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雲凌軒の焼鯖ずし 2009.06.23
 山口センターでがん検診を受けた帰り道、旧街道沿いの雲凌軒前を通りかかった。いつもの朝の散歩では閉まっている店のドアに営業中の看板が出ていた。この店の鯖寿司は知る人ぞ知る名品である。「にしのみや山口風土記」で紹介予定の一品だったので即座にドアを押した。店内はいかにも田舎の食堂といった風情である。年配のオバサンに声を掛け「焼鯖ずし」を注文すると「すぐ作ります」とのこと。1日20本の作り置きしない限定品であると合点した。奥から出てきたオヤジさんが調理場に入る。数分待って代金1500円を支払い持ち帰り用に包まれた袋を渡される。常温保存で三日は持つとのこと。
 帰宅後、やおら箸をつける。透き通った薄い昆布の下に焼目の付いた肉厚の鯖が、ぎゅっとつまった飯に絡んでいる。載せられた山椒の葉の緑がいろどりを添えている。出汁の味が沁み込んだチョッピリ甘味のある鯖身とまろやかな酢飯の絡みがなんともいえない味わいを出している。二人前の八つ切りの棒寿しを家内と二人で味わった。
由緒ある二基の石灯籠 2008.09.13
 散歩道のいつものコースの折り返し点辺りに古びた村の鎮守がある。神戸市北区道場町の平田稲荷神社である。鳥居前の参道の左右に二基の石灯籠が据えられている。いずれも苔むした古色蒼然たるたたずまいである。
 ふと気がついて石灯籠の台を仔細に眺めた。なにやら文字が刻まれている。前の灯篭には「寛政十年」の文字が、後の灯篭には「文化九年」の文字が判別できた。石灯籠を建立した年号に違いない。
 それぞれの年号がいつの時代なのか。帰宅してすぐに調べてみた。「寛政十年」は1798年だった。同様に「文化九年」は1812年と判明した。今から200年ほど昔の建立だった。いつも目にしていたモニュメントは、思いがけない古い由緒あるものだった。
焼肉・小倉優子の不思議 2008.06.23
 ウォーキングコースの国道沿いに何度も開店しては潰れる飲食店向けの空き店舗がある。最近になって看板だけがやたら目に付く店が忽然とオープンした。看板の店名を見て驚いた。「焼肉・小倉優子」と大書されている。ご丁寧に看板には自称ユーコリンの笑顔の顔写真がプリントされ入店客を見下している。
 ついこの間まで「韓のおしり」という名前の韓国風鉄板鍋のチェーン店が営業していた。名前はイマイチだがそれなりに特色のある店だったように思う。それでも1年ももたずに閉店に追い込まれた。そんないわくつきの店舗で有名タレントの名前だけをウリにしたかのような店が成り立つとは思えない。
 個人的にも小倉優子のキャラは後免だ。好みの番組である「サンマのからくりテレビ」のレギュラーである。甘ったるい口調で生意気なトークを撒き散らしているとしか思えない。それでいて商売っ気だけがやたらと目につく。事務所が指示したキャラかもしれないが、やっぱりイヤだ。この焼肉店も彼女の商売っ気が鼻につく。この店はいつまで持つのだろうか。長くはあるまい。イヤ、これまでむなしく散っていった先陣たちのためにも続いてほしくない。なぜか大人気ないオヤジのたわ言である。