地上とは根本的に異なる「霊界における時間と空間」の概念について解き明かしていきます。
1. やさしい説明:時計の時間から「心の時間」へ
地上の時間は、地球が自転したり太陽の周りを回ったりする「物質の動き」を基準に、時計で機械的に計るものです。
しかし、霊界には昇り沈みする太陽も、回転する天体としての地面も存在しません。
霊界での時間の計り方は、時計ではなく「経験の密度」や「魂の状態」にあります。
楽しい時はあっという間、退屈な時は長い:地上でも、好きなことに熱中していると時間は一瞬に感じ、嫌なことを待つ時間は長く感じます。
霊界はこの「心の感覚」がそのまま実在となる世界です。
「時」は成長の歩数:霊界では「何時何分」という刻みではなく、「どれだけ学び、どれだけ進化したか」という変化のプロセスが時の流れとして意識されます。
シルバーバーチが「ここへ来るのに時間がかかった」と言ったのは、霊界から地上の低い波長に合わせるために、まるで深い海へ潜るように、段階を踏んで波長を落とす「操作のプロセス」が必要だったからです。
【 シルバーバーチ:「私たちの世界の太陽は昇ったり沈んだりしませんから、夜と昼の区別はありません。したがってそれを基準にした時間はありませんが、物事が発生し進行するのに要する時間はあります。私も本日この場所へやってまいりました。それには時間がかかりました」 】
2. 深い解説:永遠の現在と多次元的な広がり
より深い霊的視点に立つと、時間と空間は次のような「実相(真実の姿)」を持っています。
「永遠の現在」という概念
霊界の本質において、時間は「過去・現在・未来」と一直線に流れるものではなく、「永遠の現在」の中にすべてが存在しています。
古代霊は時間を「回転し続ける一個の円」に例えています。
円の今触れている点が「現在」であり、すでに通り過ぎた点が「過去」、これから触れる点が「未来」ですが、円そのものは常にそこにあります。
霊的な視力が高まると、この円全体を見渡せるようになるため、地上で言う「未来」を予知することも可能になります。
空間の正体は「場所」ではなく「状態」
霊界には、地上のような「何キロメートル離れている」という物理的な距離は意味を持ちません。
思念による移動:霊界では「行きたい」と思った瞬間に、その場所(波長)に到達します。
距離ではなく「思念」が移動の手段です。
融合する世界:霊界の各階層は、壁で仕切られているのではなく、ラジオの周波数が重なり合っているように、異なるバイブレーション(振動数)の場として同じ空間に融合しています。
なぜ「時の流れ」があるのか
霊界の住人にも「時の流れ」があるのは、生命が「進化の途上」にあるからです。
霊は不変の存在ではなく、常に新しい知識を得て、古い殻を脱ぎ捨て、より高い光へと向かって活動しています。
この「不完全から完全へ向かう運動」がある限り、物事が発生し、進行し、完了するという「順序」が生じ、それが霊界における時間の正体となります。
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結論として、霊界における時間と空間とは、物理的な制限ではなく、「魂が何を感じ、どのように成長しているか」という内面的な意識の反映なのです。
地上生活はその「永遠の現在」の一部であり、ここで学ぶ時間は、霊界でのより広大な活動に備えるための大切な「一瞬」であると言えます。

