ゆうばり国際ファンタスティック映画祭2003報告
映画資料館・シネマのバラードもオープン

市民会館

ファンタ・グランプリ「地獄甲子園」は意外

 ゆうばり国際ファンタスティック映画祭は、ことし2003年で14回を数える。映画資料館「シネマのバラード」がオープンした影響もあり、例年以上に観客でにぎわった。Moon Childハリウッドの大作からアマチュアの短編まで、話題の最新作から懐かしい映像まで。夕張映画祭は、その多様なチョイスで、いつも映画の大きな可能性を実感させてくれる。今回はユニークな映画資料館「シネマのバラード」をじっくりと回り、フイルムコミッション関係の集まりに顔を出したので、映画はたくさん見ることが出来ませんでしたが、ラッキーなことに話題作の「Moon Child」、グランプリ受賞作「地獄甲子園」を見ることができた。

 「Moon Child」は、ミュージックシーンをリードするハイドとガクトが初出演した映画なので、追っ掛けがすごかった。正午上映開始なのに午前7時から会場前で並んだ人がいた。私は大通りから朝8時発バスに乗ったのですが、例年は半分も乗っていないのに、ことしは危うく乗れなくなりそうになった。バスの中の話しは「Moon Child」一色。

 瀬瀬敬久(ぜぜ・たかひさ)監督らしい骨太で野心的な作品。日本経済が崩壊して日本人がアジアに移民する近未来という設定。でも、雰囲気は現在。少しだけネタばらしすると、新しい青春バンパイア映画。上映前の監督と寺島進さんのトークが愉快、特に寺島さんが面白かった。

地獄甲子園 ことしのヤングファンタスティック・グランプリは、「地獄甲子園」(山本雄大監督)に決定。ユニークな作品だが、水準からしてグランプリの域には達していない。日本映画の活性化、世界市場への可能性にかけた極めて珍しい先物買いの受賞だと思う。これまでの夕張映画祭の歴史を振り返ると、審査員特別賞の「As Far As Feet Will Carry Me」(ハーディ・マーティンス監督)の方が、はるかにグランプリにふさわしい。審査委員長の山本又一朗さんの思い入れが働いたようだ。

 ただ、私もこの作品のばかばかしいパワーは大好き。こういう種類の作品を見慣れているので、山本さんほど、驚かなかっただけ。「地獄甲子園」の山口雄大監督と主人公役の坂口拓さんのコントのような軽妙なトークも楽しかった。

 クロージング作品は「ダブルオーセブン ダイ・アナザー・ディ」(リー・タマホリ監督)。シリーズ20作目、シリーズ開始40周年の記念すべき作品。アクション娯楽作としては、めいっぱい楽しめる出来の良い作品。北朝鮮をあからさまに悪玉にしているので、批判をあびたが、タマホリ監督は夕張映画祭へのメッセージの中で「真面目にとらないで下さい。楽しんで下さい」と話していた。まあ、ダブルオーセブン・シリーズは、昔からそうだったから。

★「夕張の夢2003」フォトシネマ(3.0MB)

★「地獄甲子園トーク」ビデオ(RealVideo、1.4MB)

★「グランプリ発表」ビデオ(RealVideo、1.7MB)

★「山本又一朗氏グランプリ講評」ビデオ(RealVideo、2.4MB)

★「工藤夕貴さよならパーティあいさつ」ビデオ(RealVideo、1.1MB)

★「クアク監督さよならパーティあいさつ」ビデオ(RealVideo、1.4MB)

さよならパーティさよならパーティさよならパーティ

フイルムコミッションスポーツセンター内小松沢さんあいさつ

さよならパーティさよならパーティスポーツセンター

 

★映画資料館「シネマのバラード」

シネマのバラードシネマのバラードシネマのバラード

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★ゆうばりキネマ街道

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Visitorssince2003.02.15