ワインスクールにて。
1本目 |
縁にややピンクが見える、黒に近い濃いガーネット。香りは豊か。カシスリキュール、ブラックベリー。モカ、バニラ。回すと甘草などのスパイス。味わいはアタックまろやかで豊かな果実。酸は丸いがしっかり、タンニンは後半にかけて広がり、若干の収斂性を残す。ボリューム感が大きめで余韻は長め。香りの印象よりはタンニンがしっかりしている。【82】
オーストラリアのマーガレットリバーかクナワラあたり?
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正解 |
MARRYVALE
MELOT RESERVE96
(米>
ナパ) 4680円
なんとこれはカベルネではなくメルローというひっかけ。しかも以前も出たメリーヴィル。う〜ん、これは一本とられた。 |
講師のコメント |
完熟した黒系果実や湿った土、動物っぽい香りがします。次のワインとの香りの違いを確かめてメルロの特徴を覚えてください。 |
2本目 |
縁にやや紫が見える濃いルビー。香りはブルーベリー、杉、鉛筆の芯。回すと肉汁や丁字。オークの焦げた香りが心地よい。味わいはタンニンがしっかりしており収斂性がある。酸もしっかりあってボリュームはむしろスマートめ。各要素がしっかりした堅牢な骨格。【79】
これはフランス。ポイヤックかサンテステフ? |
正解 |
SCHUG CABERNET SAUVIGNON
95
(米>
ソノマ) 6800円
新世界ぽさはあまり感じなかったんだけど、ふたを開けてみれば、カリフォルニアのカベルネ。 |
講師のコメント |
ブルーベリー、カシス。ユーカリ、メンソールなど植物っぽいキャラクターがあって、引き締まって凝縮感もあり、品種のフレーバーを明確に感じます。1.のワインはタンニンが上質で残らないけれど、このワインは力強いタンニンで後に残りますね。 |
3本目 |
縁にオレンジが見える中程度のガーネット。香りは赤系果実。ラズベリー、プラム。ハーブ、紅茶の葉。レバー肉汁などの香りも。味わいはアタックからかなり若い酸とハーブっぽいフレーバーを感じ、タンニンはあまり目立たずボリュームは中程度。後味には酸と紅茶っぽいフレーバー。これは全然わからない。ほんとにカベルネ?
【72】 |
正解 |
CHINON 97 (CHARLES JOGUET)
仏>ロワール 2500円
カベルネはカベルネでもカベルネフランでした。 |
講師のコメント |
赤スグリや乾燥ハーブ、シダ、菩提樹などの香り。タンニンは前二銘柄ほど多くはないが、粗さがあって、そのため、後半ややへばりつくような渋みを感じます。 |
コメント |
縁に紫の混ざった黒に近いガーネット。色調は非常に濃い。
香りはやや青っぽい果実をトップノーズに感じる。ブルーベリー、ハーブ。味わいはとてもまろやかなアタック、酸はしなやかで丸く、タンニンもきめ細かい。ボリューム感もあり、バランスがとれている。香りからはボルドーかと思ったが、このタンニンのやわらかさと酸の丸さはチリ。タラパカかサンタカロリーナあたりのレゼルバ?【80】
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正解 |
ALMAVIVA
97 チリ 10000円
コンチャイトロとバロンフィリップロトシルトとのジョイントによるスーパープレミアムチリワイン。チリは正解だけど、想定価格は大違い。 |
講師のコメント |
樽の奥に果実香が感じられる。バランスがよいワイン。 |
メリーヴィルのメルロは前にも飲んだが相変わらず美味しい。SCHUGはタンニンがかなり力強く、ある種カリフォルニアっぽくないカベルネ。ソノマ産ということもあるのだろうか。でも6800円出すなら私はボルドーを買うなあ。アルマヴィーヴァは確かにすばらしいバランスなんだけど、1万円のワインにしてはちょっと青っぽい要素が残るのがどうかと思った。ビンテージが若いこともあり、もう少し置くと変わるかもしれない。 |
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