournal of American Medical Association(JAMA)誌2005年12月14日号に報告したところによれば、大腸がんリスクに対する食物繊維摂取の影響について、種々の研究で相反する結果が得られており、論争が続いている状況のなか、13件の前向きコホート研究のプール分析を実施し、年齢だけで調整した場合には、食物繊維の摂取量が多いグループの大腸がんリスク減少は有意だったが、多変量調整を行うと結果は有意でなくなることを明らかにした。

 初期の研究では、大腸がんの危険因子による調整は行われていなかった。今回の研究でも、葉酸摂取と食物繊維の摂取の間には正の相関、赤身の肉と全乳の摂取と食物繊維摂取の間には負の相関が見られている。

 食物繊維と呼ばれるものは不均一であることを指摘し、食物繊維には可溶性と不溶性のものがあり、大腸における作用はそれぞれ異なる。野菜や果物に含まれる繊維の多くは可溶性で、シリアルにも可溶性繊維を含むものと不溶性繊維を含むものがあり、そうした不均一性が、大腸がんリスクとの関係の理解にも混乱をもたらしていると考えられる。

▼JAMA原題:「Dietary Fiber and Colorectal Cancer: An Ongoing Saga

食物繊維は大腸がんの予防にはならない 
 http://health.nikkei.co.jp/hsn/news.cfm?i=20051222hj001hj
     NikkeiNet いきいき健康 米国発ニュース 2005/12/22
 米国立がん研究所(NCI)のYikyung Park氏らが、米国医師会誌「JAMA」12月14日号に報告したところによれば、これまで、食物繊維を豊富に摂取することにより大腸がんリスクが低くなるという研究結果がいくつか報告されているが、あらゆる危険因子(リスクファクター)を考慮して総合的に判断した結果、予防効果は得られないことを明らかにしたという。

 米ダートマス大学医学部内科教授のJohn A. Baron博士は、結論を導くにあたり、まずは「食物繊維」の定義を明確にする必要性を指摘している。食物繊維は、穀物繊維や野菜繊維、果物繊維などを含む食物を指すことが多いが、可溶性の繊維と予防効果が有るとされる不溶性のものとでは大きな差が認められるが、一般には明確な区別をせずに研究が実施されてきたという。

ビ−ルは抗ガン食品−−ホップが効く  
  http://medwave2.nikkeibp.co.jp/wcs/leaf?CID=onair/nh/nh_news/414046
   ----日経ヘルス ニュース 2005/11/17 
 米オレゴン州立薬科大学薬用化学科助教授のフレッド・スティーブン博士は、ホップに含まれる「キサントフモール」(xanthohumol )と呼ばれる化学物質が腫瘍の成長を抑える食品として見直すべきだと提唱している。
糖尿病患者の大腸がん罹患率はそうでない人の約3倍 
  http://medwave.nikkeibp.co.jp/regist/medi_auth.jsp?id=0/mdps/412905
     MedWaveニュース一覧 2005/11/11 
 米国・サウスカロライナ医科大学のDonald Garrow氏が、ホノルルで開催された第70回米国消化器病学会で発表したところによれば、糖尿病患者は大腸がんの罹患率が、そうでない人に比べて約3倍も高いという。
キャベツやブロッコリーに肺がん予防効果、ただし遺伝子型によって異なる 
  http://medwave.nikkeibp.co.jp/regist/medi_auth.jsp?id=0/mdps/411574
     MedWaveニュース一覧 2005/11/04 
 野菜、特にアブラナ科のキャベツやブロッコリー等には、イソチオシアネートを豊富に含み、このイソチオシアネートについては、動物実験で肺がんに対する化学予防効果が確認されている。
 フランス国際がん研究機構(IARC)のPaul Brennan氏らは、Lancet誌2005年10月29日号に報告した所によれば、イソチオシアネートの排出に関わるグルタチオン-S-トランスフェラーゼ(GST)の遺伝子型により、アブラナ科野菜の肺がん予防効果が異なることを明らかにした。

▼本論文の原題:「Effect of cruciferous vegetables on lung cancer in patients stratified by genetic status: a mendelian randomisation approach

キャベツ類野菜に肺がん予防効果 
 http://health.nikkei.co.jp/hsn/news.cfm?i=20051104hj001hj
     NikkeiNet いきいき健康 米国発ニュース 2005/11/04
 フランスのがん研究国際機関(リヨン)遺伝疫学部部長のPaul Brennan氏らは、英医学誌「Lancet」10月29日号に、肺がんに特異的な遺伝子的感受性を有する患者が「アブラナ科の野菜を少なくとも週1回摂取することによって、発がんリスクが低下する可能性のあることを明らかにした。
膀胱ガンの新しい早期発見法有望 
  http://medwave.nikkeibp.co.jp/show/nh/news/410087
   ----日経ヘルス ニュース 2005/10/31 
 伊のモルギャグニ・ピエラントニ病院のダニエル・キャリストリ博士らが、「JAMA (米医学会雑誌)」の2005年10月26日号で発表したところによれば、尿中に存在する酵素であるテロメラーゼという酵素を測定することで、膀胱ガンを初期のうちに発見できるという。

2005/10/23
ガン死が年率1%ずつ減っている−−米 
  http://medwave.nikkeibp.co.jp/show/nh/news/404231
   ----日経ヘルス ニュース 2005/10/19 
 米国立がん研究所(NCI)、米がん協会(American Cancer Society )、CDC、北米がん記録協会が協力して纏めた年次報告書 「ガンの状況に関する国民への報告」によれば、全米のガン死亡率が、女性で年々0.3%増えいるが、全体では1993年から2002年にかけて、平均して年々1.1%の割合で減少していることがわかったという。

2005/10/16
野菜、果物をたっぷり食べれば肺ガンを予防できる 
  http://medwave.nikkeibp.co.jp/show/nh/news/401783
   ----日経ヘルス ニュース 2005/10/06 
 「JAMA(米医師会報)」に発表されたテキサス大学MDアンダーソンガンセンターの研究によれば、1674人の肺ガン患者と、性別、齢など同じような条件の1735人の健康な人を対象に、一人一人インタビュ−して比較した調査した結果、 野菜、果物をたっぷり食べれば、肺ガンの予防に大いに役に立つことが判ったという。
 研究者らは、野菜、果物に含まれるホルモン様物質である「ファイトエストロゲン」が肺ガン予防に役に立っていると見ている。
C型肝炎ウイルスが肝組織中で変形、肝がん発症に関与か
  http://medwave.nikkeibp.co.jp/regist/medi_auth.jsp?id=0/mdps/401798
     MedWaveニュース一覧 2005/10/06 
 10月5日に神戸市で開催されたDDW- Japan2005のポスターセッション「C型肝炎遺伝子」にて、先端生命科学研究所と信州大学消化器内科の清澤研道氏らのグループが発表したところによれば、C型肝炎ウイルス(HCV)が肝組織中では短縮型となり、肝がん発症に関与している可能性が明らかとなったことより、短縮型HCV は血清中からも検出されるため、肝がんの発症マーカーとして利用できる可能性があるという。
がん増殖止めるカギ、たんぱく質発見、米の日本人教授ら
  http://www.asahi.com/health/news/OSK200510030070.html
     Asahi.com 健康 医療・病気 2005/10/04 
  がん細胞の増殖を止める鍵になるたんぱく質を、米ハーバード大の中谷喜洋(よしひろ)教授らの研究チームが発見し、今週発行の米科学アカデミー紀要(PNAS)に掲載される。
 中谷教授らが発見した、たんぱく質p600は細胞の自殺(アポトーシス)に深くかかわっているとみられ、様々ながん細胞で効果を確認しており、新しい抗がん剤の開発につながると期待される。

2005/10/02
植物エストロゲンを多く食べると、肺がんリスクが減少する
  http://medwave.nikkeibp.co.jp/regist/medi_auth.jsp?id=0/mdps/399912
     MedWaveニュース一覧 2005/10/01 
 Journal of American Medical Association(JAMA)誌2005年9月28日号に報告された、米テキサス大学のMatthew B. Schabath氏らが肺がん患者と対照群の計約3400人を対象に行った研究によれば、イソフラボンやリグナンなどの植物エストロゲンの摂取量が多い人は、肺がんを発症するリスクが減少することがわかった。

▼JAMA誌での論文:「Dietary Phytoestrogens and Lung Cancer Risk

毛髪の金属元素濃度でがん発見 兵庫などで実用化研究
  http://www.asahi.com/health/news/TKY200509280377.html
     Asahi.com 健康 医療・病気 2005/09/29 
 兵庫県立先端科学技術支援センターや京都薬科大、千葉大等の研究によれば、毛髪中の金属元素の濃度が、乳がんや肝臓がんの患者で異常な値になることが示された。

 毛髪は平均1cm/月伸びるため、12cmほどあれば、1年分の変化を分析できる。
 乳がん患者では、がん発見より8〜12カ月前からCa濃度が、通常の5〜10倍も高く、その後はゆっくり正常値に近づいていたことより、Caの代謝が乱れることが原因と考えられ、肝臓がん患者ではK濃度が、通常の1/10以下で、健康人では見つからない、食物からのGeも検出されたという。

食事とライフスタイルだけでも前立腺ガンは良くなる 
  http://medwave.nikkeibp.co.jp/show/nh/news/400111
   ----日経ヘルス ニュース 2005/09/28 
  「泌尿器科学雑誌」(Journal of Urology)の2005年9月号で発表された報告よれば、前立腺ガンと診断された男性が、早期に、果物、野菜、大豆など豆類、全粒穀物、を中心とした食事に変え、加えて、フィッシュオイル、ビタミンEとCを多く摂取するようにし、更に30分/日・週6日間のウオーキング、ヨガをベースにしたストレス・マネージメント(ストレッチ、呼吸法、リラクセ−ションなど)を1時間/日行うような、ライフスタイルに変えたところ、1年で前立腺ガンの症状を示す値(PSA)が改善したという。

2005/09/25
乳腺密度の高い若年女性にはデジタル・マンモグラフィが最適 乳がん検出精度が有意に優れる、NEJM誌で報告
  http://medwave2.nikkeibp.co.jp/wcs/leaf?CID=onair/medwave/tpic/399228
     MedWaveトピックス 2005/09/22 
 New England Journal of Medicine(NEJM)誌電子版に2005年9月16日に報告された、米North Carolina大学Chapel Hill校のEtta D. Pisano氏らの研究によれば、乳腺密度の高い女性は乳がんリスクが高い。今までのフィルム・マンモグラフィでは十分な感度が得られなかったが、デジタル・マンモグラフィなら、乳がんがより高精度に検出できることが新たに明らかになったという。

▼NEJM誌での論文:「Diagnostic Performance of Digital versus Film Mammography for Breast-Cancer Screening」

幼時にフレンチフライを多食すると乳ガンのリスクが上がる 
  http://medwave.nikkeibp.co.jp/show/nh/news/398893
   ----日経ヘルス ニュース 2005/09/21 
 乳ガンにかかるのは、女性の一生になかで幼時の食習慣と深い関連があるという研究報告があったが、「国際ガンジャーナル」(InternationalJournal of Cancer)に報告された、ボストンのブリガム女性病院とハーバード大学医学部の研究によれば、子どものころ、フレンチフライ(フライドポテト)を沢山食べた子どもは、乳ガンにかかるリスクが大きいことを裏付けたという。
国際線機上で浴びる宇宙線、被曝量をネットで計算
  http://www.asahi.com/health/news/TKY200509170062.html
     Asahi.com 健康 健康・生活 2005/09/17 
 独立行政法人・放射線医学総合研究所が、国際線航空機に乗った場合に浴びる宇宙からの放射線量を計算できる航路線量計算システムを16日からネット上で公開した。

 放射線量は、季節や高度、太陽活動で変動するため、行き先や飛行する月も指定する必要がある。国連科学委員会の報告によれば、地上でも自然界から年間に平均約2.4ミリシーベルト被曝するのに対し、航空乗務員の年間被曝量は平均で3〜ミリシーベルトと推定される。

放射線医学総合研究所 > プレス発表  2005.0.9.15 
   放医研、海外渡航時の宇宙線被ばく線量を計算表示するシステムを開発

   「航路線量計算システム(JISCARD:Japanese Internet System for Calculation of Route Doses)

ストレスが乳がんのリスクを軽減 
  http://health.nikkei.co.jp/hsn/news.cfm?i=20050916hj000hj
     NikkeiNet いきいき健康 米国発ニュース 2005/09/16
 デンマーク国立公衆衛生研究施設(コペンハーゲン)のNaja Rod Nielsen氏らが、医学誌「British Medical Journal」9月10日号に発表したところによれば、日常のストレスが強い女性は乳がんの発症リスクが低いという。しかし、ストレスは決して健康的な反応ではなく特に心血管疾患などの発症を引き起こす恐れがあるとの見解も添えている。

2005/09/18
前立腺がん:不規則勤務が元凶 昼専業の3.5倍なりやすく−−抑制ホルモン減少させ
  http://www.mainichi-msn.co.jp/kurashi/kenko/archive/news/2005/09/20050916ddm012040136000c.html
     毎日新聞暮らし健康 2005/09/16 
 文部科学省大規模疫学研究班(運営委員長・玉腰暁子名古屋大助教授)が、’88〜97年にかけて全国45市町村の事業所に勤務する40〜79歳の男性約16,000人を対象に、勤務時間帯と前立腺がんの発症の関係を調べた結果、昼夜を問わず稼働する職場に交代制で勤務する男性は、主に昼間だけ働く男性に比べ、3.5倍も前立腺がんになり易いという。 札幌市内で開かれている日本癌学会で15日、発表された。
特殊な免疫細胞で末期がん患者延命…理研・千葉大
  http://www.yomiuri.co.jp/iryou/news/iryou_news/20050915ik0a.htm
     Yomiuri-Online・・ 医療と介護 医療ニュース 2005/09/15 
 人体の免疫を担う「NKT細胞」活用したがんの新しい免疫療法で、末期の肺がん患者を延命できることが理化学研究所と千葉大の臨床試験で明らかになった。 この研究結果は、札幌市で開会中の日本癌学会で16日に発表された。

 従来の治療が効かない肺がん患者9人から、特殊な免疫細胞(樹状細胞)を採取。これにNKT細胞を活性化する物質を取り込ませ、増やして患者の体に戻した。樹状細胞1億個を戻した患者2/3人で、がんの増殖が止まり、2年半が経過した今も転移などがなく普通の生活を送っている。1/3人は肺がん以外の病気で死亡した。

女性ホルモン、肺がんとも関連性…厚労省研究班
  http://www.yomiuri.co.jp/science/news/20050914i515.htm
     Yomiuri-Online 科学 2005/09/15 
 女性ホルモンは乳がんの危険因子の一つだが、たばこを吸わない人にも多い肺の腺がんは、女性ホルモンと関連する可能性が指摘されていた。厚生労働省研究班が、大規模な追跡調査で肺がんの危険因子でもあることを突き止め、14日発表した。

 子宮や卵巣の手術で閉経し、ホルモン剤を使用している女性の場合、自然閉経した女性に比べて、肺がんの危険性が約2倍高い。


2005/09/11
アスピリンの大腸がん予防、効果上回る副作用
  http://www.yomiuri.co.jp/iryou/news/iryou_news/20050905ik03.htm
     Yomiuri-Online・・ 医療と介護 医療ニュース 2005/09/05 
 米国のマサチューセッツ総合病院(マサチューセッツ州)などの研究チームによる、83,000人の女性を対象にした20年間の追跡調査の結果、大腸がん予防の目的でアスピリンを長期間服用した場合、予防効果より、その数倍も消化管出血の副作用の危険があることが判ったという。
 10年以上アスピリンを2錠(成分量325mg)/日以上服用した女性は、服用しない女性に比べ、大腸がんになる確率が53%低いが、1〜2錠/日を服用した場合は22%の低下にとどまり、服用量が少ないほど効果は小さかった。が大量に服用(2錠/日以上)すると消化管出血などを起こす。
がん:満腹が招く?遺伝子に悪影響 キャベツ、緑茶はよい効果−−東京医歯大教授ら
  http://www.mainichi-msn.co.jp/kurashi/kenko/archive/news/2005/09/20050904ddm041100123000c.html
     毎日新聞暮らし健康 2005/09/04 
 東京医科歯科大の湯浅保仁教授=分子腫瘍医学=らが男性の胃がん患者58人へのアンケート調査をもとにした研究によれば、満腹するまで食べる習慣のある男性は、がん化を抑える遺伝子の働きが弱まっている率が高く、逆に、キャベツやブロッコリーなどを多く食べたり緑茶を多く飲む男性では、この「がん化を抑える遺伝子の働きが弱まっている率」が低いことが判ったという。
 この研究は、14日から札幌市で開かれる日本癌学会で発表される。
がん患者さんのためのWebサイト「がんナビ」がオープン
  http://medwave2.nikkeibp.co.jp/wcs/leaf?CID=onair/medwave/tpic/395110
     MedWaveトピックス 2005/09/01 
 日経BP社が、がん患者とご家族を支援するWebサイト「がんナビ」をオープンした。

▼がんナビのURLは、 http://cancernavi.nikkeibp.co.jp/


2005/08/14
健康診断:項目の大半が有効性の証拠薄い 厚労省研究班
  http://www.mainichi-msn.co.jp/kurashi/kenko/news/20050814k0000m040114000c.html
     毎日新聞暮らし健康 2005/08/14 
 厚生労働省の研究班の一つである、「最新の科学的知見に基づいた保健事業に係る調査研究」班(班長、福井次矢・聖路加国際病院長)が纏めた報告書によれば、自治体や企業に法律で義務付けられ、成人の大半が受ける健康診断で実施されている代表的な24の検査項目のうち、肝機能検査や心電図測定など16項目は、病気の予防や死者の減少という視点では有効性を示す根拠が薄いという厳しい評価を下した。

 今回の報告で、多くの健診項目が「実施を勧める証拠はない」とされたことで、制度の見直し論議は高まりそうだ。

▼健診が有効とされたのは、下記の6項目のみ。他に2項目が判定保留。

  •  「血圧の測定」と「飲酒」と「喫煙」に関する問診は、効果を示す十分な証拠があった。
  •  「身長・体重の測定」は、減量指導を充実すれば有効。
  •  糖尿病検査の「糖負荷試験」や、「うつ病を調べる問診」は、健診後の指導や治療の体制整備を条件に、有効と評価された。
 これ以外の16項目は、「勧めるだけの根拠はない」「病気予防や悪化防止の証拠はない」とされた。

▼GOTとGPT、γGTPの値を調べる肝機能検査について、
 見つけるべきは脂肪肝だが、放置しても大事に至らない。他に見つけるべきなのは、アルコール性の肝臓病とウイルス性肝炎だが、見落とされる場合が多く、検査するなら飲酒量の問診や直接のウイルス検査のほうが勝る。

 胸部エックス線(レントゲン)検査については、「肺がん検診の有効性を支持する証拠はない」。

 心電図の測定も、心筋梗塞の予防などに役立つとの証拠はない。

◆有効性について厳しい評価をした主な項目◆
・一般的な問診明確な証拠はない
・視力検査勧めるだけの証拠はない
・聴力検査勧めるだけの証拠はない
・身体診察明確な証拠はない
・聴診明確な証拠はない
・腹部診察ほとんど証拠がない
・心電図測定虚血性心疾患の発見には無意味
・胸部X線肺がん発見に有効との証拠なし
・コレステロール検査コレステロール低下には役立つが心筋梗塞予防に有効との証拠なし
・肝機能検査(GOT、GPT、γGTP)実施の意義を再検討すべき
・尿検査糖尿病発見には不適切。腎不全などを防ぐ証拠はない
・血球数など有効性を示唆する十分な証拠はない
・C型肝炎検診判定保留
・B型肝炎検診判定保留

がんの臨床試験を事前登録…患者に公開、情報共有
  http://www.yomiuri.co.jp/iryou/news/iryou_news/20050808ik05.htm
     Yomiuri-Online 医療と介護 医療ニュース 2005/08/08 
 全国42の国立大学付属病院が加盟する「大学病院医療情報ネットワーク(UMIN)」は、がん治療の有効性を調べる臨床試験を登録し、事前に計画を公開するシステムの運用を開始した。

 発表される臨床試験の結果は、一般に良好な結果だけであり、副作用など研究者や製薬会社に不都合なデータは公表されない傾向が強いため、試験実施者に事前に目的や計画概要の公開を促すとともに、試験参加者の募集も行えるようにし、患者に正確な情報を提供し、医療の質向上を目指すという。

▼事前登録システムのホームページ   http://www.umin.ac.jp/ctrj/

アレルギー持っていて当たり前?/米国民の半数以上がアレルギー有症者、大規模調査で判明
  http://medwave2.nikkeibp.co.jp/wcs/leaf?CID=onair/medwave/tpic/390972
     MedWaveトピックス 2005/08/08 
 米国立衛生研究所(NIH)が8月4日に発表したところによれば、米国疾病管理予防センターが1988年から1994年にかけて行った約10,500人を対象にしたthe third National Health and Nutrition Examination Survey(NHANES III)という調査に基づく調査結果より、米国民の半数以上が1つ以上のアレルゲンに陽性であることが、明らかとなったという。アレルギーを持つ人の方が普通である時代が来ているようだとしている。

 この調査結果の詳細は、米国立環境健康科学研究所(NIEHS)と米国立アレルギー感染症研究所のグループにより、Journal of Allergy and Clinical Immunology誌8月号に発表された。


2005/07/16
エクササイズすると乳ガンの死亡率が下がる 
  http://medwave.nikkeibp.co.jp/show/nh/news/386250
   ----日経ヘルス ニュース 2005/07/15 
 ハーバード大学医学部のミッシェル・ホルムズ博士らが「JAMA(米医師会雑誌)」に発表したところによれば、1984〜1998年までに乳ガンと診断された女性2987人を調べた結果、ほんの少しでも(1週間に1時間のウォ−キングでも)、定期的に運動をしている乳ガン女性の生存率が高かいことが判ったという。
運動するお年寄りには前立腺ガンが少ない 
  http://medwave.nikkeibp.co.jp/show/nh/news/383126
   ----日経ヘルス ニュース 2005/06/29 
 医療に従事している男性47,620人の医療記録を14年間分調べた結果、65歳以上よく運動する人(週に少なくとも3時間はかなり激しい運動をする人)は、運動をあまりやらない人より、進行前立腺ガンになった割合と死亡した割合の合計が67%低かったという疫学研究結果が「米内科学雑誌」に報告された。 運動が、なぜ前立腺ガンのリスクを減らすのかは、まだわかっていない。

2005/06/25
運動している女性には卵巣ガンが少ない 
  http://medwave.nikkeibp.co.jp/show/nh/news/381526
   ----日経ヘルス ニュース 2005/06/24 
 カナダの「慢性病予防管理センター」(Center for Chronic Disease and Control)の所長、ヤング・マオ博士らの研究チームが、「国際ガンジャーナル」(International Journal of Cancer )5月号に発表したところによれば、ウオーキング、ジョッギング、テニス、ゴルフ、ボーリング、ダンスをやっている女性は、ほとんど運動らしいことをたやっていない女性と比べると、卵巣ガンにかかる割合が、30%少ないことが判ったという。

