HTML でリンク先の HTML ファイルや画像ファイルの場所を記述するアドレスのことを、以前は URL と呼んでいました。しかし正式名称は URI (uniform Resource Identifier) であり、URL (Uniform Resource Locator) はその俗称となります。
Web サイト内のページ数が増えてくるとファイルを探す作業が膨大になりますが、そのような場合には新しいディレクトリを作って整理します。このようにディレクトリでファイルを管理する場合、目的のファイルまでのパスの記述方法には絶対URI (パス)と相対 URI(パス)
があります。
絶対 URI は、ファイルの位置を一番元になる位置から階層構造をたどって記述する方法で 「 http:// 」からはじまります。絶対 URI はフルパスともいい、リンク先のファイルの完全なアドレスになります。
サイト外部へのリンクは常に絶対 URI になり、リンク元がどこであったとしても記述は変わりません。
一方、相対 URI の場合はファイルの位置をリンク元となるファイルから見て相対的に記述する方法です。一般的にサイト内でリンク先を指定するときには、相対 URI で記述します。
同じ階層のファイルまでのパスは「 ./ 」、一つ下の階層のファイルまでのパスは「 / 」、一つ上の階層ファイルまでのパスは「 ../ 」で表して記述します。なお、同じ階層のファイルまでのパスを指定する「 ./ 」は省略できるので、一般的には記述されないことがほとんどです。
「 ○○○.html 」から同一階層の「 xxx.html 」をリンクさせる場合:
「 ○○○.html 」から同一階層の「 abc 」フォルダ内の「 xxx.html 」ファイルをリンクさせる場合:
「 ○○○.html 」から一つ上の階層の「 xxx.html 」ファイルをリンクさせる場合: