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日本での起源 【2.神話の時代】 |
日本での起源 【3.七夕の歌】 |
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何処からきたのか? |
弥生時代の銅鐸に西王母が描かれていることから、 前漢後期以降に西王母と七夕の説話が徐々に伝わったものと思われます。 伝わった経路は、日本に残る七夕・羽衣・竜女説話の伝承経路からみて、 「日本人は何処からきたのか?」と言う命題と同じような経路であろうと推測しますが、 遣唐使などにより伝えられた可能性もあります。
銅鐸に描かれた西王母又は織女 |
今まで日本は古来から「七夕」に似た風習があったとする記述の本が多かったのですが、 前漢後期から後漢前期の中国から、弥生時代の日本へ「七夕」の話が伝わったのではないか、 と思わせる弥生銅鐸を見つけました。桜ヶ丘四号銅鐸 桜ヶ丘五号銅鐸
桜ヶ丘銅鐸の人物が持つ物は「カセ」と呼ばれる糸を巻き取る道具であるそうです。 そして、この銅鐸に描かれている人物こそ西王母なのですね。また一番右の図の5号銅鐸の下の部分は「魚」が描かれています。この絵は当時日本にもたらされた「神獣鏡」に見られるそうです。 また銅鐸の中には「カセ」のみが描かている例もあり西王母を象徴的に表しているそうです。 また五号銅鐸には臼が描かれており、その右下には臼を搗く二人が描かれています。 裏面左横には「ガマ」も描かれています。
この銅鐸を作った工人は恐らく神獣鏡等を見て、「西王母」や「西王母と兎やガマ」の事を理解して、 西王母をデフォルメして銅鐸に彫ったのでしょう。また西王母が糸巻きを持っていることから 「七夕伝承」も理解していたと思われます。
5号銅鐸の「魚」につきましても、七夕の織女が天の川の側で機織りをすることの デフォルメ(魚は水辺を表している)であろうと思われます。
日本にはもともと七夕の話があったとされている説が多いのですが、この銅鐸を見ると 七夕伝承はやはり伝来したと思いたくなります。西王母又は織姫が刻まれている銅鐸はこの他 「伝香川県銅鐸」などがあります。伝香川県銅鐸は東京国立博物館所蔵で、同館のネット上でも 画像を見ることが出来ます。 桜ヶ丘銅鐸は神戸市立博物館所蔵であったと思いました。
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