ゆうばり国際ファンタスティック映画祭は、ことし2003年で14回を数える。映画資料館「シネマのバラード」がオープンした影響もあり、例年以上に観客でにぎわった。![]() 「Moon Child」は、ミュージックシーンをリードするハイドとガクトが初出演した映画なので、追っ掛けがすごかった。正午上映開始なのに午前7時から会場前で並んだ人がいた。私は大通りから朝8時発バスに乗ったのですが、例年は半分も乗っていないのに、ことしは危うく乗れなくなりそうになった。バスの中の話しは「Moon Child」一色。 瀬瀬敬久(ぜぜ・たかひさ)監督らしい骨太で野心的な作品。日本経済が崩壊して日本人がアジアに移民する近未来という設定。でも、雰囲気は現在。少しだけネタばらしすると、新しい青春バンパイア映画。上映前の監督と寺島進さんのトークが愉快、特に寺島さんが面白かった。
ただ、私もこの作品のばかばかしいパワーは大好き。こういう種類の作品を見慣れているので、山本さんほど、驚かなかっただけ。「地獄甲子園」の山口雄大監督と主人公役の坂口拓さんのコントのような軽妙なトークも楽しかった。 クロージング作品は「ダブルオーセブン ダイ・アナザー・ディ」(リー・タマホリ監督)。シリーズ20作目、シリーズ開始40周年の記念すべき作品。アクション娯楽作としては、めいっぱい楽しめる出来の良い作品。北朝鮮をあからさまに悪玉にしているので、批判をあびたが、タマホリ監督は夕張映画祭へのメッセージの中で「真面目にとらないで下さい。楽しんで下さい」と話していた。まあ、ダブルオーセブン・シリーズは、昔からそうだったから。 |
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