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 アリストS300VEに乗るNO.67のTHさんが、EMV(エレクトロマルチビジョン)の純正モニターをいかしてハードディスク・ナビゲーションシステムを装着されたのでレポートしてくださいました。


メンテVOL.340 純正モニター+ハードディスクナビ装着記
<作成:'03年3月17日>
もう一年近く前になってしまいましたが1998年2月新車で購入したアリスト160型の純正モニターにパイオニアのハードディスク(HDD)ナビAVIC-H07を苦労して装着しましたのでその経緯についてご報告いたします。 

基本的には、とおるさん(NO.747)がDVDのカロッツェリアのナビでおやりになったもの(メンテVOL.251「純正&社外ナビ共存使用レポート 」参照)と同様ですが、私の場合は純正のナビはまず使わないということで切り替スイッチは装着しませんでした。ただ配線を繋ぎかえれば、いつでも純正ナビに戻せるようにしてあります。使い心地は上々です。ルートをはずれた時でも瞬時にリルートしてくれるなどハードディスクナビの反応は純正ナビの比ではありません。

また最近パイオニアからの連絡に従いハードディスクを最新のものにVersion Upし益々使い勝手がよくなりました。なお、「エアコン」のボタンを押せばエアコン関連の調整も純正ナビと同様に出来ますし、オーディオ関係の調節も「音質調節」ボタンを押せば出来ます。ナビに戻るには「現在位置」のボタンを押すのみ。唯一の不満はハードディスクナビをミュージックサーバーとしては活用していないことですが、これは純正のCDでも満足しているのでよしとします。

お世話になったクラブアリストの「とおる」さん、「ぱんだ」さん、それにエンジニアをやっていただいたF田さん、協親自動車のT部社長、N口さん、本当にありがとうございました。

<使用したパーツ>

<純正ナビがおかしい>

そもそものきっかけは純正のナビがおかしくなったこと。全く目的地設定が出来なくなり、行きつけのトヨタのディーラーに持ち込んだところ修理代として10万円程度を要するといわれました。もともと純正CDナビの性能には不満があったこともあり10万円も出して同じものを買うのも馬鹿馬鹿しい、最新のハードディスクナビでも本体だけなら14万円出せば買えるではないか、ということで代替案の検討を始めました。

<スープアップDVDナビ?>

ひとつの代替案は、フレンドディーラーのネッツトヨタ東京ハブポート若林さんのスープアップ(メンテVOL.172「DVDスープアップ・ナビ装着記」(maimaiさん)、VOL.173「DVDスープアップ・ナビ機能比較」(カントンさん)参照)ですがそもそも装着中のナビ自身が壊れているかも知れないということで、その修理代金も加算すると相当になる、又DVDナビ自身発表から時間が経っているということでCDナビに対しそれほどの進歩は無いということで選択から除外。

<ディーラーに相談>

トヨタのディーラー(ビスタ)のメカニックの人に相談したところ社外ナビを装着する一番確実な方法はトヨタの純正部品である「VTR中継アダプター」(7千円位)を用いる方法でありこれなら自分のところで出来るとのコメント。これをつけた場合にはモニター画面上にビデオという表示が出てくる のでそれを押してやるとビデオに切り替わるのでここに外のナビを接続すればよいのではないかというものでした。言い換えればディーラーとしてはこれ以外の方法では出来ませんということ。

<とおるさん>

これを先にパイオニアのDVDナビを純正モニターにRGB装着された先達であるとおるさんに相談させていただいたところ、「VTR中継アダプター経由だとRGB接続に比べると画質が落ちる。純正モニターと純正ナビシステムとの間のRGBケーブルを探して切断、そこにパイオニアのナビのケーブルをばらして持ってきたRGBのケーブルを繋げばよろしい。」との明確なコメントといただき、配線図まで送っていただきました。

<どこかやってくれるところない?>

とおるさんのコメントに勇気づけられて早速パイオニアのHDDナビAVIC-H07を通販にて購入(どういう経緯か○○バックス店の保証あり)したものの接続には自信無し。電気配線はともかく、車の配線をきれいにやることについては全く自信無し。この間、純正ナビはどういうわけか自然に治ってしまいましたが、HDDナビを購入した後ですからもう後に引けません。(10万円と言ったディーラーの診断は一体何だったの?)

そこで、かねてより面識のある川崎市高津区の協親自動車を訪問して若社長のT部さんの説得にかかりました。T部さんとは以前に雑談したこともありなかなか進取の気性に富む人物として目をつけていました。「お宅のような業者はディーラーと同じことをやっていても発展は無い。このようなニーズは確実に存在するし、ここに配線図もあるのでチャレンジしてくれないか」 「確かにおっしゃるとおりだが本当に出来るのか自信がない。少し考えさせて欲しい」といわれて1週間後、T部社長より電話があり「トライしてみましょう」とのうれしいコメント。早速車を持ち込みました。

<繋がらない!>

その後同社を訪ねたところ社長より、「配線通りにやったのだがうまくモニターに映らない。他の接続を試してもよいが壊してしまうのが心配だ。」とのコメント。メカニックのN口さんに説明を受けたが確かにとおるさんにいただいた配線図通りに繋いでいるが画面は縞模様だらけでとても見られたものではない。協親自動車は3月の車検の対応に追われおり、愛車は片隅で埃だらけになっている。

<電子工学最高権威に応援を求む>

困り果てて相談したのが幼馴染で、大手電気会社の関連会社の社長をしているF田さんという方。この方は中学生時代からハムの免許を取得して自宅に巨大なアンテナを建てていたほどの人でその後MIT、Harvardでも学位を取られた技師長を超える大物。怖れ多いと思ったがご自分でも愛車のBMWにナビを取り付けられたということで相談したところ時間の都合をつけて見てもいいよとのお話に甘えることに。

<繋がった!>

多忙なF田さんに夕刻協親自動車に来てもらって作業開始。協親自動車のメカニックのN口さんにこれまでやったことを説明してもらい、接続すべき線の電圧を慎重にチェック、時には端子を分解する等しながらRGBの接続にトライすること1時間半、ついに接続に成功。結局分かったのは同じカロナビでもHDDナビとDVDナビとでは接続線の色などが異なるということ。予め数百万もするような測定器を持ってくればもっと早くやれたけれど、簡単なテスターを使っての作業も久方ぶりにエンジニアに戻って楽しかったとF田さん。若いメカニックのN口さんもF田さんの偉ぶらないやり方に感激の様子。基本からやったのでN口さんも今後どんな機器が持ち込まれても対応出来るという自信を持ったのではないでしょうか。後で分かったのですが配線の処理などN口さんのきっちりとした仕事振りは見事。T部社長もこれからはうちはどんなカーナビも処理出来ると宣言。
純正モニターにカロナビの画面が見事に納まっている。画質は極めて鮮明。
純正CDナビとの接続。 配線処理がきれいになされていることが分かる。
トランク内の純正CDナビ本体の上に配置したカロナビ。 配線を?ぎかえるだけで純正ナビに切り替えることも可能。


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