線が細く、透明感のある女優さんです。映画デビュー作の「バス停留所」(1956)では、恐ろしくケバいモンロちゃんの隣に座って、余計に清純さが目立っていました(上記画像をクリックすると、隣に座っている恐ろしくケバいモンロちゃんの姿を見ることができます)。一度はそのようなイメージでスターの座を確保した彼女も、そのイメージゆえにスターの座に長く留まることはできませんでした。というのも、迫力不足というか、個性に欠けるというか、要するにこれこそ彼女だという決定力に欠けるきらいがあったからです。とはいえ、時には、そのようなイメージを持つ女優さんも悪くはないものです。たとえば、「バス停留所」のモンロちゃんは別としても、「大都会の女たち」(1959)で共演したジョーン・クロフォードなど、アクの強すぎる猛者女優のかたわらにいると極めて新鮮に見えます。「大都会の女たち」は、ホープ・ラングの経歴が頂点に達した頃の作品であり、クレジット上でも彼女の名前は、ジョーン・クロフォード、スティーブン・ボイド、ルイ・ジュールダン、マーサ・ハイヤー、ダイアン・ベーカーなどの錚々たるメンバーを押しのけてトップに登場します。残念ながら、この作品の後は、徐々にトップ女優としての地位を失っていきます。 |
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1956
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バス停留所 |
1961
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ポケット一杯の幸福 |
1957
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青春物語
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1963
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プレイガール陥落す
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1958
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若き獅子たち
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1974
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狼よさらば
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1958
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大戦争
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1986
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ブルー・ベルベット
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1959
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大都会の女たち
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1994
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今そこにある危機
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1961
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嵐の季節
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1995
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理由
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