2005/05/21
前立腺がんの予防、「少し激しい運動」に効果 
  http://www.yomiuri.co.jp/iryou/news_i/20050516so12.htm
     Yomiuri-Online 医療と介護 医療ニュース 2005/05/16 
 米ハーバード大(マサチューセッツ州)の研究チームが、1986年から約47,000人の医療従事者を対象に14年間に及ぶ調査の結果を米医学誌に発表したところによれば、65歳以上の男性で、週に最低3時間以上、活発な運動をする人は、ほとんど運動しない人に比べて前立腺がんで死亡する危険率が70%も低くなることが判ったという。
 死亡率減少と運動量を関連付けたのは、初めて。

2005/05/15
カルシウムが女性の大腸ガンを予防する 
  http://medwave.nikkeibp.co.jp/show/nh/news/374667
   ----日経ヘルス ニュース 2005/05/13 
 米ミネソタ大学ガンセンターの研究者たちが、約45,000人の女性を8年間追跡調査した結果を「Journal of Cancer Epidemiology,Biomarkers and Prevention」が報じたところこによれば、毎日の食事でカルシウムをしっかり食べている女性は、大腸ガンになるリスクが小さくなることがわかったという。

 800mg/日を摂取していた女性は、500mg/日以下の人に比べ、大腸がんに罹った率が26%低かった。 又、食事から412mg/日+サプリメントから800mg/日以上摂取していた女性は、530mg/日以下の女性より、大腸ガンにかかった割合が、46%も低かった。
 米国での食事ガイドラインによるカルシウムの所要量は1200mg/日。
大腸がん: 発症急増、「欧米型食事が主因」に疑問 「和食」でも差なく−−厚労省調査 
  http://www.mainichi-msn.co.jp/kurashi/kenko/news/20050513ddm001100121000c.html
     毎日新聞暮らし健康 2005/05/13 
 90年から岩手、秋田、長野、沖縄の4県に住む40〜59歳の男女計42,112人のアンケート調査と約10年間の追跡調査による厚生労働省研究班(担当研究者=金美環・元国立がんセンター臨床疫学研究部外来研究員)による大規模調査結果が、国際対がん連合のがん専門誌に12日、掲載されたところによれば、肉や脂肪を多く食べる「欧米型」の食事でも、男性の場合は大腸がんの発症は特に増えないという。

 女性では、「欧米型」や塩漬け食品を多く食べる「伝統型」の食事で大腸がんの一種の結腸がんが増えていたが、大腸がん全体では明確な関連はみられなかった。日本でも大腸がんの急増は「食事の欧米化が主因」と言われてきたが、定説に疑問を投げかける結果となった。

 男性で差が出なかったのは、食事より飲酒や喫煙の影響が大きい可能性があるという。

野菜よく食べても大腸がん率「大差なし」 厚労省研究班 
  http://www.asahi.com/health/news/TKY200505090346.html
     Asahi.com 健康 健康・生活 2005/05/10 
 野菜や果物には細胞のがん化を防ぐ抗酸化物質や、便通をよくする食物繊維が多く含まれ、沢山食べれば大腸がん予防に効果があるとされていたが、野菜・果物をよくとっても、大腸がんになるリスクは大差がないという大規模な疫学調査結果が、厚生労働省研究班より出た。
野菜たくさん食べても 大腸がん予防にならず 
  http://www.yomiuri.co.jp/iryou/news_i/20050510so11.htm
     Yomiuri-Online 医療と介護 医療ニュース 2005/05/10 
 厚生労働省研究班の坪野吉孝・東北大教授(疫学)らによる男女約9万人の約10年間の追跡調査が、9日付の英国のがん専門誌に発表されたところによれば、野菜や果物を沢山食べても大腸がんの予防にはつながらないという。

 研究は、9万人を野菜や果物の摂取量別にそれぞれ4グループに分け、大腸がんの発生率を比較した結果、野菜でも果物でも、最もよく食べるグループと最も少ないグループとの間で、大腸がんの発生率に差はなく、結腸がんと直腸がんに分けて調べても差はなかったというもの。


2005/05/08
加工肉と赤身肉の多量摂取が膵ガンリスク高める 
  http://health.nikkei.co.jp/hsn/news.cfm?i=20050428hj000hj
     NikkeiNet いきいき健康 米国発ニュース 2005/04/28
 先ごろアナハイムで開かれた米国ガン学会(AACR)で報告されたハワイ大学ガン研究センターのUte Nothlings氏らの今回の報告は、ハワイあるいはロサンゼルス在住の白人、ハワイ原住民、日系など5つの民族グループに属する男女計約20万例を対象として、食事と膵ガン発生率との関係を検討した。
 その結果、ホットドッグやソーセージなどの加工肉のほか、牛肉や豚肉の赤身を多量に摂取すると膵ガンリスクが増大するという。

 膵ガンの原因は、食肉の脂質ないしコレステロール量によるものではなく、食肉の加工過程で生じる何らかの化学反応がガン発生を招く可能性が示唆された。化学反応によって、ヘテロサイクリックアミンまたは多環芳香族炭水化物などの発ガン物質が発生する可能性があるという。

2005/04/24
ビタミンDが前立腺ガンを予防する 
  http://medwave.nikkeibp.co.jp/show/nh/news/368946
   ----日経ヘルス ニュース 2005/04/08 
 ボストンのブリガム女性病院とハーバード大学医学部のスタッフの研究によれば、血液中にビタミンDが多く含まれている男性は、前立腺ガンにかかるリスクが、ビタミンDが少ない男性より、はるかに小さいことが判ったという。

2005/04/17
にんにく/大腸ポリープの成長を抑制 広島大助教授ら発表
  http://www.mainichi-msn.co.jp/kagaku/medical/news/20050414k0000e040033000c.html
     毎日新聞 サイエンス医療 2005/04/17 
 にんにくには、抗がん作用を持つたんぱく質が多く含まれていることが知られており、米国で開かれた国際にんにくシンポジウムにて発表された広島大の田中信治助教授(分子病態制御内科学)らの研究によれば、にんにくに含まれる成分に、大腸にできたポリープの成長を抑える効果のあるという。
 大腸ポリープは、直径1センチを超すとがんに移行する場合があり、にんにくが、がん抑制に結びつく可能性があるという。

▼英訳: http://mdn.mainichi.co.jp/news/20050414p2a00m0dm009000c.html


2005/02/26
コーヒーで肝がんと結腸直腸がんリスクが低下 
  http://health.nikkei.co.jp/hsn/news.cfm?i=20050225hj000hj
     NikkeiNet いきいき健康 米国発ニュース 2005/02/25
 コーヒーの日常摂取によって肝がんリスクが低下し、またデカフェは直腸結腸がんリスクを低下させることが、米国立がん研究所発行の「Journal of the National Cancer Institute.」2月16日号に掲載された米国と日本の2つの研究で明らかにされた。

 米国でのデータでは、カフェイン入りコーヒーと紅茶の飲料者と結腸直腸がん発症との関連性は認められなかったが、カフェイン抜きのデカフェを2杯/日以上摂取する習慣のある人は非摂取者と比べて、直腸がんの発生率が約1/2であることが判明した。

 日本でのデータでは、コーヒーを毎日またはほぼ毎日摂取する人は、肝がん発生リスクが非摂取者の半分であることが判明した。
非摂取者と比較して、1〜2杯/日の摂取者では48%, 3〜4杯/日の摂取者では52%, 5杯/日では76%リスクが低かった。

がん患者は血液凝固リスクが高い 
  http://health.nikkei.co.jp/hsn/news.cfm?i=20050218hj000hj
     NikkeiNet いきいき健康 米国発ニュース 2005/02/18
 米国医師会誌「JAMA」2月9日号に掲載された研究報告によれば、がん患者は同年代のがんを有さない人に比べ、下肢や肺での血液凝固リスクが7倍であり、このリスクはがんのタイプ、診断からの経過期間、がんの拡がりおよび血液凝固をもたらす遺伝子変異の有無などに左右されるという。

2005/02/20
妊娠中に排気ガスを浴びると子供が癌になりやすい? NY住民の調査で判明
  http://medwave2.nikkeibp.co.jp/wcs/leaf?CID=onair/medwave/tpic/359999
     MedWaveトピックス 2005/02/17 
 米国立衛生研究所(NIH)の一部門である米国立環境保健科学研究所などが出資する研究「The Mothers & Children Study in New York City」によれば、妊娠中に車の排気ガスやタバコの煙などに含まれる多環芳香族炭化水素(PAH)に被曝すると、胎児の染色体異常が増え、発癌の危険が高まるという。

 NIHニュースリリース 
   「Mothers' Exposure to Air Pollutants Linked to Chromosome Damage in Babies」

「毎日飲む」コーヒー、肝がん半減 
  http://www.yomiuri.co.jp/iryou/news_i/20050217so12.htm
     Yomiuri-Online 医療と介護 医療ニュース 2005/02/17 
 厚生労働省研究班(班長=津金昌一郎・国立がんセンター予防研究部長)が実施した大規模調査の結果が、16日付の米がん専門誌に掲載されたところによると、1990〜2000年の約10年間、全国9か所の40〜69歳の男女約9万人を追跡調査した結果、コーヒー摂取量と肝がん発生率の関連がわかったという。

 コーヒーを毎日飲む人は、ほとんど飲まない人に比べ肝がんになる率が51%も少なく、「5杯/日以上飲む」人では「飲まない人」の1/4。同じくカフェインが多く含まれる緑茶を多量に飲んでいる人では、肝がん発生率の低下はほとんど認めらないが、どの成分が効果を及ぼしているかは判っていない。コーヒー独自の成分の可能性が高いという。
50年に渡る追跡調査、男性の喫煙と11タイプの癌による死亡の関係を示す
  http://medwave2.nikkeibp.co.jp/wcs/leaf?CID=onair/medwave/tpic/358464
     MedWaveトピックス 2005/02/16 
 英国Radcliffe附属診療所のRichard Doll氏らが、英国人の男性医師を50年間追跡して11タイプの癌による死亡と喫煙の関係について、British Journal of Cancer誌電子版に1月25日に報告した。

 その報告によれば、25本/日以上吸うヘビ−喫煙者の死者数は、10万人当たり415.2人で、未喫煙者(同16.9人)の 25倍。肺癌も他の癌と同様、喫煙本数の増加に伴ってリスクが上昇。15本/日未満のライト喫煙者(10万人当たり130.6人)に比べ、ヘビー喫煙者の死亡率は3倍。

 British Journal of Cance>原題:「Mortality from cancer in relation to smoking: 50 years observations on British doctors」

生姜、緑茶にガン予防効果−−マウスで確認 
  http://medwave.nikkeibp.co.jp/show/nh/news/359698
   ----日経ヘルス ニュース 2005/02/16 
 ミネソタ大学のアン・ボード、ジガン・ドン両研究者が、このほど米アリゾナ州で開かれた「米がん研究学会」(American Association of Cancer Research )の会合で発表した研究によれば、ショウガや緑茶に結腸ガン(大腸ガン)を予防する効果があることを、マウスでの実験で確かめたという。
肝がんリスク、コーヒーで半減 国立がんセンター
  http://www.asahi.com/health/life/TKY200502160331.html
     Asahi.com健康健康・生活 2005/02/16
 米国のがん専門誌JNCI 16日号に掲載された、日本の国立がんセンターの研究チームによる9万人を超える男女を10年間にわたる大規模追跡調査の結果によれば、コーヒーを飲む量が多いほど肺がんのリスク低減の効果があるという。

 コーヒーが肝細胞がんを予防する詳しい仕組みは不明だが、抗酸化作用のある成分がコーヒーに大量に含まれているからではないかと見られる。 ただ、同号に掲載された米国チームによる別の研究では、コーヒーや紅茶で大腸がんや直腸がんを予防する効果は確認されなかったという。

海藻類に乳がんの予防効果 
  http://health.nikkei.co.jp/hsn/news.cfm?i=20050210hj001hj
     NikkeiNet いきいき健康 米国発ニュース 2005/02/10
 栄養学関連誌「Nutrition」2月2日号掲載のカルフォルニア大学バークレー校公衆衛生学部の毒物学者Christine Skibola氏の研究は、日本人女性は米国人女性よりも乳がんのリスクが低く、日常生活で海藻類の摂食量がはるかに多いことに着目し、ワカメなどの海藻類の摂取により、乳がんなどのエストロゲン依存性がんの発生に関与する血中エストロゲンが低下することを明らかにしたもので、子宮内膜症などの疾患によって月経周期に極度の不規則性をみる女性患者3例を対象に海藻の補助食品を連日摂取させたところ、月経周期が延長し規則的になり、そのほか、エストラジオール(エストロゲンの一種)の血中濃度が低下したという。

2005/02/05
子どものガンは大気汚染と関係していた 
  http://medwave.nikkeibp.co.jp/show/nh/news/357394
   ----日経ヘルス ニュース 2005/02/03 
 英国の雑誌「疫学と地域社会の健康」(Epidemiology and Community Health )の1月17日に掲載されたバーミンガム大学名誉教授のジョージ・ノックス博士の研究によれば、子どものガンは、工場などから排出される環境汚染物質と密接に関連しているという。

 工場など大気汚染物質の濃厚な排出源となっている場所から、1Km以内に生まれた子どもは、他の場所で生まれた 子どもと比較して、16歳までにガンで死亡する割合が、2〜4倍になるという。


2005/01/22
野菜や果物に乳がんの予防効果認めず 
  http://health.nikkei.co.jp/hsn/news.cfm?i=20050121hj000hj
     NikkeiNet いきいき健康 米国発ニュース 2005/01/21
 米国医師会誌「JAMA」1月12日号掲載されたオランダの研究によれば、多くの野菜や果物には多量の繊維、抗酸化ビタミンやミネラル、がんを予防する化合物が含まれ、過去の多くの研究は乳がんリスクの低下を報告してきたが、野菜や果物の摂取は乳がんを予防しないことが明らかになったという。

 しかし、ユトレヒト大学医療センターの研究者Petra Peeters 博士と Carla van Gils氏は、特定の女性サブグループで予防効果が見られる可能性は除外できない、とコメントし、また自らの研究については、欧州における栄養およびがんに関する最大の較正研究ではあったものの、追跡期間が5.4年間(中央値)と比較的短かったことが「乳がんを予防しない」とする不利な点として認めており、今回の知見によって人々が野菜や果物を重要視することを止めないように、と結んでいる。


2005/01/05
喫煙者:飲酒量増えるほどがん発生率高まる 
  http://www.mainichi-msn.co.jp/kagaku/medical/news/20041225k0000e040027000c.html
     毎日新聞 > サイエンス >  医療 2004/12/25
 厚生労働省研究班の大規模疫学調査によって、たばこを吸う男性がにおいて、毎日、日本酒換算で3合以上飲酒をすると、時々飲酒する場合に比べ何らかのがんになる危険性が2倍以上になることが判った。アルコールの分解酵素が、たばこに含まれる発がん物質を活性化している可能性があるという。
 女性は毎日、飲酒する人が少なく、はっきりした傾向が出なかった。 毎日の飲酒量は、日本酒で1合(ビール大瓶1本、ワインでグラス2杯)程度に控えた方が良いという。
特集WORLD:笑学校 恐るべきワッハッハッのパワー 
  http://www.mainichi-msn.co.jp/kagaku/medical/news/20041224dde012070089000c.html
     毎日新聞 > サイエンス >  医療 2004/12/24
 笑えば「がん」と闘うナチュラル・キラー(NK)細胞が活性化し、がんにだって打ち勝つことができるという。 ある男性が悪性リンパ腫になったが、下記の「笑いの処方せん」を実行して1年後に「がんが消えた」という。その処方箋は?

「笑いの処方せん」の主な内容:

    1. 朝、洗面時に息を吸ってワッ、息を吐きながらハッハッと声を出して5回笑う。
    2. 食後「おいしかったなあ」と心からため息をつく。「私はなんとハンサムだ」と、心から思いながらワッハッハッと5回笑う。
    3. 看護師を笑わせるジョークを、毎日必ず三つ用意する。
    4. 面会の人とゲラゲラ笑うこと。
    5. 楽しかったことを日記につける。
    6. 寝る前に今日はなんて幸せと心からワッハッハッと笑う。
葉酸と乳がん発症に関連性? 
  http://health.nikkei.co.jp/hsn/news.cfm?i=20041217hj001hj
     NikkeiNet いきいき健康 米国発ニュース 2004/12/17
 英医学誌「British Medical Journal」12月11月号に掲載された英国の研究では、葉酸サプリメントの摂取により、二分脊椎などの先天性欠損の予防効果が得られる反面、妊娠後期の多量の葉酸サプリメント摂取が数十年後の乳がん発症の増加に関連する可能性が判明したという。

2004/12/11
特集「癌治療の実力病院」 癌病院は「生存率で選ばれる」時代に!
  http://medwave2.nikkeibp.co.jp/wcs/leaf?CID=onair/medwave/tpic/347875
     MedWaveトピックス 2004/12/11 
 日経メディカルと日本経済新聞は共同で、癌診療病院773施設を対象に大規模調査を行い、200病院余りから回答を得た結果より、胃癌、肺癌、肝臓癌、直腸癌、結腸癌、乳癌の6つの癌に関して、病期別5年生存率など、約13万症例の成績を集めた。浮かび上がったのは、「癌治療に強い」との評判と実際の成績とは必ずしも一致しないこと、着実な実績を上げる実力病院がある一方で、5年生存率が平均よりかなり低い病院もあり、大きな実力格差が存在する。

 これからの病院は、評判で選ばれるのではなく、開示された成績と評価で選別される時代になった。

 今回の調査における実力No.1は、「愛知県がんセンター」という結果になった。

Nikkei Net 「いきいき健康」「総合評価」病院ランキング  2004年3月29日

    ■ ランキング上位の病院
      1. 聖隷浜松病院、「強さ」支える委員会活動
      2. 亀田総合病院、進取の精神、「質」も着々
      3. 聖隷三方原病院、患者の視点でチェック
      4. NTT東日本関東病院、IT導入で意識改革
      5. 福井県済生会病院、「病院らしくない病院」
      6. 聖路加国際病院、快適な環境作りに力
      7. 松波総合病院、地域医療の要めざす
      8. 刈谷総合病院、公的役割担い質向上
      9. 国保旭中央病院、地域医療の中核担う
      10. 横浜市大市民総合医療センター病院、安全対策さらに徹底
受動喫煙で乳がん2.6倍…厚労省調査 
  http://www.yomiuri.co.jp/iryou/news_i/20041204so13.htm
     Yomiuri-Online医療と介護 > ニュース 2004/12/04
 喫煙習慣がないのに職場や家庭などでたばこの煙を吸ってしまう女性は、そうでない非喫煙女性に比べて2.6倍も乳がんになり易いことが、厚生労働省研究班の大規模調査で分かった。

閉経後の女性では、喫煙による差はみられない。

厚生労働省研究班による多目的コホート研究・JPHC Study
  喫煙・受動喫煙と乳がん発生率との関係について ―概要―

トマトのリコピン、再発した前立腺癌の進行を抑制−−米専門医が臨床データを公表
  http://medwave2.nikkeibp.co.jp/wcs/leaf?CID=onair/medwave/tpic/346920
     MedWaveトピックス 2004/12/02 
 米デトロイトのカルマノス・ガン研究所内科・腫瘍学科のオマール・クチューク教授が11月26日、都内で開催されたセミナー「リコピンと 21世紀の健康」(主催:イスラエルのライコレッド社)で、発表した研究結果によると、トマトの赤い色素成分リコピンに、再発した前立腺癌の進行を抑える作用があるという。

2004/11/21
野菜・果物はがんのリスクを低下させない 
  http://health.nikkei.co.jp/hsn/news.cfm?i=20041112hj000hj
     NikkeiNet いきいき健康 米国発ニュース 2004/11/02
 米ハーバード大学公衆衛生大学院(ボストン)の研究者らは、1970-80年代に開始された生活習慣が健康に与える影響を評価する大規模な「看護師の健康調査」および「医療専門家の追跡調査」への参加者で、毎日の食事で最低5皿の野菜や果物を摂取する医療専門家11万人近くに対して行ったアンケート結果を解析し、がん関連医学誌「Journal of the National Cancer Institute」11月3日号に掲載したところによれば、従来の結果とは異なるもので、心血管疾患リスクは低減するものの、総合的ながん発症リスクは低下しない可能性あるという。

 過去のものと異なる理由としては、記憶の想起および報告の際にバイアスが生じたこと、また、がんの発症には心血管疾患に比べて長い時間が必要であること、今回の研究では成人期以前の食習慣は検討していないことが考えられる。


2004/10/23
肥満は乳がんの死亡リスクを上昇 
  http://health.nikkei.co.jp/hsn/news.cfm?i=20041015hj000hj
     NikkeiNet いきいき健康 米国発ニュース 2004/10/15
 肥満と乳がんの生存率との関連性が判明し、米国治療放射線腫瘍学会の年次集会で発表されたところによると、研究者らは1978年〜2003年までに「Stage(病期)T/U」の早期段階で乳房温存腫瘍摘除、リンパ節郭清、放射線療法、化学療法を受けた女性2010人について、診断時のデータを肥満指数(BMI)に基づいて分類した結果、22%(452人)が正常体重、43%(857人)が過体重、35%(701人)が肥満であったという。

 上記の結果等より、年齢および閉経期などの危険因子を差し引いても肥満は、転移悪化の重大な独立予測指標であるようだ。

ビタミンサプリメントが消化管がんのリスク高める 
  http://health.nikkei.co.jp/hsn/news.cfm?i=20041008hj000hj
     NikkeiNet いきいき健康 米国発ニュース 2004/10/08
 英国医学誌「Lancet」10月2日号掲載の研究において、ビタミンおよび抗酸化サプリメントの服用者のがんにに対する死亡リスクが非服用者に比べて高いこと、セレニウムサプリメントでリスクが低減する可能性があることが判明した。

 抗酸化サプリメントが有害作用をもたらす原因は不明であり、現在、米国対がん協会(ACS)および米国立がん研究所(NCI)はいずれも癌予防にビタミンサプリメントを推奨していない。

抗酸化サプリメントは消化器癌予防に有効ではない:系統的レビューとメタ分析から
  http://medwave2.nikkeibp.co.jp/wcs/leaf?CID=onair/medwave/tpic/336688
     MedWaveトピックス 2004/10/12 
 酸化ストレスは癌を引き起こす可能性があるが、抗酸化サプリメントは、癌の発生率と死亡率を減らせるのだろうか?。サプリメント愛用者にとっては気になる話題だ。
 デンマークの研究者らが、文献データベースを調べ、サプリメントの消化器癌予防効果の臨床試験のレビューを行い、Lancet誌10月2日号に報告した。
 その結果、偽薬、または、ベータ-カロチン、ビタミンA、C、E、セレニウムの単独または併用を1〜12年間継続した被験者に、食道、胃、大腸、膵臓、肝臓の癌の発生率減少は認められなかった。死亡率を上昇させたのは、カロチンとビタミンA(1.29)およびカロチンとビタミンE(1.10)の組合わせだった。カロチンのみは相対リスク1.05で増加傾向を示した。
 セレニウムには消化器癌予防作用があった(相対リスク0.50)。サプリメントには、げっぷが増える、皮膚が黄色くなるなどの副作用も見られたという。

