PCBは不検出と横浜市から報告を受けましたが、排出基準、環境基準を上回るPCBが検出されました。

私たちは横浜市が行なった旧処分場からの浸出液の分析測定結果に疑問をもち、近所の人たちから不要品を提供してもらいフリーマーケットを開いて資金を集め、集まった浄財12万円で独自に測定分析を民間分析機関へ依頼しました。
その結果、私たちの日頃の阿久和川観察の通り、大量の鉄分、マンガン、それにPCBまで検出されてしまいました。
その後、横浜市は再度測定を行い、私たちが依頼して測定した数値が正しい事を認めました

計量の対象 横浜市環境保全局の
測定値
私たちが民間分析機関へ
依頼して測定した値
環境基準値
亜硝酸性窒素 不検出 測定せず
硝酸性窒素 0.45 測定せず
PCB 不検出 0.0036mg/L 検出されない事
PCB(再測定 7月12日) 0.0031mg/L 0.0036mg/L 検出されない事
総水銀 不検出 0.0005mg/l未満 0.0005mg/L以下
総クロム 不検出 測定せず 基準値なし
カドミウム 不検出 0.001mg/L未満 0.01mg/L以下
不検出 測定せず 0.01mg/L以下
マンガン 測定せず 1.0mg/L 基準値なし
全マンガン(再測定7月12日) 0.61mg/L 基準値なし
測定せず 19mg/L 基準値なし
全鉄(再測定 7月12日) 21mg/L 18.8mg/L 基準値なし
溶解性鉄 0.020mg/L 測定せず 基準値なし
溶解性鉄(再測定 7月12日) 5.78mg/L 基準値なし
亜鉛 不検出 0.01mg/L未満 基準値なし
不検出 0.01mg/L未満 基準値なし
ニッケル 不検出 測定せず 基準値なし
セレン 不検出 測定せず 0.01mg/l以下
砒素 不検出 測定せず 0.01mg/以下
塩素イオン 測定せず 95
有機物等(過マンガン酸カリウム消費量 測定せず 29
カルシウム、マグネシウム等(硬度) 測定せず 360
フェノール類 測定せず 0.005mg/L未満
フェノール類(再測定7月12日) 0.005mg/l未満
1,1,1−トリクロロエタン 測定せず 0.005mg/L未満
陰イオン界面活性剤 測定せず 0.15mg/L
水素イオン濃度(ph) 測定せず 6.8(17.5℃)
臭気 測定せず 弱・薬品性臭気
色度 測定せず 14度
濁度 測定せず 3度
注: 横浜市の測定値で不検出とは、測定したが環境基準以下であった為、測定を取りやめたの意味
私たちが測定した中で陰イオン界面活性剤が検出されましたが、通常廃棄物処分場では検出されない
物質です。
PCBが検出されたのは、この旧処分場に廃家電製品なども埋められている為と考えます。この値は
排出基準も超えた数値であり、早急に撤去の対策が望まれます。


私たちは、この結果を携えて横浜市環境保全局水質地盤課長へPCBの再調査とビスフェノールA及び1−4ジオキサンの追加測定を横浜市と私たちが同時に横浜市の費用で行う事ができるように申し入れを行いました。

浜市は、私たちの申し入れに対して7月12日に再度PCB,全鉄、全マンガンの分析測定を行ないました。その結果は私たちが分析測定した結果とほぼ同じでPCBも同じ数値が測定されました。(横浜市は2つのサンプリングを行い、一つは横浜市独自の研究所、もう一つは横浜市指定の民間検査機関で測定を行い、どちらも殆ど同じ数値でした。)
(横浜市の数値は横浜市環境科学研究所による分析測定。)
さらに公表する数値で不検出の表示は誤解を招くので、今後このような表記ではなく、未満や以下の表示にするように申しいれ了解しました。


横浜市はPCBが検出された事を真摯に受け止め、この対策及びさらに水質の検査を続行する事を約束しました。
PCB対策として浸出液を下水に流す方法もありますが、この件に関しては土木事務所及び下水道局から下水に流さない確約を取り付けています。
2000年08月12日改定

ご意見、情報をお知らせください id7y-mrym@asahi-net.or.jp

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