2月15日、数々の苦難を乗り越え、念願のゆうばり国際冒険・ファンタスティック映画祭97に参加しました。会場は映画ファンと地元の人たちの熱気にあふれていました。今年は5日間に延べ2万人以上が集まる見通しです。今回はヤング・ファンタスティック・グランプリ部門の3作品を観ることができました。また、監督や製作者のティーチインも聞きました。写真とコメントで、映画祭の一端をご紹介します。1997.02.17
第一会場となった市民会館の正面 | 市民会館前の雪像と映画祭への参加者 |
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映画祭実行委員会事務局の様子 | 第ニ会場ホテル・シューパロのロビー |
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上映30分前から長い列ができる | 満員のヤンググランプリ候補上映会 |
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「LITTLE SISTER」(オランダ、95年)製作者のクレア・デ・コーニングさん | |
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クレア・デ・コーニングさんは、弁護士をしていましたが、巧みな脚本と完全主義者のロバート・ヤン・ウエストダイク監督に共感し、初めて映画をプロデュース。配役を決めるのに146回のオーディションを行ない、5か月かかりました。クレアさんは俳優に対し「皆自然に演技してくれた」と評価していました。次回作は2人の少年がアムステルダムを徘徊しながら外国人の女性からお金をせびり、世界中を旅し最後はシベリアに行く話を予定しています。 |
「LOVE AND OTER CATASTROPHES」(アメリカ、96年)監督のエマ・ケイト・クローガンさん | |
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1972年生まれのクローガンさんは、映画学校の授業料を払うため、日本でモデルをしていた経験の持ち主。トリュフォーの「大人は分かってくれない」に影響を受けたと話しました。低予算なので最初は友人を集め、短い作品にしようと考えていましたが、撮り進むうちに撮影監督から長編化を勧められ、79分の作品にまとめました。「インデペンデントの精神を忘れずに作品をつくりたい」という言葉が印象的でした。 |
「KILLER TONGUE」(スペイン、96年)監督のアルベルト・シアマさん | |
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シアマさんは「毎日の現実は事件の連続。それが映画のテーマだ。映画のなかで描きたかったのは混乱した優しさ、誠実さ。敵をつくらないことを第一に考えた。昔のフェリーニのようなリアルなキャラクターをつくりたかった。大事なのは内容ではなく、フォルムではないかと思う」とデビュー作に込めた思いを語りました。次回作は電車に恋をする男の物語とのことです。 |