2004/10/10
赤ワインは前立腺ガン予防にもいい 
  http://medwave.nikkeibp.co.jp/show/nh/news/335419
   ----日経ヘルス ニュース 2004/10/06 
 米シアトルにある「フレッド・ハンチンソンがん研究センター」の報告によると、毎日赤ワイン1杯程度飲んでいる人は、前立腺ガンになるリスクが50%低いことがわかった。
全身CTで1200人に1人がんに 
  http://www.yomiuri.co.jp/iryou/news_i/20041004so14.htm
     Yomiuri-Online医療と介護 > ニュース 2004/10/04
 X線を使うコンピューター断層撮影法(CT)による放射線被ばくは、日本医学放射線学会が過剰な検査を防ぐ指針作りに乗り出すなど、国内でも問題化している中、米コロンビア大の研究チームが、米専門誌「ラジオロジー」に発表した試算によると、1回あたり1200人に1人が放射線でがんになるという。
全身CTでの1回あたりの被ばく量は、乳がんのX線検査であるマンモグラフィーの100倍に達するという。
乳がん治療に病院格差…読売新聞全国調査 
  http://www.yomiuri.co.jp/iryou/news_i/20041002so12.htm
     Yomiuri-Online医療と介護 > ニュース 2004/10/02
 乳がんの治療で、従来の乳房全摘手術に代わり、乳房を残す温存手術が広がっているが、手術全体に占める温存手術の比率は、医療機関によって5〜94%まで大きなばらつきがあることが、読売新聞が実施した全国調査で明らかになった。

◆乳房温存率、5〜94%…設備・スタッフの差が顕著に
◆早期なら生存率に差なし


2004/10/03
肺結核が世界的に流行する−−数理モデルで警告 
  http://medwave.nikkeibp.co.jp/show/nh/news/334370
   ----日経ヘルス ニュース 2004/09/30 
 9月20日発行の医学雑誌「ネーチャー・メディスン」(Nature Medicine )によれば、大流行とは無縁と思われていた肺結核が、再び世界中で蔓延するおそれが大きくなったと、2つの研究グループが指摘していると報告した。
 この2つの論文は、カリフォルニア大学ロスアンゼルス校(UCLA)とハーバード大学公衆衛生学部の研究者が、それぞれ、独自に数理モデルを使って研究した結果をもとに推論。蔓延が推測される理由は、このところ抗生物質では効かなくなった耐性の結核菌が増えており、菌に起きるほんのちょっとした遺伝的変異が、大流行のきっかけとなかもしれないと警告している。
胃がん予防女性なら…冷ました緑茶5杯で/日!? 
  http://www.yomiuri.co.jp/iryou/news_i/20040927so12.htm
     Yomiuri-Online医療と介護 > ニュース 2004/09/27
 1990年以降、最長12年間にわたり、男女約7万3000人の食習慣と健康状態の変化を追跡した結果、胃がん予防には、少し冷ました緑茶を5杯/日以上飲むと良さそうだという調査結果を、厚生労働省研究班(主任研究者=津金昌一郎・国立がんセンター予防研究部長)が纏めた。

 緑茶を飲む習慣との関連を調べると、女性は5杯/日以上飲むと、ほとんど飲まない人に比べ、胃がんになる危険性が3割低かった。男性では、明確な影響は確認できなかった。
 胃がんのできる場所によって緑茶の影響が大きく異なる。胃の出口側に限れば、がんができる危険性は、ほぼ半分。一方、熱い飲み物は食道がんなどの要因になりうることが知られており、緑茶の場合も、胃の入り口付近では、予防効果はほとんど無かった。

夜間の照明が癌のリスクに 
  http://health.nikkei.co.jp/hsn/news.cfm?i=20040917hj001hj
     NikkeiNet いきいき健康 米国発ニュース 2004/09/17
 夜間の照明と小児白血病の増加との関連性を示す証拠が検討され、その裏に生物学的根拠があることが明らかになった。
 成人白血病の発症は、減少しているものの、小児白血病の発症率は英国および欧州で着実に増加し、米国では1973年から1998年にかけて2年毎に約1%の割合で上昇している。米テキサス大学のRussell Reiter教授(細胞および構造生物学)は、電灯とがんとの関連性を、夜間の照明によって遺伝物質の突然変異を防ぐホルモンであるメラトニンの産生が抑制される結果、がん関連の変異リスクが増大すると説明している。
 白血病以外においては、夜勤に起因するメラトニン活性撹乱が女性ホルモンの過剰産生を引き起こすために乳がんリスクが上昇することが突き止められているが、治療法がないのが現状である。

2004/09/13
芋焼酎: 搾りかすに抗がん作用 熊本大教授ら実験 
  http://www.mainichi-msn.co.jp/kagaku/medical/news/20040910k0000m040150000c.html
     毎日新聞 > サイエンス > 医療 2004/09/10
 芋焼酎の搾りカスで作った醸造酢に抗がん作用があることを、熊本大学大学院の木田建次教授(生命科学)らが動物実験で確かめたことが、日本醸造学会で9日に発表された。
度重なる全身CTで癌リスクが上昇 
  http://health.nikkei.co.jp/hsn/news.cfm?i=20040910hj000hj
     NikkeiNet いきいき健康 米国発ニュース 2004/09/10
 全身CTスキャンは早期がんの発見方法として支持され一般的になっているが、放射線医学誌「Radiology」9月号掲載の最近の研究によれば、毎年、又は2〜3年に1度という頻繁な使用で、照射に起因するがんによって死亡する可能性が劇的に高まることが明らかになった。

≪関連情報≫


2004/08/08
身体的症状で末期がん患者の生存期間を判断 
  http://health.nikkei.co.jp/hsn/news.cfm?i=20040806hj000hj
     NikkeiNet いきいき健康 米国発ニュース 2004/08/06
 がん関連医学誌「Cancer」7月26日号によれば、吐き気、息切れ、衰弱といった末期がん患者の呈する身体的症状が生存期間の優れた予測材料であることが判明し、進行がん患者の治療にあたる医療専門家がすでに認識していることが科学的に裏付けられたという。

2004/08/01
ビタミンKが肝癌を予防 
  http://health.nikkei.co.jp/hsn/news.cfm?i=20040730hj000hj
     NikkeiNet いきいき健康 米国発ニュース 2004/07/30
 米国医師会誌「JAMA」7月21日号に掲載された骨量減少に対するビタミンK補充の影響を評価した研究では、ビタミンKが肝癌予防に役立つ可能性が明らかになった。
 ビタミンKの肝癌を予防するメカニズムは不明。
英国食品規格庁がヒジキを食べないように勧告、発癌リスクを高めると考えられる無機砒素含むため 
  http://medwave2.nikkeibp.co.jp/wcs/leaf?CID=onair/medwave/a027/322579
     日経ヘルスサプリ&機能性食品 トピックス 2004/07/30 
 英国食品規格庁(Food Standard Agency; FSA)は、ロンドン地域で売られている海藻類について調べたところ、癌の発症リスクを高める無機砒素が含まれており、ヒジキを摂取することで無機砒素の1日摂取許容量を大幅に超えてしまうことが分かったために、7月28日、ヒジキの摂取を止めるよう勧告した。

 調査した昆布や海苔など、5種類の海藻類について、31サンプルが採取され、そのうちヒジキは9サンプルで、全て日本製だったという点が、注目されるポイント。
 これを受け、厚生労働省が出したコメントは、「ヒジキを極端に多く摂取するのではなく、バランスのよい食生活を心がければ健康上のリスクが高まることはないと思われる。」というもの。

▼FSAのニュース・リリース、または日本語による、ニュース・リリース

厚生労働省トピックス(7/30)「ヒジキ中のヒ素に関するQ&A」(2004/07/30)


2004/07/25
がん放射線治療行う医療機関 専門医わずか3割 
  http://www.yomiuri.co.jp/iryou/news_i/20040722so13.htm
     Yomiuri-Online医療と介護 > ニュース  2004/07/20
 がんの放射線治療を行う医療機関のうち、専任の放射線科医がいるのは3割に過ぎないことが、日本放射線腫瘍学会が行った初の実態調査で明らかになった。

2004/07/18
牛乳が大腸がんを予防
  http://health.nikkei.co.jp/hsn/news.cfm?i=20040716hj000hj
     NikkeiNet いきいき健康 米国発ニュース 2004/07/16
 がん関連医学誌「Journal of the National Cancer Institute」7月7日号掲載の研究報告は、米ハーバード大学公衆衛生大学院およびブリガム&ウィミンズ病院の研究者らが米国および欧州における53万4000人を対象とした10の研究データを統合したところ、1日にグラス1杯強の牛乳により大腸がんリスクが低減することが明らかになった。この要因は、主に牛乳に含まれるカルシウムによるもと考えられる。
予約続々!がん発見に新型画像装置「PET」 
  http://www.yomiuri.co.jp/iryou/news_i/20040711so12.htm
     Yomiuri-Online医療と介護 > ニュース  2004/07/11
 小さながんでも発見率が高いとされるPET(陽電子放射断層撮影)装置を7台そろえた世界最大規模のPET検診・診断施設が今月、JR新横浜駅そばに「新横浜イメージングセンター」が開設された。

2004/07/11
エイズの進行防止にマルチビタミンが効いた 
  http://medwave.nikkeibp.co.jp/show/nh/news/317519
   ----日経ヘルス ニュース 2004/07/05 
 ハーバード大学の公衆衛生学のグループがニューイングランド・ジャーナル・オブ・メディスンで報告したもので、HIVにかかった女性にマルチビタミンを与えたところ、エイズの進行が防止する効果があるという(約30%のリスク低下)。
がん患者の生存期間が大幅に延長 
  http://health.nikkei.co.jp/hsn/news.cfm?i=20040702hj001hj
     NikkeiNet いきいき健康 米国発ニュース 2004/07/02
 米国では、がん診断後の生存率は、1971年には人口の1.5%であったが、現在は3.5%と着実に増加している。がんの診断を「死刑宣告」と捉えるのではなく、大半の患者が何年間も生存を期待できるという「生存者」と表現されつつあるという、米国がん事情報告。

2004/07/04
アスピリンが乳ガン予防に有効  
  http://medwave.nikkeibp.co.jp/show/nh/news/314079
   ----日経ヘルス ニュース 2004/06/17 
 アスピリンには血液さらさら効果があり、心臓病の予防などに常用している人も多いが、ガン予防効果もありそうだと、コロンビア大学の公衆衛生学部のメアリ・テリー助教授 (疫学)らが発表した。
抗がん剤ミス防止へ、がん専門薬剤師 を来年度から認定
  http://www.yomiuri.co.jp/iryou/news_i/20040617so11.htm
     Yomiuri-Online医療と介護 > ニュース  2004/06/17
 抗がん剤の誤投与が社会問題化している中、全国の病院に勤務する薬剤師でつくる日本病院薬剤師会は、2005年度から、がん専門の薬剤師の認定制度をスタートさせることを決めた。
「健康食品でがん治る」?宣伝本に行政指導 
  http://www.yomiuri.co.jp/iryou/news_i/20040611so11.htm
     Yomiuri-Online医療と介護 > ニュース  2004/06/11
 特定の健康食品で「末期がんが治る」などとうたった書籍は誇大広告にあたるとして、厚生労働省が初めて出版社を改善指導した。

▼厚生労働省・保健機能食品・健康食品ホームページ
   健康の保持増進効果等の虚偽・誇大広告等の表示の禁止(健康増進法第32条の 2、3)関係


2004/05/09
セレンは、前立腺がんを予防する、血中濃度が高いとリスクが半減−−米ハーバード・メディカルスクールが解明
  http://medwave2.nikkeibp.co.jp/wcs/leaf?CID=onair/medwave/a027/305880
     日経ヘルスサプリ&機能性食品 バックナンバー 2004/05/07 
 米国立がん学会誌5月5日号に掲載された米ハーバード・メディカルスクールの研究者らによる研究報告によれば、抗酸化ミネラルとして知られるセレンを、食事などから十分にとれている人は、前立腺がんになる危険性が低くなるという。今回の論文のタイトルは「A Prospective Study of Plasma Selenium Levels and Prostate Cancer Risk」。

 セレンは魚介類、動物の内臓や食肉のほか、小麦胚芽や玄米、野菜などにも広く含まれていて、日本人は通常の食事をしていれば不足の心配はないとされている。ちなみに日本人のセレンの栄養所要量は成人で40〜60μg/日、許容上限摂取量は250μg/日。なお、セレンをサプリメントとして補った場合の健康効果については、現在進行中の比較対照試験「the Selenium and Vitamin E Cancer Prevention Trial 」の結果が待たれるところだが、200μg/日のセレンをサプリメントとして摂取した場合の効果をみている。

がん治療、相次ぐ放射線過剰照射 
  http://www.yomiuri.co.jp/iryou/news_i/20040505so11.htm
     Yomiuri-Online医療と介護 > ニュース  2004/05/05
 青森県弘前市の国立病院機構弘前病院では、過剰照射により患者1人が死亡したことが明らかになった。がん治療で放射線を過剰照射する事故が後を絶たないが、事故が相次ぐ背景には、治療が急速に高度化する一方で、専門医などの養成が追いつかない構造的な体制の不備があるようだ。

2004/04/04
がん診断に威力「PET」 
  http://www.yomiuri.co.jp/iryou/news_i/20040323so13.htm
     Yomiuri-Online医療と介護 > ニュース  2004/03/23
 国内の普及台数が100台程度と少な く、がんの診断に有効な陽電子放射断層撮影装置(PET)を医療機関が共同利用する 「所沢イメージングセンター(仮称)」が来年7月、埼玉県所沢市に開設される。
 今年7月には、PETを12台導入した共同利用型がん検診センターが横浜市もに開設される予定。
抗がん剤保険適用、21治療法へ拡大…厚労省検討会 
  http://www.yomiuri.co.jp/iryou/news_i/20040320so11.htm
     Yomiuri-Online医療と介護 > ニュース  2004/03/20
 がん治療に有効とされる抗がん剤において、日本では医療保険の適用外となっていている問題で、厚生労働省の検討会(座長=黒川清・東海大教授)は19日、脳腫瘍や小児がんなどの分野で、計21の治療法において、それぞれに必要な抗がん剤の保険適用を拡大することを決めた。 脳腫瘍に対するシスプラチン、イフォスマイド、エトポシドなどで、5月の薬事・食品衛生審議会で検討し、年内にも承認される見通し。

2004/03/14
18歳以後に太った人は乳ガンのリスクが高い 
  http://medwave.nikkeibp.co.jp/show/nh/news/294469
   ----日経ヘルス ニュース 2004/03/08 
米がん協会(American Cancer Society )が、発表した研究結果によれば、18歳以降に20 〜30ポンド(9kg〜13.5kg)増えた女性は、この間に体重が増えなかった女性と比較すると、乳ガ ンに罹るリスクが40%高くなり、増加した体重が多いほど、乳ガンにかかるリスクが高くなることがわかった。

 ちなみに、体重増が31.5Kgを超えた女性は、そのリスクが2倍になるという。


2004/03/07
【連載】 がんの治療成績を読む  
  http://medwave2.nikkeibp.co.jp/wcs/med/leaf?CID=onair/medwave/tpic/293385
     MedWaveトピックス 2004/03/04 
 「がんの実態把握と情報・診療技術の発信・普及」が重要項目として入っている「第3次対がん10か年総合戦略」が、4月からスタートすることを受け、
  1. 癌治療成績の開示の現状を見ること、
  2. その問題点を抽出すること、
  3. 今後の課題と解決策を探ること
−−を考えた、新しい連載が始まった。

 ◆連載に当たって(はじめに)
    http://medwave2.nikkeibp.co.jp/wcs/med/leaf?CID=onair/medwave/tpic/293357
 ◆地域がん診療拠点病院、ホームページでの開示状況 まちまち
    http://medwave2.nikkeibp.co.jp/wcs/med/leaf?CID=onair/medwave/tpic/293359
 ◆がん拠点病院の治療成績(肺がん編) 肺がんの5年生存率、施設格差を示唆
    http://medwave2.nikkeibp.co.jp/wcs/med/leaf?CID=onair/medwave/tpic/293610
 ◆がん拠点病院の治療成績(胃がん編) 胃がんの5年生存率、II期、III期に格差大
    http://medwave2.nikkeibp.co.jp/wcs/med/leaf?CID=onair/medwave/tpic/293611
 ◆がん拠点病院の治療成績(大腸がん編) 大腸がんの5年生存率、結腸、直腸の個別開示が重要
    http://medwave2.nikkeibp.co.jp/wcs/med/leaf?CID=onair/medwave/tpic/293842
 ◆がん拠点病院の治療成績(乳がん編) 乳がんの5年生存率、5年と10年の生存率が必要に
    http://medwave2.nikkeibp.co.jp/wcs/med/leaf?CID=onair/medwave/tpic/293849
 ◆がん拠点病院の治療成績(肝がん編) 肝がんの5年生存率、治療法別の生存率が重要
    http://medwave2.nikkeibp.co.jp/wcs/med/leaf?CID=onair/medwave/tpic/294095

2004/02/29
喫煙で肺ガンになりやすいは女性 
  http://medwave.nikkeibp.co.jp/show/nh/news/292766
   ----日経ヘルス ニュース 2004/02/26 
 コーネル大学医学センター・ニューヨーク病院のクラウディア・ヘンシュク教授(放射線学)の調査結果によれば、同じぐらいの量のたばこを吸っても、女性は男性よりも、肺ガンになる割合が倍以上、という調査結果を報告した。
抗生物質使うと乳がん危険度高く 
  http://www.yomiuri.co.jp/iryou/news_i/20040224so12.htm
     Yomiuri-Online医療と介護 > ニュース  2004/02/24
 米国医師会誌で報告された米ワシントン大の研究によれば、抗生物質の使用頻度が高い女性は、そうでない人に比べ乳がんになる危険度が最大で2倍以上になることが判った。 使用日数に比例して危険度は高かった。
 抗生物質の使用と乳がんとの因果関係は、この研究だけでは断定できなが、抗生物質によって
 
  1. 腸内細菌が悪影響を受け、体に害のある物質を体内でうまく処理できなくなる
  2. 免疫系が衰え、がんを抑えられなくなる
との可能性が指摘されている。

2004/02/22
乳がんリスク、抗生物質の頻用で2倍に 米研究チーム 
  http://www.asahi.com/health/medical/TKY200402170297.html
     Asahi.com健康医療・病気 2004/02/17
 米医師会誌18日号によると、抗生物質を頻繁に使う女性は、そうでない女性に比べ乳がんになるリスクが最大2倍を超えるという大規模な調査の結果を、米ワシントン大などの研究チームが発表する。理由は、よく分かっていないが、抗生物質の乱用に警鐘を鳴らす結果といえそうとのこと。
がん患者3.2%は診断被ばくが原因 
  http://www.yomiuri.co.jp/iryou/news_i/20040210so11.htm
     Yomiuri-Online医療と介護 > ニュース  2004/02/10
 英国の医学誌「ランセット」によると、 国内でがんにかかる人の3.2%は、医療機関での放射線診断による被ばくが原因の発がんと推定されることが、英・オックスフォード大グループが行った初の国際的な研究で明らかになった。
研究は、エックス線、CTなど放射線検査の頻度や、検査による被ばく量、さらに年齢、性別、臓器ごとに示した放射線の被ばく量と発がん率の関係についてのデータなどを基に、検査に伴う75歳までの発がん者数を推定した。  日本は、1000人あたりの年間検査回数が最多の1477回で、15か国の平均の1.8倍。発がん率は平均の2.7倍で、1回の検査での被ばく量が他国より高いことがうかがえるという。

2004/02/08
がん検診の韓国ツアー
  http://www.yomiuri.co.jp/iryou/news_i/20040205so14.htm
     Yomiuri-Online医療と介護 > ニュース  2004/02/05
 微細ながんも発見できるとされる「PET」(陽電子放射断層撮影装置)を備えた日本国内の施設は予約待ちが続く上、健康診断は保険も不適用。「同じ高額なら旅行も兼ねて」と、旅行会社が、検診と観光を組み合わせた〈一石二鳥〉ツアーを企画している。

▼「JTB」の「韓国PET検診ツアー

スカイマークツアーズの「がんPET検診ツアー


2004/02/02
ピロリ菌除菌で胃ガンの発生が抑えられた−−中国 
  http://medwave.nikkeibp.co.jp/show/nh/news/286632
   ----日経ヘルス ニュース 2004/01/21 
 「米国医師会雑誌(JAMA)」に発表された中国での研究結果によれば、抗生物質を与えて胃のピロリ菌を除菌することで胃ガンの発生が抑えらたというもので、抗生物質によるヘリコバクター・ピロリ菌の除菌が胃ガン発症に有効だという。
ガン死が減る一方、女性の肺ガン増える−−米国 
  http://medwave.nikkeibp.co.jp/show/nh/news/286425
   ----日経ヘルス ニュース 2004/01/20 
 米ガン学会の1月14日の発表によると、米国におけるガンによる死亡が着実に減っており、男性の3大ガンである肺ガン、大腸ガン、前立腺ガンによる死亡は、いずれも減少傾向にあり、また女性の乳ガン、大腸ガンも減っているが、女性の肺ガンによる死亡だけは増加しており、その原因は喫煙にあると専門家は断言している。

2004/01/17
癌細胞を死滅させる分子レベルでの新しい発見 
  http://health.nikkei.co.jp/hsn/news.cfm?i=20040109hj000hj
     NikkeiNet いきいき健康 米国発ニュース 2004/01/02
 蛋白分子p53は癌化しつつある細胞を感知し、アポトーシスというコントロールされた細胞死の 過程を引き起こすが、別の蛋白MDM2にはp53に結合することによりその作用を阻止する働きがある。
 科学誌「Science」1月2日号掲載のホフマン・ラ・ロシェ社による研究では、蛋白分子MDM2のp53への結合を阻害する可能性を秘めた新しい方法が発見された。

2004/01/11
イクラや塩辛 毎日食べたら胃がん!?
  http://www.yomiuri.co.jp/iryou/news_i/20040110so11.htm
     Yomiuri-Online医療と介護 > ニュース  2004/01/10
 俗に「塩辛い食事は胃がんのもと」とされるが、それを裏付けるデータと成果が英医学誌「ブリティッシュ・ジャーナル・オブ・キャンサー」最新号に発表された。
 イクラや塩辛など、塩蔵魚介類をほぼ毎日食べる人は、ほとんど食べない人に比べ男性で約3倍、女性で約2.5倍も胃がんになりやすいことが、厚生労働省研究班の調査でわかった。

