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コンタックス
一眼レフシステム コンタックスという名前はレンジファインダーやコンパクトまで広く使われているがやはりその代名詞となるのは一眼レフであろう。
もともとコンタックスというカメラはツァイスグループのボディ部門であるツァイス・イコンがライカに対抗したレンジファインダーとして世に出たわけだが、時代の波はあたらしいコンタックスを一眼レフとしてふたたび登場させた。

こんどは日本のヤシカとドイツのツァイス・ポルシェデザインという国際プロジェクトである。もともと日本カメラの輸出攻勢がツァイス・イコンの衰退の大きな原因だったということと日独は前大戦では枢軸同盟国同士だったということを考えると運命は奇異なものである。
(これでボディーデザインがジュウジァーロなら三国同盟だったところだが)
ともあれ、伝統を誇るツァイスレンズと当時カメラへのエレクトロニクス導入に先進的であったヤシカと人間工学を高い次元で美しさと調和するポルシェデザインは魅力的なカメラを世に出した。
RTSである。
コンタックスは当時最先端のシステムとして登場したわけだけれども時代がオートフォーカス全盛となるとやや前時代的なイメージがつきまとうようになってきた。
しかしこれも伝統のツアイスレンズありき、という頑ななポリシーのゆえでもある。
キヤノンでも初期の高性能レンズEF85/1.2などはAF化するに当たりMFレンズの繰り出しをそのままAF化したのでかなりレスポンスの悪いものになったが後の高性能レンズEF135/2のようなレンズはインナーフォーカス方式になって改善された、つまりAF化とはレンズの完全な再設計が必要なことを意味している。
D35/1.4やP85/1.4など四半世紀経てもなお第一線でありつづけるレンズを換えてしまうと言うのは熟成したワインを古いから、と捨ててしまうようなものかもしれない。
現在のコンタックスシステムはAF化しない範囲で良く工夫しているしRTS3などは10年たってもその高い完成度を誇っている。
ここではその熟成したワインともいうべきすばらしきレンズ群とそれを支えたよき時代のカメラ、RTS2を紹介していく。
RTS2は現在のボディと比べるとスペックでは見劣りする。しかし、それには黄金期のツアイスとコンタックスの魂が生きているのだろう。

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ヴォイス
- コンタックス一眼レフ
1.
RTS II − 感動の瞬間のために
RTS - それはReal Time Systemの略であり撮影者の感動の瞬間と写真のシャッターの切れる瞬間を同一にしようと言うものだった。
それは....Click
2.
ツアイス・レンズ
自分は単なる演出家に過ぎないのではないか、とふと思う。
そしてレンズこそは俳優である、と。
マクロ
SP60F2.8...Click
望遠
M500 F8.0...Click
中望遠
P100F2, P135F2...Click
標準
P55F1.2, P50F1.4
広角
D28F2, D35F1.4...Click
超広角
D21F2.8...Click
D15F3.5...Click
3.
−システムチャート
一眼レフは万能であることを要求されている。
そのため一眼レフではシステムでカメラを語ることも重要である.....

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