園芸家見習の独り言




わたしが植えたのは一本のマキギヌだった。
そのとき指のどこかに傷をしていて、
そこからでもはいったのか、
とにかく血液のなかに少量の土がはいりこんで、
一種の中毒、あるいは炎症をおこした。
つまり園芸熱というやつにかかったのだ。
カレル・チャペック 「園芸家12ヶ月」より




それは、笹やスギナが茂り、石ころがごろごろしている
荒れ果てた庭から始まった。
花といえるものは、タンポポと隅っこに取り残された
一本の萩の木しかなかった。

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