2003/12/30
がんセンター30病院 実力に格差
  http://www.yomiuri.co.jp/iryou/news_i/20031224so11.htm
     Yomiuri-Online医療と介護 > ニュース  2003/11/24
 地方のがん診療の中核病院でも、手術の実績や治療成績に大きな格差のあることが、厚生労働省研究班の調査で23日明らかになった。質の高い治療のため、地方の拠点病院の整備が急務になりそうだ。対象は、国公立がんセンターや成人病センターなど30施設で作る「全国がん(成人病)センター協議会」の加盟病院。
 手術件数が多い病院ほど5年生存率が高く、手術に伴う死亡率は低いという別の報告もあり、今回の調査では、がんの部位によって手術件数の極めて少ない病院もあり、これが技術や治療成績の格差につながっているとみられる。

全国がん(成人病)センター協議会のHP
  http://www.zengankyo.ncc.go.jp/

第16回厚生科学審議会科学技術部会 がんの罹患率と死亡率の激減を目指して(第3次対がん10か年総合戦略)

国立札幌病院ホームページ > がん診療支援システム(がん情報ネットワーク)


2003/12/13
緑茶の成分がエイズの感染を防ぐ 
  http://medwave.nikkeibp.co.jp/show/nh/news/280344
   ----日経ヘルス ニュース 2003/12/08 
 雑誌「アレルギ−と臨床免疫学」(Journal of Allergy and Clinical Immunology)11月号に掲載された記事によると、HIVが人間の免疫細胞であるT細胞に結びつくのを、高濃縮した緑茶の成分で防ぐことが日本人による研究でわかったという。特に有効なのは、緑茶のカテキン類の中のEGCGという物質だ。

2003/11/23
大腸ポリープ、染色体異常が原因 京大グループ解明
  http://www.asahi.com/science/update/1117/001.html
     Asahi.comサイエンス 2003/11/17
 大腸に多数のポリープ(突起)が出来てがんにつながる病気が、腸の細胞の染色体に関係する遺伝子の異常で起きることを動物実験で突き止められたことが、米科学誌ネイチャー・ジェネティクス電子版で発表された。発表したのは京都大医学研究科の武藤(たけとう)誠教授や大学院生の青木耕史さんらのグループで、この成果はがんの予防法開発などに役立つ可能性があるという。

≪関連記事≫

大腸がんにつながる危険なポリープとは−−武藤徹一郎院長に聞く
  http://www.mainichi.co.jp/eye/feature/details/science/Medical/art/031105E069_1203101310DN.html
     毎日新聞 > 科学・環境ニュース > 生物・バイオ・地球科学 2003/11/05

2003/11/16
ショウガ、緑茶が、ガンを防ぐ−−米ガン研究学会 
  http://medwave.nikkeibp.co.jp/show/nh/news/275658
   ----日経ヘルス ニュース 2003/11/10 
 10月末に米アリゾナ州で開かれた米ガン研究学会での報告によると、ショウガと緑茶が、マウスや人に対する実験で、ガン細胞の増殖を抑える効果があることが証明されたという。 ショウガ(ginger)の研究を行ったのは、ミネソタ大学のジアン・ドン博士ら。 緑茶の研究を行ったのは、アリゾナガンセンターの研究チーム。

2003/11/08
蒸留酒の多飲で大腸癌リスクが上昇 
  http://health.nikkei.co.jp/hsn/news.cfm?i=20031024hj001hj
     NikkeiNet いきいき健康 米国発ニュース 2003/10/13
 ボルチモアで開催された米国消化器病学会で発表された、ストーニーブルック大学(ニューヨーク)の研究によれば、蒸留酒の週間摂取量が9杯を上回る人の大腸癌リスクが約3倍高いこと、ワインに予防効果があるという。この研究は、アルコールを摂取する人に対して大腸癌スクリーニングの勧告方法を変更する必要があるかどうかを調査したもの。
 ウォッカやウイスキーなどの蒸留酒を週に9杯以上飲む人は、大腸鏡検査中に癌または疑わしい病変が見つかる可能性が、全く飲まない人に比べて3.3倍高く、ビールを多量に飲む人に約2倍のリスクがあること、ワインによってリスクが減少することも明らかになり、アルコール摂取を含めた「ライフスタイル」が大腸癌リスクに影響するという重要な点が再確認された。

2003/10/05
最新機器でがん検診、受診者を公募 国立がんセンター
  http://www.asahi.com/health/medical/TKY200309300362.html
     Asahi.com健康医療・病気 2003/10/01
 国立がんセンターは、がん予防・検診研究センターを開設し、来年2月から初めての試みとして実施するがん検診の受診者男女計2000人の公募を始める。先端の診断機器を組み合わせ、ほぼすべての臓器を対象にするのが特徴。検診後、5年間の追跡調査でデータを集め、効果的な検診方法の確立や、がんと生活習慣との関係究明などをめざす。
 対象は、男性が50〜69歳、女性が40〜69歳で、これまで「がんやがんの疑いがあるとされたことのない人」。将来の遺伝子解析に備えた血液の保存など研究への協力が前提となる。

 申込書などの請求は、同センター事務局(〒104-0045 東京都中央区築地5-1-1)へ、葉書かFax(03-3547-5304)で。

喫煙者に乳酸菌が“薬効” 免疫機能担う細胞の働き強化−−ヤクルト研と阪大調査
  http://www.mainichi.co.jp/news/article/200309/30e/024.html
     毎日新聞 > 科学・環境ニュース > 生物・バイオ ・地球科学 2003/09/30
 ヤクルト中央研究所と大阪大医学部の研究グループが、日本免疫毒性学会で発表したところによれば、免疫機能を担いがん細胞やウイルス感染細胞などを攻撃する「ナチュラルキラー(NK)細胞」の働きが乳酸菌によって強まることが、喫煙者を対象にした飲用試験で分かった。  NK細胞はリンパ球の一種で、喫煙のほか、ストレスや睡眠不足などの影響で働きが低下することが知られている。
「乳がん専門医」広告OK 学会が法人格取得へ
  http://www.asahi.com/health/medical/TKY200309280139.html
     Asahi.com健康医療・病気 2003/09/28
 病院や医師を選ぶ際の重要な目安となるがん専門医の表示が無く、患者からの「どこで診てもらえば良いの?」という声に対して、日本乳癌学会は、学会が認定する「専門医」の資格を病院の看板や電話帳などで広告できるよう、近く法人格取得の申請手続きを取るという。学会に法人格がないと乳がん専門医の表示を公にすることができなかったため、病院や医師を選ぶ際の重要な目安ができることになり、早ければ来年春にも実現する。
ビールに「乳がん抑制効果」あり 人間は1日1本程度−−キリンなどがラットで実験
  http://www.mainichi.co.jp/news/article/200309/26/018.html
     毎日新聞 > 科学・環境ニュース > 生物・バイオ ・地球科学 2003/09/25
 名古屋市で開催中の日本癌学会おいてキリンビールと国立がんセンター、岡山大学の研究グループが25日発表したところによると、ビール成分に乳がんの発生を抑える働きがあることが、ラットを使った実験でわかった。ビール原料のホップに含まれる苦味成分のイソフムロン類が関与しているとみられる。アルコールは、乳がんの危険因子との報告もありので「適量の飲酒が肝心」という。

2003/09/28
「くまのい」がC型肝硬変からの発癌を抑制か 
  http://medwave2.nikkeibp.co.jp/wcs/med/leaf?CID=onair/medwave/tpic/268649
     MedWaveトピックス 2003/09/26 
 日本癌学会の9月25日のポスターセッションで、神奈川県立がんセンター消化器内科の多羅尾和郎氏らが報告したところによれば、古くから使われてきた利胆薬の「くまのい」(熊の胆)に、C型肝炎ウイルス(HCV)感染による肝硬変からの発癌を予防する効果があるかもしれないという症例対照研究を発表した。「くまのい」の主成分であるウルソデオキシコール酸(UDCA;商品名:ウルソなど)の服用者と非服用者を長期追跡した症例対照研究で、肝臓癌の5年発症率に3倍近い差があることが確認された。
「体力の向上」が癌死亡の抑制因子に  
  http://medwave2.nikkeibp.co.jp/wcs/med/leaf?CID=onair/medwave/tpic/268650
     MedWaveトピックス 2003/09/26 
 日本癌学会の9月25日の一般口演において、東京ガス健康開発センターの澤田享氏が発表したところによれば、成人男性8000人を17年間追跡した大規模職域コホート研究で、追跡開始前に2回行われた体力テストで体力の向上が認められた群では体力が低いままだった群よりも、癌死亡のリスク が低くなる傾向があることがわかった。「低い体力」が癌死亡の危険因子であることは既に報告されていたが、「体力の変化」が予後因子であることが示唆されたのは初めて。
ビタミンDに大腸ガン予防作用発見 
  http://medwave.nikkeibp.co.jp/show/nh/news/268459
   ----日経ヘルス ニュース 2003/09/26 
 高脂肪食でなぜ大腸ガンが増えるかを研究している、テキサス・サウスウエスタン大学ハワードヒューズ医学センターのデービッド・マンゲルスドーフ博士らが、米科学誌「サイエンス」で明らかにしたところによれば、体内でカルシウムの吸収を促進することで知られているビタミンDが、大腸ガンの予防にも効果があるという。  高脂肪の食事をすると肝臓から胆汁酸が出る。このうち「リトコール酸」(lithocholic acid)が、腸内で高濃度であると、大腸ガンを起こすが、ビタミンDを与えると大腸ガンは起きなかったという。
便から大腸がん判定 新手法の精度80%、−−国立がんセンター
  http://www.mainichi.co.jp/news/article/200309/25m/101.html
     毎日新聞 > 科学・環境ニュース > 生物・バイオ ・地球科学 2003/09/25
大腸がんの検査法として集団検診で普及している現在の「便潜血法」に比べても高い精度の検査法を、国立がんセンターがん治療開発部の松下尚之医師と松村保広部長が開発した。精度は80%以上が期待できるという。26日、名古屋市で開かれている日本癌学会で発表する。
抗がん剤の効きめ簡単判定 検査キット、来年にも商品化
  http://www.asahi.com/health/medical/TKY200309250110.html
     Asahi.com健康医療・病気 2003/09/25
 白血病の治療薬が効くかどうかを患者ごとに予測する「遺伝子検査キット」が、来春にも商品化され、一般病院で採用される見通しとなった。開発したのは東京大医科学研究所の中村祐輔教授や片桐豊雅助手らのチームと大手検査会社エスアールエル(本社・東京)。検査キットの対象は、慢性骨髄性白血病の治療薬グリベック。特定のDNAの断片が入ったキットに患者の血液を注入し、大学病院や検査会社にある遺伝子増幅器で調べ、効果の程度を判別する。
肥満女性、結腸がんの死亡危険性3.41倍−−名大大学院グループ研究
  http://www.mainichi.co.jp/news/article/200309/24e/029.html
     毎日新聞 > 科学・環境ニュース > 生物・バイオ ・地球科学 2003/09/24
 名古屋大大学院の玉腰浩司講師(公衆衛生学)らは、女性は肥満の度合いが高いほど、結腸がんで死亡する危険性が高くなるが、一方、男性では、肥満と結腸がんとの間に明確な相関関係はみられない、との疫学調査結果を纏めた。25日から名古屋市で開催される日本癌(がん)学会で発表される。
 報告内容は、BMIが20〜22未満の女性に比べて、結腸がんで死亡する危険性について、
    @BMIが28以上の場合: 3.41倍。
    ABMIが26〜28の場合: 2.27倍。
    BBMIが24〜26の場合: 2.23倍。
 又、20歳のころBMIが高かった女性や、20歳を過ぎてBMIが大きく増加した女性も、危険性が高まると、いうもの。
緑茶の成分が皮膚ガンを防ぐ 
  http://medwave.nikkeibp.co.jp/show/nh/news/267806
   ----日経ヘルス ニュース 2003/09/22 
 米ミネソタ大学のホーメル研究所(ミネソタ州)のジアン・ドン博士らの研究によれば、緑茶や紅茶に含まれているポリフェノールを、皮膚に直接与えると、皮膚ガンを防ぐ効果があることが動物実験で確認された。  緑茶をお茶として飲んでも皮膚ガン防止に効果があるだろうが、そのためには10杯/日以上飲む必要があり、抽出したポリフェノ−ルを直接皮膚に塗布するのが一番有効なので、外用の製剤が開発されると予測される。

2003/09/21
胃がん少ない沖縄、ピロリ菌が本土と別型か
  http://www.asahi.com/health/medical/TKY200309200269.html
     Asahi.com健康医療・病気 2003/09/21
 東健・福井医科大助教授(内科)と畠山昌則・北海道大教授(分子腫瘍学)がまとめた研究によれば、沖縄の人に胃がんや胃炎が少ないのは、感染しているヘリコバクター・ピロリ(ピロリ菌)のタイプが本土と異なる可能性を示す。この研究結果は、25日から名古屋市で始まる日本癌(がん)学会で発表する。
 ピロリ菌の特殊なたんぱく質が正常細胞と結びつくと細胞の増殖が異常になって胃がんにつながるとされる。たんぱく質の特徴からタイプが分けられ、日本人に多い日本型は、欧米型よりその結びつきが強く、がん発症率が高いとされる。
40歳以上の60〜80人に1人がB型、C型肝炎ウイルス感染者
  http://medwave2.nikkeibp.co.jp/wcs/med/leaf?CID=onair/medwave/tpic/267092
     MedWaveトピックス 2003/09/18 
 厚生労働省が9月12日発表した、2002年4月から実施している老人保健法に基づく40歳以上の肝炎ウイルス検診の実績を発表したところによれば、192万3480人が受診した。C型肝炎ウイルス検診において、感染者率は1.6%にものぼり、約60人に一人が感染している計算になる。また、B型肝炎ウイルス検診では1.3%、およそ80人に一人がHBs抗原検査陽性と判定された。年齢別に見ると、C型肝炎ウイルス検診では、高年齢になるほど感染者率が高かった。都道府県別では大きな差が見られ、C型肝炎ウイルス検診では、節目検診の総平均が1.1%だったのに対し、佐賀県だけが3.9%と飛び抜けて高かった。

厚生労働省の「報道発表資料」>「平成14年度肝炎ウイルス検診等の実績及び平成15年度肝炎ウイルス検診の実施状況について」2003/09/12


2003/09/14
みそ汁3杯で乳がん抑制 閉経後の発生率4割減
  http://www.asahi.com/health/life/TKY200309090272.html
     Asahi.com健康健康・生活 2003/09/09
 厚生労働省の研究班(主任研究者・津金昌一郎国立がんセンター研究所がん予防研究部長)は、岩手、秋田、長野、沖縄の4県14市町村に住む40〜59歳の女性2万1852人を対象に、みそ汁や豆腐、納豆など大豆製品の摂取量と乳がん発生率の関係を90年から追跡し疫学的に調べた結果を発表した内容は、みそ汁をに3杯/日以上飲むと、閉経後の乳がんに罹る率が下がるという。

2003/08/31
若者に急増 性感染から子宮がん
  http://www.yomiuri.co.jp/iryou/life/li382701.htm
     Yomiuri-Online医療と介護 > 健康ライフ 2003/08/27
 性行動の低年齢化が進む中、若い世代に様々な性感染症が広がっている。初期には自覚症状の少ない病気が多いが、治療が遅れると感染を広げる恐れがある。特に目につくのが、子宮がんの急増だ。群馬県の産婦人科医の報告によれば、「思春期外来」の29歳以下の受診者の28%が、がんになる恐れのあるタイプのウイルスに感染していたという。

2003/08/22
E型肝炎 有力感染源は動物肉 
  http://www.yomiuri.co.jp/iryou/news_i/20030819so12.htm
     Yomiuri-Online医療と介護 > ニュース  2003/08/14
 兵庫県でシカの生肉によるE型肝炎ウイルスの集団感染が明らかになった。先進国で、初めてE型肝炎の感染源がわかった。北海道では急性肝炎の最大原因と疑われており、感染経路の解明が注目されている。
 E型肝炎は、豚にも感染し、肝臓(レバー)で増殖する。E型肝炎を防ぐには、生肉を避け、加熱して食べることだ。

厚生労働省の「報道発表資料」>「食肉を介するE型肝炎ウイルス感染事例について(E型肝炎Q&A)」2003/08/19 


2003/08/16
がん予防 「1/3以上の削減可能」
  http://www.yomiuri.co.jp/iryou/news_i/20030814so14.htm
     Yomiuri-Online医療と介護 > ニュース  2003/08/14
 富永祐民・愛知県がんセンター前総長の推計によれば、日本のガンは1/3以上が予防可能という。喫煙率の半減、肝炎ウイルスなどの感染症対策、塩分・動物性脂肪の摂取量を減らすなど一次予防(予防措置)で25%、主ながんの検診受診率を30%に上げるなどのニ次予防(早期発見)で10%程度は減る計算。 個人の自覚・努力も大事だが、予防薬など新しい予防方法が加われば、効果は更に大きくなるという。
ホルモン投与で、乳がん発症率が2倍に−−英がん研究所調査
  http://www.mainichi.co.jp/news/article/200308/09e/023.html
     毎日新聞 > 科学・環境ニュース > 生物・バイオ ・地球科学 2003/08/09
 8日付の英医学誌ランセット紙によると、英国のがん研究所による患者100万人を対象にした大規模調査の結果、更年期障害などの治療で女性ホルモンを投与する「ホルモン補充療法」により、乳がんを発症する危険が2倍に増えること分かったという。

2003/08/10
筆者コメントマーク
 がん「予防食」についての話題が、朝日新聞に取り上げられたのを気に、この種の話題について、気になるサイトをご紹介したいと思います。

 ガンの原因は、食餌による影響が35%と一番高いことは、あまり知られていないようですから、この機会に是非とも認識を改めて欲しい思います。【がん予防12か条】が紹介されているが、日本的な奥ゆかしさから抽象的な表現になっていますので、取り様によっては誰もがガンには罹らないと錯覚されるかもしれません。でも、1997年米国癌研究財団が、世界癌研究基金の協力をえて、食品・栄養と癌予防について、世界的見地から、その時点での食事・栄養と癌に関連する調査の総括的な再検討に基づいた報告書を出版しました。それが、「Food,Nutrition and the Prevention of Cancer:a global perspective」(食品、栄養とガン予防: 世界的展望) であり、「がん予防の食生活14カ条」として、具体的な指針として示されています。

▼北海道医師会のページにおける、世界がん研究財団が纏めた「がん予防の食生活14カ条」の解説

国立ガンセンター提唱の「がんを防ぐための12ヵ条

 以上の予防の指針を比較して、食事について見直しの切っ掛けとしていただければ幸いです。

 当サイトでもこの種の話題を数回扱っておりますので、そちらの情報も参照頂けば、更に理解が深まるものと思います。

▼当サイトの「食べてガン予防」の「食生活の影響を指摘する国際ガン予防15か条について

がん「予防食」を小冊子に ベターホーム協会が出版
  http://www.asahi.com/health/life/TKY200308060167.html
     Asahi.com健康健康・生活 2003/08/06
 「食事に気をつけることで、ガンに罹り難い体に」と、財団法人ベターホーム協会が小冊子「がんを予防する料理読本」を出版した。

ベターホーム協会の「がん予防に関する意識調査」の中の「がんを予防する料理読本

2003/08/04
癌治療でどちらかと言えば軽視されている事柄
  http://medwave2.nikkeibp.co.jp/wcs/med/leaf?CID=onair/medwave/tpic/259633
     MedWaveトピックス 2003/07/30 
 MedWaveが6月に実施した「癌治療の将来に関するアンケート調査」において、癌治療において現在、どちらかと言えば軽視されていると考えられる事項について尋ねた結果、
 「癌治療と医療費の問題」             58.6%、
 「癌告知や精神的なサポートも含めた癌の緩和ケア」 56.8%、
 「癌治療の現場における患者教育や患者指導」    55.6%、
 「癌患者の意思」                 49.4%、
 「医師をはじめとする医療関係者の精神的なサポート」45.1% の順で高率であった。
高線量の放射線を胸に受けると乳ガンになり易くなる 
  http://medwave.nikkeibp.co.jp/show/nh/news/259542
   ----日経ヘルス ニュース 2003/07/30 
 NCI(米国立がん研究所)と、カナダ、オランダ、スウェーデン、デンマーク、フィンランド各国の国際協力で行われた研究によれば、30歳以下でホジキン病と診断された女性3817人を対象に、1965〜94年までの30年間に渡るデータにおいて、若いころにホジキン病治療のために、高線量の放射線を胸に受けた人は、低線量の放射線を受けた人、ないし射線を受けなかった人と比較すると、乳ガンに罹る割合が8倍にもなるという。

2003/07/20
大豆食品に乳がん予防効果
  http://www.yomiuri.co.jp/iryou/news_i/20030715so12.htm
     Yomiuri-Online医療と介護 > ニュース  2003/07/15
 みそ汁や豆腐など大豆食品を多く食べる人は、乳がんの発症率が低いことが、厚生労働省研究班の1990年から10年間の岩手、秋田など4県に住む40―59歳の2万人の女性を対象にした調査でわかった。大豆に含まれる植物性ホルモン「イソフラボン」に、乳がんを予防する効果があるとみられる。
亜鉛の過剰摂取は前立腺癌リスクを高める 
  http://health.nikkei.co.jp/hsn/news.cfm?i=20030711hj000hj
     NikkeiNet いきいき健康 米国発ニュース 2003/07/02
 癌関連医学誌「Journal of the National Cancer Institute」の6月2日号に掲載された研究では、亜鉛サプリメントを過剰摂取している男性において、摂取量が100mg/日を超えるか、または使用期間が10年を超える人のリスクが、夫々2.29倍、2.37倍高いことが判明した。

2003/07/05
みそ汁に乳癌の予防効果か、日本のコホート追跡研究が示唆
  http://medwave2.nikkeibp.co.jp/wcs/med/leaf?CID=onair/medwave/tpic/254696
     MedWaveトピックス 2003/06/30 
 みそ汁を3杯/日以上飲む女性は、ほとんど飲まない人よりも、乳癌になる確率が4割少ないということが、日本人の中高年女性約2万人の追跡研究から明らかになった。みそ汁などの大豆食品に含まれる「イソフラボン」という成分に、乳癌を予防する効果があるためとみられている。研究結果は、Journal of the National  Cancer Institute(JNCI)誌6月18日号に掲載された。

▼論文:「「Soy, Isoflavones, and Breast Cancer Risk in Japan」

▼厚生労働省の多目的コホート研究「JPHC」研究概要パンフレット(PDF)

環境省が紫外線の健康影響についてまとめた保健指導マニュアルを作成
  http://medwave2.nikkeibp.co.jp/wcs/med/leaf?CID=onair/medwave/tpic/255367
     MedWaveトピックス 2003/07/03 
 日焼けサロンなどで積極的に肌色を整える人も少なくないが、近年、紫外線の浴びすぎが健康に様々な悪影響をもたらすことがわかってきており、子どもにも適切な紫外線対策が必要という考え方が広がりつつあり、環境省は6月30日、紫外線の健康に対する影響などをまとめた地域保健指導用のマニュアルを公表した。

環境省環境保健部紫外線保健指導マニュアル  → 全ファイル(PDF)

喫煙者はβカロテン入りサプリメントを飲むべきではない、とUSPSTFが勧告
  http://medwave2.nikkeibp.co.jp/wcs/med/leaf?CID=onair/medwave/tpic/255673
     MedWaveトピックス 2003/07/04 
 米国予防医療専門委員会(USPSTF)は6月30日、ビタミンA、C、Eや葉酸などによる癌・心血管疾患予防効果には、十分なエビデンスがないとする勧告を発表した。この内、体内でビタミンAに変化するβカロテンについては、喫煙者などに癌を誘発する恐れがなどがあり、βカロテン単剤、あるいはβカロテンを含むビタミン剤は、癌や心血管疾患の予防目的では摂取すべきでなくという。この勧告の根拠となった臨床研究の解析結果の一部は、 Annals of Interenal Medicine誌7月1日号に掲載された。

2003/06/29
癌は言われているよりも早期に転移している 
  http://health.nikkei.co.jp/hsn/news.cfm?i=20030620hj001hj
     NikkeiNet いきいき健康 米国発ニュース 2003/06/09
 米国科学アカデミー発行の「Proceedings」6月2週号掲載のドイツの研究報告によると、ルードヴィヒ・マクシミリアン大学免疫研究所のChristoph Klein氏らは、転移癌および限局癌双方の乳癌患者から骨髄を採取し、原発腫瘍から骨髄に移動した個々の細胞を分析した結果、それらの細胞の変化が原発腫瘍に比べてはるかに小さかったことから、細胞は極めて初期の段階に原発腫瘍を離れ、時間とともに変異を蓄積して腫瘍化することが判明した。この知見は、新たな転移プロセスが存在する可能性が高まり、癌治療に対する考え方が変わり、転移癌の発見方法や治療方法に影響を及ぼすことになると予想される。
 癌転移に関する従来の考えは、原発腫瘍内の細胞は長い一連の遺伝子変化を遂げた後に、そこを離れて他の部位に移動するとされてきた。
夜勤と大腸癌の微妙な関係 
  http://health.nikkei.co.jp/hsn/news.cfm?i=20030613hj001hj
     NikkeiNet いきいき健康 米国発ニュース 2003/06/04
 米国の癌関連医学誌「Journal of the National Cancer Institute」6月4日号に掲載された最新の研究では、夜間に働く女性に関し、大腸癌発症リスクが高まる可能性が示唆された。15年以上にわたって夜勤をしていた女性は、昼間の仕事が多い女性に比べ、大腸癌の発症見込みが35%高いことが判った。

2003/06/15
抗がん剤の効き目、遺伝子異常で予測 札幌医大グループ
  http://www.asahi.com/science/update/0613/001.html
     Asahi.comサイエンス 2003/06/13
 抗がん剤を使う前に効くかどうか予測する目安となる遺伝子異常を、札幌医科大の豊田実・助手(第1内科)と同大付属がん研究所のグループが突き止めた。患者一人ひとりのがんの特徴を見分けて薬を選ぶオーダーメード治療につながるもので、近く米科学アカデミー紀要に掲載される。
早熟の女性は、乳ガンになり易い 
  http://medwave.nikkeibp.co.jp/show/nh/news/251825
   ----日経ヘルス ニュース 2003/06/12 
 南カリフォルニア大学(ロサンゼルス)のアン・ハミルトン博士らが、6月5日発売の医学誌「ニューイングランド・ジャーナル・オブ・メディスン」に発表した研究結果によれば、思春期に早く入った女性あるいは初潮が早かった女性は、その後に乳ガンになり易く、特に12歳より早く初潮を見た場合は、乳ガンが非常に早く発生していたという。
「早い思春期」は乳癌のリスク?、米の双子研究が示唆  
  http://medwave2.nikkeibp.co.jp/wcs/med/leaf?CID=onair/medwave/tpic/251610
     MedWaveトピックス 2003/06/11 
 乳癌に罹り易い体質を持つ一卵性の双子では、先に思春期を迎えた方が、乳癌と先に診断される確率が高くなるという。乳癌になる時期と、妊娠や閉経の時期とには関連がみられず、より早く女性ホルモンにさらされると、乳癌を早く発症し易くなるとみられる。研究結果は、New England Journal of Medicine(NEJM)誌6月5日号に掲載された。

2003/06/08
ガンと性格は、関係なかった…東北大チーム
  http://www.yomiuri.co.jp/iryou/news_i/20030605so13.htm
     Yomiuri-Online医療と介護 > ニュース  2003/06/05
 「感情を抑え、我慢するタイプの人はガンになり易い」などと唱える学説に対し、東北大は大規模な疫学調査を行い、ガンを発症するかどうかは性格に影響されないとする分析結果を東北大の研究チームがまとめ、性格との因果関係を否定した。
末期大腸がん患者を大幅延命、米企業が新薬開発
  http://www.yomiuri.co.jp/iryou/news_i/20030602so12.htm
     Yomiuri-Online医療と介護 > ニュース  2003/06/05
 ガンの増殖に必要な新しい血管の発生を抑える新薬「アバスチン」が、末期大腸がんの大幅な延命を図ることに、米バイオ企業「ジェネンテック」社が成功し、1日、シカゴで開かれた米がん治療学会で発表した。

2003/05/25
ガン細胞増殖抑制作用はバナナ、リンゴより青汁が強い 
  http://biztech.nikkeibp.co.jp/wcs/show/leaf/CID/onair/biztech/medi/247737
     BizTech 医療・介護・バイオ 2003/05/20
 キューサイは、山口県立大学生活科学部教授の森口覚氏との共同研究により、ヒト胃ガン由来培養細胞株KATOIIIの増殖を抑制する効果が、バナナやリンゴ、キャベツより青汁の方が強いことを見出し、福岡市で開かれた第57回日本栄養・食糧学会大会で5月19日に発表した。

キョーサイニュースリリース >「ケール原料の青汁が腫瘍細胞増殖を抑制する傾向を確認

キョーサイ青汁ってなぁに

ブロッコリーに含まれる前立腺癌の抑制物質 
  http://health.nikkei.co.jp/hsn/news.cfm?i=20030523hj001hj
     NikkeiNet いきいき健康 米国発ニュース 2003/05/14
 前立腺癌は、米国男性の最も一般的な癌であり、毎年およそ3万人が死亡している。数多くの治療法があるが、ほとんどが失禁やインポテンツといった副作用を伴う。生化学誌「Biological Chemistry」6月6日号に掲載された研究では、ブロッコリー類に含まれる3,3'-ジインドリルメタン(DIM)という化学物質が治療に役立つ可能性があるという。
高繊維食の癌予防効果を再確認 
  http://health.nikkei.co.jp/hsn/news.cfm?i=20030513hj000hj
     NikkeiNet いきいき健康 米国発ニュース 2003/05/02
 高繊維食が大腸癌がんのリスクを著しく減少させるという、欧米の2つの研究が英国医学雑誌「Lancet」5月3日号に掲載された。高繊維食の恩恵を疑問視した他の研究に異議を唱えている。
皮膚癌をもたらすもう1つの紫外線 
  http://health.nikkei.co.jp/hsn/news.cfm?i=20030513hj001hj
     NikkeiNet いきいき健康 米国発ニュース 2003/05/02
 紫外線が皮膚癌をもたらすことはよく知られており、その原因が紫外線B(UVB)によるものであることも明らかになっているが、最近の研究で、より深く皮膚の真皮にまで到達して体内の免疫力を弱めるはたらきをする紫外線A(UVA)は、太陽に直接当たっていない部分へも皮膚癌のリスクを増加させることが明らかになった。これは日焼け止めの太陽光防護指数(SPF)が現在のところ紫外線Bのみしか評価されていないためであり、現状の日焼け止め薬は、概ね紫外線Aに対する防護効果は紫外線Bの半分以下であることも判ったという。
ビタミンD化合物が癌細胞死滅に効果 
  http://health.nikkei.co.jp/hsn/news.cfm?i=20030506hj000hj
     NikkeiNet いきいき健康 米国発ニュース 2003/04/23
 乳癌に対する放射線療法は、術前では腫瘍サイズを縮小する目的で、術後では腫瘍の再発を減らす目的でそれぞれ頻繁に行なわれるが、ビタミンD類似化合物を放射線療法に併用することにより、放射線単独で治療するよりも癌細胞がより多く死滅することが実験で明らかになった。

2003/05/18
肺ガンが臭いでわかる−−最新電子嗅覚診断 
  http://medwave.nikkeibp.co.jp/show/nh/news/246641
   ----日経ヘルス ニュース 2003/05/14 
ローマ大学の電子専門家のカラド・ディ・ナターレらが開発した「エレクトロニクス・ノーズ」を使えば、肺ガン患者が息と一緒に排出する特定の物質を嗅ぎとって、肺ガンを診断できるという。

2003/05/12
成人型糖尿病が米国の子どもに急増−−将来が心配肥満だとガン死の割合が高い−−90万人調査 
  http://medwave.nikkeibp.co.jp/show/nh/news/245888
   ----日経ヘルス ニュース 2003/05/09 
食物繊維に大腸癌予防効果あり 
  http://medwave2.nikkeibp.co.jp/wcs/med/leaf?CID=onair/medwave/tpic/245945
     MedWaveトピックス 2003/05/09 
 食物繊維が大腸癌を予防しないという研究結果が発表されていたが正反対の結果となる「食物繊維の大腸癌予防効果」を、肯定する大規模観察研究2報がLancet誌5月3日号に掲載された。その理由として予防効果が現れた群では、食物繊維の摂取量が過去の報告例よりも多く、線維を摂取する食物にも違いがあったため。
ここ十年の米国では子どもや十代の若者が、成人性糖尿病にかかるケースが急増している。理由は「食べすぎ」と「運動不足」。この子どもたちがそのまま成人すると、将来、2型の糖尿病患者が、かなり増え、恐ろしい現象が起きるのではと、専門家らは憂慮している。
肥満だとガン死の割合が高い−−90万人調査 
  http://medwave.nikkeibp.co.jp/show/nh/news/244896
   ----日経ヘルス ニュース 2003/05/02 
米ガン協会(American Cancer Society )が1982年から98年にかけて、90万人の米国人を追跡調査した結果、男女とも肥満しているほどガンで死亡する割合が高いことが判ったという。特に、極端な肥満男性ではガン死の割合が一般より52%高く、極端な肥満女性では62%も高いという。

2003/04/13
乳癌患者に運動の勧め
  http://health.nikkei.co.jp/hsn/news.cfm?i=20030328hj000hj
     NikkeiNet いきいき健康 米国発ニュース 2003/03/20
乳癌と診断された後、患者の日常の身体運動量が診断前に比べ大幅に減少していることが、米国医学誌「Cancer」4月号に掲載された。肥満と乳がんの関係は既に報告されていることより、この知見は重要だ。乳癌と診断された時点で、太りすぎか、又は肥満である女性では、痩せている女性に比べて5年以内の再発が2倍、10年後の乳癌による死亡が60%も高くなるという。
結核を診断する新しい検査法できる 
  http://medwave.nikkeibp.co.jp/show/nh/news/240497
   ----日経ヘルス ニュース 2003/04/07 
英オクスフォード大学の科学者によって開発された検査法によれば、ツベルクリン法よりも正確に結核への感染が判るという。血液検査にて免疫を担うT細胞が活性化しているかどうかを調べ、潜伏期の状態にある人も正確に見つけ出すことができるという。

2003/04/06
アスピリンが大腸ポリープを防ぐ 
  http://medwave.nikkeibp.co.jp/show/nh/news/237699
   ----日経ヘルス ニュース 2003/03/31 
 アスピリンが、大腸(結腸、直腸)にできるポリープの発生を抑制することが、医学誌「ニューイングランド・ジャーナル・オブ・メディスン」に掲載された。

2003/03/31
女性の健康、5万人10年間追跡 ホルモン薬の影響調査
  http://www.asahi.com/health/life/TKY200303290226.html
     Asahi.com健康 2003/03/29
 更年期障害の治療に使われるホルモン薬や生活習慣が女性の健康にどんな影響を及ぼすか――こんな研究を群馬大の林邦彦教授(医療基礎学)らが始めた。女性の健康に焦点をあてた大規模で長期的な研究は国内では例がなく、看護師5万人に協力を求め、10年間調査する予定。主目的の一つはホルモン薬の影響。乳がんのリスクを高めると指摘されるが、効果も副作用も欧米のデータによるのが大半なので日本人での評価を目指すという。
合成エストロゲンのDESは健康に害−−CDC 
  http://medwave.nikkeibp.co.jp/show/nh/news/236547
   ----日経ヘルス ニュース 2003/03/28 
 CDC(米疾病予防管理センタ−)は、流産や早産防止などに使われてきた合成非ステロイド性エストロゲンの「ジエチルスチルベストロール」(diethylstilbestrol)は、ガンと関連があり健康上問題が多いと発表した。
緑茶はホルモン療法不応性前立腺癌に無効、第2相試験結果が発表
  http://medwave2.nikkeibp.co.jp/wcs/med/leaf?CID=onair/medwave/tpic/237143
     MedWaveトピックス 2003/03/20 
 米国Mayo ClinicのAminah Jatoi氏らに依れば、観察研究や動物実験で、前立腺癌に対する予防・治療効果が示唆されている「緑茶」の、進行前立腺癌患者を対象とし臨床試験結果において、緑茶濃縮エキスを6g/日、ホルモン療法に不応性となった進行前立腺癌患者42人に摂取させたが、効果が見られたのは一人だけで、しかも一時的だったということで、「ホルモン療法不応性の進行前立腺癌に対する緑茶の効果は限定的」と結論つけた。

2003/02/23
男のガンのトップは前立腺ガン−−米国  
  http://medwave.nikkeibp.co.jp/show/nh/news/231838
   ----日経ヘルス ニュース 2003/02/21 
 米がん協会(American Cancer Society )は2月13日に、米国における女性のガンのトップは、乳ガン。男性のトップは前立腺ガンで、今年(2003年)は、22万900人が前立腺ガンと診断され、うち2万9000人が死亡するだろうとの予測を発表した。

2003/02/16
観葉植物「オモト」に制がん成分 徳島大の研究グループが発見
  http://www.mainichi.co.jp/news/article/200302/08/002.html
     毎日新聞 > 科学・環境ニュース > 生物・バイオ ・地球科学  2003/01/20 
 徳島大総合科学部の増田俊哉助教授らの研究グループが、観葉植物「オモト(万年青)」にがん細胞の増殖を抑制する成分があることを発見、その成分が有機化合物のロデキシンAであることを突き止めた。実用化されている植物性抗がん剤に匹敵する効力という。


2003/02/12
お茶の種類とがん予防効果/静岡県立大学薬学部 中村 好志
  http://www.wbs.ne.jp/bt/chacha/chs_0002.htm
     (社)静岡県茶業会議所 > お茶の科学(サイエンス) 
▼お茶は種類によってがん予防効果が異なる

    発がんの初期段階に対する効き目を示す『抗変異活性』は、
     粉茶がもっとも強く、次いで釜いり玉緑茶と蒸し玉緑茶であった。

    発がんの二段階目に対する効き目を示す『抗プロモーション活性』は、
    番茶がもっとも強く、次いで茎茶であった。また、番茶を焙じたほうじ茶には全く効果が期待できないことが判った。

    これは、『焼く』ことによってフリーラジカルが生成され、残っている茶成分の効果が相殺されてしまった結果と考えられる。総じて、番茶や粉茶、茎茶に大きな効果が期待できる。

▼お茶は飲み方によってもがん予防効果が異なる

    お茶は飲み方によっても効き目が違ってくる。他見の方から「静岡の人はご飯の前にも、食べている間にもお茶を飲むんですね。普通は、お茶はご飯の後で飲むもんですが…」と言われる。静岡県の胃がん標準化死亡率が低いのは、この辺にも理由がありそうである。

2003/02/02
コーヒー好きの女性、大腸がんの危険度半分 岐阜大が疫学調査
  http://www.mainichi.co.jp/eye/feature/details/science/Medical/200301/19-1.html
     毎日新聞 > 科学・環境ニュース > 生物・バイオ ・地球科学  2003/01/19 
 コーヒーを毎日1杯以上飲む女性は、まったく飲まない人に比べ、大腸がんになる危険度が半分以下だった――。こんな調査結果を、岐阜大医学部の清水弘之教授(がん疫学)の研究グループがまとめた。「なぜか」は未解明だが、コーヒーが大腸に何らかのよい効果を与える可能性を示しているという。


2003/01/26
各界の専門家 がんを語る本出版  
  http://www.yomiuri.co.jp/iryou/news_i/20030126so11.htm
     Yomiuri-Online医療と介護 > 医療ニュース  2003/01/26
がん患者やその家族のために、医療や看護、カウンセリングなどの専門家がそれぞれの立場からがんという病気を語った本「がんに罹った自分とのつきあい方」(中央公論新社、1600円)が出版された。がん研究の最前線から患者の心や暮らしを支える試みまでがわかりやすくまとめられている。

ガン専門医が選んだガン患者のための「ガン・サプリメント辞典」  
  http://www.mmjp.or.jp/ohji/books.htm
     Ohji Inter Health > 推薦図書 
 サプリメント療法は最終手段ではなく、最良の選択である。但し、何種類もの抗ガン剤食品をやみくもに組み合わせれば良い訳ではなく、高額なものだから良いわけでもない。 ガン専門医が選んだ抗ガン食品を紹介。
 この書籍には、私も愛用するサプリメント「フレッシェンモア」が紹介されています。

2002/12/09
にがり:成分に抗がん作用 熊本県立大教授ら解明
  http://www12.mainichi.co.jp/news/search-news/866112/96c689u-0-1.html
     毎日新聞 2002/11/14 
天然塩に含まれる「にがり」成分に抗がん作用があることを、熊本県立大学の奥田拓道教授(生化学)らの研究グループがマウスの実験で明らかにした。副作用はほとんどなく、研究が進めば、がん治療への応用も期待できるという。那覇市で15日から始まる日本体質医学会で発表する。


2002/11/17
「癌と闘う姿勢が予後を左右」説に確たる根拠なし
  http://medwave2.nikkeibp.co.jp/wcs/med/leaf?CID=onair/medwave/tpic/216779
     MedWaveトピックス 2002/11/14 
『精神力が病気に影響するという、いわゆる「病は気から」との見方について、こと癌に関しては必ずしも当てはまらないようだ。癌患者の生存 期間や再発の有無と、「ファイティング・スピリット(闘志)」や「無力感、絶望感」など精神状態との関連を調べた研究論文の、網羅的な分析による。研究結果は、British Medical Journal(BMJ)誌11月9日号に掲載された。』という記事。
弱火でじっくり料理、健康のもと=米研究 
  http://biztech.nikkeibp.co.jp/wcs/leaf/CID/onair/biztech/medi/216451
     BizTech 医療・介護・バイオ 2002/11/12
 低脂肪・低糖分の食事を心がけることは良いことだが、心臓病や糖尿病、その他の疾患につながるのは、食べ物自体ではなく、その調理法だとする研究が米国で発表された。この研究は、糖尿病患者24人を対象に、同一の食料を調理法を異にして与えた結果、判明したという。
 炒めるとか焼く、電子レンジを使う場合など、高温で調理したものが体内に入ると、疾患につながり、低温でゆでたり蒸したりしたものは、その作用が比較的少ないという。その犯人はAGEs(advanced glycation end products)。 AGEsは、糖分、脂肪、タンパク質の相互作用で形成され、強火で調理するとすぐにできるという。この物質はブドウ糖の作用で自然発生的に生じ、非常に有害で、AGEsは細胞を刺激し、タンパクを形成させ炎症につながる。

2002/11/11
実は高い?がん生存率
  http://www.yomiuri.co.jp/iryou/news_i/20021105so13.htm
     Yomiuri-Online医療と介護 > 医療ニュース  2002/11/05
 がんにかかった人の生存率は今まで考えられていたより高いという調査結果を、ドイツ老化研究センターのヘルマン・ブレンナー博士がまとめた。米国の乳がん患者の15年生存率は、58%→71%へ。精巣がんは86%→91%に、卵巣がんも49%→55%に増えた。
発がん性指摘のアクリルアミド ポテトチップスにも
  http://www.yomiuri.co.jp/iryou/news_i/20021101so12.htm
     Yomiuri-Online医療と介護 > 医療ニュース  2002/11/01
 ポテトチップスなど高温で調理された炭水化物を含む食品に、発がん性が指摘される化学物質「アクリルアミド」が含まれることを確認した。一方、ご飯、パン、マッシュポテト、せんべいなどからは検出されないか、ほとんど検出されなかった。


2002/11/02
ポテトチップ、最多検出 発がん性指摘アクリルアミド
  http://www.asahi.com/life/health/cancer/news/K2002110200245.html
   ----Asahi.com > 生活 > 健康・医療 2002/11/02 
『発がん性が指摘されるアクリルアミドが国内の食品にどれぐらい含まれているのか――。厚生労働省は31日、初の調査結果を公表した。アクリルアミドは炭水化物を多く含む食品を揚げたり焼いたりすると発生することが分かっているが、ポテトチップスやフライドポテトで含有量が比較的高く、蒸したりゆでたりした食品からは検出されなかった。』という、記事。
高温調理食品に発がん物質
  http://www.yomiuri.co.jp/04/20021031it13.htm
     Yomiuri-Online社会  2002/10/31
 厚生労働省は31日までに、ポテトチップスなど高温で調理された炭水化物を含む食品に、発がん性が指摘される化学物質「アクリルアミド」が含まれることを確認した。スウェーデンなど欧米では食品からの検出が相次いで発表されており、国内で調査を急いでいた。  厚労省は「ただちに健康被害が出るものではない」とした上で〈1〉揚げ物や脂肪分の多い食品の過度な摂取は控え、バランスのいい食事を心がける〈2〉炭水化物の多い食品を焼いたり、揚げたりする場合、長時間、高温で調理しない――などを呼びかけている。

  http://www.mhlw.go.jp/houdou/2002/10/h1031-2.html
     厚生労働省 > 報道発表資料 2002年10月 2002/11/01

  http://www.mhlw.go.jp/topics/2002/11/tp1101-1.html
     厚生労働省 > トピックス・医薬局 2002/11/01
  http://www.techno-forum21.jp/study/st020226.htm
    テクノ・フォーラム21 > 最近の開催実績 2002/02/14
審良(あきら)静男氏 大阪大微生物病研究所 教授  講演より

