言うまでもなく彼女は、映画監督のジョン・ファローとターザンの嫁さんを演じたモーリン・オサリバンの娘であり、彼女の妹のティサ・ファローも女優さんです。いわば映画一家の申し子であったと言えるでしょう。そのような環境で育ったミア・ファローは、ニューロティックでエキセントリックな役を演じることが多く、また実生活でも同様な傾向が顕著であったという話もあります。全体的に華奢なイメージを持ち、それどころか「ローズマリーの赤ちゃん」(1968)には、役のためとはいえマジに栄養失調で死にそうなほど貧相な姿で登場していました。80年代以降90年代初頭までの出演作のほとんどはウディ・アレンの作品であり、Ephraim
Katzの「The Film Encyclopedia」(HarperPerennial)の表現を借りれば、アレンの感情面の連携として、また彼の好みのヒロイン像として、ダイアン・キートンの後釜に座ったというわけです。彼女の多彩な結婚暦には(だんだんゴシップ雑誌的になってきました)、30才年長のフランク・シナトラとの結婚、ジャズピアニストかつ映画音楽作曲家かつ当時ロンドン交響楽団の主席指揮者であったアンドレ・プレビンとの結婚が含まれます。 |
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1964
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バタシの鬼軍曹
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1979
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ハリケーン
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1968
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殺しのダンディー
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1983
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カメレオンマン
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1968
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ローズマリーの赤ちゃん |
1985
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カイロの紫のバラ
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1968
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秘密の儀式
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1986
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ハンナとその姉妹
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1969
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ジョンとメリー
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1987
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ラジオ・デイズ
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1971
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見えない恐怖
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1987
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セプテンバー
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1972
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フォロー・ミー
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1989
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私の中のもうひとりの私
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1974
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華麗なるギャツビー |
1989
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ウディ・アレンの重罪と軽罪
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1978
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アバランチ/白銀の恐怖
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1990
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アリス
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1978
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ウエディング
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1992
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夫たち、妻たち
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1978
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ナイル殺人事件
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