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ボーボとグランマ

2011.01.05. 掲載
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2008年に孫娘が生まれた。息子夫婦が結婚5年半目で授かったこどもである。ほとんど諦めていた孫に、私たち夫婦はおお喜びしている。

孫の誕生を喜んで、私はサイトに、立て続けに孫に関する記事を載せた。新しいいのち幸運の星2008年の総括運命についてがそれである。

その後の1年間を孫と過ごした時間について2009年の総括で、「今年の総括として、成長していく孫娘との交流以上のものはない」と書いている。そして次の1年間については、2010年の総括で、「今年1年間、孫娘を中心に大きく回転してきたような気がする」と書いている。

オマケの人生でもらった最大のおまけは孫であり、これは将来も変ることがないだろう。

呼び名の由来

孫は私たち祖父母を「ボーボ」「グランマ」と呼んでいる。もちろん、こちらがそう呼ばせるようにしたのだが、嫁の側の祖父母と同じ「ジージ」「バーバ」では孫が混乱するだろうから、何か別の良い呼び名はないかと思っていた。

知人が孫に JJ(ジェージェー)と呼ばせているのを知って、私はBOWBOW(ボウボウ)とすることに決めた。BOWは20年ほど前から私のハンドルネームである。

それを知って、妻は自分をgrandma(グランマ)と呼ばせることにしたようだ。「ボウボウ」は言いにくいのか、孫は「ボーボ」と言うので、BOHBO に修正する必要があるが、正式な呼び名はあくまでも BOWBOW である。

呼び名の影響

「ママ」をいつ頃からしゃべるようになったのかを正確には知らないが、6ヶ月目ころだと思う。「パパ」と言うのを聞いたのは7ヶ月目だった。「ボーボ」は1歳、それに対して、「グランマ」は半年遅く、1歳6ヶ月である。なぜ、これほど差ができたのか考えてみて、話しやすさと売り込みの違いだろうと推量したが間違いあるまい。

「ボーボ」と「グランマ」では、覚えやすさ、話しやすさが断然違う。その上、私は会うたびに、自分を指さして「ボーボだ」「ボーボだぞ!」とアッピールする。妻はたまに「グランマよ」と言うだけである。

半年遅れて孫が「グランマ」と呼んだときの情景をはっきり覚えていて、ビデオにも記録が残っている。この難しいことばで呼ぶことができて、孫はよほど嬉しかったのだろう。呼ばれた方も、やっと呼んでもらえて喜色満面、それから、しばらくは「グランマ」「ハーイ」、「グランマ」「ハーイ」の繰り返し。「ボーボ」は影が薄れてしまい、ちょっと焼き餅を焼いた。今は、ほぼ同じか「ボーボ」優位に戻ったので、こころおだやかである。

孫に対するボーボの接し方

孫の喜ぶことをしよう、希望は聞いてやろう、孫と一緒に遊んで楽しもうとするのは、グランマと同じである。

違うのは、1)絶えず会話をする、2)歌やリズムを楽しむ、3)孫の行動や反応を観察し記録に残すことではないかと思う。

会話は、幼児であることを余り考慮しないで、目にするものを説明し、理由を話し、意見・感想を話し、どう思うかを尋ねる。その会話は私にとって楽しく、新鮮な発見があり、今までのところ、孫もそれを喜んでいるようだ。

気をつけているのは、教えこむことは決してしない、孫のこころを傷つけることがないように注意することだ。嘘泣きも、ふりをすることも、ふざけも、冗談も、ことば遊びも、からかいもすることがある。

歌やリズムは、特に意識していないが、自然と出てくるもので、これも孫は喜んで一緒に楽しむのが常である。

行動や反応を観察し、記録に残そうとするのは、私と妻の一番大きな違いかもしれない。孫から「乳幼児の心身の発達」という大きいテーマをもらった。孫の成長の記録をそのデータにして、まとめを始めている。今年の総括には、3歳までのまとめを載せたいと思っている。

オマケの人生に入ってからは、いつまで生きたいと思ったことはなかった。しかし、このテーマを得てからは、今年一杯は生きて、このまとめを完成させたいと思うようになった。まこと、孫の存在は大きい。

孫に対するグランマの接し方

ボーボとの違いは、1)たとえ孫が無理難題を求めてきても、それに応じようとすること、2)孫の怪我、感染発病をできるだけ避けようと、非常識と思えるほど用心をすること、3)孫にしんどいことはさせないよう努力することだと思う。

その中の、孫の要求を受け入れるということについて、この子を甘やかし、スポイルしてしまうのではないかと本人も心配もしているようだ。しかし、私は世の中に一人くらい何でも受け入れてくれる人がいるのは良いことだと思ってきた。その人の影響力が絶大であれば問題だが、妻の場合は確信を持ってしているわけではなく、それによって孫が大きく影響されることはないと思うからだ。

ボーボに対する孫の接し方

押して倒したり、それを繰り返すことはボーボに対してだけで、グランマにはしない。また、ビデオなどの操作は私に頼んでくる。高い位置から見たいときも私に抱かれる。しかし、自分がしてほしいことをボーボは必ずしも認めてくれないことも承知しているようだ。これまでは、私が態度で示すと、遊びを潔くあきらめ、私のいうことに従ってきた。ここ2〜3回、それよりもママに放って置かれることの方があきらめの動機となっているようだが、、、

グランマに対する孫の接し方

眠いときに寝かしつけてもらったり、おんぶをしてもらうことや、飛びはね運動の補助をしてもらうのはグランマに対してである。おむつ交換、食べ物、飲み物もグランマだけに頼んでいる。

孫のお守りはボーボとグランマの共同作業

エネルギーの塊のようなこの孫のお守りを一人でするのは大変で、二人で一人前と言ったところだ。それでも、お守りの途中で眠くなって、しばらく眠ってしまったことが私には2回ある。その時、孫は落ち着かず、私を気にしているようだとグランマが教えてくれた。


<2011.1.5.>

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