オリジナルサイトの画像にLinkしています。『体の免疫系を使って、がんやアレルギーを治す「免疫療法」が注目を浴びている。カギとなるのは「TLR(トール・ライク・レセプター)」と呼ばれるたんぱく質。免疫系の主役となる細胞の表面にあり、これをうまく操り免疫系を思いのままにできれば、画期的な「がんワクチン」「アレルギー薬」ができるかもしれない。
 免疫系は、体内に侵入した細菌やウイルスなどの異物を攻撃して排除する。何種類もの免疫細胞があって役割を分担しているが、大きく分けると、異物を見つけ出す「監視役」の「樹状細胞」、その情報をもとに異物を攻撃する「実動部隊」となる「T細胞」がある。がん細胞は、普通の細胞と微妙に違う。免疫系が弱いと、微妙過ぎて監視役の目をすり抜ける。一方、アレルギーは攻撃力が強過ぎると起こる。例えば花粉症は、スギ花粉に対する免疫系の過剰反応だ。免疫力を上げてがんを、過剰攻撃を抑えてアレルギーを治すのが「免疫療法」ということになる。
 体内では、免疫系の実動部隊の主役「T細胞」が変化した「Th1細胞」が、細菌、がん細胞に対する免疫を増強している。Th1増産のカギは免疫系の監視役「樹状細胞」の表面にあるTLRという受容体が病原体などの一部(抗原)をとらえると、「Th1細胞」は増え始める。T細胞はこのほか、異物に対する抗体産生を活性化する「Th2細胞」にも変化し、これが増えすぎるとアレルギーを引き起こす。
 「細菌感染したがん患者の方が治療成績がいい」という事実を、米国の外科医ウィリアム・コーリー氏が見つけた。理由は、免疫系の能力向上。細菌感染で免疫系が活気づき、がん細胞を敵と見分けて攻撃するからだ。TLRというたんぱく質は、監視役の元締「樹状細胞」の表面にあり種類は複数あり、これまでに十種類が判明している。それぞれのTLRは、病原体の様々な特徴を見分け樹状細胞を厳戒態勢にすることにより、実動部隊のT細胞が病原体ごとの戦闘に適した「Th1」という状態に変わる。
 審良さんは9番目の「TLR9」の働きを一昨年末解明した。TLR9は、細菌中のCpGと呼ばれる遺伝子の断片を異物と認識する。人工的にCpGを作って体内に入れれば、Th1がどんどんでき、がんを攻撃することができるかもしれない。
 アレルギーの原因となるTh2を減らすにはTh1を増やせばいい。実際、前出のCpGを使ってTh1を増やし花粉症を和らげる薬の試験が米国で進む。やはり樹状細胞の表面にあるTLR7を別の物質で刺激する手法も開発中で、同じTh1でも、ウイルスをたたく能力を持つインターフェロンを作るTh1を増産する。
 同じく米国の例だが、このTLR7刺激法で、性器に水膨れができる性器ヘルペスウイルス治療の塗り薬が開発され、実用段階にある。さらに、慢性関節リューマチのような自己免疫疾患は、Th1過剰が原因のため、詳細な免疫系の仕組みが分かりTh1を抑える方法が見つかれば、治療につながるかもしれない。』



2002/10/28
ピロリ菌たんぱく質が胃がん発症率を左右――北大など、東アジア型確認
  http://health.nikkei.co.jp/news/top/topCh.cfm?id=20021022e3mi00q222
     NikkeiNet いきいき健康 最新ニュース 2002/10/23
 北海道大学と福井医科大学の研究グループは、発がん作用のあるヘリコバクター・ピロリ菌が感染した胃の中で使うたんぱく質の違いを詳しく調べた結果、アミノ酸配列に東アジアと欧米で違いがあることを解明した。胃がんの予防診断や治療法の開発につながると期待される。

肝がん組織にピロリ菌――「発症に関与も」慈恵医大助教授ら
  http://health.nikkei.co.jp/news/top/topCh.cfm?id=20021019e3mi003919
     NikkeiNet いきいき健康 最新ニュース 2002/10/19
 胃がんとの関係が指摘されているヘリコバクター・ピロリ菌が、肝臓のがん組織のみに存在することを、慈恵医大微生物学第一教室の中村真理子助教授と、大学院生の伊藤恭子さんらが見つけた。

2002/10/19
がん患者の4割が健康食品など代替療法を利用
  http://health.nikkei.co.jp/news/top/topCh.cfm?id=20021019e3mi004919
     NikkeiNet いきいき健康 最新ニュース 2002/10/19
 がん患者の約4割が、健康食品や漢方などを「代替療法」として利用していることが、全国の約3000人を対象にした厚生労働省研究班の調査で分かった。

乳ガンの自己触診に「効果なし」の新研究発表
  http://medwave.nikkeibp.co.jp/show/nh/news/211180
   ----日経ヘルス ニュース 2002/10/11 
『自分で乳房を触れて、しこりなどの変化がないかどうかを調べる乳ガン自己診断法は、患者にとっても、医師にとっても時間の無駄で意味がないとの報告があった。』という記事。


2002/10/06
大腸がん予防、食物繊維「効果なし」
  http://www.asahi.com/life/health/medical/K2002100200692.html
   ----Asahi.com > 生活 > 健康・医療 2002/10/02 
『食物繊維をとっても大腸がんの予防には効果がないという調査結果を、兵庫医大の石川秀樹助手の研究グループが1日、東京で開かれた日本癌学会で発表した。これまでの「常識」を覆す内容となった。一方、乳酸菌については、大腸がんの悪性化を防ぐ働きがあることもわかった。』という、記事。

 この記事に依ると、米国でも食物繊維が大腸がんに効果が無いという結果が出ており、追認する格好となっている。又乳酸菌はすべてのものが効くわけではなく、今回の乳酸菌は、体内から採られた特定の株。
筆者コメントマーク
 この9年間の調査は、「食事指導のみ」「食物繊維を含む小麦ふすまビスケットを食べる」「乳酸菌の粉薬を飲む」「両方をとる」の4グループに分け、便と大腸の内視鏡によるポリープの検査に依ったものだが、「食物繊維を含む小麦ふすまビスケット」だけで食物繊維は効果は無いと断定するには早計とも思えますが、皆さんは如何お感じになりますか。

 でも、乳酸菌が効果があるという結果は、このページにとっても朗報ですね。

身長と大腸癌罹患率に相関、前向きコホート研究で確認
  http://medwave2.nikkeibp.co.jp/wcs/med/leaf?CID=onair/medwave/tpic/209794
     MedWaveトピックス 2002/10/03 
『岐阜県高山市で行われた住民対象の前向きコホート研究で、背が高い人ほど大腸癌の罹患率が高いことがわかった。』という記事。

 動物実験では、成長期に栄養制限を加えると、身長が低くなると同時に発癌率も下がることが確認されているが、日本で身長と大腸癌の関連性を調べた疫学研究は初めてだという。

ピロリ菌、早期感染ほど胃がん発生高率
  http://www.yomiuri.co.jp/iryou/news_i/20021001so12.htm
     Yomiuri-Online医療と介護 > News  2002/10/01
『胃がんの発生、進行に大きくかかわるヘリコバクター・ピロリ(ピロリ菌)に感染する時期が早いほど、胃がんの発生率が高まることが、愛知県がんセンター(名古屋市)の立松正衛・腫瘍(しゅよう)病理学部長らの研究でわかった。国内では成人の6〜7割がピロリ菌に感染しているといわれるが、除菌の時期も早ければ早いほど胃がんになるのを抑える効果が高いことも確認された。 』という記事。

 上記情報は、ネズミを使った実験結果です。


2002/09/29
結核の新規患者は2年連続減少、高齢者の割合は増加傾向−−厚労省の集計結果から
  http://medwave2.nikkeibp.co.jp/wcs/leaf?CID=onair/medwave/a015/207961
     MedWaveトピックス 2002/09/24 
『厚生労働省は9月19日、全国の保健所からの報告をまとめた「2001年結核発生動向調査年報集計結果」(概況)を公表した。新規登録患者に占める70歳以上の高齢者の割合は39.7%(対前年比0.9ポイント増)で、増加する傾向にある。ただし、罹患率をみると、70歳代は75.3(同11.9減)、80歳以上が120.8(同9.3減)と少なくなっており、高齢者の割合が相対的に上昇している。』ということです。

厚生労働省の「平成13年結核発生動向調査年報集計結果(概況)」のページ

  → 「年次別結核の統計(結核発生動向調査年報集計結果)


2002/09/16
カロチノイドの発ガン抑制効果に米NCIも注目 
  http://biztech.nikkeibp.co.jp/wcs/leaf/CID/onair/biztech/medi/205978
     BizTech 医療・介護・バイオ 2002/09/11
『混合カロチノイドを毎日20mg、5年間摂取したら、肝炎が肝ガンに進展するのを半分以下に抑制できたというわが国で行われたケモプリベンション介入試験の成果が注目を集めている。』という記事。

 9月7日の日本脂質栄養学会のシンポジウム「古くて新しい機能性食品成分:カロチノイド」で、京都府立医科大学生化学教室教授の西野輔翼氏が言及。

ディーゼルの排ガスは肺ガンの原因になる−−米環境保護局 
  http://medwave.nikkeibp.co.jp/show/nh/news/205509
   ----日経ヘルス ニュース 2002/09/09 
『米環境保護局(EPA)は、9月3日に「ディーゼルエンジンからの排出ガスを長期間吸い込んだ人は、肺ガンを引き起こす可能性がある」という研究報告を発表した。』という記事。

 何十年もかけて研究した結果導き出した結論だが、調査対象のエンジンは、1990年代半ば以前に製造された旧いもの。現在のエンジンは、改良によりクリーンになっていると注記している。


2002/08/18
ホルモン補充療法と発がん率 関係解明へ 
  http://www.yomiuri.co.jp/iryou/news/ne281709.htm
     Yomiuri-Onlineからだ/けあ > News > 医療 2002/08/17
『乳がんの発ガン率を高めるとして、先ごろ米国で大規模な臨床試験が中止されたホルモン補充療法(HRT)について、欧米では60年の実績があるが、日本は使用実績が少なく国内におけるホルモン剤使用と健康に関するデータが無かったなかったこともあり、文部科学省のがん研究班は、追跡調査を来月にもスタートさせる。 閉経で女性ホルモンのエストロゲンの分泌が急速に減って更年期障害は起こるが、HRTはこれを補って症状を緩和しようという治療法。』という記事。
大腸ガンの予防に葉酸がいい
  http://medwave.nikkeibp.co.jp/show/nh/news/200542
   ----日経ヘルス ニュース 2002/08/12 
 『サプリメント(栄養補助食品)の一つである葉酸が、大腸ガンのうち結腸ガンの予防に有効であることがわかったとアイルランドの研究者が報告した。』という記事。

2002/07/14
ホルモン補充療法は「がん発生率高める」−−米国立衛生研究所、臨床試験を中止 
  http://www.mainichi.co.jp/eye/feature/details/science/Medical/200207/11-1.html
     毎日新聞 > 科学・環境ニュース > 医療・生殖・生理学 2002/07/11 
『米国立衛生研究所(NIH)は、心臓病などの予防を目的に、閉経後の健康な女性に2種類のホルモンを投与するホルモン補充療法の大規模な臨床試験を中止すると発表した。ホルモン投与を受けた女性の乳がんなどの発生率が高まることが分かり、害が効果を上回ると判断したもので、ホルモン補充療法を受けた女性は、擬薬投与者に比べて、乳がんが26%、血管系心臓疾患が29%、卒中が41%、肺の血栓が2.13倍も増えた。』

ホルモン補充療法、長期間投与で乳がんの危険
  http://www.asahi.com/life/health/medical/K2002071100249.html
   ----Asahi.com > 生活 > 健康・医療 > 医療・健康ニュース 2002/07/11 
『更年期の症状を和らげ、動脈硬化などの予防効果もあるホルモン補充療法(エストロゲンとプロゲステロンという女性ホルモン)を長期的に続けると、乳がんなどの危険を高めるとして、米国立保健研究所(NIH)は9日、大規模臨床試験を中止すると発表した。日本でもホルモン補充療法を受ける女性が増えており、議論を呼びそうだ。』という記事。

トマトの抗がん成分を増やす・米パデュー大学の研究チーム 
  http://health.nikkei.co.jp/news/hea/heaCh.cfm?id=20020709eimi059909
     NikkeiNet いきいき健康 最新ニュース >健康 日経産業新聞 2002/07/10
『米パデュー大学の研究チームは、がんを抑える作用のある抗酸化物質リコピンの多いトマトを開発した。酵母菌の遺伝子を組み込んでリコピンを従来品種の3.5倍に増やした。リコピンは細胞組織を傷つけてがんを引き起こすとされる活性酸素の働きを弱める。悪玉コレステロールを減らすため心臓病の予防にも効果があるという。』、という記事。


2002/06/23
「ストレスが乳癌再発のリスクを高める」説に確証なし
  http://medwave2.nikkeibp.co.jp/wcs/med/leaf?CID=onair/medwave/tpic/191249
     MedWaveトピックス 2002/06/17 
ストレスと乳癌の再発には関連性があるとの報告は症例対照研究で複数報あったが、前向き観察コホート研究では逆の結果となり、日常生活でストレスのかかる経験をしても、乳癌の再発には影響しないことが、明らかになった。この研究結果は、British Medical Journal(BMJ)誌6月15日号に発表された。

でんぷんを揚げるとが発ガン物質になる− 欧州で波紋
  http://medwave.nikkeibp.co.jp/show/nh/news/190559
   ----日経ヘルス ニュース 2002/06/13 
『2002年4月に、スウェーデン政府が、「でんぷんを揚げたり、焼いたりすると、アクリルアミド(acrylamide)という発ガン物質が形成されることがある」と発表したが、ノルウェーの国立食品衛生局でも、30品目の食品を調べてスウェーデンの調査結果を確認する結果を得たと6月6日に発表した。このアクリルアミドが加工食品に含まれていることについて、ポテトチップには高い濃度で、フレンチフライには中程度の濃度で、パンには低濃度で含まれているという。このアクリルアミドは、ネズミに対しては、実験ではガンを引き起こすことがわかっているが、人間に発ガン性があるかどうかは確認されていない。 』と、報じている。


2002/06/02
新抗がん剤、日本が世界初承認へ
  http://www.asahi.com/life/health/cancer/news/K2002052902076.html
   ----Asahi.com > 生活 > 健康・医療 2002/05/29 
『厚生労働省は、24日、英国アストラゼネカ社が開発した飲み薬の肺がん用の新型抗がん剤「ゲフィチニブ(商品名・イレッサ)」の輸入を承認する方針を決めた。7月上旬までには承認される見通しで、一般に新薬を認めるのが遅い日本が、世界で最も早く承認することになるという。この抗がん剤は正常な細胞も攻撃してしまう従来の抗がん剤と異なり、がん細胞のみを標的にするために、非小細胞肺がんに効果があり、重い副作用も少ないとされる。』という記事。

2002/05/06
カルシウム摂取が結腸がんを防ぐ
  http://medwave.nikkeibp.co.jp/show/nh/news/176491
   ----日経ヘルス ニュース 2002/03/26 
『カルシウムを十分摂取している人は結腸ガンが少ない−−こんな報告をハーバード大学公衆衛生学部のカナ・ウー博士らの研究チームが行った。女性88,000人、男47,000、計135,000人を対象に食事と大腸ガンとの関係を1980年代から調べた。カルシウムを1日700〜800mg摂取 している人では、腹部左側の下行結腸にできるガンが40〜50%少なかった。』と、報じている。

2002/04/01
1日ビール大瓶1本で大腸ガン抑止 キリンビールなどラット使い研究  
     http://www.mainichi.co.jp/eye/feature/details/science/Medical/200203/27-1.html
     毎日新聞 > 科学環境ニュース > 医療・生殖・生理学  2002/03/27
『適量のビールを毎日飲んでいると、大腸がんの発症が抑えられる可能性のあることが、キリンビールと国立がんセンターのラットを使った共同研究で分かった。 』、という記事が、発表されました。

 これはあくまでもラットを使った動物実験の結果であり、これを体重換算にて単純に人間に当てはめた場合に、「1日ビール大瓶1本で大腸ガン抑止」という表現になるのですが、現実的に40歳過ぎから運動もせずに毎日ビール大瓶1本も飲むような生活をしていたら、肥満・痛風になってしまうと思います。
 この種の情報は、もっと正確に伝えなければなりませんので、早速キリンビールのサイトに立ち寄って、詳しい情報を入手しましたのでご紹介いたします。

キリンビール > 麦酒研究最前線〜カラダとビールのいい関係
  http://www.kirin.co.jp/active/R&D/index.html

発ガンプロセスに対するビールの抑制作用オリジナルサイトの画像にLinkしています。
     最近の疫学的な研究では、アルコールの適量摂取が発がんリスクを低減させるとの報告がされる中で、ビールの発がんプロセスへの効果を調べるために発がん剤投与ラットにビールを摂取させる動物実験を行い、その結果、ビールによってイニシエーション段階(初期段階)、プロモーション段階(促進段階)を経て形成される前がん病変や腫瘍の形成が抑制されることが分かった。
     この抑制効果は、ビール中のホップや麦芽に由来する成分によることも明らかとなった。

     又、肉や魚などの焦げた部分に含まれるヘテロサイクリックアミン(HCA)と総称される発ガン物質によるDNA損傷を、ビールが抑制することが分かった。また、この抑制作用にはホップや麦芽に由来する成分が寄与していることも明らかとなった。

ビールの有する抗酸化作用
     ビールは赤ワインに次ぐ高ポリフェノール飲料である。その作用について、ビールの試験管内での抗酸化活性は、アルコール換算で等量の赤ワインの約1/5分、ポリフェノール含量も約1/2程度でるにも拘わらず、体内に摂取された後の抗酸化活性が同等であるとの結果が、動物実験で得られた。
     又、ビタミンE欠乏食により、酸化ストレスを高めた動物においても、ビールの摂取により、赤ワインと同程度に血液の酸化が抑制されることも明らかにされた。

     これらの結果より、ビール中の何らかの成分が生体内で高い抗酸化活性を示す可能性を示している。 

 上記の情報からは、ビールに含まれるホップや麦芽に由来する成分が有用に作用して、赤ワインにも劣らぬ抗酸化作用を示しているようであり、これからは飲むアルコールをビールからワインへ切り替えることを検討していたビール党の私にとっては、非常に心強い情報となりました。

 アルコールと健康の関係は「Jカーブ」で示されているように、飲まないよりも飲んだほうが良いのですが、いずれに致しましても、ビールもワインも適量を飲むことが前提ですので、定期的に体重を量りながら適正体重を維持しながら、飲みすぎに注意して嗜むことが肝要です。

 痛風気味で尿酸が高い方には、プリン体が多く含まれているビールはお奨めできないのが残念です。
 一旦体内に取り込まれたプリン体は速やかに尿酸となり、なかなか排泄されないで腎臓に大きな負荷を掛けるいうことですので、肝機能を高める腸内細菌の中の善玉菌を増やす食生活する工夫のほかに、肉類、魚類や臓物などプリン体を多く含む食品を控え、野菜果物を増やすことや、水分を沢山とって尿の量を多くする工夫をされることが必要のようです。

≪参考≫
「尿酸値が高め」といわれたらどう考える? <<国立栄養研究所 の 「リンク DE ダイエット

お酒のJカーブ(適量が良い)  << helthクリック

「Jカーブ」が証明する適量飲酒の効用 <<キリンビール<<お酒と健康 ABC辞典

Jカーブ効果


2002/03/16
ケチャップ、トマトソースが前立腺ガンを予防する 
   http://medwave.nikkeibp.co.jp/show/nh/news/174336
   ----日経ヘルス ニュース 2002/03/13 
『米国の40歳から75歳までの男性4万7000人以上の調査において、ケチャップ、トマトソースなど、トマトをベースにした加工食品を週二回以上食べている男性は、そうでない人に比べて前立腺ガンに罹る率が36%ほど低いことがわかった。』と、報じている。
卵巣ガンの早期診断が一滴の血液でできる 
   http://medwave.nikkeibp.co.jp/show/nh/news/169794
   ----日経ヘルス ニュース 2002/02/15 
『卵巣ガンにかかっているかどうかを調べる新たな血液検査ができ。この新血液検査は、卵巣ガンがあると特徴的に増える5種類のたんぱく質の血液中のパタ ーンを調べるもので、米国立ガン研究所(NCI)などの科学者たちが英医学誌「ランセット」のウエッブサイトで報告した。』と、報じている。

2002/02/24
特報・がん: 免疫力の強弱で発がんに差 NK活性を調査  
     http://www12.mainichi.co.jp/news/search-news/845390/96c689u97cd-0-13.html
     毎日新聞 2000/10/01
『生体の免疫力の指標の一つである「NK活性」が強い人と弱い人では、がんになる率に2倍近くの差が出ることが、埼玉がんセンター研究所の中地敬さん (がん分子疫学)らの研究で分かった。埼玉県の一般住民約3500人を11年間追跡調査した結果で、4日から横浜市で開かれる日本癌(がん)学会で発表する。免疫力の個人差と発がんリスクとの関係を、一般人の追跡調査で実証したのは世界で初めて。「緑黄色野菜の摂取や適度な運動でNK活性を高めることががん予防につながる」』、という記事を見つけました。

≪記事要約≫

 NK細胞は、がん細胞や感染細胞などを殺す性質を持つことから、NK活性は、免疫をつかさどるリンパ球のうち、ナチュラルキラー(NK)細胞の働きの強さを表すことになる。

 この調査は、1986年に、埼玉県内の40〜80歳の男女約3500人から血液中のNK細胞を採取し、がん細胞と混ぜて、そのNK細胞が何%のがん細胞を殺すかを調べて、各人のNK活性の強さを求めた。調査に参加した人を97年まで11年間追跡調査し、発がんの有無を確かめたもの。

 NK活性の強さを、「高」「中」「低」と三つのグループに分けて分析した。
  ・ 「高」と「中」のグループでは、「がん」に罹ったた率は、女性はいずれも2%、男性 は各7%、6%。
  ・「低」のグループでは、女性4%、男性9%と明らかに高かった。

 さらに年齢や喫煙、食習慣などの影響を取り除くと・・・・
  ・「低」グループの人は、 「高」「中」グループに比べ、男性で約1・7倍、女性は約2倍、「がん」に罹り易いという結論が出た。

 「NK活性」は、緑黄色野菜を多く食べたり、適度な運動で高くなるが、喫煙や肥満で低くなり、生活習慣に影響される。

≪関連記事≫

特報・NK細胞: お年寄りグループ活動、がん細胞に免疫高める  
     http://www12.mainichi.co.jp/news/search-news/845391/96c689u97cd-20-26.html
     毎日新聞 2000/01/06
     高齢者にとって、地域のグループ活動は、余暇の有効活用だけでなく、NK細胞等を活性化させて免疫力を向上させるために健康面の効果も大きいという話題。

2002/02/10
中年喫煙者は吸わない人に比べ死亡率が男性で1.6倍  
   http://news.lycos.co.jp/topics/business/jt.html?d=07mainichiF0208m108
   ---- Lycos / ニュース / トピックス / たばこ /2002/02/07 
オリジナルサイトの画像にLinkしております。 『厚生労働省の研究班(主任研究者、津金昌一郎・国立がんセンター研究所臨床疫学研究部長)の調査で、中年の喫煙者は、がんや心臓病になり易く、10年間追跡調査すると、吸わない人に比べ死亡率が、男性で1.6倍、女性で1.9倍も高いことが分かった。』と、報じている。

