阿久和川と一般廃棄物旧最終処分場


阿久和川とは横浜市瀬谷区三ツ境(相鉄線三ツ境駅)から柏尾川へ流れ込み柏尾川は戸塚区を抜け、鎌倉市を通り江ノ島へと流れている川です。
ほんの少し前まで生活排水が流れ込み、汚れていた川でしたが最近は下水道の完備に伴い水鳥も見かけれる様になってきました。 しかし、この川へ約25年位まえまで使用していた一般廃棄物最終処分場からの排水が何の処理もされずに、流れ込んでいます。
この最終処分場にはPCBが含まれていると想像できる家庭用電気製品や大量のプラスチック製品、いまだにメタンガスがでている生ゴミ、鉄屑など何でもかんでもが埋め立てられています。
時々発生するメタンガスに火が付き火事騒ぎもおきています。

この旧処分場には遮水シートもなければ、水処理施設もありません。 この処分場からでる浸出水はそのまま何の対策もなされずに、阿久和川へ流れこんでいます。 阿久和川へ流れ込んでいる排水路は赤く変色し、阿久和川の川床も同じように赤く変色しています。
横浜市環境保全局水質地盤課へ事実を告げて水質検査を依頼しました。答えは赤く変色しているのは、鉄バクテリアの為であり、phはやや酸性、BOD検査は異常が認められず問題はありませんとの解答でした。 私はBOD検査ではなく、重金属類の検査をお願いしたつもりであり、その点を再度質問しましたが、鉄も銅もそれ程含まれていないのでさらに検査をする必要がないとの回答でした。
さらに、横浜市にはここよりも問題になっている場所が多数あり、ここばかり調べることは出来ませんとの回答もありました。(いったいここよりも危険な所とはどこなのでしょうか?行政とし公開すべきではないでしょうか?)

横浜市環境保全局水質地盤課は水質調査を行ないました。
結果、予想していたように環境項目全て不検出でした。しかし、おかしな事に電気伝導率試験の結果はありません。????
横浜市が検出結果に対して偽りの数値を教えてきたとは思いません。しかし、これに自信をもってクロスチェックを私たちで行ないます。

私たちで浸出液の分析調査をおこないました。分析測定結果

厚生省発表の問題最終処分場を調べてみました。 驚くことに横浜市の問題最終処分場は一つも報告されていません。 横浜市の最終処分場はすべて問題いようです。 いったいどうしたことでしょうか? 私たちの知る限り新橋最終処分場は大変に不完全な処分場です。 環境保全局の言う新橋最終処分場よりもはるかに不適切に処理されている最終処分場が横浜市には多数あるはずです。 何故厚生省の資料にはこれら処分場が全く記載されていないのでしょうか?

阿久和川は現在「まほろばの川」計画で親水公園の計画が実行に移されています。
詳しく水質検査もせずに、行政の大丈夫ですという言葉を信じて幼い子供たちに安心して水遊びをさせる事ができるのでしょうか? さらにこの川は先にも述べました様に江ノ島へながれています。 相模湾で取れる魚は我々の食卓に新鮮な近海魚として上ります。
さらに、新橋町内には災害時様の井戸が数箇所あります。 これらの水質検査は何を調べているのでしょうか?(細菌検査だけの資料しか見当たりません)

私たちは横浜市が重金属類の水質検査をしないのは、事実がでる事が恐ろしいからと考えます。 たとえカドミウムなどの重金属類が検出されても、浄化する技術もあります。 恐ろしいから調べないのではなく、詳しく調査をし、問題がなければそれで良し。不幸にも検出されれば改良する事が行政の仕事ではないでしょうか? 横浜市民に何の利益ももたらさないサッカー・ワールドカップなどに大金を使う事ができるのであれば、過去の負の遺産を処理する為のささやかな予算も組めるはずです。

河川の汚れは一部住民の問題ではありません。河川、海からの恵みを受けるとてつもなく多くの人々の問題です。
私たちは、これからも横浜市へ水質調査の要求をつづけていきます。
水質問題で情報をお持ちの方、是非どのような情報でもかまいませんのでお知らせください

id7y-mrym@asahi-net.or.jp


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