RTL-SDR Dongle
PCを英語版に設定



● (No.893) RTL-SDR Dongle [PCを英語版に設定] (2015年12月6日)
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以前、実験がうまくいかずに危うくゴミ箱行きになりそうだった 1SEG TV TUNER
の RTL-SDR Dongle (LT-DT307) を探し出し、先ほど Win7機にインストールしま
した。デバイスマネージャー→「サウンド、ビデオ、およびゲームコントローラー」
→「REALTEC 2832U Device」 の項目があることを確認しました。 JE1CVL局と同様
な実験の流れです。 「ユニバーサルシリアルバスデバイス」 の項目は存在せずに
当然 RTL2832U の項目も見えません。 これを出現させる 「zadig_2.1.0.exe」 を
使って Reinstall Driver とすると先ほどのデバイスマネージャーに新たな英文
のデバイスとして 「Universal Serial Bus Devices」 に置き換わり、さらにその
直下に、「RTL2832U」 が出現しました。 なお、1枚目に写っている桃色の Dongle
の型番は LT-DT307/PK で、金色の部品は SMA(Jメス)→MCX変換(Pオス)コネクタ
SM-364 です。 SMAケーブル RG-316 は、FUNcube Dongle と兼用です。

       


SDRSharpフォルダに 「SDRSharp.RTLSDR.dll」 をコピー。
SDRSharp.exe.Config に次の一文を さらに付加した。
<add key="RTL-SDR / USB" value="SDRSharp.RTLSDR.RtlSdrIO,SDRSharp.RTLSDR" />
しかし、次図の警告メッセージが出て SDRSharp は起動せず。
Ver 1.0.0.1000 では無理みたいです。


