おらんとうはエテ公?それともブロイラー?人間ちゅう選択肢はねえのけ?

脱「経済成長」の勧め

 

森本 優

2014/10/13


てるバァ  最近「地方創生」という言葉がやけに目に付くけんど。

のぶジィ  自・公がやる来年の統一地方選挙対策でしか過ぎん。お金(税金・借金)のばら撒き でサル山(地方)のサルを手なずけんとする魂胆ずら。TPPの公約同様、選挙が終わっちめえば雲散霧消の運命。

てるバァ  TPPといえば交渉妥結も間近と聞くけんど。

のぶジィ  地方は多国籍企業の草刈場にしかならん。確かに大規模生産・広域流通で国内GDPを押し上げるんじゃろうが、お金が外に流れていっちもう。一方、地域に密着した零細・小企業の足元はますます覚束なくなっちもうずら。特に農の現場じゃあ、企業の参入により遺伝子組み換え作物の導入が進んでだ、それに伴い危険な農薬や除草剤の使用量が増えちまうはずずら。おらんとうは連中に利益をもたらす一道具、まさにケージ飼いのブロラーに過ぎん。

てるバァ  倫理を欠いた企業連中にとって、おらんとうの命なんどどうでもええってこんけ。ふんだから、エサは遺伝子操作を受けた農薬や放射能なんどで汚染されたもんで充分ってこんけ。けんど、ブロイラーも病気になったら連中も困るんでねえのけ。

のぶジィ  医は算術。ほとんど必要のねえ処置や薬でよ、GDPが押し上げられるから、病人が増えたほうが「経済成長」にとってとってもええと連中は考えてるずらよ。またよ、公的負担を減らすためにも、働くべき期間は働いてもらって、その後はあまり長生きせず死んでもらったほうが都合がええはず。

てるバァ  てっ、(絶句)・・・そう言えば、「文学・哲学なんどは弊害あって一利なし」といった発言が政府や経済界から出ているようだけんど。

のぶジィ  サルやブロイラーなんどは「経済成長」ちゅう国策に疑問を投げかけるようなこんはしちょしよ、国策に従って働いてGDPとやらを押し上げるこんに専念しろしよ、ちゅうこんずら。

てるバァ  ところで今の政府は、リニア・原発・武器なんどの輸出を「経済成長」のための大きな柱にしようとしているけんど。

のぶジィ  大企業・多国籍企業の利益を最も大きくするためにだ、サル山のサルには情報の取り締まりとアメ玉で、手なずけられると連中は考えてるずらよ。いのちなど何とも思わない「死の商人」が巷に溢れ、幅を利かせてるのが今ん世の中の実情ずら。

 

国策としての「経済成長」から循環のある豊かな地域社会へ

 

てるバァ  「死の商人」がはびこる今ん世の中でおらんとうが出来ることは何で。

のぶジィ  お金が回らんでもGDPに反映されんでも、予防医学なんかで健康を維持したり、家庭菜園や市民農園なんかで、癒しや生きがいそして豊かさを実感できる人間らしい暮らしを心がけるこんずら。その上で、循環のある地域社会を準備していって、出来るだけ地域内でお金やモノ・コトが回る仕組みを整えてゆくこんずら。例えば、学校給食の場合だと、生産者・流通・消費の各団体が協力し合ってだ、地域内の安全な食材を提供しろし。そしてその残渣を回収して堆肥化し、生産者の圃場に戻すサイクルをつくるようにしろし。リニアや都市再開発なんどの公共事業に市税を注ぎ込むより、子や孫のため、人間として生きてゆくのに必要な社会システムを創るこんに向けて、税金を使ってもれえてぇもんずら。※農の現場からの提言」参照

てるバァ  そうじゃんね。今ん世の中、「コスト」を連発するおバカっちょが多いんだけんど、地域の子どもは地域の宝だし未来じゃんね。おらんとうは「経済成長」より、いのちを選び取りたいもんじゃんね。

(おわり)


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