天災・人災に備えた村づくり町づくり

森本 優

2014/11/8


マー坊  てるバァ、今日はてるてる村から出てきてもらってありがとう。てるバァにおいらの話を是非聞いてもらいてえの。

てるバァ ほうけ。ふんじゃあちょっくら聞かしてもろうじゃん。

マー坊  おいらのおっかあもてるてる村の出なんだけんど、「甲府の町じゃあお金お金で心身がすり減っちもう」とよく言ってたよ。てるてる村じゃあ、村民は色んな「いのち」とのつながり合いの中で生きてるから、お金に振り回されない生き方ができるんだろうね。

てるバァ 町の人たちゃあお金ですべてが買えると勘違いしちまってるずらか。

マー坊  農も微生物を初めとしてさまざまな「いのち」とのつながりの中で成り立ってんだけど、そのお金のために遺伝子組み換え技術で「いのち」を操作したり、様々な化学物質を生み出し多量に使用させてね、環境を汚染し生態系を破壊しまくってるの。そもそも作物は土の産物で、土が病めばすなわち作物も病み、それを食する人も病むことになるのにね。またお金を神様として拝んでいるような人は、心も病むことになるよ。

てるバァ そんな技術や化学物質なんどは、農のためというより企業の儲けのためじゃんけ。不必要なもんをあれこれ使わされる農家もおバカっちょちゅうもんじゃんね。TPPが結ばれ農協も一般法人化したら、多国籍企業の尖兵になっちまって、ますます恐ろしい毒をばら撒くこんになるずらか。また食料添加物や放射能汚染も心配じゃんね。このまんまじゃあ子や孫の代にはどんな影響が出てきちもうか心配で心配でしょうがねえじゃんけ。

マー坊  ところで、国の借金は1000兆円程にもなりまだまだ増えそうだよ。国の高級官僚の間では、行き詰ったこの借金をリセットするためにも大恐慌や戦争も致し方ないと考えてる人たちもいるらしいね。また、目を世界に転じると、第三次世界大戦前夜のような情勢だね。

てるバァ おらあ、お金はゴミになってもええけんど・・・。一体この国はどうなっちもうずらか。

マー坊  地域社会が生き延びる方策を立てるしかないよ。お金に毒された国の政治はもう救いようのないところにまできているからね。おいらたちに出来ることは、これからやってくる大きな波にさらわれることなく、地域社会を守り育てること。地震・火山噴火などの天災や、戦争・恐慌などの人災といった破壊の力が全世界を被いつつある今、その力を立直し(創造)に転化する方策と作業とが、おいらたちに今求められていると思うんだ。だから究極的なセーフティーネットであり日本再生の礎ともなる地域コミュニティーの輪(必要最低限のモノ・コトは地域内で生産・流通・消費する地域自給経済圏)を、この甲府盆地にも急いでつくらなきゃあいけないの。そして、同じようなコミュニティーの輪を日本中、更には世界中に張り巡らせる必要があるんだよ。

てるバァ で、おらんとうが出来るこんは何で。

マー坊  一人ひとりの住民には無駄な消費を控えてもらいたいね。そして自然治癒力を活かした予防医学を取り入れたり、家庭菜園・市民農園などを利用したりして、できるだけお金に頼らない暮らしを心がけてもらいたいんだ。それから、村づくり町づくりに住民一人ひとりが当事者として参加して、上からの押し付けに負けてサル回しのサルになっちまうような地縁の団体役員や議員を出さないようにしなきゃあね。

てるバァ おまかせ町づくりにさよならじゃん。

マー坊  村づくり町づくりに汗を流す大人の背中は、生きた教育の場として子や孫にも多大な影響を与えるはずだよ。地域の自然・文化・伝統などを尊重し、いのちの尊厳や、農と食のあり方、環境保護のあり方、等々を学ぶ機会を充分得ることになるはずだからね。以上が大まかな概要だよ。詳しくはおいらのHPを覗いて見ておくれよ。

てるバァ こりゃあテエヘンなこっちゃ。甲府盆地の立直しが、日の本の立直しに、更には全世界の立直しにつながってゆくっちゅうこんずらか。おまんとう、やってみろし。こぴっとがんばれしよ。

(おわり)

 

※下記の私の資料も併せてお読み頂ければ幸いです。

地域内分権に対するある一つの視点」http://www.asahi-net.or.jp/~jh4m-mrmt/D.new/d-6.html

てるてるひめ物語」 同/ d-10.html

私たちがこれから準備すべき社会とは」 同/d-41.html

農の現場からの提言」 同/d-43.html

おらんとうはエテ公?それともブロイラー?人間ちゅう選択肢はねえのけ?」 同/d-44.html 

その他


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