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 山口には天然記念物に指定された二本の銘木がある。西宮市指定の「山口の大ケヤキ」との兵庫県指定の「中野の大カヤ」である。
 山口を代表する銘木に「山口の大ケヤキ」がある。宝塚方面から国道176号線を辿り、山口町内の有馬温泉に向う分岐点の所にある。有馬川を渡り、左手の山口郵便局の建物の傍に立つ雄大な円形の枝張りのケヤキである。
 樹齢約250年、樹高20m、胸高直径1.1m、枝張り8.5~12.2mの広がりをもつ大木である。1982年に西宮市の天然記念物に指定されている。
 場所:西宮市山口町下山口字梅の木716番 所有者:大芝良作
 「中野の大カヤ」も山口を代表する銘木である。中野地区の北寄りの県道98号線(有馬山口線)沿いにある。
 幹の途中から7本の枝が四方に伸びている。樹齢500~600年と推定され、根回り5.5m、樹高約20mの大木である。県の天然記念物に指定され、「有馬郡誌」に「一樹をもって森となす」と記述されるほどである。一ッ家さんという平家の流れをくむという民家の庭に立っている。
 毎年1月15日に「カヤの木まつり」の神事を行い、一族の繁栄と地域の発展を感謝する行事を続けられている。
 場所:西宮市山口町中野578番 所有者:一ッ家