考古学教室・3時間目
3時間目・やよい人グルメ
弥生(やよい)人のごちそう、せいぞろい!

やよい時代っていえば「米作り」で有名だけど、やよい人が食
べていたのはそれだけじゃない。たとえば、右はモモのたね。
キイチゴ、ヤマブドウなど、フルーツも食べていたんだね。左
はヒョウタンのたね。ヒョウタンは食べたり、油をとったり、入
れ物に使ったりしたようだ。そのほかにも、木の実やマメなど
をたべているよ。
お肉もしっかり食べていたようだ。頭のほねでとうじょうしても
らったのは、有名なイノシシ(上)とシカ(下)だ。やよい人がよ
くつかまえたのは、イノシシのほう。シカはとくべつなどうぶつ
だったようだね。そうそう、朝日いせきを調べてみて、おどろく
べき発見があった。なんと、ブタを食べていたんだ!
「海のさち」もたくさんたべていたようだ。朝日いせきでは、や
よい時代の前半には、たくさんの「貝づか」をつくっていた。
貝づかは、貝がらをまとめてすてた「ごみすて場」だ。ここから
すごい数の貝がらがみつかっている。この「カキ」のように海で
とれる貝が多い。みんなはカキフライは好きかな?
貝づかが作られていたころは、同じように海の魚をたくさんと
っていたようだ。フグ、マダイ、クロダイ、サバ、アジ、スズキ、
カレイ・・・名前をあげると、きりがないくらい、いろいろ食べて
いたようだ。ここにいる「マグロ」や「ブリ」などの大きな魚も、
モリというどうぐを使ってつかまえられたんだ。
朝日いせきでは、やよい時代の後半には貝づかが作られな
くなる。それと同時に、「フナ」、「ドジョウ」、「ウナギ」などの淡
水魚(たんすいぎょ)がたくさんみつかるようになる。こういう
魚をとった「ヤナ」というしかけもみつかっている。どうも、
わざわざ海まで出て行くのではなく、米作りのついでに近くで
魚をとる、というようにかわっていったようだ。

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