*泉鏡花の天守物語*





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天守物語ちらし  作曲をお願いしますと制作の方から電話を頂いてから数日後に、加納さんから既製曲を集めたサンプルカセットテープ2本が届きました。30曲以上入っている。私は歌物数曲程度オリジナルが欲しいのだろうとたかをくくってたところ、全編に曲を付けて欲しいとのこと。以前にも何度か花組芝居さんの公演を拝見したことがあったのですが、曲数については印象が無く、改めて曲を沢山使う劇団であることを認識しました。
 ロックを使いたいんですと加納さんはおっしゃるのですが、サンプルを聞くところ全てがロックと言うわけでもない。でまあ、いろんなジャンルがありで良いかなと思って作っていたのですが、後にマスコミ向けの宣伝を見せて貰ったところ”激烈なオリジナルロック100%”とのコピーが・・・
 これって激烈?と思いながらも、少しギターをヘヴィにしてみようか等と思いながら途中で試行錯誤しました。
 昔のバンド仲間である、ロック小父さん広田は曰く、”おまえ昔から7拍子好きだろ? だって高校の頃から7拍子の曲作ってたもんな”と。今回の曲の中でどれがロック的かと言うことについて話していたときのこと。彼は”討手の武士”の曲はヘビメタファンのカタルシスであるという。私は、エンディングの桃六登場の曲がロック的だと語ったところ、かの発言。確かに7拍子です。ストーンズの”悪魔を哀れむ歌”と言う曲がありますが、この曲名と桃六登場の曲とイメージが結びついたのです(ストーンズは7拍子じゃないけど)。
 雅楽に使われている笙の音って、ヒーリングな雰囲気だと思いませんか?天守物語では笙などのわりと大陸的な和楽器をモチーフに使い、和風な味付けをした音に仕上げました。こう言った路線で、音でも花組芝居らしさを出せたら良いなと。
 ギターの音を多用したのですが、これは特に後半に登場する主役・図書之助のイメージとエレキギターの艶っぽさを結びつけています。でも、図書之助登場のシーンでは是非ピンクの豚を飛ばして欲しかった。

*** サウンドファイル ***
TitleComment Real Audio
討手の武士  典型的なヘビメタそのものです。この曲は広田豹がドラムを叩いた時に、どの様なリズムパターンなら気持ちよさそうに叩くか、と言うことをイメージしながら作りました。でも稽古場ではドラム叩くのとは勝手が違い、棒を使ったハードな振り付けを、彼一人鏡に向かって汗だくで練習していたのが印象的でした。
桃六登場  能管とこんちきで構成されている前半部の"桃六登場(エンディング)1"は、清楚な空気の雰囲気をイメージしています。後半部の大団円へと向かう部分の"桃六登場(エンディング)2"でのバッキングギターがキースです(上の文章を参照)。
宇宙船  曲はロックばかりではありません。これはハウスです。亀姫御一行が宇宙船から降りて登場してくる設定の場面です。ファッションショーのように次々と登場してくるシーンは印象的でとても気に入っています。
図書之助登場  完全にアレのパロディーです。そっくりでしょ?
天守の奥1  雅楽で使われる篳篥(ひちりき)の音色がミュートしたトランペットに似ていたんで、曲の途中からそれ風なメロディーに変えてしまいました。前半部の"天守の奥1"では、雅楽的な調子で曲が流れていきます。曲の変化する"天守の奥2"からが、加納さん曰く、"篳篥が遊びだしちゃって"の部分です。
Copyright: 1997 by Akira Sakamoto, Hanagumi-shibai & Grass Fruits All Rights reserved.


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