毎日新聞の全文記事へ
  http://www12.mainichi.co.jp/news/search-news/844438/928694N8bi898c8ed2-0-1.html

がんなどで死亡男性5人に1人 たばこ吸わなければ「防げた」
  http://www.yomiuri.co.jp/iryou/news/ne220707.htm
  ---Yomiuri-Onlineからだ/けあNews

≪関連情報サイト≫
 たばこと健康
   http://dir.lycos.co.jp/medical_health/homemedical/smoke_health/
    --- Lycos / 医療・健康 / 健康・家庭医学 / たばこと健康

 がんなどで死亡男性5人に1人 たばこ吸わなければ「防げた」
  http://www.yomiuri.co.jp/iryou/news/ne220707.htm
  ---Biglobe くらし 健康 ボランティア

    オリジナルサイトの画像データにLinkしております。クリックすると拡大できます
     一日の喫煙本数と肺がん死亡リスクの関係を示すデータです。「長生きするためには一刻も早くたばこをやめることが大切」なのです。煙はかなり強烈な肺がんリスクを振りまく毒だということを認識し、周りの方にその危険を振りまかない配慮をして吸うのが愛煙家の最低限のマナーですが、全く意識していない愛煙家が多いのが現実です。

結腸ガン検査に画期的方法−−遺伝子を調べる 
   http://medwave.nikkeibp.co.jp/show/nh/news/168165
   ----日経ヘルス ニュース 2002/02/06 
日経ヘルスサイトの画像にLinkしております。
『結腸ガンを現在の方法よりも早期から正確に調べる方法が、ジョンズホプキンス大学キンメルガンセンターのバート・ボーゲルスタイン博士らにより開発された。この方法は、便のなかに含まれる結腸ガンの遺伝子を調べるもの。早期の結腸ガンを57%の正確さで判定できたという。しかも、ガンと判定してしまうミスはゼロだった。数年後には、実用化されそうだ。』と、報じている。

≪関連情報サイト≫
 大腸ガン、大腸ポリープは遺伝するか?、
   http://daichou.com/iden.htm
    ---大腸.com

    オリジナルサイトの画像にLinkしております。クリックすると拡大できます。
     ガンには遺伝するガンと遺伝しないガンがあり、同じ消化器のガンでも食道ガン、胃がんは遺伝傾向は強くありませんが大腸がん、ポリープは非常に遺伝傾向が強いガンという説明がなされています。

肉食はガンになりやすい  
   http://medwave.nikkeibp.co.jp/show/nh/news/163324
   ----日経ヘルス ニュース 2002/01/09 
日経ヘルスサイトの画像にLinkしております。
『NCI(米国立ガン研究所)、タフツ大学(ボストン)などの研究チームが、米ネブラスカ州の住民(調査対象:124人ずつの食道ガンと胃ガンの患者、また比較のため健康な人449人を選んだ。)を調査して、肉類や乳製品が中心の食事をしている人は、野菜、果物をたっぷり食べている人と比べると、食道ガンになる割合が3倍、胃ガンになる割合が2倍という結果を出した。』と、報じている。

≪関連情報サイト≫
 あなたの腸が老化している!
   http://www.ktv.co.jp/ARUARU/search/aruroukaSP/roukaSP3a.htm
   ---発掘!あるある大事典#74 老化SP: 腸の老化 1 page

    オリジナルサイトの画像にLinkしております。
     脂肪たっぷりの肉を食べると消化するために胆汁が出ます。この分泌された胆汁酸が便の中に混じっていると、腸内細菌の中の悪玉菌の作用によって二次胆汁酸と呼ばれる発ガン物質に変化し、これが大腸ガンを作ることになるのです。

 腸の不調が現代病を招く
   http://www.best.gr.jp/syukuben.html
   ---日経ヘルス・1999年7月号
    オリジナルサイトの画像にLinkしております。
     このサイトには、大腸ガンの発生メカニズムを説明するイラストが付いており、必見です。

葉酸をたくさん取ると胃ガン防止の効果が  
   http://medwave.nikkeibp.co.jp/show/nh/news/163181
   ----日経ヘルス ニュース 2002/01/08 
日経ヘルスサイトの画像にLinkしております。
『中国の「上海消化器病研究所」のシュン・ドン シャオ博士らは、16匹のビーグル犬を使って、葉酸を大量に取ると胃ガンの発生が抑えられると、発表した。 研究者たちは、「人間については、さらに研究を重ねる必要があるが、おそらく同様の結果になるだろう」と、述べている。 』と、報じている。

≪葉酸についての詳しいページ≫
 葉酸情報のページ」の「Q&A
  http://www.nih.go.jp/~thidemi/q_a.html

     葉酸は、ほうれん草などの葉ものの野菜や果物、豆類、レバーなどに多く含まれています。細胞の分化に不可欠なビタミンB群の水溶性ビタミンです。このため、細胞の分化の盛んな胎児では、特に葉酸が重要ということで、妊娠している方には重要なビタミンといわれています。

2002/02/03
  http://www.lnet.info/
Link元のオリジナル画像を参照しています。
エルねっとの“エル”は、Lung(肺)、Life(命)、Link(輪)という、 “L”で始まる3つのテーマを表している。

 エルねっとは、肺がんの標準的治療の確立に取り組む専門医を中心としたグループである 西日本胸部腫瘍臨床研究機構(WJTOG)アストラゼネカ株式会社の協力により運営されてる。


Lungトピックス

Lifeスクエア
     読んで、見て、知ることだけではなく、 あなた自身が参加できるページ。 肺がんに関する皆さんの意見を紹介するエルねっとノートやドクターコラムがあります。

    ドクターコラム

    エルねっとノート


2002/01/28
抗生物質を使い過ぎた所為で猛威を振るう耐性菌や恐怖の生物兵器テロにもバクテリオファージなら勝てるかもしれない
     http://www.nwj.ne.jp/public/toppage/20011226articles/ST_med.html
     ------ニューズウィーク日本版  2001年12月26日号 P.60 
オリジナルサイトの画像です。 便利な抗生物質を安易に使い過ぎた結果、最近では強力な耐性をもった新型の菌が次々と登場し、死者が出ているが、忘れかけていた「ファジー療法」が、今注目されているという、Newsweekの記事。

 新しい抗生物質の開発が追いつかない状況になっている中、結核菌やサルモネラ菌、さらには炭疽菌にも対抗できるファージの研究が世界各地で進んでいるという。
 ファージは抗生物質に取って代わる特効薬ではないが、従来の治療法にプラスする重要な治療法の一つではあることは確かであり、今のペースで耐性菌が増え続ければ、ファージに頼るしかない患者も増えていくだろうと思われる。

 専門家に依れば、ファージは細菌を標的にして働くのであって、人間の細胞には影響がないというが、生きたウイルスをそのまま投与することに不安を感じる医師も少なくは無く、普及へのハードルになりそうだ。

≪記事の要約≫

 『ジャズ・ミュージシャンのアルフレッド・ガートラー(45)は1997年、コスタリカでハイキング中に転んで足首を骨折。ブドウ球菌に感染し、ひどい炎症を起こした。血流が悪く薬が患部に届かないため抗生物質は効かなかった。足を切断するしかないと宣告された彼は、専門書や雑誌を読みあさり、旧ソ連では数十年の実績があるバクテリオファージ療法を見つけた。 これだと思ったガートラーは2月、グルジアの首都トビリシにあるエリアバ研究所へ飛んだ。バクテリオファージ(特定の病原菌を殺すウイルス)を足首の患部に植えつけると、感染症は3日で完治した。 地球を半周しなくてもバクテリオファージ療法を受けられる日が、遠からず来るかもしれない。』という、書出しで始まる。

  • 意外に古くからの歴史
       初めて重症の赤痢患者4人にファージが投与されたのは、80年以上も前のパリでのこと(全員が回復)。この治療法が知られるようになったのは、シンクレア・ルイスの小説『ドクターアロースミス』(1925年)がきっかけという。
       かつてのドイツ軍やソ連軍の兵士たちは、ファージを詰めたガラス瓶を救急箱に入れて携帯していた。アメリカの製薬会社イーライ・リリーが7種類のファージ調合薬を売り出したが、1940年代に入ると、扱いやすい抗生物質の登場と普及と共に、ファージは忘れられた存在となっていた。
  • 副作用のリスクも低い
       ファージは、例えればレーザー誘導ミサイルのように、特定の標的を狙い撃ちする特性がある。特定のファージは特定の細菌の特定のサブグループしか殺さない。 一方、抗生物質は大量破壊兵器に似て、一発でさまざまな種類の細菌を殺してしまう。ファージの場合は、処方する前に正確な診断を下す必要がある。
       ファージは特定のタイプの細菌に取りついて攻撃するウイルスの一種であり、これが病原細菌に取りつき、ついには細菌細胞を破裂させてしまう。 ファージは攻撃対象が限定されているので、エイズや癌治療で免疫力の低下した患者にも安心して投与できる。抗生物質だと良性の細胞まで攻撃してし、2次感染による死を招き易い欠点がある。
       今のところ、ファージ療法でアレルギー反応を起こした患者の報告はない。ファージが土壌や水、植物、人体など、地球上どこにでもいる生物だからだろう。
  • 炭疽菌に対抗する薬も
       ファージに対しても、細菌が耐性を得ることはあるが、新しい抗生物質の開発には何年もかかるが、効果のある新しいファージを分離するには数日あれば足りる。 新薬として承認されたファージが市場に出回るのは早くても3年先になりそうだ。
       エクスポネンシャル・バイオセラピーズは、バンコマイシン耐性腸球菌(VRE)に対するファージ新薬の臨床試験の第1段階を終えたという。 イントラリティックスも重症の皮膚感染の治療に使うファージばんそうこう「ファゴバイオダーム」の特許も申請中だという。
  • ファージはこうして病原菌を攻撃する
       ファージは、抗生物質に代わる有効な治療物質かもしれない。

        1 宿主となる特定のバクテリアを探しあてたファージは、相手の細胞壁に取りつくと、自分のDNAを注入する

        2 DNAの作用でファージが増殖。バクテリア細胞が破裂すると、飛び出した無数のファージは新たな標的を探しに行く


2002/01/06
   http://www.asahi.com/life/health/kenko/0103a.html
   ----Asahi.com > 生活 > 健康・医療 2002/01/03 
『「健康で長生き」はいつの世も変わらぬ願いだが、がんの予防と長寿は、もしかすると両立が難しいかも。米ベイラー医大などのグループが、マウスでのがっかりする実験結果を英科学誌ネイチャー3日号で報告した。 』という記事。

≪記事の概要≫

 代表的ながん抑制遺伝子p53の働きを大幅に高めた変異マウスを作り出した。がんの発生は大きく減ったが、半面、平均寿命も2割近く短くなった。体重や筋肉量も少なく、背骨が湾曲したり骨がもろかったりして、けがの治りも悪かったという。
 p53の主な働きは、細胞分裂を止めたり、DNAが大きく傷ついた細胞を「自殺」させてがん化を防ぐが、p53の機能が過剰になると、皮膚や骨などの組織を補充している幹細胞の分裂まで妨げるためではないか、とみている。

日本胃癌学会、胃癌治療ガイドラインの解説をHPに掲載  
     http://medwave2.nikkeibp.co.jp/wcs/med/leaf?CID=onair/medwave/tpic/160969
     MedWaveトピックス 2001/12/19
『日本胃癌学会はこのほど、今年3月に承認・公開された「胃癌治療ガイドライン」の解説をホームページに掲載した。同ガイドラインは既に、31ページの冊子として出版されており、ガイドラインの一般向け解説書「胃がん治療ガイドラインの解説」も近く刊行する予定だ。』という記事。


2001/12/02
     http://fabbisogno.nih.go.jp/_6228oq44gs0_.nsf/86e37cab724c59a24925632b003c4422/6f76288091f67c6049256632001d2d0e?OpenDocument
     国立栄養研究所・栄研スタッフによる解説論文集 
1.はじめに
2.運動によるDNA損傷の評価方法
3. 運動とDNA損傷の関係を評価した報告
4.運動によるDNA損傷の機構
     これまでの研究結果から推察して、運動とDNA損傷の関係は、運動を行うと酸素摂取量が高まることにより生体内で活性酸素が形成され、その結果としてDNAの酸化損傷が起こるというような単純な機構では起こっていないと思われる。
5. 運動と発癌の関係
     DNA損傷が発癌に関係し、運動がDNA損傷を惹起するのならば、運動により発癌率は高くなることが予想されが、DNA損傷を検出したような過激な運動と発癌率に関する報告はない。しかし、適度な運動と発癌率に関しては、多くの疫学調査ならびに実験動物を用いた研究があり、これらは、運動が結腸癌、乳癌、前立線癌など、種々の発癌を抑えることを示している。
     適度な運動は、心臓血管系の疾病予防だけでなく、発癌の予防にもなるようだ。
6. 運動と生体の抗酸化能
     常に運動を行っている人では、抗酸化に関与する酵素活性が高いこと、LDLが酸化を受け難いことも報告されており、日頃から運動して鍛錬することにより、生体における種々の抗酸化能が高まり、運動を行っても、DNAや脂質の酸化損傷が起き難くなる可能性を示している。また、生体成分の酸化損傷は、抗酸化物質の摂取によっても防御できる。実際、激しい運動により惹起された白血球DNA損傷、血漿の脂質過酸化が、ビタミンEの摂取により抑制されることが報告されている。
7.まとめ
     運動と一言でいっても、その種類と程度は様々であり、運動を行う人の特性によっても、運動の生体に対する影響は異なることが、運動とDNA損傷を検討したこれまでの研究結果が一定していない原因になっていると思われる。現在明らかなことは、

    1)日常運動を行っていない人が、極めて激しい運動を行った条件においては、DNA損傷が惹起される可能性を否定できないこと、
    2)一般の人が行っている適度な運動では、DNA損傷は惹起されず、むしろ癌や心臓血管系の疾病予防になることである。生体には酸化ストレスを受けても、それに対する防御能力が備わっている。それらの防御能は、日常の適度な運動、ならびに適切な食生活を介した抗酸化物質(ビタミンC、ビタミンEなど)の摂取により高まる。

     すなわち、適度な運動と適切な食生活を実践することは、健康の維持増進、癌や心臓血管系の疾病予防につながると考えられる。


2001/11/11
日本脳炎--農畜産業に密接な関係を持つ死亡率の高い脳炎 
   http://biztech.nikkeibp.co.jp/wcs/show/leaf?CID=onair/biztech/rep07/153002
   ----Nikkei BP BIzTech 医療・介護・バイオ  ’2001/11/09 
『日本脳炎(Japanese Encephalitis)は日本脳炎ウイルスが引き起こす、重病の脳炎で、医療環境の整った日本でも発病すれば35%という高い死亡率を持っている。日本脳炎は最も毒性が高いウイルスであり「危険レベル:4」 だ。 ウイルスに感染しても、多くは不顕性感染といって、発病しない状態で終わる。発病率は50人に1人とも1000人に1人とも言われている。とりわけ60歳以上の高齢者が発病すると死亡する確率は高い。日本脳炎ウイルスは蚊によって媒介される。自然界でウイルスを増幅させる動物を増幅動物というが、日本脳炎ウイルスの増幅動物は主にブタだ。』と、報じている。

確かに国内での発病は減少しているが、中国やインドを中心にまだアジアで大きな流行を起こしていて、WHO(世界保健機関)も警戒を解いていない疾患の1つであるという。


2001/11/03
   http://www.gekkan-gan.co.jp/links.html
   ----(株)日本医療情報出版 
「がん」 に関する患者や医師のホームページを紹介しています。


2001/10/28
   http://iij.asahi.com/science/news/K2001102800075.html
   ----Asahi.com 科学・自然  > ニュース速報  ’01/10/28 
『高圧送電線や家電製品から出る電磁波が健康に影響を与えるかどうかの問題で、国立環境研究所(茨城県つくば市)は細胞を使った実験をし、がん抑制作用を持つホルモン「メラトニン」が磁界によって働きを阻害される、という結果を得た。』と、いう記事。

 メラトニンは睡眠など生体リズムを形成するホルモンの一種で、がん細胞の増殖の抑制作用をもつ。この力が低下すると、各種のがん細胞の増加につながるという「メラトニン仮説」が87年提唱され、各国で研究が続いていた。
 メラトニン仮説が国内で追試されたのは初めて。今回の実験結果は、人体への磁界の影響の評価方法を確立する上で、一つの手がかりになるといえそうだ。

 実験は、磁界感受性のある乳がん細胞「MCF7」に人体と同じ濃度のメラトニンを加え、乳がんの増殖が抑制されることを確認し、次に同じ 条件でこのがん細胞を高圧線下や家電製品など日常生活でも経験されるのと同じレベルの1.2〜4μTと、やや強い100μTの磁界に入れた。
 その結果、いずれの場合もメラトニンは細胞の中で抑制作用を低下させ、濃度によっては消失する例もあった。

深夜に起きている女性には乳癌が多い、米国の2研究が示唆 
     http://medwave2.nikkeibp.co.jp/wcs/med/leaf?CID=onair/medwave/tpic/150000
     ------MedWaveトピックス 2001/10/23 
 『夜勤などで深夜起きていることが多い女性では、深夜は眠っている女性よりも乳癌が多いことが、米国で行われた二つの研究から明らかになった。乳癌の頻度は、夜勤の回数や寝室の明るさなど、「深夜にどれだけ光を浴びたか」と量的な相関があることもわかったという。少なくとも女性は、健康のためにも深夜は眠りに就いた方がよさそうだ。研究結果は、Journal of the National Cancer Institute誌10月17日号に掲載された。』、という記事

 研究の一つは、米国Fred Hutchinson癌研究センターのScott Davis氏らが行ったもの。1992年11月〜1995年3月までの間に乳癌と診断された女性813人を対象に、症例対照研究を実施。その結果、乳癌になった人とならなかった人とでは、特に睡眠状況に大きな違いがあることが判明。
 乳癌の人では、1.夜勤などのため深夜1〜2時に起きている、2.寝室が明るい−−という二つの特徴があることがわかっ た。
 乳癌のリスクは、深夜に起きている回数が週1日増えるごとに14%増える。また、明るい(眠っている位置から足先が見える)寝室で眠っている人では、乳癌リスクが36%高いという。

 もう一つの研究は、米国Harvard医科大学Brigham and Women's病院のEva S. Schernhammer氏らが行ったもの。米国では1980年代から、看護婦の協力で現在も続いている前向きコホート研究「Nurses' Health Study」のデータを解析し、どのような人が乳癌になりやすいかを調べた。
 1988年から1998年の10年間で、7万8562人中2441人が乳癌を発症した。この乳癌発症リスクと夜勤との間に相関がみられ、過去29年間に夜勤を行った人では8%、30年間以上夜勤を続けてきた人では36%、乳癌リスクが高くなっていたという。

 これらの研究が示唆するのは、深夜に光を浴びることと乳癌の発症とに何らかの関係があるということ。「睡眠ホルモン」とも呼ばれるメラトニンが影響していると考えられている。メラトニンの分泌量は深夜1〜2時にピークに達するが、その時間帯に光を浴びると、メラトニンが十分に分泌されなくなることが知られている。

 メラトニンには「癌抑制遺伝子」として知られるp53遺伝子の働きにも影響しており、更に女性ホルモン(エストロゲン)の量を調節する作用もあり、メラトニンが少ないとエストロゲンが増えるが、エストロゲンには乳癌を成長させる作用があるので、メラトニンの不足が発癌を直接増やす可能性もあるという。


2001/10/15
 今回は、癌というテーマで、Newsweek誌内の記事を検索してみました。 切っ掛けは勿論1997年7月の、「世界がん研究基金」と「米国がん研究財団」が纏めた「Food,Nutrition and the Prevention of Cancer:a global perspective」(食品、栄養とガン予防:世界的展望)のタイトルで670頁に及ぶ膨大なリポートを知ってからなのですが、それ以後に出たNewsweek1998年12月9日号の「癌にならない食べ方」という記事も非常に興味深かったからです。 

  カラフルな果物や野菜に含まれている色素には、さまざまな病気に対する予防・治療効果があるようだ
     http://ssl.tbsb.co.jp/nwj/article/win_banner2.cfm?file=http://210.160.208.40//search/19991215/so%5Fhea.html
     ------ニューズウィーク日本版  1999年12月15日号 P.66 
 『サクランボジュースを飲むと、関節炎が楽になる。本当にサクランボジュースに治療効果があるのだろうか。現時点では、まだ科学的な裏づけは得られていない。だが、まったくのインチキ療法ではなさそうだ。研究者が注目しているのは、サクランボを赤くする色素。天然の色素であるアントシアニンの一種だ。』という、書出しで始まる。

  • アスピリンの10倍の効果
       サクランボに含まれるアントシアニンには、アスピリンの10倍の抗炎症作用がある。胃に負担もかからない。おまけに、活性酸素などから体を守る抗酸化作用もある。
       ビタミンや食物繊維だけでなく、これからは「色素パワー」にも注目したほうがよさそうだ。大事なのは、バラエティーと色。
  • 補助剤では効果なし?
      色素で病気を撃退したければ、栄養補助剤に頼るのではなく、ちゃんと果物や野菜を食べたほうがよさそうだ。
    すべての癌の1/3には日々の食生活が関与している
    どの食物が発癌をどう防ぐのか最新の研究でここまでわかった

    http://ssl.tbsb.co.jp/nwj/article/win_banner2.cfm?file=http://210.160.208.40//search/19981209/so%5Fsmd1.html
     ------ニューズウィーク日本版  1998年12月9日号 P.42
 『ごくありふれた野菜や果物から、新しい化学物質が続々と発見されはじめていた。こうした物質に腫瘍の発生を妨げる働きがあることも、動物実験で証明されつつあった。もちろん今では、これらの物質について驚くほど多くのことがわかっている。 食品に含まれる化学物質の研究が進むにつれて、これで癌が防げるかもしれないと、人々は期待しはじめた。「救いが見えてきた」と、現在ニューヨークのストラング癌予防センターで腫瘍医学部長を務めるゲイナーは言う。「今後の救いは食品にある」』という、書出しで始まる。

  • 影響度は喫煙にも匹敵
  • 確実な証拠はまだない
  • 血管の形成がカギを握る
  • ビタミンより強力な成分
  • アメリカ人と日本人の差
  • 脂肪の種類に注意すべき
  • 大豆食品で乳癌を予防
  • 試してみる価値はある
     http://ssl.tbsb.co.jp/nwj/article/win_banner2.cfm?file=http://210.160.208.40//search/19981209/so%5Fsmd3.html
     ------ニューズウィーク日本版  1998年12月9日号 P.45 
 『高脂肪食が心臓に悪いのはわかっているが、癌との関係はどうか。今のところ、リノール酸は「悪玉」、αリノレン酸が「善玉」となっている。』という、書出しで始まる。