  上記の一文を挿入しなければ
  起動はします。
Win7機に MixW3 と 「MixW serial port bridge」 をインストールして、SDR では なく、無線機から直接 Win7機に信号を送り込む実験をしました。 My_HP No.748 に記述してあるとおりに進み、最後に DD1US局による衛星NO-44 の音源を使って 再生してみました。左図2個は Soundmodem による設定と受信の様子で、右図2個 が MixW3 による設定と受信の様子です。 なお Windows8.1(64bit) では、この MixWソフトそのものは動作しますが、肝心 の 「MixW serial port bridge」 が対応していません。その代わりに VSPMソフト を使って、「Windows8.1→VSPM→MixW→Online_Kiss_Plus」 という信号の流れを 実現します。詳しくは、My_HP No.853 をご参照ください。(下記注参照) SDR# Ver1.0.0.1327 を今朝インストールしたところ、見事に 「RTL-SDR / USB」 を認識しました。(Tnx.>JE1CVL,JA0CAW) まず、今後受信に必要な DLLファイル (SDRSharp.FreqEntry.dll, SDRSharp.SatelliteTracker.dll, rtlsdr.dll)各種 をSDRSharpフォルダに移植し、SDRSharp.exe.Config と Plugins.xml に構文を 新たに追記するなどして環境整備しました。さらに、rtl-sdr-releaseフォルダ の中身を SDRSharpフォルダにコピーしました。 構文追加 [SDRSharp.exe.Config] <add key="RTL-SDR / USB" value="SDRSharp.RTLSDR.RtlSdrIO,SDRSharp.RTLSDR" /> [Plugins.xml] <add key="Freq Entry" value="SDRSharp.FreqEntry.FreqEntryPlugin, SDRSharp.FreqEntry" /> <add key="SatelliteTracker" value="SDRSharp.SatelliteTracker.SatelliteTrackerPlugin,SDRSharp.SatelliteTracker" /> 下図は、地上APRS の 1200bps/9600bps の信号を受信して、RTL-SDR の周波数の ずれ、PPM (Parts Per Million) を調整している様子です。 真値の 144.660MHz の読み取り値が 144.6623MHz だったので、 周波数補正値 PPM=(1-(真の周波数/読み取り周波数))x100万 の計算式に代入すると、PPM値は (1-(144.660/144.6623)*1000000=16 と計算さ れます。 SDR# 起動画面の Radio で、「Swap I&Q」 のチェックを外しているので SDR# - Configure(歯車) - 「Frequency correction (ppm)」 の欄には マイナス を付けた 「-16」 を入力します(PPM=-16)。こうして、APRS信号を正確に受信する ことができるようになりました。今度は実際に衛星信号を受信してみます。 Win7 + RTL-SDR(USB) + SDR# Ver1.0.0.1327 UWE-3, 19:37-19:48JST, 5 Dec2015, Ele 24 SE-E-N, 436.395MHz 9600bps GMSK による衛星UWE-3 初受信です。下図に手動受信のコツを書き込みました。RTL は FCD に比べると、何となく感度(デコード率)が下がるような気がします。これを 改善する必要があり、受信レベルを上下するなどして実験中。 PC Sound mixer level 10 SDR# Bandwidth 12500(1k2),15000(9k6) RTL-SDR RF_Gain 18.2dB 周波数を手動で追うのは面倒なので、以前 WinXP + SDR#1000 で自動追尾を実現 したのと同様なことを、Win7 + SDR#1327 においても行ってみました。つまり、 「Orbitron + DDE + SDR#」 という自動運用の流れです。設定は My_HP No.850 に 書いてあるとおりに進めばよいのですが、SDR#1327 では、SatelliteTracker の 構文を 「SDRSharp.exe.Config」 ではなく 「Plugins.xml」 に記述することが注意 すべきところです。これで周波数の自動追尾は完成し、アンテナの Calsat32 に よる自動追尾と合わせ、衛星通信の完全自動運用が実現しました。下図は、本日 2015年12月6日20:02JST, UWE-3, 9600bps信号を自動受信初デコードの様子です。 受信レベルを調整後の RTL-SDR は、FCD に勝るとも劣らずほどの受信性能です。 19:37-19:48JST, 5 Dec 2015, Ele 24 SE-E-N, 436.395MHz 9600bps GMSK 19:59-20:11JST, 6 Dec 2015, Ele 42 SE-E-N, 436.395MHz 9600bps GMSK これは凄い。 PC/Win7 の性能か、RTL-SDR Dongle の威力なのか、どちらかわか りませんが、Perseus-M1/M2 の受信時に、ノイズに埋もれがちで悩まされていた 衛星の信号だけが下図のようにくっきりと浮き上がって見えています。この状態 は AOS から LOS まで続きました。FCD の時はノイズが目立ち、その中から目的 の信号を見つけ出す技術が必要でしたが、RTL-SDR ではそんな苦労は全く必要あ りません。容易に衛星信号を見つけデコードすることができます。下図中の受信 データは 2015年12月8日22:51JST受信のものですが、日付が 12月7日と一日遅れ の表示になっています。本当に今回は、RTL-SDR Dongle の威力に驚きました。 22:47-23:00JST, 8 Dec 2015, Ele 66 NE-E-S, 400.170MHz 9600bps GFSK DO-64(Delfi-C3)のUSB信号を久しぶりに管制局サーバーにアップロードしました。 新システム+RASCALソフトでは初めてのアクセスです。管制局の Primary Server が、"Options-Settings-Primary Server hostname: 131.180.122.144" に変更さ れているので、このように事前に設定します。 なお、Primary Server と同様に Secondary Server hostname も "131.180.122.144" にしておくと、RASCALソフト 右下に表示されるメッセージが両方とも Connected となります。My_HP No.570 09:16-09:28JST, 29 Dec 2015, Ele 60 NE-E-S, 145.867MHz 1200bps USB FUNcube-1 を FUNcube Dongle ではなく、RTL-SDR Dongle で受信してみました。 Dashboardソフトは昨夜のうちにインストールしておきました。このソフトは PC を英語版にして動作するものですが、最初に Settings をしておけば、日本語版 でも起動時のエラーメッセージを気にさえしなければ、衛星からの信号を受信し 管制局にデータを自動アップロードすることができます。My_HP No.814, No.828 08:56-09:08JST, 31 Dec 2015, Ele 42 NE-E-S, 145.935MHz 1200bps BPSK [PCを英語版に設定] 新システム(Win7+SDR#1327+HS_Soundmodem+UWE-3_Online_Decoder)を使って最後 に Decoder がオーバーフローしてしまう現象に年末から悩まされていましたが、 解決しました。考えてみれば、SDR# も Soundmodem も Decoder も、全て英語版 なので、PCも英語版にすればよいというのは自然な発想でした。 WinXPの場合は PCが日本語版でも Decoder は動作していましたが、Win7(自局) の場合は英語版 にして始めて正常動作しました。恐らく Win8.1, Win10上でも同様かと思います。 PC を英語版に設定する方法は次の通りです。なお Win10 では、さらにシステム ロケールの設定が、これに加え必要なことがわかりました。(by JE1CVL blog)  コントロールパネル → 地域と言語 → 管理 → システムロケールの変更  → 現在のシステムロケール: 「日本語」 から 「英語」 に変更 → PC再起動 PCを英語版にすると大概の外国ソフトは正常に動作しますが、その反面、多くの 国産のソフト(Calsat32等)は起動しなくなります。以前、JA5BLZ,JA0CAW 各局が Blogで 「Calsatを英語言語で使用する方法」 を紹介していましたが、その中で述 べている 「Microsoft AppLocale Utility」 は、基本的に WinServer2003, WinXP でのみ動作するもので、Win7上では動作しません。しかしこれにも裏技があって 「AppLocale を Windows7 にインストールする方法」 に従うと、Win7 英語版上で も Calsat32が起動し動作することが確認できました。 これも Win8.1, Win10上 でも同様かと思います。(Microsoft AppLocale Utility, Download Center)  Windows 7 スタート → 「プログラムとファイルの検索」に cmd と入力 →  上部に表示される "cmd.exe"を右クリックし "管理者として実行" をクリック  → apploc.msi の置いてあるフォルダに CD(Change Directory)コマンドで移動  → apploc.msi と入力しエンターキーを押す → (インストール完了) 次に、  → C:\Windows\AppPatch\にある "AppLoc.exe" を右クリックし "管理者として  実行" をクリックして AppLocale Utility を実行する。→ 流れに従って、  Calsat32.exe を指定 → リンクの説明欄に別名(Calsat32-J 等)を付ける。  スタート → すべてのプログラム → 「Microsoft AppLocale」 の中に、ここで  作成した別名(Calsat32-J 等)のショートカットがあるので、デスクトップに  それを移動し、次回からそれをクリックしてプログラムを起動すると便利。                                (3Jan2016)  正にこの方法で、原稿を棒読みするソフトを動作実行することができました。  今後、発音をもう少し人間の話し方に近づける方法を模索しようと思います。  http://www.dropbox.com/s/84nlnsr4v0i7urv/bouyomi2.wav?dl=0 (10Dec2016)  [Windows10英語版で Calsat32 を動かす方法] by JA0CAW/JA5BLZ (7Mar2017)  [Windows10英語版で Calsat32 を動かす方法] by JE9PEL/1 (8May2017) UWE-3 online test successfully 20:42-20:55JST, 11 Jan 2016, Ele 52 S-W-WN, 437.384MHz 9600bps GMSK SDR#1327 + Satellite Tracker + HS_SoundModem + UWE-3_Online_Decoder High-Speed SoundModem(UZ7HO)_AGWPE Server Port: 8000 Enable for UW3 Orbitron and Plugins Satellite_Tracker: Enable 新システムのアップリンク系統が完成しました。 WinXP + UISS では既に充分な 運用実績がありますが、別系統の Win7 でもデバイスの再設定から接続ケーブル の作成まで再度行ってみました。設定で忘れている箇所もあり、再現までに随分 時間が掛かりました。衛星通信は受信は簡単ですがデジタル送信は結構大変です。                              9 Jan 2016 UISS 接続設定方法 NO-44, ISS スプリット交信方法 APRS (Automatic Packet Reporting System) Soft_TNC 受信送信テスト [注] その後の実験で、「MixW serial port bridge」、または 「VSPM」 を Windows 7 に インストールして音源の再生実験は正常にできています。しかし、一度 MixW を 起動した後は、SDR# がエラー表示と共に起動しないという現象が生じています。 このような時は、RTL-SDR(USB) を抜き差しすると復旧しますが、今、その原因を 究明中です。 「RTLSDR-SDR#-Soundmodem-AGW」 のラインはトラブルはなく、SDR# は調整の結果、全くノイズもなく非常に滑らかな状態で受信ができています。 [補足] 受信帯域 FUNcube Dongle Pro+ : 150kHz - 240MHz, 420MHz - 1.9GHz FUNcube Dongle Pro : 64MHz - 1.7GHz DVB-T+DAB+FM : 25MHz - 1.7GHz LT-DT307 : 50MHz - 1.0GHz DS-DT305 : 50MHz - 1.0GHz RTL-SDR Dongle backup #1, 30 Nov.2016 RTL-SDR ドングルのバックアップ用に、次の物を揃えた。締めて \2k2 なり。 アマ○ンで発注したが、直接、北京から届いたものもあり、全品揃うまでに 三週間かかった。全部、繋げた状態が上図。いつか受信テストをしてみたい。  DS-DT308SV USBワンセグチューナー  SMA⇔MJ 変換ケーブル Empire MJ-SMAP 1m  MCXオス⇔SMAメス変換アダプター SODIAL(R) 21cm RTL-SDR Dongle backup #2, 18 Apr.2018 [参考] http://blog.goo.ne.jp/je1cvl/d/20150117 http://blog.goo.ne.jp/je1cvl/d/20150118 http://blog.goo.ne.jp/je1cvl/d/20150119 http://blog.goo.ne.jp/je1cvl/d/20151203 http://trashbox.homeip.net/nownow/20130316/ http://www.icom.co.jp/beacon/talk/001805.html http://www.asahi-net.or.jp/~ei7m-wkt/numbr853.htm http://www.rf-world.jp/bn/RFW23/samples/p129-130.pdf http://blog.livedoor.jp/bh5ea20tb/archives/4602692.html http://yutoribito.cocolog-nifty.com/ham/2015/12/ao-85fox-1a-6-8.html


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