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 西宮市では、樹林を形成する樹木が健全で、かつ、その樹容が美観上特に優れているものであって、次に定める指定基準のいずれかに該当するものを、「景観樹林保護地区」として指定している。景観樹林保護地区には、右のような案内看板が設置されている。
①、 樹林がある土地の面積が500平方メートル以上 ②、 樹林が生け垣をなし、かつ、その延長が30メートル以上
 山口では、公地神社・光明寺林と山王神社林の2地区が景観樹林保護地区に指定されている。
■公智神社の社叢は、神社本殿を北、西、南から取り囲むように広がっているが、本殿北側を通る道路によって南北に二分されている。
■本殿南側の社叢は、高木層は、シイ、ウラジロガシ、アラカシ、ツクバネガシ、アカシデ、ヤマザクラ、アカマツ等が、亜高木層は、シイ、ヤブツバキ、アラカシ、タカノツメ、等が、低木層は、アラカシ、カナメモチ、サカキ、ウラジロガシ、ヤブツバキ、アオキ、ネズミモチ等より成っている。草本層は、マンリョウ、ヤブコウジ、ナガバジャノヒゲ、ツルアリドウシ、サカキ、ベニシダ等が繁茂している。
■本社叢は瀬戸内海の内陸部に発達する典型的なシイ-ウラジロガシ群落である。シイの胸高周100cm以上の大木が約100本以上もあり、社叢としての偉容を示しており、天然記念物としての価値は充分である。
住所 山口町下山口3丁目14-31
面積 約1.58ヘクタール
指定日 1975年12月1日
■山王神社の社叢は、面積も狭く小規模であるが、シイ、ウラジロガシ、ツクバネガシ、カゴノキの大木が見られる。■社叢の南側は、傾斜が急なため樹林への立入りが少なく、わずかではあるが階層構造の整った樹林が見られる。
■一方、北側は傾斜がゆるく、歩道に隣接するため、ウラジロガシ、カゴノキ等の大木が見られるものの、林内への立入りが多いため、林床植生がほとんど見られない。
※この記事は、西宮市立西宮東高等学校地歴部発行の「変容する西宮北部」の記述から引用させていただいた。



住所 山口町船坂574
面積 約0.10ヘクタール
指定日 1974年2月27日