  • 体にやさしい油は?
  • 注意して使いたい油
▼脂肪酸の種類と作用
    ■リノール酸(オメガ6系列の多価不飽和脂肪酸)
      微量のリノール酸は健康の維持に不可欠だが、腫瘍の成長を促すおそれがある。
    ■αリノレン酸(オメガ3系列の多価不飽和脂肪酸)
      最良の脂肪酸。魚類などに含まれている。癌と心臓疾患のリスクを減らすようだ。
    ■単価不飽和脂肪酸
      癌を予防する可能性がある。飽和脂肪酸に比べ心臓にもずっといい。
      オリーブやピーナツ、アボカドに含まれる。
    ■飽和脂肪酸
      肉やチーズ、ラード、バターなどの動物性食品に含まれ、心臓疾患を引き起こす。
      但し、癌との関係はわかっていない。
    ■トランス型脂肪酸
      食品製造過程で生じる多価不飽和脂肪酸。
      心臓病に加え、乳癌の原因にもなる可能性がある。マーガリン・スナック類に含まれる。
     http://ssl.tbsb.co.jp/nwj/article/win_banner2.cfm?file=http://210.160.208.40//search/19981209/so%5Fsmd4.html
     ------ニューズウィーク日本版  1998年12月9日号 P.46 
 『悪性腫瘍は3つの主要な段階を経て成長する。イニシエーション(初期変異)で細胞のDNAが傷つき、プロモーション(促進)で傷んだ細胞が増殖。プログレッション(進行)で病巣は塊となり、ほかの組織を侵食する状態に。だが、各段階の進行阻止に役立つ食品がある。』という、書出しで始まる。

≪各段階で有効な食品≫

  • 第1段階 イニシエーション(初期変異)
       緑茶に含まれるポリフェノールやトマトの色素リコピンなどの抗酸化物質は、フリーラジカルを中和する働きがある。ビタミンC、E、βカロチンも優れた抗酸化物質だ。
       ニンニクに含まれる硫化アリルという成分には、フェーズT酵素の生成量を制限する作用がある。肝臓はフェーズT酵素がつくった発癌物質を排除するフェーズU酵素もつくり出す。
       ブロッコリーカリフラワーなどアブラナ科の野菜には、スルホラファンと呼ばれる成分が豊富に含まれ、この成分が、フェーズU酵素の生成を促す。
  • 第2段階 プロモーション(促進)
       亜麻の種子や、サケサバマグロなどに含まれるオメガ3は、細胞から有害な脂肪酸を追い出して癌細胞の増殖を妨げる。
       大豆に含まれるイソフラボンという成分は、体内で生成されるエストロゲンの作用を抑制する。
  • 第3段階 プログレッション(進行)
       赤いブドウに含まれるレスベラトロールやウコンに含まれるクルクミンなどCOX―2阻害物質が、腫瘍からの血管成長因子の放出を抑えるらしい。
  心臓病、乳癌、糖尿病から肥満、IQ、アレルギーまで、
心と体の健康のカギを握るのは母親の胎内で過ごす9カ月
     http://ssl.tbsb.co.jp/nwj/article/win_banner2.cfm?file=http://210.160.208.40//search/19991006/so%5Fsmd1.html
     ------ニューズウィーク日本版  1999年10月6日号 P.48 
 『病気の原因は遺伝や生活習慣ではないのかもしれない。最先端の研究によると、高血圧や糖尿病のリスクは、生まれる前の胎児期の発育状況にも左右されるらしい。 母体から提供されるホルモン。胎盤を通して小さな体に送られる栄養。こうした子宮内の環境が、大人になってからの健康に与える影響がいま注目されている。』という、書出しで始まる。

  • 発癌をプログラミング
       胎内の環境が新生児の健康に大きな影響を与える。アルコールが母体から胎児の体に入れば、知能や心臓に障害が生じるおそれがあるり、タバコの有害物質は、気道と耳の感染症の原因になりうる。だが胎内プログラミングは、こうした有害物質の影響とはまったく異なる。
       子宮内での発育環境からリスクを把握できれば、病気の予防に役立つ。重要な手がかりになるのは、出生時の身長や体重、胴囲、頭の大きさなどだ。
  • 体重と心臓病を結ぶ線
       出生時の体重と冠状動脈疾患の関係は、さまざまな地域で確認されている。男女差もない。 だが、出生時の体重が軽いことが心臓病の原因になるというわけでもない。胎児の成長を阻害するなんらかの要因が、心臓病のリスクを高めるらしい。
  • 研究者の数は増える一方
       胎内プログラムと関係がありそうな病気が乳癌だ。家族に乳癌になった人がいなかったり、30歳前に出産を経験した人は、乳癌のリスクが少ないとされているが、こうした危険因子をもたない女性が発病するケースも多い。
  • 乳癌の新たな危険因子
       出生時の体重が重かった人は、乳癌の「タネ」が植えつけられているおそれがありそうだ。
      ■コレステロール
        出生時の胴囲が細いと、コレステロール値が高くなる傾向がある。
      ■肥満
        妊娠初期の3カ月に母親から十分な栄養を与えられないと、
        胎児は供給された栄養をすべてため込むようになるようだ。
      ■糖尿病
       出生時にやせていた人は糖尿病になる可能性が高い。
      ■脳
       子宮内の環境は脳にも影響を与える。
       97年に発表された研究報告によると、足や指、耳、ひじなどの形が
       アンバランスな人は、知能指数が低い傾向がある。
  • 遺伝子の設計図を変更
      「遺伝子の設計図は……子宮内の環境によって書き換えられる」とする説もあり、胎内プログラミングの研究が進めば、遺伝学の教科書に重大な変更が加えられるかもしれない。
  • 寿命が延びる可能性も
       胎内プログラミングの考え方に従えば、母親は後天的に獲得した形質の一部を子供に伝えていることになり、胎内の環境が大人になってからの健康に及ぼす影響がはっきりすれば、少しは人間の寿命が延びるかもしれない。
  非浸潤性乳癌と診断されたら
     http://ssl.tbsb.co.jp/nwj/article/win_banner2.cfm?file=http://210.160.208.40//search/20000322/so%5Fmdw.html
     ------ニューズウィーク日本版  2000年3月22日号 P.55 
 『乳癌は発見が早いほど生存率が高いということは、この病気の診断を受けた女性なら誰もが知っている。だが治療法に関しては、ことはそう単純ではない。 癌細胞が乳管内のみで増殖する非浸潤性乳管癌(DCIS)と診断された場合はとくにそうだ。乳房切除術や乳腺腫瘤摘出術、放射線療法のどれが最適かという問いには、依然として結論が出ていない。』という、書出しで始まる。

  • 放射線療法に疑問の声
  ワクチンが治療の切り札になる?
     http://ssl.tbsb.co.jp/nwj/article/win_banner2.cfm?file=http://210.160.208.40//search/19990915/st%5Fsmd.html
     ------ニューズウィーク日本版  1999年9月15日号 P.69 
 『乳癌に冒されるのは人間だけではない。マウスだって乳癌になる。人間の乳癌発生にもウイルスが関与している可能性はある。アメリカの2つの研究チームは、MMTVに似たウイルスが人間の乳房の腫瘍に存在する「証拠」を発見。フランスの研究チームが先ごろ発表した報告によると、EBウイルスが乳癌に関係している可能性があるという。』という、書出しで始まる。

 乳癌患者から採取した腫瘍サンプル100個のうち、51個からEBウイルスのDNAが見つかったという。正常な組織のサンプルでDNAが見つかったのは、30個のうち3個だけだ。 EBウイルスが乳癌を起こすメカニズムがわかったわけではない。だが、このウイルスを退治する薬かワクチンを開発すれば、治療に役立ちそうだ。この腫瘍から見つけたウイルスを「ヒト乳癌ウイルス」と呼んでいる。


2001/10/07
ガン治療の費用をほぼ全額カバー、初めての「自由診療保険」が登場 −−日経ヘルスより 
     http://medwave2.nikkeibp.co.jp/wcs/med/leaf?CID=onair/medwave/tpic/146001
     Nikkei BP MedWaveトピックス ’01/10/05 
『なにげなく受けた人間ドックで、胃にガンがみつかった。「すぐ入院してください。早期ですから、手術で治りますよ」――。そんなとき、病気そのものもさることながら、「入院にかかるお金」も心配になる。』

 セコム損害保から、この10月に新型のガン保険、「自由診療保険メディコム」が登場した。
 必要な治療を自由診療で受けて、その費用が支払われる保険というが・・・


2001/09/30
【日本癌学会速報】 ストレスが多いと胃癌になる?約1万人の調査が示唆 
     http://medwave2.nikkeibp.co.jp/wcs/med/leaf?CID=onair/medwave/tpic/145155
     Nikkei BP Med Wave 2001/09/18 
 『がん検診で「精密検査が必要」とされた人を対象とした症例対照研究で、精密検査で胃癌が見つかった人では、イライラや心配事などの“自覚的ストレス”が多いことがわかった。千葉県がんセンター疫学研究部の村田紀(もとい)氏(現:財団法人放射線影響協会放射線疫学調査センター長)らによる研究で、9月27日のポスターセッションで発表された。』という記事。

 千葉県がんセンターでは1992年から、癌の精密検査などで外来を受診した患者に対し、「外来窓口疫学ンケート」を実施しており、2000年末までにアンケートに答えた約2万人から、癌との診断が確定した6736人(男性:3335人、女性:3401人)を症例群として設定し、精密検査で癌ではなかった人から、若年の人をランダムに除いて年齢層を症例群にマッチさせ、3466人を対照群(男性:1301人、女性:2165人)とした。

 この症例群と対照群との間で、癌の種類別に生活習慣との関連を調べたところ、「喫煙者で肺癌が多い」などの既知の発癌リスク要因に加えて、自覚的ストレスと胃癌との間にも、新たに相関が見出されたという。
 「いつもイライラしている」人や、「心配事がある」という人では、胃癌のオッズ比が1.9〜2.8倍と高かった。 胃癌と生活習慣などとの関連では、自覚的ストレスのほかに、60歳未満の男性でのみ「離婚した人で胃癌が少なく、死別した人で多い」との興味深い結果も得られているという。


 確かに、ストレスは相当にいろいろなところに悪影響を与えていると思うのは、ガンという病気だけでは無いような気がいたします。特に企業人において、偉くなるにつれて老けるのが早いように思うのは、私の25年以上のサラリーマン生活を通しての個人的な見解です。この不況時代において、厳しさは相当なものですから、企業人にとってはこの不況が別の意味で「病気と老化」を加速する悪要因となっていることをしっかり認識して欲しいと思います。  そしてこのストレスによって、過剰に発生する活性酸素を除去する食生活(野菜・果物をまんべんに沢山摂る食生活の意!)を意識して行うことが、自分を守るもう一つの手段だと気づいている人は長生きできます。きっと!

肺癌のネット医療相談、治療方針に関する相談が最多  
   http://biztech.nikkeibp.co.jp/wcs/show/leaf?CID=onair/biztech/prom/144988
   ----Nikkei BP BIzTech ’01/09/27 
『東京慈恵会医科大学呼吸器外科部長の秋葉直志氏らは、同大学呼吸器外科のホームページや秋葉氏が運営する「肺がん治療ネット」などに寄せられた、肺癌に関する医療相談を分析。診断や予後、病状や告知などに関する相談よりも、治療方針に関する相談が圧倒的に多いことを見出した。』と、報じている。

 サイトを通して、1998年5月〜2001年2月までの約3年間で寄せられた医療相談件数は、392人から436件の相談内容を分析した結果、患者の平均年齢は61.7歳で、50〜79歳が全体の8割を占めたが、インターネットを使える高齢者が少ないためか、患者の子供からの相談件数は本人からのものに比べ2.6倍であった。

 相談内容は、
 ・今後の治療方針や、手術・化学療法・放射線療法に関するもの: 226人。
 ・標準治療以外の、遺伝子治療や免疫療法、民間療法などに関するもの: 68人
 ・信頼できる医療機関を尋ねた質問: 57人
 ・診断に関する質問 :39人

 患者や家族が最も求めている情報が、治療方針に関するものであったという。

 この結果について秋葉氏は、「特に進行した肺癌では、奏効する治療法が少ないため、患者さんやご家族は少しでも可能性の高い治療法に関する情報を求める傾向があり、少数だが、主治医からの治療方針説明が理解できなかったり、明確な説明を受けられないなど、主治医との意思疎通に問題があったケースもみられた。」と分析しているという。

東京慈恵会医科大学の呼吸器外科ホームページ
米国国立癌研究所(NCI)が運営するCancer Netの日本語サイト:「キャンサーネットジャパン」

   http://iij.asahi.com/science/news/K2001092700459.html
   ----Asahi.com 科学・自然  > ニュース速報  ’01/09/27 
『肝がんを手術した後、再発するかどうかを遺伝子を解析して予測することに、山口大の岡正朗教授(消化器・腫瘍(しゅよう)外科)らのグループが成功した。1年以内の再発が85%以上の確率で分かるという。治療方針を決めるのに役立つと期待される。横浜市で開かれている日本癌学会で26日発表された。(09/27)』と、いう記事。

 手術後の1年以内の再発率は20〜30%。手術で取ったがん組織を分析することで、再発のリスクが事前に分かり、手術後の回復ぶりをみながら抗がん剤治療などの予防策も可能になる。


2001/09/15
   http://www.asahi.com/science/news/K2001091500253.html
   ----Asahi.com社会 >ニュース ’01/09/15 
 『日本人の約半分が感染している胃の中の細菌、ヘリコバクター・ピロリによる炎症が胃がんと関連していることが1526人と大規模で、約8年間の長期観察で確かめられた。呉共済病院(広島県呉市)の上村直実医長らが、13日付の米医学誌ニューイングランド・ジャーナル・オブ・メディシンに発表した。
 内容は、ピロリ菌検査で陽性・陰性の人を比べた結果、陰性者では胃がんがゼロだったが、陽性者の2.9%に胃がんが見つかった。』と、報じている。


2001/09/01
     http://www.hotwired.co.jp/ecowire/akaike/010227/
     HotWireJapan/Eco Wire/赤池学 
 『日本が世界に誇るべき独自の農業技術は、海苔、コンブの養殖に代表される海藻の栽培「海の農業技術」である。縄文土器に張り付いたコンブが発見されたように、日本人は太古の昔から海藻食を行ってきた。前漢時代にはすでに、日本から中国へのコンブ輸出が行われていた。
 そこには海藻の持つ薬理機能が関わっており、中国の少なからぬ地域には、放射性成分の多い土壌が存在するため、甲状腺異常の発生率が高い。コンブのヨード成分がその改善効果を持つことが明らかにされのは近年だが、日本人は当時すでに、海藻を機能性薬剤として販売していたと考えられる。』という。

 この機能性藻類のなかで、最近大きな注目を集めているのが「モズク」である。

 このモズクは、沖縄では古くから薬膳食として珍重され、同時にモズクを洗う女性の手が水水しくなることも知られていた。理由は、モズクのヌルヌル成分が「フコイダン」と呼ばれる多糖類の整理活性効果であるという。例えば、人工的に作ったガン細胞のなかに、モズク由来のフコイダンを入れると、24時間後にはほとんどのガン細胞が死滅する。また、ガンを誘発する云われる「ヘクコバクター・ピロリ菌」の増殖を抑制したり、「エイズウイルス」に対する抑制効果も確認されているという。

 抗ガン剤に匹敵する「フコイダンの薬理活性効果」について、詳細なメカニズムは解明されていない。また、フコイダン自体は、コンブ、ワカメを含めた褐藻類の共通成分だが、海藻ごとにその構成成分が異なっており、分離源によって異なり、今後は未知の生理活性効果の発見も期待できるという。


2001/07/29
乳癌の遺伝的ハイリスク者、乳房の予防的な切除で3年間発癌なし  
     http://medwave2.nikkeibp.co.jp/wcs/med/leaf?CID=onair/medwave/tpic/135936
     Nikkei BP MedWaveトピックス ’01/07/24 
『オランダで行われた前向き追跡研究で、BRCA1またはBRCA2遺伝子に変異があり、乳房切除術を受けた女性76人が、3年間で一人も乳癌にならなかったことが明らかになった。』と、報じている。

≪関連記事≫
■予防のための乳房切除術は有効−−オランダ研究者
   http://medwave.nikkeibp.co.jp/show/nh/news/135998
   -----日経ヘルスニュース[2001/07/25]


2001/06/27
カナダ医師会、乳癌自己検診を「指導しない方が良い」との勧告を発表 
     http://biztech.nikkeibp.co.jp/wcs/show/leaf?CID=onair/biztech/medi/133923
     Nikkei BP MedWave ’01/06/27 
『カナダ医師会の学術誌であるCanadian Medical Association Journal(CMAJ)誌6月26日号に掲載された勧告によると、40〜69歳の女性に対し、乳癌自己検診を指導しない方が良いとの見解を発表した。乳癌の自己検診は、乳癌の早期発見に役立つとされ、30年間にわたり積極的な普及が図られてきたが、今回の勧告は、医療現場や患者の間に混乱を招きそうだ。』と、報じている。

Canadian Medical Association Journal


2001/06/25
コーヒーに大腸癌の予防効果はあるのか  
     http://medwave2.nikkeibp.co.jp/wcs/med/leaf?CID=onair/medwave/tpic/133631
     Nikkei BP MedWave ’01/06/25 
『コーヒーが大腸癌を予防するするのか?。  過去に発表された症例対照研究は、「コーヒーの愛飲者に大腸癌が少ない」ことを示唆していたが、今回行われた研究は、スウェーデン女性6万人を約10年間追跡し、その結果、コーヒーを毎日4杯以上飲む人でも、全く飲まない人と比べて癌の部位に関わらず、何ら相関が見られないことが明らかになったもので、この研究結果は、Gut誌7月号に掲載された。』と、報じている。

Coffee consumption and risk of colorectal cancer in a population based prospective cohort of Swedish women


2001.03.26
     http://health.nikkei.co.jp/mini/i010301_01.cfm
     ------「Nikke Net / いきいき健康 / 健康ミニ情報
 このサイトの情報は、4つのコーナに分かれております。
  • 人類が登場する以前から存在した発がん物質
  • がんの一番の原因は喫煙と食事
  • 喫煙で確実に高まる肺がんのリスク
  • 肉食中心からバランスのとれた食事への転換がポイント
 このサイトの情報を掻い摘んで、纏めてみました。
 重要なポイントは、偏った食習慣が発ガン促進の要因となること! なのですが、これが容易に理解されていないことが、ガンの罹患率・死亡率が年々増加することの背景に有るものと思っております。
 「発がん因子」や「発がん促進因子」が、体内に取り込まれると「活性酸素」を発生させて、正常細胞の遺伝子を攻撃し、傷をつけてしまい、ガン化の芽となる異形細胞をつくることになるのですが、これを防ぐ機能も人間の体にはあるのですが、それが野菜・果物等の食べ物に強い作用があることが明らかになってきております。
 がんの予防を目的に、20年ほど前に国立がんセンターが、「がんを防ぐための12か条」を提唱しているのですが、その12か条のうち8項目が食生活に関するものであることからも、いかに食事とがんの間に強い相関関係があるかが判ると云われていますが、この指標は、抽象的なものである為に、解釈の仕方によっては、全くその意味をなさない様に、私は思います。ちなみに、このサイトを見て自分流に甘く判断してみてれば、「私は大丈夫!」と判断される方が100%になるのではないでしょうか。 そんな指標だから、ガン患者が一向に減らないのでは? 皆さんは如何お感じになりますか?
 もっと具体的な指標が、1997年7月、「世界がん研究基金」と「米国がん研究財団」による、「Food,Nutrition and the Prevention of Cancer:a global perspective」(食品、栄養とガン予防:世界的展望)のタイトルで670頁に及ぶ膨大なリポートなのです。 これについては下記をご参照下さい。

 喫煙がかなりの高率で、ガン化のリスクを高めることは、よく云われている事ですが、禁煙しても15年くらい経たないとその影響が拭えないとするデータも有るということから、如何に強烈なものなのかを認識することが重要ですが、喫煙者に限って「ガンになる?私は長生きなどしなくても太く短く生きますから。」と、周りのものへの迷惑を全く頓着しない人が多いのは困ったことです。 自分の健康は自己責任の範囲なので、どうしようと結構なのですが、煙が周囲の人の健康を害していることに頓着無いのは、全くけしからぬ事なのです。

≪「発がん物質を避ける生活」からの抜粋≫

  • 人類が登場する以前から存在した発がん物質

     日本人の死亡率のトップとして、20年間も「がん」が君臨しているのですが、それでもまだまだ罹患者数(りかんしゃすう)、死病者数共に年々増加しています。
     発がん物質というと直ぐに「たばこ」 や「食品添加物」などを連想しますが、カビ毒やワラビなどは、人類の誕生以前から存在しており、人が火を使うことで物が燃えると発生する「ベンツピレン」や「アミノ酸加熱物」などの発がん物質は、もとから有ったというわけです。

  • がんの一番の原因は喫煙と食事

     がんの原因の3分の1は喫煙に、そして食事も原因の3分の1を占めている。具体的な発ガン因子の代表は、たばこのタールや排ガスに含まれている「ベンツピレン」、肉や魚を焼いたときに出来るたんぱく質の焼け焦げに含まれる「ヘテロサイクリックアミン」など。また、そのほかには「紫外線」や「放射線」。
     そして、肉食に偏った食習慣、動物性脂肪や塩分の摂り過ぎ、過剰なストレスも発がん促進因子となる。
    「発がん因子」や「発がん促進因子」に共通するのは、体内に取り込まれると「活性酸素」を発生させること。この活性酸素は、正常細胞の遺伝子を攻撃し、傷をつけてしまい、ガン化の芽となる異形細胞をつくることになる。

  • 喫煙で確実に高まる肺がんのリスク

     1日の喫煙本数が多いほど、更に喫煙開始年齢が低いほど、がんになる危険性が高い。1日に50本以上吸う人は、吸わない人の約35倍も肺がんになる確率が高い。禁煙してから1〜4年で肺がんで死亡するリスクは半減 し、15年くらいたってようやく吸わない人と同じ程度のリスクまで低下する。

  • 肉食中心からバランスのとれた食事への転換がポイント

     がんの予防を目的に、20年ほど前に国立がんセンターが、「がんを防ぐための12か条」を提唱しており、その12か条のうち8項目が食生活に関するものである。
     最も重要な発がん物質である「ニトロソアミン」は、毎日食べている食品や、食品と食品の食べ合わせで出来てしまう。こうした食品や食べ合わ せに注意することは大切だが、もっと大切なのはがん抑制の働きがある栄養素を積極的にとること。
     β-カロチン、ビタミンC、ビタミンEには抗酸化作用があり、活性酸素を抑制してくれること。
     肉食を中心とした高たんぱく、高脂肪の食事は、大腸に長い時間便をとどまらせることになり、腸壁を傷つけたり、発がん物質を生成し易い。大腸がんの予防には食物繊維を積極的にとること。
     要は、高たんぱく、高脂肪に偏った食事を避けて、肉、魚、野菜、キノコ、果物、豆類などいろいろな食品をバランスよく食べるように心がけることが大切という。

≪関連情報≫


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