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メンテVOL.297 CIMAマルチプロジェクターキセノンヘッドランプ移植記(3/4)

[マルチプロジェクターヘッドランプの組込]

 純正のディスチャージヘッドランプユニットに、マルチプロジェクターヘッドランプを組み込みます。

[写真19]
  • 出来上がったバックプレートおよびステーです。(写真19)
  • 3D CADによるレーザー加工のため、寸分の狂いもありません。
  • バックプレートには、例によってカーボン調のカッティングシートを貼ってみました。

[写真20]
  • バックプレートに、ヘッドランプ本体を取り付けます。(写真20)
  • バックプレートに、ハウジングとリフレクターをサンドイッチして固定する形になります。
  • ビスには、走行中の振動による緩みを防ぐため、ネジ止め剤を塗っておきます。

[写真21]
  • バックプレートに、取付ステーを固定します。(写真21)
  • 取付ステーの先には、固定リングを瞬間接着剤で固定し、純正のリフレクターから取り外したコネクタを押し込みます。
  • ステーの取り付けには、M3mmのボルトを使います。ボルトには、必ずスプリングワッシャーを入れておきます。
  • 取付ステーおよび固定リングには、±1mmの遊びを持たせてあり、位置を調整できるようになっています。
  • この時点では、まだ仮組みとし、完全には固定しません。

[写真22]
  • 純正のヘッドランプユニットに、マルチリフレクターヘッドランプを組み込みます。(写真22)
  • バックプレートの上側の2ヵ所のコネクタは、ユニット本体のボルトに捩じ込み、下側のコネクタは、制御用モーターのシャフトに押し込みます。
  • バックプレートがユニット本体に干渉しないよう、取付ステーの位置および長さを調整し、各部のクリアランスを見ます。
  • 位置が決まったら、取付ステーのボルトにネジ止め剤を塗り、しっかりと固定します。
  • ユニット本体の2本のボルトおよび制御用モーターのシャフトには、グリスを塗っておきます。

[写真23]
  • ヘッドランプユニットの裏側です。(写真23)
  • HIDバーナーのコネクタが飛び出しているため、純正のカバーを取り付けることができません。
  • そこで、φ100mmのアクリルパイプ使って、純正カバーのベース部を55mm延長します。
  • ただし、純正カバーのベース部はφ90mmあるため、そのままではアクリルパイプを取り付けることができません。
  • そこで、純正カバーのベース部の左右2ヵ所を削り取り、アクリルパイプを取り付けられるようにします。
  • つぎに、アクリルパイプを、2液式のプラスチック用接着剤を使って固定します。
  • さらに、アクリルパイプの外周部3ヵ所を、M2mmのビスを使って固定します。
  • 純正カバーのベース部とアクリルパイプとの隙間は、コーキング剤を流し込んで防水します。

[写真24]
  • アクリルパイプにカバーを付けます。(写真24)
  • φ100mmのアクリル板の外周部3ヵ所を、M2mmのビスを使って固定します。
  • アクリル板の外周部には、スポンジシートをドーナツ状に切り出したものを貼り、アクリルパイプとの間を防水します。

[写真25]
  • ヘッドランプユニットを、コーキング剤を使って防水処理します。(写真25)
  • この処理が不完全だと、しばらくすると「涙目現象」が発生してしまうので、特に慎重に作業します。
  • コーキング剤は、セメダインさんの変成シリコーンシーラント「POSシール」(ブラック)を使いました。
  • まず、コーキング剤をユニットの外周部に流し込み、ヘラを使って伸ばしながら、厚さが均一になるようにならします。
  • つぎに、クリアカバーを、ユニットと平行になるようにゆっくりと押し込みます。
  • コーキング剤が足りない部分は、適宜補充します。はみ出した部分は、ヘラを使って取り除きます。
  • 1日ほど静かに置き、しっかりと乾燥させます。

[写真26]
  • 組み込み完成です。\(^o^)/(写真26)
  • ヘッドランプユニットとクリアカバーとの間を確認し、コーキング剤が痩せている場合には、補充しておきます。

[ヘッドランプユニットの取付]

 いよいよ大詰めです。マルチプロジェクターヘッドランプを組み込んだユニットを、ボディーに取り付けます。

[写真27]
  • フロントバンパーを取り外し、ヘッドランプユニットを取り付けます。(写真27)
  • ユニット裏側の純正カバーを延長した部分がボディーと干渉するため、フレームの一部を削ります。
  • 削った部分は、必ずタッチアップペイントを塗っておきます。
  • フロントバンパーを取り外すためには、まずフロントタイヤを下ろし、アンダーカバー・左右フェンダーカバーを外します。
  • つぎに、フェンダーカバーの奥に隠れている、左右それぞれ2ヵ所あるナット・1ヵ所あるボルトを外します。
  • 中央部にある左右2ヵ所のボルトと左右2ヵ所のクリップを外すと、フロントバンパーがフリーになります。
  • フロントバンパーやフェンダーを傷付けないよう、脱着は必ず2人で行います。また作業中は、エッジ部にガムテープを貼って保護しておきます。
  • 取り外すべきボルト・ナットは、全部で40個ぐらいあり、かなり痺れる作業です。(*.*)
    (エアツールがないと辛いです)

[写真28]
  • ヘッドランプユニットを取り付けた状態です。(写真28)
  • ハーネスやコネクタ類を元に戻し、各種ランプが正常に点灯すること、またオートレベリング機能が正常に動作することを確認します。
  • せっかくフロントバンパーを外したので、「このまま一気にインタークーラーも!」と思ったのですが、時間が無かったので諦めました。
  • ちなみに、ボディーを保護しているオレンジ色のものは、「マイ・フェンダーカバー」です。(^^ゞ
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