インターネットで選ぶ日本ミステリー大賞 2001
Japan Mystery Award on Internet 2001

ヴィーナスの命題 真木武志著 出版社 角川書店 本体価格 1500円 発行 2000年10月 ISBN 4-04-873247-1

晶午 +4点 理解力のない自分にとって、この作品は1回読んだだけでは犯人すら分からなかった。 それで、２回3回と読んだのだが、いつもならもういいやと諦めてしまうのに、これは「答え」を知りたいと云う欲求に駆られて何回も読んでしまった。 それは綾辻行人の挑戦的な推薦文も原因の一つとしてあるが、何回も読ませるだけの文章力があるのだと思う。 １０月以降はこの作品に多くの時間を割いたので、こんな点数に。

石田一路 +3点 『匣の中の失楽』+『あいにくの雨で』といったところでしょうか？ いろいろと錯綜している上、作者が登場人物たちに読者を幻惑させようとしているのでかなり読み応えがありました。 登場人物とか、物語よりも構成で読ませているという感じです。

漂泊旦那 -1点 　作品自体も習作の域を出ないものであるが、それ以上に腹が立ったのは綾辻行人の推薦文ですね。　読者は作者を選ぶ権利があるけれど、作者が読者を選ぶ権利はないんだよ！

睦月 +4点 学園もの、というか、青春小説というか、そういうのが好きな人は必読。 ミステリとしては、驚かされるような話でも、推理できるような話でもないので、どう評価していいのか分かりませんが。

がりおん +3点 正直、最後まで読み終えても事件の真相は？？？なんだが、学園青春小説としての出来は素晴らしい、特に後半は一気読み。 まあ全肯定か、全否定か、どっちかに別れるタイプの小説ではある。

総得点 投票人数 平均点 総合順位 平均順位 女性順位 男性順位 13点 5人 2.60点/人 15位 31位 - 6位 +5点 +4点 +3点 +2点 +1点 0点 -1点 - 2人 2人 - - - 1人

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