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がんを明るく生きる-前立腺癌の末期から生還した伊藤勇のサイトのホーム

末期癌より生還した伊藤勇から患者さんに贈る励ましの詩

患者さんに贈る励ましの詩2『石の地蔵さん』

前のページ(詩・自分を信じる)でも書きましたように、私は、過去に幾つもの病いを重ね、見放された状態からも何度も甦り生かされてきました。『石の地蔵さん』の詩は、心臓病で入院中に臨死体験をしたころ、私がこの世に残す最後の言葉として意識のあるうちに書いたものです。

私が現役の頃いつも通る交差点に、とても可愛い子供のお地蔵さんが建っていて、お花やお供物が絶える事がありませんでした。今も建っているのですが、幼い子供を交通事故で亡くした両親が建立したと聞いております。

私自身、両親の愛情を受けられなかった寂しい時代を思い出し、自分が親になった時、子供への愛情を人一倍深く持ち、家族の温かさ、大切さを何よりも憧れていたこともあり、そのお地蔵さんを見る度に親の深い悲しみや愛情を感じ涙を誘われておりました。

可愛い石の地蔵さんは、私のどんな心境の時でも、素直なほほえみで私を迎えてくれることにいつも励まされておりました。

自分もこの様に素直な笑顔で生きようと、円空佛の笑顔と共に自分自身の心の支えにもなっていたものですから、2004年の心臓病による入院中に臨死状態になった時も、それがわたしの心と合体し、しかも自分の身体は石の地蔵さんのように動かない状態でしたので、あの世に旅立ちそうになった時にその石の地蔵さんも幻想の中に現れました。

石の地蔵さん

石の地蔵さん 笑ってる
石の地蔵さん こんにちは
きょうも笑顔でニコニコと
腹も立てずに 笑ってる
腹も立てずに 笑ってる

石の地蔵さん 笑ってる
石の地蔵さん こんにちは
きょうも笑顔でニコニコと
腹も立てずに 笑ってる
腹も立てずに 笑ってる

石の地蔵さん こんにちは
雨、風、嵐もニコニコと
どんな時でも 笑ってる
どんな時でも 笑ってる

石の地蔵さん こんにちは
四季を通じてニコニコと
常に笑顔で 笑ってる
常に笑顔で 笑ってる

常に笑顔を 忘れない
石の地蔵さん こんにちは
雨、風、嵐もニコニコと
どんな時でも 笑ってる
どんな時でも 笑ってる

石の地蔵さん こんにちは
四季を通じてニコニコと
常に笑顔で 笑ってる
常に笑顔で 笑ってる

常に笑顔を 忘れない

(2004.12作)

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