2000年2月7日(月)〜

日時 2000/2/7
銘柄 コート・ド・ボーヌ “レ・ピエール・ブランシェ”
(ピエール・ポネル)
仏>ブルゴーニュ>コートドボーヌ/赤
購入店 もらいもの
コメント 色調は淡め。ややピンクがかった明るいルビー。粘性はやや控えめ。香りはスミレ、イチゴ、フランボワーズなどの若い果実香中心。回すと小梅などのやや酸っぱい香り。味わいはまずしっかりした酸を感じ、フレッシュな果実味がそれに続くが、ボリュームはスマートで、タンニンは後半にかけて広がってやや収斂性を残す。余韻はやや短め。やせていて凡庸なワイン。【66点】
総評/
雑感
ピエール・ポネルは大ネゴシアンであるジャン・クロード・ボワセの傘下で本拠はニュイ・サンジュルジュらしい。今月は金欠という事情もあり、いただきものを続けて開けたが、さすがに前回のスペインワインのようにはいかなかった。

日時 2000/2/8
銘柄 Ch.ボーモン94(demi)
仏>ボルドー> オーメドック/赤
購入店 サントリー本社ワインショップ
“カーブ・ド・ヴァン”(\1000)
コメント 色はオレンジが縁にはっきりと感じられる濃いガーネット。
香りは最初、ホコリっぽい香り。デキャンティングしてしばらくおくと、プラム、カシス、ユーカリ、湿った土。ヨード香がかなり強く、全般に94年という年代から想像するよりも熟成を感じる。味わいは口の中がシュワシュワとなるような粗めで多量のタンニンとしっかりした酸が感じられ、ボリュームはややスマートで、果実味は物足りない。フィニッシュにもきつめのタンニンを感じ、全般にやせてギスギスした印象。典型的な「渋いボルドーワイン」。【68点】
総評/
雑感
かなり辛めの採点となったが、斟酌しなければならないのは、このワイン、実は昨日買ってきたばかりのものだということ。会社帰りにかなり揺られてきたものなので、ボトルのコンディションがよかろうはずがない。自分で「TIPS」のコーナーに「買ってきてすぐ飲むな」と書いておきながら掟破りの所業をしたわけだ。同じケースのものをもう一本買ってきているので、次回はしばらく寝かせてから飲み比べてみたいと思う。
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日時 2000/2/9
銘柄 ヴォーヌロマネ・ マルコンソール(A.Ligeret)
仏>ブルゴーニュ>ヴォーヌロマネ村1級/赤
購入店 いただきもの
コメント 縁にピンクがかった濃いルビー。粘性中程度。香りは最初閉じていたが、一時間位すると、ラズベリー、梅、革、ジビエ。モカやロースト香も。味わいはアタックから強めの酸を感じ、タンニンもしっかりしていてやや収斂性がある。果実味は保存状態のせいかやや苦みを伴い、ボリュームやや大きめ。思いのほか大柄なワインで、凝縮感がすばらしい。まだ開けるのには早かった。【76点】
総評/
雑感
今月のいただきもの第3弾。A.Ligeretというネゴシアンについては私は全く知らないが、さすがは「平凡なワインはあってはならない」とまで言われるAOCヴォーヌロマネ( しかもプリミエクリュ)、大柄な体躯のがっしりしたワインだった。ただこのワイン、惜しむらくは「液漏れ」のあとがあり、コルクの表面 には青カビがびっしり。後味にやや苦みのようなものを感じるのはそのせいかもしれない。
<翌日>状態はほとんど変わらず。1時間ぐらいおいたらだんだん香りが開いてきた。点数をやや上方修正。(73→76)

日時 2000/2/11
銘柄 ジャック・ボワ97(demi)
仏>ボルドー>マルゴー(カントナック村)/赤
購入店 やまや(1150円)
コメント 色は淡めで、明るめのルビー。香りは若い香りが中心で、ハーブ、ミント、ピーマン、茎など。ややホコリっぽい香りもあり、全般にかなり未熟な雰囲気。味わいはアタックに強めの酸とフレッシュな果実を感じ、タンニンは粗く収斂性があり、ボリュームはスマート。余韻は短め。カベルネフランっぽい雰囲気を強く感じるが、セパージュというよりはおそらく完熟していないカベルネソービニヨンを使っていることが原因なのだろう。【65点】
総評/
雑感
メドック4級Ch.ボワカントナックの セカンド。まあ ボワカントナックそのものが評価が高いとはいえないワインなので、あまり期待するのも酷というものだが、1000円も出せばそれなりに美味しい新世界ワインが飲める時代に、ハーフ1000円でこの内容はちょっといただけない。現時点では良いところを探すのが難しいワインだが、何年かおくと多少は良い具合に熟成するのだろうか?

日時 2000/2/12
銘柄 コンチャイトロ・カベルネソービニヨン98
チリ>セントラルバレー/赤
購入店 箱根「小湧園」にて。(グラス400円)
コメント 色は縁に紫がかった、濃いルビー。香りは若い香りが中心。ハーブ、(ジャムでなく生の)ブルーベリー、プラム。ピーマン。味わいはアタックは強めでフレッシュな果実味を感じ、酸はやわらかく、タンニンも丸みを帯びている。アフターには果実のやや青っぽい味わいを感じ、余韻はスッと消える。コクも凝縮感もないが、フレッシュな果実味という意味ではそれはそれで納得できる味わい。【70点】
総評/
雑感
連休ということで、一泊で箱根「小湧園」に。往復はそこそこ混んでいたけれど、あちらでは温泉三昧で良い休暇となった。晩飯時のグラスワインがたまたまこの銘柄があったので、ここまで来てワインというのも野暮かなと思いつつ、結局チョイス。飛ぶ鳥落とす勢いのコンチャイトロの中でこの銘柄は最も安い普及版で、(市価800円台?)おそらく樽熟もしていないと思うのだけど、気軽にぐびぐび飲めるという意味では悪くないし、変にオークで厚化粧していない点がかえって好ましい。価格相応の健康的な安ワイン。
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